BSアンテナを室内に置きたい人向け!小型モデルのメリットとデメリットとは

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BSアンテナを室内に置きたい人向け!小型モデルのメリットとデメリットとは

「BSアンテナを室内に設置したいので小型モデルを探している」人は、ぜひ本記事をお読みください。必要な製品を迷わず選べるように紹介しています。

BS放送の電波は微弱なため、BSアンテナは小型モデルでも45型(直径45cm)になりますので、室内のスペースをそれなりに占有してしまうことになります。

BSアンテナを室内設置する場合には、屋外設置とは違う特有の注意点を押さえる必要があります。設置方法やトラブル時の対処法も事前に知っておきましょう。本記事を参考にしてください。

BSアンテナとは?室内置きのメリット・デメリットについて

BSアンテナの特徴と、メリット・デメリットを押さえましょう。

BSアンテナとは?

BSアンテナは、BS放送の視聴に必要なアンテナで、南西の空にある衛星の放送を受信します。

地上デジタル放送向けのアンテナとは別のアンテナです。

BSアンテナは、パラボラアンテナと呼ばれるやや縦長のディッシュ(皿)が特徴的で、一般的なサイズは直径45cm(ディッシュ部分)です。

BSアンテナの相場は5千円前後で、ネットショップや家電量販店で購入可能です。

BS放送とCS放送の両方を受信できる「BS/CSアンテナ」が多く、2018年からスタートした4K、8K(高画質)の衛星放送にも対応しているのが一般的です。

衛星放送の電波は微弱なため、小型でも直径45cmはないと安定的に受信できません。

BSアンテナは「東経110度」に正確に向けることでBS放送を受信します。

BSアンテナの設置場所は、マンションであればベランダ部分、一軒家の場合は壁面や屋根上が基本です。室内は電波を受信しにくいので、BSアンテナは屋外向け用途に作られていて室内向けの製品はありません。

ただし、室内であっても、南西に窓があれば一般に発売されているBSアンテナでも電波を受信できる可能性があります。

BSアンテナの設置に資格などは不要ですので、気になる人は素人でもトライできます。

室内設置のメリット

BSアンテナを室内に設置する3つのメリットを解説します。

メリット

  • 工事コストが不要。
  • アンテナが劣化しにくい。
  • 落下の危険がない。

工事コストが不要

BSアンテナは、屋外に設置するのが基本のため、業者へ依頼するのが一般的で費用は3万円台が目安です。屋外の場合は、配線の引き込みのために壁に穴を開けるといった工事が必要だからです。
一方で、室内に設置する場合は工事不要なので自分で作業でき、アンテナ本体やスタンドの代金のみで、コストが低く済みます。

アンテナが劣化しにくい

屋外に設置したBSアンテナは、強い日差しや風雨にさらされるため、経年劣化しやすくなります。室内の場合は環境がマイルドですので、劣化による故障のリスクは低く抑えられます。

落下の危険がない

BSアンテナを屋外に取り付ける場合には、強風や地震災害などによる落下のリスクがあります。ですが、屋内に設置していれば、その点心配がありません。

BSアンテナは屋外設置が基本となりますが、室内設置ならではのメリットもあります。素人でも設置できるのはうれしいポイントです。

室内設置のデメリット

BSアンテナを室内に設置する場合の、3つのデメリットを押さえておきましょう。

デメリット

  • 設置条件が限られる。
  • 部屋のスペースを取られる。
  • コストが無駄になる場合がある。

設置条件が限られる

BSアンテナを室内設置する場合には、南南西の方向に窓があり、外に障害物がないことが条件となるほか、窓ガラスの種類やカーテンによる影響にも注意しなければなりません(詳しくは後述)。

部屋のスペースを取られる

BSアンテナを室内に設置するには、小型の場合でも、最低「縦60×横50×奥行50cm」のスペース確保が必要です。しかも、電波をキャッチするため、窓付近にスペースを用意しなければなりませんので注意しましょう。

コストが無駄になる場合がある

BSアンテナを室内に設置してみたもののどうしても電波が受信できない場合、アンテナ本体や関連品の購入コストが無駄になってしまいます。室内で無理だった場合、屋外への設置に切り替えられるか、事前に検討しておき、それでも受信できない場合もあることを念頭に入れておきましょう。

デメリットを押さえつつ、自宅の環境でBSアンテナを室内に設置できるか検討していきましょう。

小型BSアンテナの特徴

小型BSアンテナの特徴

小型BSアンテナの特徴は、BSアンテナのなかでは感度が低いことです。
といっても、一般住宅向けとして主流のタイプなので、特別に感度が弱いわけではありません。

室内に置く場合に選ぶ小型BSアンテナは「45cm形」「45型」といった表記の製品です。
直径45cmの意味で、BSアンテナのお皿(ディッシュ)部分のサイズを示しています。

BSアンテナは基本的にどれも屋外用として発売されていて、室内用があるわけではありません。室内に設置する場合は、屋外用をそのまま転用することになります。

ネット検索でヒットする、薄型のペーパー型や、家具やテレビ台に設置して手軽に使えるスタンド型のアンテナは、地上デジタル放送用のアンテナです。
BS放送は、地上デジタル放送用のアンテナでは受信できないので注意してください。

BSアンテナは、ディッシュ部分からさらにアームが伸びている形状のため、設置にはかなりのスペースが必要です。

BSアンテナの室内への設置に必要なスペースの目安は「縦60×横50×奥行50cm」です。

45型は、「一般住宅向け」として出されていて、BSアンテナのなかでは最も小型のモデルです。
45型の上には、小規模集合住宅向けの共同受信用である50型、60型、75型が続き、さらに大規模な製品もあります。

BSアンテナは小型といってもそれなりの大きさがあるので、室内に設置する際は、窓際に設置場所を確保できることが条件です。

小型モデルのメリット

小型モデルのメリットは、スペースを取らないことです。

スペースを取らないといっても、BSアンテナの小型モデルは直径45cmのディッシュとコンバーターアームのため、設置するためには「縦60×横50×奥行50cm」ほどのスペースが必要です。

BSアンテナは、屋外に設置する場合には生活の場を圧迫することはありませんが、室内に設置する場合には部屋の中にスペースを用意しなければなりません。

小型モデルのデメリット

小型モデル(45型)のBSアンテナのデメリットは、その上の50型、60型、75型に比べて受信感度が低いことです。

BSアンテナは、サイズが大きいほど受信感度が高くなるため、サイズが小さいと受信感度が低くなります。

ですが、45型は家庭向けとして普及しているモデルですので、あえてそれより大きいサイズのBSアンテナを選ぶ必要はありません。

おすすめの小型BSアンテナモデル

小型BSアンテナは、スタンドとケーブルがセットになっているモデルを選べば、迷う手間が要りません。おすすめの室内用BSアンテナセットはこちらです。

  • 付属スタンドとケーブルがセットになっているので、迷わず済みます。
  • 4K、8K対応で安心。

単体売りの製品や、ケーブルなしのセットもありますので、好みによって選んでください。

室内に設置するときの注意点

室内に設置するときの注意点

BSアンテナを室内に設置するときの注意点を解説します。事前に知って不測の事態を防ぎましょう。

適切な設置場所の選び方

BSアンテナの適切な設置場所を選ぶには、3つのポイントがあります。

ポイント

  • 南西の窓付近に設置。
  • 窓ガラス・カーテンの素材に注意。
  • 人の出入りに注意。

南西の窓付近に設置

衛星放送を受信するためには、BSアンテナは南西に向けて設置する必要があります。

室内に設置する場合、南西方向(目安は午後2時に太陽がある方向)に窓があり、外に障害物(建造物、電柱や木など)がないことが前提条件です。

窓ガラス・カーテンの素材に注意

BSアンテナで受信する電波は、窓の大きさや形状、窓ガラスの素材によっても、影響を受けます。

一枚板の窓ガラスや薄手のレースカーテンなら電波を受信しやすい環境です。

一方で、金属製の網入りガラス、二重窓や複層ガラスは電波を遮断してしまいます。ブラインドや厚手のカーテンも、電波への影響が大きいので注意が必要です。窓の大きさが充分であれば、BS放送を視聴するときに窓ガラスやカーテンを開ければ受信できる可能性もあります。

BS放送の受信は、カーテンや窓を閉めたり、人が前に立つことによっても受信レベルが大きく低下してしまうのが特徴なので、注意しましょう。

人の出入りに注意

BSアンテナは、人の出入りの少ない場所に設置しておく方が安全です。

BSアンテナは正確な方向に設置しておかないと電波が受信できません。人やモノがぶつかって角度がズレるとBS放送を受信できなくなってしまい、再調整が必要になるため、注意が必要です。

受信感度の確認方法

BSアンテナの受信感度(アンテナレベル)はテレビ画面で確認できます。

手順は以下の通りです。

手順1:ケーブルで繋ぐ

アンテナのコンバーターアーム(支柱)とテレビの「BS/110度CS」の入力端子をケーブルで繋ぐ。

◆詳しい設定方法は、BSアンテナは自作できる!自作方法と室内での設置手順を紹介!の記事で解説しているので、参考にしてください。

手順2:アンテナの向きを調整する

BSアンテナの向きは南西方向に向けて調整します。
南西方向といっても、上下の角度(仰角)と向き(方位角)を正確に設置する必要があります。
角度は地域によって微妙に異なりますが、ネットでかんたんに調べられます。

PCなら「スカパー!アンテナ方向チェック」、スマホなら「BSコンパス(App Store)(Google Play)」が便利です。

目安角度(仰角)向き(方位角)
東京38.0度224.4度
大阪41.4度220.0度

手順3:テレビ画面で確認する

テレビの電源を入れ、テレビの放送受信の設定画面を表示すると、受信感度(アンテナレベル)が確認できます。
設定画面の表示は、テレビ機種ごとに異なりますが、たいてい「メニュー(設定)」→「初期設定や設置設定」→「衛星放送」から表示できます。
アンテナの向きと角度を1角度5秒ほどかけて変えていき、受信レベルが最も高く映像がキレイに映る場所で固定してください。

トラブル時の対処法

BSアンテナを室内に設置した場合に考えられるトラブルです。対処法を知っておきましょう。

映らない場合の対処法1:窓やカーテンを開けてみる

BSアンテナを適切な場所に正しく設置したにも関わらず、BS放送が受信できないときには、窓やカーテンを開けてみると、受信できることがあります。BS放送を見たいときだけは開け放つようにすれば受信できる可能性もあります。

映らない場合の対処法2:アンテナの向きを確認する

アンテナの方位角や仰角を確認しましょう。BSアンテナはわずかでもズレると、放送を受信できなくなってしまいます。
人の動きや出入りがある室内では、設置したBSアンテナがズレやすい環境ですし、地震などでズレてしまうこともあります。
仰角と方位角を改めて確認(方法は前述)し、正しく設置できているか確認してください。

映らない場合の対処法3:洗濯物や観葉植物をどかす

電波の受信には水分も影響します。BS放送を観たいときは洗濯物を干さずにおきましょう。窓との間に観葉植物などの置物がある場合には撤去しておきましょう。

また、雨や雪の日には電波が水分に吸収されてBS放送の映りに影響が出る場合があることも押さえておきましょう。アンテナを設置するときは晴天時に最も良好な環境下で行いましょう。

BS放送の電波は微弱なので本来は屋外設置が理想的です。ですので、上記条件を満たしていても室内では、BS放送がうまく受信できないことがあり、その場合にはあきらめざるを得ないでしょう。

設置が認められていない場合:規約を守る

マンションやアパートなどの集合住宅や賃貸物件の場合、管理規約でアンテナの設置自体を認めていない場合があります。その場合は断念せざるを得ません。規約違反をしないよう、事前に物件のオーナーや管理会社に確認しておきましょう。

BSアンテナを室内に設置しても映らない場合には、電波状況がよくなるように上記の対処法を試してください。また、設置してよいかどうかに関しては、事前に賃貸物件の管理元に確認しておくようにしましょう。

室内用BSアンテナの選び方

室内用BSアンテナの選び方

室内にBSアンテナを設置する場合は、「BSアンテナと自立スタンド」のセット商品を購入すると便利です。または、それぞれを単体で選びましょう。

よくあるアンテナと取付金具のセット商品を選んでしまうと、取付金具が無駄になってしまいます。取付金具はベランダに設置するとき用なので、室内では不要です。

予算と性能のバランス

室内設置する小型のBSアンテナは45型がよく、価格は単体で5千円ほどです。

商品によって数千円程度の差がありますが、メーカーの違いやセット品による違いになります。

BSアンテナはメーカーによって性能に大きな差はないと考えてよいでしょう。

また、セット品の有無は、室内設置ではスタンドとアンテナケーブルが必要ですが、取付金具は不要です。

数万円以上するBSアンテナを選ぶ必要はありません。

高額なBSアンテナは「60型」以上の大きさの製品です。たしかに、受信感度は大きいほど良くなりますが、マンションやアパートなどの共同受信用に作られているので、家庭利用の場合に選ぶ必要はありません。

互換性と接続方法の確認

BSアンテナの兌換性のポイントは、「2K・4K・8K」「CS」「スカパー!プレミアム」に関してです。

現在市販されているBSアンテナは、ほとんど2K・4K・8K・CS対応なので、気にせず選んで問題ありません
(2Kは従来放送、4Kや8Kは映像がより美しい放送、CS放送は衛星放送の一種です。)

スカパー!プレミアム(CS放送のスカパー!のプラン)については、視聴には専用の「マルチアンテナ(3波対応アンテナ・124/128度CSアンテナ)」12,220円(2023年10月現在)が必要です。マルチアンテナがあれば、BS・CSのすべての放送を網羅できます。

BSアンテナの接続方法ですが、基本的には「アンテナケーブル」があればテレビと繋げられます。

アンテナケーブルの価格目安は数百円ほどで、太さの表記が「4C」がおすすめです。「2C」~「5C」のなかから選びましょう。

以下の場合には、さらに必要なモノを揃えましょう。

テレビ本体にBS入力端子がない・リモコンにBSボタンがない場合、「チューナー」が必要です。
チューナーとは、受信したテレビ信号から映像や音声を抽出する機器で、通常はテレビに内蔵されています。
チューナーの価格目安は5千円ほど~です。チューナーは、録画や無線機能など付加機能が増えるほど高額になります。

テレビの接続端子が「地上デジタル放送」と「BS放送」と別であるのに、壁にあるアンテナ端子が1つのみの場合は、「分波器」が必要です。
分波器とは、電波を種類ごとにわける機器で、「地上デジタル放送」と「BS放送」のテレビ信号が混ざっている信号を、分けてテレビへ届けるための機器です。
価格目安は、千円~数千円です。

小型BSアンテナは、ほとんどの製品が「2K・4K・8K・CS対応」に対応しています。スカパー!プレミアムに加入する場合は専用アンテナを選びましょう。
テレビへの接続には「アンテナケーブル」があれば足りる場合が多いですが、自宅のテレビのタイプによって必要な周辺機器を揃えてください。

まとめ

まとめ

室内設置のメリット

  • 工事のコストが不要。
  • アンテナが劣化しにくい。
  • 落下による危険がない。

室内設置のデメリット

  • 設置条件が限られる。
  • 部屋のスペースを取られる。
  • コストが無駄になる場合がある。

BSアンテナは、室内設置の場合、素人でも自分で作業できるので、屋外設置よりもコストが低く済む可能性があります。ただし、小型のBSアンテナでも45型(直径45cm)になるため、部屋のスペースが取られてしまいます。

BS放送の電波は微弱なため、室内の場合は屋外よりも設置条件が厳しく、条件を満たした場合でも放送が映らない可能性もあります。

本記事を参考に、自宅環境にぴったりのBSアンテナを選んで、BS放送を楽しんでください。

企画・制作:株式会社ClassLab.「RIRIFE編集部」

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