エアコンの掃除用スプレーをパーツ別に紹介!選び方や注意点も解説

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スプレー洗剤と掃除用具

「久しぶりに付けたエアコンから嫌なニオイが…」そんなときに活躍するのが、エアコンの掃除用スプレーです。

自分で手軽にクリーニングを行えるエアコンの掃除用スプレーは便利ですが、正しい使用方法を守らなければ、エアコンの故障や火災などの事故にも繋がります。

この記事では、エアコンの掃除用スプレーの正しい使い方や危険性、正しい掃除の手順などを解説していきます。スプレーを使ったエアコンクリーニングを行う前に読んで、正しい掃除手順を身につけましょう。最後に、おすすめの掃除用スプレーも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

エアコンの掃除用スプレー・クリーナーとは

スプレー洗剤とタオル

エアコン掃除用スプレーやクリーナーは、内部の汚れを洗浄して、カビや嫌なニオイを防ぐ掃除用品です。スプレー式タイプは、内部に吹き付けて使用します。スーパーやドラッグストアなどの店頭に並んでいるので、見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

さまざまなメーカーから販売されている、エアコン用の掃除スプレー・クリーナーですが、エアコンのパーツに合わせた種類があります。各パーツに適したスプレー・クリーナーを選んで、正しく効果的に洗浄しましょう。

パーツごとに専用のクリーナーがある

エアコンのパーツごとの専用クリーナーは、大きく分けてスプレータイプとムースタイプの2種類です。

スプレータイプ

スプレータイプのクリーナーは、熱冷却器の冷却フィンに使用します。風通路である冷却フィンにホコリなどが入って汚れていると、嫌なニオイや埃臭さを感じます。

冷却フィンには、強力なスプレータイプのクリーナーで汚れを噴射して飛ばします。ワイドな噴出口の製品を選ぶと、すばやく掃除が完了します。スプレーで流した汚水はドレンホースへと流れていくので、洗剤を洗い流す手間がかかりません。

周囲にスプレー剤が飛び散るので、壁をしっかり養生しておき、誤って目に入らないよう、ゴーグルやサングラスなどの防護対策もきちんと行ってください。奥まで残さず掃除したい人は、ロングノズル付きの製品で細かいすき間までしっかりと洗い落としましょう。

ムースタイプ

フィンの奥にある送風ファンは、汚れを放置しておくと送風時の嫌なニオイや埃臭さの原因となってしまいます。送風ファンの汚れには、しっかりと汚れに付着して溶かすムースタイプのクリーナーで対処します。

ムースタイプのクリーナーは、ムース洗剤とすすぎ用のスプレー剤の2本セットで販売されているのがほとんどです。ムースクリーナーで汚れに吸着して溶かしてから、すすぎ用のスプレー剤でしっかりと洗い流します。だいたいのムースタイプ製品にはロングノズルが付属しています。

エアコン掃除用スプレーの値段

エアコン掃除用のスプレー剤はスーパーやドラッグストアなどにも並んでいますが、価格相場はどのくらいなのでしょうか。対応するパーツによって、スプレーの値段相場をまとめてみました。

冷却フィン約1,000~2,000円前後
送風ファン約2,000~3,000円前後
フィルター約1,000円前後
ドレンホース約2,000~3,000円前後

エアコン掃除用スプレーを購入して、自分でクリーニングを行う場合、冷却フィン・送風ファン・フィルター・ドレンホースの各パーツの洗浄剤を購入しても、専門業者に頼むより安く済みます。しかし、実際に掃除にかける時間や手間などの労力を考えると、あまり効率の良い手段とは言えないかもしれません。

ちなみに、エアコンクリーニングの専門業者にクリーニング依頼する場合には、安いコースでも8,000円〜10,000円程度が相場価格です。また、最近のエアコンは、運転後に自動でフィルター掃除などを行う便利な機能が搭載されています。こうした自動掃除機能付きタイプの場合は作りが複雑なので、素人では掃除ができません。

構造や設備の知識があるプロの業者でも、分解してから再度組み立てるまでに時間や手間がかかるので、通常のエアコンよりも5,000円~9,000円ほど料金相場が上がり、13,000円〜20,000円程度になることがほとんどです。

エアコンの掃除用スプレーを使った洗浄手順

エアコンに洗剤を吹きかける様子

ここからは、実際にエアコンの掃除用スプレーを購入して、自分でセルフクリーニングに挑戦する洗浄手順を解説していきます。ここで説明するエアコンのパーツは、フィルター・冷却フィン・送風ファン・ドレンホースの4パーツです。

初めて本格的なクリーニングに挑むときは、どのパーツがどの部分を指しているのか分からないと思うので、簡単に表にまとめてみました。

フィルターホコリの侵入を防ぐ、室内機カバーを開けて見える網状のパーツ
冷却フィンフィルターを外した先にある、金属の網状のパーツ
送風ファン吹き出し口の奥にある、送風に使うファン
ドレンホースエアコン運転で生じた結露水を排出する、屋外にあるホース

上記の4パーツの場所が把握できたら、いよいよセルフクリーニングにチャレンジしてみましょう。

コンセントを抜いて周りを養生する

クリーニングに取りかかる前に、まずは下記のものを準備しておきます。

  • 各パーツ用のクリーナー
  • 養生シート(ゴミ袋)
  • 養生テープ
  • 脚台や脚立
  • ビニール手袋
  • マスク
  • ゴーグルやメガネ
  • 掃除機
  • 掃除ブラシ
  • タオル

まずはエアコンのコンセントを抜いて、主電源を切ります。電気機器であるエアコンは、電気系統が濡れると感電の危険性があるので、作業前には必ずコンセントを抜いてくださいね。

作業前には、養生シートなどで周囲が汚れてもいいように養生しておきましょう。シートがなければ、ゴミ袋をカットしてシート状にしたものを使用しても構いません。落下するスプレー剤を受け止めやすいよう、シートの下部を袋状にしておくと便利です。

フィルターを掃除する

さっそく取り掛かるのは、室内機への埃の侵入を防ぐ、フィルター掃除です。

  1. 室内機のカバーを開けたら、フィルター表面の埃を掃除機などで吸っていきましょう。
  2. だいたいの埃を取り除いたら、取り外したフィルターを浴室へ持っていきます。
  3. フィルター用のクリーナーを全体にスプレーしてこびりついた汚れを浮かせましょう。
  4. 泡が消えた頃に、フィルター裏面からシャワーでしっかり洗い流します。
  5. 目詰まりがないよう両面を洗い終えたら、乾いたタオルで拭き上げます。

フィルター掃除が完了したら、フィルターが完全に乾ききるまで日陰に干しておきましょう。

冷却フィンを掃除する

次に、フィルターを取り外すと見える冷却フィンに取り掛かりましょう。金属の網状で造られた冷却フィンは、熱交換器部品です。温度変化によって結露が生じやすいので、汚れも付きやすいパーツです。

  1. まずは、掃除ブラシで冷却フィンの埃を取り除いていきましょう。
  2. あらかた埃が取れたら、冷却フィン用のムースクリーナー洗剤を、金属の目に沿って吹き付けていきます。
  3. 約10〜15分間放置して、泡状の洗剤を汚れにしっかり染み込ませます。
  4. 冷却フィンに付いた水分を乾燥させたら、フィルターとカバーを戻します。
  5. 室内機内部をしっかりと乾燥させるため、約1時間ほど送風運転を行います。

汚れを含んだ泡はドレンパンに落ちて、ドレンホースから屋外へ排出されていきます。一定量の洗剤を使わないとスムーズに流れ落ちていかないので、洗剤は必ず規定量を使いましょう。また、フィルターを戻す際には、きちんと乾燥させてから設置してくださいね。

送風ファンを掃除する

次に取り掛かるのが送風ファンです。送風ファンの掃除では、周囲に汚水が流れ出るため、きちんと養生しておきましょう。

  1. まずは送風口に付いた埃を掃除機で吸い取ります。
  2. 送風ファン用スプレーのノズル口を差し込みます。
  3. まんべんなくスプレー洗剤を吹きかけていきましょう。
  4. 送風口の奥に手を入れて、ファンを何回か回します。
  5. 定期的にファンを回しつつ、約20~30分くらい待ちましょう。
  6. リンスタイプのすすぎ剤をスプレーして汚れを落とし、汚水が流れ落ちるまでしばらく待ちましょう。
  7. 汚れた洗浄液が外に流れたら、送風運転で乾燥させます。

送風運転を行うと、送風ファンの奥から水分が出てくる場合があるので、吹き出し口の羽部分にあたるルーバーを、汚れてもいいタオルと輪ゴムなどで覆っておくと安心です。

ドレンホースを掃除する

室内機のクリーニングが完了したら、次は室外機のドレンホースに取りかかりましょう。

ドレンホースは、冷房運転時に、発生した結露を屋外に排出するパーツです。ドレンホースに埃や汚れが詰まると、結露を屋外に排出できず、エアコンの水漏れ故障に繋がります。ドレンホースのクリーニングには、ポンプ状のドレンホース用クリーナーを使います。

  1. まずは、ドレンホースのゴミを簡単に取り除いて、クリーナーをホースに差し込みます。
  2. クリーナのレバーを長押しして吸引すれば、ホース内部に詰まったゴミを押し流してくれます。
  3. 最後にドレンホースからクリーナーを抜き、レバーを押して汚れを処理すれば完了です。

エアコンの掃除スプレーのデメリット

エアコンフィルターを見る女性

手軽にエアコン掃除ができるクリーニングスプレーは、簡単に安く入手できて便利な掃除用品ですが、エアコン機器の故障やトラブルの原因に繋がるデメリットもあります。考えられる危険性を十分に把握しておきましょう。

エアコン内に洗浄剤成分が残ってしまう可能性がある

エアコンのセルフクリーニングでは、洗浄剤の洗い流しが足りず、本体内に洗浄剤成分が残ってしまう可能性が考えられます。洗浄剤成分が残っていると、せっかくきれいにしようと使った洗浄剤がカビの原因となってしまうのです。

界面活性剤入りの洗浄スプレーは汚れ落ちが良いですが、しっかり洗い流さないと成分が残りやすいので注意が必要です。洗剤の成分がエアコン内部に残っていると、成分をエサにしてカビが大発生してしまうこともあります。

エアコンの詰まりや水漏れが発生する可能性がある

先述したように、エアコン内に洗浄剤成分が残留すると、成分が固まって目詰まりを引き起こす恐れがあります。

また、ドレンホースの掃除手順で解説したように、ドレンホースに汚れが詰まったままだと、エアコン内で発生した結露を排出できず、水漏れによる故障トラブルにも繋がります。

エアコンをきれいにするために取りかかった掃除も、掃除用スプレーを使うことでかえってクリーニングが逆効果になってしまうと悲しいですよね。カビの発生は健康被害などの高リスクにも繋がりますから、掃除スプレーを使ったエアコンクリーニングでは、丁寧な洗い流し作業を心がけましょう。

誤って故障させてしまうことがある

エアコン内に残留した掃除用スプレーの洗浄剤成分が固まると、最悪の場合、エアコン本体の故障を引き起こします。また、噴射力の強いスプレー洗浄剤を強く押し当てすぎて、パーツが破損する危険性もあります。

特に、送風ファンはプラスチックで造られているので、破損の危険性が高いパーツです。掃除をする際には、むやみに強い力をかけすぎないよう、慎重に行いましょう。

専門業者の清掃よりも洗浄力が低い

エアコン掃除用スプレー・クリーナーを使うと、低コストで気軽にクリーニングを行えますが、やはりエアコンのクリーニング業者のレベルには敵いません。

簡単にエアコン内部を掃除できる一方で、成分の残留や凝固によって、大きなトラブルを引き起こすリスクも高いのです。不安に感じる人は、やはりクリーニング専門のプロに依頼して、手厚いクリーニングを受けましょう。

スプレーを使った清掃よりも値段が高くなってしまいますが、安全性には代えられません。安く済むからと行った掃除から、高いエアコンの修理費用、もしくは買い替え費用が発生するケースも考えられます。

プロが行うエアコンクリーニングでは、

  • 使用する洗剤が業務用であること
  • 専門的な知識と経験から、安全かつ細やかな作業を行える
  • エアコン本体のダメージを防ぎながら丁寧に掃除できる

といったメリットがあります。クリーニング価格も、安いコースでは約8000円前後で依頼できるので、一度見積もりを頼んでみて予算の範囲内であれば、安心できるプロにお任せするのも賢い選択です。

また、自動のお掃除機能が搭載されているエアコンの場合、素人がうかつに触ると故障しますので、必ずプロのクリーニング業者に依頼しましょう。

エアコンの掃除スプレーを使う時のポイント

スプレー洗剤とタオル

エアコン掃除用スプレー・クリーナーは、簡単に掃除できるものの、注意して扱わなければトラブルを引き起こすデメリットもありました。こうした万が一のトラブルを防ぐためにも、スプレーの使用時には下記のポイントをしっかり抑えて、クリーニング作業を行いましょう。

臭いやカビが気になる際の応急処置として使う

そもそも、掃除スプレーだけでエアコンのクリーニングを済ませようと考えず、あくまでも臭いやカビが気になる際の応急処置として行うという考え方が正しいです。

嫌なニオイやカビは早急に対処するべきですが、クリーニングを依頼してから当日まではタイムラグがあります。その間の応急処置として、掃除スプレーを使って対処するのだと考えましょう。

嫌なニオイやカビの原因は、原因から根こそぎ断つ必要があります。内部構造が複雑なエアコンは、付け焼き刃のセルフクリーニングで済ませずに、正しい知識を身につけたプロの腕で徹底的に掃除してもらいましょう。

部屋の換気を良くする

エアコンの掃除中は、必ず部屋を換気しながら行ってください。可燃性の成分が使われた洗剤では、誤った扱い方で発火の危険も引き起こします。

また、過度に吸い込むとクリーナーのニオイがきつくて、掃除の最中に気分が悪くなってしまうことも考えられます。エアコンの掃除中はマスクを着用して、余分に洗剤成分を吸い込まないよう防護しながら、部屋の寒気を十分に行いながら取りかかってください。

洗浄成分に着目する

一般的なエアコンの掃除用スプレー・クリーナーの成分には、アルコール、界面活性剤、防カビ剤、消臭剤などが含まれています。エアコン用の洗浄剤を選ぶときには、洗浄成分にも着目してみましょう。

界面活性剤は、シャンプーや食器用洗剤などにも含まれている成分で、泡の力で汚れを浮かせて落とします。エアコンのニオイが気になる場合は、アルコール、防カビ剤、消臭剤などが含まれた除菌・抗菌効果の高い製品を選びましょう。

成分残りが気になる人はアルカリ電解水のスプレーもおすすめ

エアコン内の洗剤の成分残りが気がかりな人におすすめなのが、アルカリ電解水のスプレーです。先述したように、エアコン用の掃除スプレーの主な成分は界面活性剤でしたが、界面活性剤の代わりにアルカリ電解水を主成分とするスプレーも販売されています。

アルカリ電解水とは、電気分解した食塩水をアルカリ性にしたもので、アルカリ性の力で汚れを落とします。水を分解して作られているので、洗剤成分や有害物質が含まれていません。人にも環境にもやさしく、環境に配慮された洗浄用品として注目されています。

ただし、室内掃除用のアルカリ電解水では、エアコン機器には成分が強すぎます。エアコンクリーニングでアルカリ電解水を使うときには、必ずエアコン専用のものを使ってください。

電装部分に噴射しないよう注意する

エアコンクリーニングで、掃除用スプレーやクリーナーを使用する際には、エアコン内部の電装部分に噴射しないよう注意が必要です。

電子基板や回路部分にスプレーがかかると、回路がショートして火災を引き起こす危険があります。室内機のカバーを開けて電装部分がある製品の場合は、特に要注意です。

エアコン掃除を始める前には、必ずコンセントを抜いて主電源を切っておき、電装部分を覆うなどの養生対策をしましょう。

洗浄後は十分に乾燥させる

エアコン掃除用スプレー・クリーナーでのクリーニング後は、内部をしっかり乾燥させておく必要があります。できれば、シーズンオフ中にセルフクリーニングを済ませられるのが理想ですが、エアコン掃除は久しぶりに使ったときのニオイがきっかけになることが多いもの。

シーズン中にクリーニングを行う場合は、乾燥時間が短く済む、速乾性に優れたスプレーなどを選んで十分に乾燥させられるようにしましょう。

乾燥が早い製品は液だれも少ないので、掃除しやすいメリットもあります。自然乾燥させた後には、送風運転などで水気をしっかり飛ばすのも忘れないでくださいね。

おすすめのエアコン洗浄用スプレー・クリーナー

エアコンに洗剤を吹きかける様子

洗浄用スプレーやクリーナーを使ったエアコンのクリーニングについて、メリットやデメリット、危険性をお分かりいただけたのではないでしょうか。

最後に、エアコン用の洗浄スプレー・クリーナーのおすすめ製品をご紹介します。冷却フィン、送風ファン、その他の箇所の3つに分けて、各パーツ用のおすすめ洗浄用品をピックアップしました。

冷却フィンクリーナー

まずは、冷却フィン用クリーナーのおすすめ製品です。熱冷却器の冷却フィン用として使われるのはスプレータイプのクリーナーで、汚れを強力な噴射ですばやく飛ばせる、ワイドな噴出口の製品がおすすめです。奥までしっかりと掃除したい人はロングノズル付きの製品を選びましょう。

アース エアコン洗浄スプレー防カビプラス

アース製薬の「エアコン洗浄スプレー防カビプラス」は、緑茶ポリフェノールと除菌剤が配合された洗浄スプレーです。

噴射中も手が疲れにくいウイングヘッドと、フィンの奥までしっかりと洗浄できる、縦長のワイド噴射口が採用されています。スプレーは無香性なので、洗剤の香料がが苦手な人でも使いやすい設計です。

エアコンクリーナーAg+ 消臭プラス

「エアコンクリーナーAg+ 消臭プラス」は、界面活性剤不使用の、電解アルカリ水を主成分とした環境にやさしいクリーナーです。柿ポリフェノールと銀イオンが含まれ、高い消臭効果が期待できます。

エアコン1台に対してスプレー1本を使い切るのが適量なので、使い残しがありません。付属の細口ノズルで、細かい場所までしっかりと吹き付けられます。天井埋め込み型や窓置き型のエアコンには使用できないので注意しましょう。

エアコン内部クリーナーシュ!シュ!

「エアコン内部クリーナーシュ!シュ!」も、電解アルカリ水を主成分とする、界面活性剤が使われていないクリーナーです。界面活性剤が使われていないので、洗い流しの手間がありません。

アルミ素材を守るケイ酸塩が含まれているので、エアコン本体へのダメージを抑えられます。このクリーナー1本で、掃除・除菌・消臭効果を得られます。

送風ファンクリーナー

続いては、送風ファン用のクリーナー製品の紹介です。送風ファンが汚れると、エアコン運転時に嫌なニオイや埃臭さが感じられます。送風ファン汚れには、汚れに付着して泡の力で溶かせて洗い流す、ムースタイプのクリーナーを使用します。

主に、ムース洗剤・すすぎ用スプレー剤の2本セットで販売されているので、ムース洗剤で汚れを溶かしてから、すすぎ剤で洗い流すまでがワンセットの工程です。

くうきれいエアコン送風ファン洗浄剤

「くうきれいエアコン送風ファン洗浄剤」は、細長いノズルで届きにくい奥まで発泡タイプのムースを吹き付けられます。汚れをしっかり吸着して浮かせたら、中和防食を兼ねているセットのリンス剤できれいに洗い流しましょう。

リンス剤は短時間で泡を消してくれる効果もあります。1セットで6〜8畳用のエアコン1台分を掃除できて、養生シートも付属しているのでクリーニング作業をすぐに始められます。

エアコン洗浄剤 エアリセッター

純閃堂(じゅんせんどう)の「エアコン洗浄剤 エアリセッター」は、洗剤の原液を約10~20倍まで薄めて使う、希釈タイプの非塩素系エアコン洗浄クリーナーです。

壁掛けエアコン1台分に、20倍の希釈洗剤を1,000g使用した場合は、約20台分のエアコンを洗浄できる計算で、コストパフォーマンス面が優秀です。

汚れを浮かせた後の水洗いや、専用道具を使ったクリーニングは必要になるので、エアコン洗浄の経験者に向いている洗剤です。業務用だけあって洗浄力は抜群で、成分には除菌剤が含まれており、気になるカビや菌の繁殖も抑えられます。

他の洗浄成分には、界面活性剤や水酸化ナトリウム、アルミ製フィンの腐食を抑える腐食防止剤などが含まれています。

カビッシュトレール

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「カビッシュトレール」は、長年エアコン洗浄に携わってきた実演販売士によって生み出された、こだわりのエアコン用クリーナーです。垂れにくい特殊な泡で掃除がしやすく、ファンの奥の奥まで届くノズルでしっかりエアコンを洗浄してくれます。

特殊なムース状の洗剤は垂れにくさから作業がしやすいだけではなく、汚れにしっかり留まって浮かせてくれるので洗浄効果も高い製品です。もこもこのムース洗剤と、すすぎ剤のスプレーのワンセットで、エアコンの奥に発生したカビやバクテリアを除去。

長めのノズルを採用していて、ムース状の泡がエアコン内部の汚れをしっかり落とします。洗浄液の回収袋が付属しているので、すすぎ時の汚れを簡単にキャッチできて、後片付けも楽ちんです。

その他の箇所のクリーナー

最後に、フィルターとドレンホース用のクリーナ製品の紹介です。冷房運転時に発生した結露を排出するドレンホースは、ポンプ状のドレンホース用クリーナーで掃除します。

室内機カバーを開けて取り外せるフィルターパーツには、泡でやさしく汚れを落とす、スプレー剤を使用します。

アミライト フィルター洗浄スプレー 除菌 花粉・カビ除去

金鳥(KINCHO)の「アミライト フィルター洗浄スプレー 除菌 花粉・カビ除去」は、名前のとおりに除菌効果、カビや花粉の除去効果がある洗浄スプレーです。はじける泡で、埃汚れや花粉をさっぱりと落とします。

エアコンのフィルターには、室内に侵入した花粉なども付着しているので、花粉症でお悩みの人はこまめに掃除してほしいパーツです。スプレーを吹き付けた後は洗い流すだけなので、ブラシがけでごしごしとこする必要がなくフィルターが傷む心配もありません。

エアコン洗浄プロ505/404

「エアコン洗浄プロ505/404」は、冷却フィンやフィルター掃除に使える業務用のクリーナーです。洗浄剤の505と、リンス剤の404がセット販売されています。高圧噴霧器を使って、冷却フィンの奥にある送風ファンまでしっかりと洗浄できます。

アルミフィンの表面にアルカリ成分が残っていると、腐食などの原因となりますが、リンス剤の404には、洗浄剤505のアルカリ成分を中和するバッファー効果だけではなく、防食効果でアルミなどの金属腐食を防止します。

主成分はpH13以上の強アルカリ性なので、取り扱いには十分に注意してください。また、必ず規定の希釈量を守って使用しましょう。作業時は手袋とマスク、ゴーグルの着用が必須ですので、必要なものを準備してから作業に取りかかってくださいね。

ドレンホースクリーナー ドレンつまり取りポンプ

早川工業のドレンホース用のクリーナー「ドレンつまり取りポンプ」は、内径14〜16mmのドレンホースに対応した洗剤です。使い方は、ドレンホースの先に押したままのハンドルを差し込むだけと簡単。

ハンドルを引けば、ドレンホース内の汚れやゴミを吸い取ってくれます。1回の吸引作業で汚れが取りきれないときには、ハンドル吸引を数回繰り返して行ってみましょう。

エアコンの洗浄スプレーを正しく使って手軽にお手入れ!

エアコンを掃除する女性

この記事では、エアコン掃除用スプレー・クリーナーを使ったクリーニング方法や注意点、メリットやデメリットを解説してきました。クリーナーを正しく使えば、自分でもエアコンを手軽にお手入れできます。

  • エアコン用洗浄スプレーは、パーツごとに専用の製品を使用する
  • あくまでニオイが気になるときに応急処置として行うこと
  • スプレータイプは冷却フィンに、ムースタイプは送風ファンに使う
  • 洗浄成分の残留は、機械の故障や発火に繋がる危険性も
  • セルフクリーニングが不安な人は、プロの業者に依頼しよう

洗剤の成分残りが心配であれば、主成分がアルカリ電解水の洗浄スプレーを使用しましょう。水から作られた洗剤なので、洗い流しや2度拭きが不要です。

クリーニング前には、必ずエアコンのコンセントを抜いておき、回路のショートを防ぎましょう。クリーナー使用時には、製品の説明書をしっかり読んで、注意書きや使用方法、容量を守って使ってください。

また、強力な業務用洗剤で本格的なクリーニングを行う場合は、手袋、マスク、ゴーグルの着用を忘れず、安全に作業を行ってくださいね。

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