食洗機が臭い!ニオイの原因と掃除方法・日頃の予防策を徹底解説

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食器洗いの家事をボタンひとつで済ませてくれる食洗機。油などのがんこな食べ物汚れも、しっかりと洗い上げる優れものです。そんな食洗機から嫌なニオイがするとき、ニオイの原因にはいくつか種類があります。食洗機の臭さの原因を突き止めて、効果的な掃除方法で効率良くきれいにしましょう。

この記事では、ニオイが気になる食洗機の掃除方法やニオイの原因、日頃からできる予防策を徹底的に解説します。

食洗機の臭いの種類

シンクに置かれた洗い物

食洗機から嫌なニオイがする…そんなときはまず、臭いの種類を把握して、原因を突き止めましょう。長く使い続けるためにも、なぜ臭いが生じるのかを知っておくことは大切です。

主に食洗機から発生しやすい臭いの種類は、

  • 腐敗臭
  • 下水臭
  • 生臭さ
  • プラスチック臭

この4種類があります。それでは、それぞれの臭いが発生している、具体的な原因をチェックしていきましょう。

腐敗臭

まずは「腐敗臭」です。食洗機から食べ物の腐ったような嫌なニオイがするときは、洗剤の溶け残りを疑いましょう。

食器に付着していた食べかすや、食べ物の油汚れなどに、洗浄時に溶け残った洗剤が蓄積されていくと、雑菌が繁殖しやすい環境ができあがります。食べ物汚れの腐敗が進んで、悪臭を放っているのです。

どぶ臭さや下水の臭い

食洗機から「下水臭」「どぶ臭さ」を感じるときは、排水ホースにニオイの原因がありそうです。洗浄時に出た汚れを含む水は、排水ホースから排出されていきます。

排水ホースはもともと汚れが溜まりやすい場所なので、食べ物汚れなどが蓄積して雑菌が繁殖すると、ホースから下水のような臭いが溢れてきます。ニオイ対策として、卓上型の食洗機では月に1回のペースで排水ホースを取り外して、漂白剤を薄めたつけ置き洗いをしましょう。

また長期間使用していなかったり、食洗機の乾燥機能のみを継続して使用していたりすると、排水管内の封水が蒸発してしまうことがあります。普段は封水があることで下水の臭いが生活空間に上がってこない仕組みになっていますが、これが蒸発してしまうことでも下水の臭いが発生する原因になります。

心当たりがある場合は、何度か食洗機を通常運転させることで、解消できる可能性があるでしょう。

生臭さや生ごみ臭

食洗機から生ごみのような「生臭さ」があるときは、食器の洗い残しによって庫内に汚れが蓄積しているのが原因かもしれません。

食洗機の洗浄では、収納する食器量を庫内の7割ほどに収めておくのがベストです。一度に多くの洗い物を済ませてしまいたいからと、日頃から食器類を入れすぎていないでしょうか。

食器を詰めすぎると、すみずみまでしっかり洗浄されずに、食べ物の洗い残しが生じます。その洗い残しが庫内に残ったまま、次も食器類を詰め込みすぎて…と、洗浄時の洗い残しが蓄積されて、生ごみ臭に繋がっているのです。

食洗機の運転では、洗剤の適量を守るだけではなく、収納する食器量も余裕を持たせて入れるように注意してください。

プラスチックの臭い

食洗機からプラスチック臭がする場合は、あまり心配する必要はありません。不衛生だから生じているニオイではなく、新品の食洗機などからプラスチックに含まれる「安定剤」のニオイがしているのです。

プラスチックの耐熱性を上げるために使われる安定剤は、決して良いニオイではないものの、人体への影響はありません。

使っていくうちに安定剤のニオイは消えるので、食洗機を使い続けるのがニオイ対策と言えます。どうしても我慢できない人は、オキシクリーンなどを使って洗浄すると早くニオイが消えますよ。

食洗機が臭い原因

食器が並んだ食洗機

食洗機の臭いの種類が分かったら、適切な掃除を行えるよう、具体的な汚れ場所を突き止めましょう。主に食洗機の臭いの元を作っているのは、庫内、残さいフィルター、乾燥フィルター、排水トラップの4ヶ所の汚れです。この4ヶ所が食洗機の臭いとなる原因を見ていきましょう。

残さいフィルターが汚れている

食洗機のフィルターには、「残さいフィルター」と「乾燥フィルター」2種類があります。残さいフィルターは、食べかすや野菜かすなどを集めるフィルターです。

残さいフィルターに食べかすを残したままで使い続けていると、雑菌が繁殖して生ごみのようなニオイの原因となってしまいます。

生ごみ臭のする食洗機で洗っていれば、きれいにするために洗っている食器類にも不衛生です。残さいフィルターは運転後にこまめにチェックして洗うように心がけましょう。

乾燥フィルターが汚れている

乾燥フィルターは、乾燥運転時に温風が通過するフィルターですが、このフィルターが油汚れや食べ物の汚れで目詰まりしていると、温風の吹き抜けが悪くなり、乾燥運転の効率が下がります。

庫内が乾ききらないと食洗機内が蒸れていき、高温多湿環境から雑菌にとって好ましい環境ができてしまいます。残さいフィルターと併せて、乾燥フィルターにも気を配り、目詰まりしないようこまめにお手入れをしましょう。

溶け残った洗剤で庫内が汚れている

食洗機の臭いの原因のひとつとなる洗剤の溶け残り。これは、規定量以上の洗剤を使っていることが原因です。汚れをしっかり落としたいからと、つい多めに洗剤を投入していないでしょうか。

定められた量以上の洗剤を投入すると、水量に対して洗剤が多すぎるので、溶けきらずに食洗機内に残ります。この溶け残りが食べ物の汚れと結びつき、雑菌にとって適した繁殖場所となっているのです。

食洗機のような高温多湿の環境下では、食べ物のかすの腐敗も早く進んでいきます。使用する食洗機用洗剤は、洗剤の取扱説明をきちんと確認して、必ず規定量を守って投入しましょう。

排水トラップの水が蒸発している

排水トラップとは、排水ホースと食洗機本体の間にある、弁のパーツです。常に水を張っていて、排水管から発生する嫌な下水臭をせき止め、汚水の逆流を防いでいます。排水トラップに食べ物の生ごみなどが溜まってしまうと、水を張ることができずに下水臭が流れ込んできます。

乾燥機能を使い続けることで、排水トラップ内の水が蒸発するケースもあるので、排水ホースをお手入れするタイミングで、排水トラップも一緒に確認しておきましょう。

◆以下の記事では、食洗機の乾燥機能のみを使用する際の注意点をまとめています。乾燥機能をよく使う場合には、以下の記事で説明しているポイントも、理解しておきましょう!

食洗機の臭いを対処するお手入れ方法

食洗機に洗剤を投入する様子

毎日使う食洗機は、食べ物の汚れが溜まりやすく、日頃からこまめにお手入れして清潔さを保つことが大切です。ニオイの原因となる、食べかすや洗剤の溶け残り、フィルターの汚れなどを定期的にチェックして、庫内の衛生を保ちましょう。

注意点として、食洗機のお手入れでは、強いアルカリ性を持つ重曹と、殺菌力の強いハイターは使わないようにしてください。どちらも使用すると、食洗機の故障を引き起こす危険性があります。特に、重曹は食洗機の中で溶け残りやすいので、新たなトラブルを防ぐためにも使用は避けてくださいね。

それではさっそく、食洗機の臭いに対処するためのお手入れ方法を解説していきます。

クエン酸を使って庫内を洗浄する

まずは、水垢汚れに効果的なクエン酸を使ったお手入れです。クエン酸は油汚れにも効果的ですし、消臭効果もある洗剤です。食器を入れない状態でクエン酸を使用して、食洗機を空運転させれば、庫内全体のお手入れが済みます。

手順はとても簡単で、クエン酸を小さじ2杯ほど入れてから、食洗機のお手入れコースや掃除コースなどを1回運転させるだけです。搭載されているお手入れ向けの運転コースは、通常の食器洗い時より高温の蒸気で汚れを浮かせます。

使っている食洗機にお手入れコースなどが搭載されていなければ、高温+長時間設定で運転させましょう。部分的な汚れには、水100mlに対して大さじ2~3杯のクエン酸を割って作った、クエン酸水を使うのもおすすめです。

を作ります。スプレーボトルなどにクエン酸水を入れて、汚れがひどい箇所に吹きかけます。スポンジなどで汚れを擦り落としたら、乾いた布で水分を拭き取りましょう。

オキシクリーンを使って庫内を洗浄する

弱アルカリ性のオキシクリーンは、茶渋汚れや油汚れなどの、酸性の食べ物系の汚れに効果的です。酸素系漂白剤が主成分のオキシクリーンは、高温のお湯と混ぜると洗浄力が増します。高温の水を使う食洗機のお手入れには相性が良い洗剤です。

オキシクリーンでのお手入れも、クエン酸と同じように大さじ1杯ほどのオキシクリーン粉末を入れてから、標準コースを運転させるだけなのでとても簡単です。

注意点として、アメリカ製のオキシクリーンには界面活性剤が含まれます。手洗い用の食器洗剤などに含まれる界面活性剤は、食洗機の運転で使用すると庫内から泡が溢れて、故障の原因に繋がります。

家にあるオキシクリーンのパッケージが英語表記ではなく、日本語で表記されていれば界面活性剤は含まないので、食洗機に使っても安心です。

運転後に気になる汚れ箇所があれば、スポンジに食器用洗剤を付けて擦り落とし、最後に乾いた布で拭き取りましょう。

専用の洗浄剤を使用して庫内を洗浄する

食洗機には、食洗機専用の洗浄剤を使うことを前提に設計された、庫内の洗浄コースが機能が搭載されている製品もあります。対応している専用の洗浄剤を投入して洗浄コースを運転させれば、食洗機庫内を効率的に洗浄できます。専用コースが搭載されていない製品では、標準コースで運転させてください。

専用の洗浄剤を使ったコース運転後も、気になる汚れ箇所があったら、スポンジに食器用洗剤を付けて擦り落とし、乾いた布で拭き上げましょう。専用の洗浄剤を使ったお手入れは、月に2~3回ほど行うのが目安ですが、汚れが特に気になってしまう人は、週1回のペースで専用の洗浄剤を使っても構いません。

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通常モードやお手入れモードで稼働させる

排水トラップをチェックして、トラップ内の水が蒸発してなくなっているときは、どうすれば水が戻るのでしょうか。答えはとても簡単で、排水トラップ内の弁は、通常モードで食洗機の洗浄運転をするか、お手入れモードなどで運転させることで元に戻ります。

排水管からの下水臭が気になるときには、食洗機を通常モードやお手入れモードで稼働させてみてください。

各種フィルターや部品を洗浄する

先述したように、食洗機の汚れが溜まりやすい場所には、残さいフィルター、乾燥フィルター、排水ホースなどが挙げられます。こうした汚れやすいパーツを定期的にチェックして清潔に保つことで、嫌なニオイの発生はほとんど抑えられます。

フィルターは目詰まりしないようブラシなどで洗い、排水ホースも月に1回程度は外して、薄めた漂白剤などでつけ置き洗いをしてください。

◆食洗機の正しいクリーニング方法については、こちらの記事でもご紹介しています。ぜひご覧ください。

食洗機の臭いを発生させない日頃の予防策

食洗機に皿を入れる様子

毎日使う食洗機は、日頃から嫌な臭いを発生させないように予防策を講じることが大切です。日々のちょっとした工夫や注意だけで、嫌な臭いの発生を防ぎ、食洗機の衛生を保ちます。

  • 洗剤量を守る
  • 運転後に残さいフィルターを洗う
  • 乾燥機能だけ使わない
  • 必ず予洗いを済ませる
  • 運転後は乾燥させる

それでは、主な予防策ポイントをそれぞれ詳しく説明していきましょう。

洗剤の量を守って使用する

洗剤の溶け残りが嫌なニオイの原因となると分かったら、日頃からきちんと洗剤の量を守って運転させるだけでも、立派な予防策となります。「今日は油汚れがひどいから…」と、しっかり汚れを落とすために洗剤を多めに入れてしまうのは、後々で逆効果となってしまいます。

食洗機洗剤は、決められた量を投入すれば、十分な洗浄効果を得られます。使い過ぎれば成分が溶け残って、雑菌の繁殖を促してしまいます。かといって、溶け残りを心配して洗剤を少なくしても、今度は食器汚れがきちんと落ちきりません。

食洗機の扱いに慣れてくると、つい目分量で入れてしまいますが、効果的な洗浄力を得るためにも、洗剤は必ず適量を入れて使いましょう。

◆食洗機用洗剤は、ライフスタイルや手持ちの食器によって適している洗剤が変わってきます。おすすめの食洗機用洗剤はこちらの記事でご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

残さいフィルターを都度洗う

残さいフィルターは、食べかすや野菜かすなどを集めておくフィルターです。洗濯機の糸くずネットのようなものだと考えると、分かりやすいかもしれません。

食洗機を使っていれば、どうしても残さいフィルターにゴミが溜まっていきます。食洗機の運転後に残さいフィルターをお手入れするよう習慣付けておけば、いつでもフィルターをきれいな状態で保てます。

ゴミが溜まっていない状態でも、フィルターを取り出して水でさっと流すだけでも効果的です。使わない歯ブラシなどで目詰まりを掃き出しておくと、さらにベターです。

習慣になるまでは少し面倒に感じるかもしれませんが、食洗機を使った後には残さいフィルターを掃除するよう徹底すると、嫌なニオイは激減しますよ。

乾燥機能だけを使用しない

食器を手洗いで済ませて、食洗機の乾燥機能だけを使っていると、排水トラップ内の水が蒸発してしまいます。すると排水管から下水臭が漏れ出てくるのです。

また、ずっと乾燥運転だけをさせていると、庫内に水垢が発生しやすくなります。食洗機の運転では乾燥機能ばかりを使い続けないように注意することも、対策のひとつです。乾燥をメインで使用している場合でも、定期的に洗浄モードで水を流すことでも対策できます。

予洗いしてから食洗機に入れる

食器の予洗いは面倒ですが、食洗機を長持ちさせて清潔に保ち、洗い上がりを向上させるには大切な工程です。この予洗いを済ませれば、各フィルターに付着する汚れも減って、お手入れの手間が減り、掃除自体が楽になるというメリットもあります。

食べ残りは取り除き、ソースなどの汚れは軽く洗い流してから食洗機に投入しましょう。

使用後は庫内を乾燥させる

食洗機の使用後は、必ず庫内を乾燥させておきましょう。運転後の食洗機庫内は高温多湿で、雑菌が繁殖しやすい環境が整っています。洗浄運転後には、庫内のドアを開けて、きちんと自然乾燥させておきましょう。

食洗機の製品によっては、「ドライキープコース」などの庫内向けの乾燥機能が搭載されているものもあります。こうしたコースが搭載されていれば上手に活用し、なければ運転後の庫内を乾いたタオルや布で拭き取りましょう。

長期間家を空けるときは水を流しておく

排水管からの下水臭を防いでくれる排水トラップは、旅行や仕事などで長い期間、家を留守にして食洗機を使っていないと、中の水が蒸発してしまいます。

排水トラップをしっかり機能させるためにも、長期間留守にする前には、食洗機にコップ1杯の水を入れておきましょう。こうすることで、注いだ水が排水トラップへと流れて、下水臭や逆流を防いでくれます。

食洗機の臭いは定期的なお手入れでしっかり予防しよう

掃除用品のイメージ

この記事では、食洗機のニオイが起こる原因について、それぞれの対処方法や予防策、正しいお手入れの方法などを詳しく解説してきました。

  • 洗剤の溶け残りや食べかすを残さないよう注意する
  • 使用後に各フィルターを掃除する癖をつける
  • 庫内の洗浄にはクエン酸とオキシクリーンがおすすめ
  • 専用の洗浄剤を使えば、効率よく掃除できる
  • 汚れがひどい食器は予洗いを済ませてから入れる
  • 乾燥機能だけを使い続けないよう注意する

嫌な臭いがする状態で洗った食器は、なんだか使う気が起きません。食器をきれいに洗うための食洗機は、いつでも清潔に保って気持ちよく使いたいですよね。

食洗機から発生する嫌なニオイを抑えるには、ニオイの元となる原因を把握するのがポイントです。ニオイ対策として原因になる元を断ち、こまめなお手入れと定期的な掃除で、食洗機を快適に使いましょう。

企画・制作:株式会社ClassLab.「RIRIFE編集部」

株式会社ClassLab.は新しい引越し先のライフラインお申込み手続きやインターネット回線、その他引越しの際のご面倒ごとを一括で承っている会社です。年間6万人以上のお手続きを代行、そこからニーズを汲み取り新生活者様に特化した情報を、独自の記事制作チームによって作成しております。

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