格安SIMに乗り換えるときは番号そのままでOK?
格安SIMは安いのが魅力ですが、電話番号はそうなるのか気になる方も多いのではないでしょうか?
近年、固定電話を契約する方が減ってきています。役所や学校など今までは固定電話で登録するのが主流でしたが、現在は携帯番号を登録している方も多いと思います。
携帯会社を変えてしまうと、電話番号はどうなるのか解説していきたいと思います。
MNPをすることでそのまま利用可能
そもそもMNP(携帯電話番号ポータビリティ)とは、電話番号はそのままで他の携帯電話会社へ乗り換えられる仕組みのことを指します。
総務省のガイドラインに従い、2021年4月頃からドコモ、au、ソフトバンクの3社ともMNP手数料が無料となっています。
また、これまで携帯を他社に乗り換える時に必ずかかっていた違約金も、古い契約含めて2022年4月頃から大手3社とも無料に変更されました。
MNPで引き継ぎ対象となるものは?
MNPで引き継ぎされるものは、電話番号のみとなっています。その他、スマホに保存してあるデータなどは別途引き継ぎが必要になるので注意が必要です。
データ専用SIMカードなどはMNPできるの?
格安SIMには、大きく分けて2つのプランがあります。
- 通話SIM
音声通話とデータ通信がセットになったプラン - データSIM
データ通信のみのプラン
一般的には音声通話までできる通話SIMが人気ですが、頻繁に通話すると通話料が大変なことになります。
格安とはいえ、月の利用料金が高くなってしまうこともあります。
そこで考えられるのが、データSIMにMNPするという選択肢です。
音声SIMに比べ、データSIMの方が基本料金が安いのでよりお得に利用できます。
データSIMはMNPできるのかという点に関してですが、結論から申し上げるとMNPはできません。
というのも、MNPは電話番号をそのままに乗り換えるための手段です。
つまり、電話番号を必要としないデータSIMはできないのです。
長く使用してきた電話番号は、色んなところに登録しているので手放したくないはずです。
どうしても残しておきたいのであれば、MNPのできる格安SIMや大手キャリアを選ぶしかありません。
MNPができないだけに、データSIMとの契約は新規契約の扱いになるので注意してください。
本人確認書類や支払い情報など、契約の流れ自体は通話SIMと同じです。
電話番号を引き継いで使う方法
MNPは非常に重要な手続きであることは分かっていただけたと思います。ここからは実際に電話番号を引き継いで利用する方法をお伝えしていきます。
MNP予約番号を取得する
まずはMNP予約番号を取得していきます。キャリアによって取得方法は変わってくるので、詳しく説明していきます。
現在ドコモで契約している場合
ドコモでは、電話、Webサイト、ドコモショップのいずれかでMNP予約番号を取得できます。下記でそれぞれ必要なものと取得方法についてお伝えしていきます。
・必要なもの
電話でMNP予約番号を発行してもらう場合、必要なものは特にありません。Webサイトから手続きする場合は、ログインID、パスワード、ネットワーク暗証番号が必要です。ドコモショップの窓口で依頼する場合は、本人確認書類が必要になります。MNP予約番号の手続きは基本的に契約者本人がおこなう必要がありますが、委任状があれば本人以外でも取得が可能です。
・取得方法
手続きを行うのが携帯電話なら「151」、一般電話なら「0120-800-000」へ電話をかけ、MNP予約番号の取得を依頼します。電話の受付時間は9:00から20:00までです。Webサイトで取得する場合は、スマホまたはパソコンから「My docomo」へアクセスしていきましょう。MNP予約番号を取得するためのページを開き、手続きをおこないます。
Webサイトでの受付時間は9:00から21:30までです。ドコモショップで手続きする場合は、ドコモショップで担当の方にMNP予約番号を取得したいと伝えましょう。時間帯によっては混雑するので来店予約しておくことをおすすめします。
現在auで契約している場合
現在auで契約している場合も、電話、Webサイト、auの店頭でMNP予約番号の取得手続きを行えます。下記でそれぞれ必要なものと取得方法についてお伝えしていきます。
・必要なもの
電話での手続きなら用意すべきものは特にないので簡単です。Webサイトで手続きしたい場合は、ログインID、パスワード、ネットワーク暗証番号を用意しておきましょう。auの店頭へ行く場合は、本人確認書類を持っていきましょう。本人以外が手続きするためには、委任状も必要です。
・取得方法
携帯電話や一般電話から手続きするときは、「0077-75470」へダイヤルします。受付時間は9:00から20:00までとなっています。WebサイトからMNP予約番号を取得する場合、スマホやパソコンからなら「My au」へアクセスして手続きを進めることができます。ガラケーなら「ezweb」から手続きが可能です。Webサイトからの手続きの受付時間は9:00から20:00までとなっています。
auショップの店頭で手続きする際は、MNP予約番号を取得したいと窓口で伝えましょう。
現在ソフトバンクで契約している場合
ソフトバンクで契約している携帯電話についてMNP予約番号を取得する方法は、電話、Webサイト、ソフトバンクショップのいずれかです。以下記でそれぞれ必要なものと取得方法についてお伝えしていきます。
・必要なもの
電話でMNP予約番号を取得するために用意すべきものは特にありません。Webサイトから手続きするなら「My Softbank」のログインID、パスワード、ネットワーク暗証番号を用意しましょう。ソフトバンクショップでの手続きを希望する場合は、本人確認書類が必要です。本人以外が手続きするなら委任状も用意しておきましょう。
・取得方法
携帯電話で手続きするときは、「*5533」に電話をかけます。一般電話を利用するなら、連絡先は「0800-100-5533」です。電話の受付時間は9:00から20:00までとなっています。WebサイトからMNP予約番号を取得するためには、「My Softbank」へログインする必要があります。受付時間は9:00から21:30までです。
ソフトバンクショップを利用する場合は、窓口で手続きを依頼しましょう。受付時間は店舗ごとに異なるため、事前に確認しておくと安心です。
格安SIMで申し込みをする
予約番号が取得できたら格安SIMの会社に申し込みをしていきましょう。
申込手順は各会社によって変わってきます。格安SIMの会社はWebページから手続きを行えることが多いので、携帯ショップへ行かなくても申し込みができます。
利用開始の手続きをする
申し込みが完了すれば、SIMカードが自宅に届きます。そのSIMカードと古いSIMカードを交換します。
やり方は必ず説明書が同封されていますので、確認しましょう。
電話番号を引き継ぎするときの注意点
続いて電話番号を引き継ぐ際の注意点について解説していきます。
誤ったやり方で引き継ぎをおこなうと、うまくできずにやり直しをしなくてはならない場合があります。手順を守り、注意点は頭に入れておきましょう。
MNP予約番号の有効期限は問題ないか
MNP予約番号には有効期限があり、具体的な期限は取得した日を含めて15日以内です。そのため、MNP予約番号を取得したら、15日以内に新しい携帯電話会社と契約を結ぶ必要があります。15日を過ぎればMNP予約番号が無効となり、改めて取得しなければいけません。
基本的に再発行はすぐに行えますが、MVNOでは有効期限の翌日以降でないと手続きできないケースもあるため要注意です。MNP予約番号を取得した時点では、携帯電話会社との解約は成立していません。
解約になるのは、新しい携帯電話会社にMNP予約番号を伝え、契約を結んで利用を開始してからです。MNPの利用による乗り換えを希望する場合は、手続きの内容や順番についても注意しましょう。
MVNOから転出する際は、MNP予約番号が発行されるまでに数日かかる場合もあります。余裕をもって早めに申し込み、希望どおりのタイミングで乗り換えられるようにしましょう。
音声通話用のSIMカードか
冒頭にお伝えしたとおり、音声通話用のSIMカードでないとMNP(電話番号の引き継ぎ)はできません。必ず契約する際に確認しましょう。
違約金などが高額ではないか
現在、違約金は総務省の施策のおかげでほとんどかけずに乗り換えができるようになりました。ただ注意が必要なのは、端末代です。会社によっては残債を一括で支払わなくてはならない可能性もあります。そのまま分割で支払うことができる会社もありますが、注意しておきましょう。
またさまざまな手数料もかかってくる可能性もあります。MNP転出手数料は2021年3月〜4月に撤廃になり、3大キャリアでは無料になりましたが、一部のMVNOでは有料のところもあります。(有料のところは3,300円が一般的)。
サブブランドのワイモバイルやUQモバイル、楽天モバイルは無料。
契約事務手数料については、基本的には3,300円ですが、一部無料の会社も存在します。MVNOでは契約事務手数料は無料でも、SIMカード発行手数料みたいな異なる名目で同じくらいの金額の手数料が発生することもあるので覚えておきましょう。
電話番号そのままで格安SIMを使う方法についてまとめ
格安SIMは料金の節約につながるので、おすすめです。ただやり方を間違っていたり、間違った認識でいると電話番号が消えてしまったりする恐れもあります。
今回の内容をしっかり頭に入れて契約をしていきましょう。
◆おすすめの格安SIMは、こちらの記事でご紹介しています。あわせてご覧ください。