ビルトイン食洗機は後付けできる?条件や予算とおすすめメーカーを解説

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ビルトイン食洗機の横に座る女性

キッチンと一体化したビルトイン食洗機は、シンク下に本体をまるごと収納することや給排水の接続が必要になることから、設置においては工事が必須の生活家電です。

ただし、設置条件さえクリアできれば後付けが可能なので、持ち家でビルトイン食洗機の購入に迷っている方は、自宅のキッチンスペースがビルトインの設置に適しているかどうか、この記事を読んでチェックしてみてくださいね。

設置条件の他にも、ビルトイン食洗機で人気の高いメーカーの特長や、選び方のコツを詳しく解説しています。

ビルトイン食洗機とは

前開きのビルトイン食洗機

ビルトイン食洗機とは、キッチンの下のスペースを使って設置する、大型サイズの大容量食洗機です。キャビネット部分を引き出したり手前に開けたりすると、食器の収納カゴが出てきます。

手軽に設置できるタンク式や据え置き型の製品もありますが、これらの食洗機タイプはシンク上や調理台などのスペースを使って設置しなければなりません。限られたキッチンスペースを広く使うには、収納型のビルトインタイプが便利です。

ビルトインタイプの食洗機モデルは、2~6人分向けの容量が主流として販売されています。家族が大人数で一度に洗う食器数が多い家庭や、キッチンスペースを圧迫したくない場合には、ビルトインタイプが向いています。

ビルトイン食洗機の種類

ビルトイン食洗機の種類には、フロントオープンとスライドオープンの2種類があります。

フロントオープンとは、前開きタイプの扉で、手前側に食器カゴを引き出すタイプです。お皿の形状や入れる方向を問わずに収納しやすいので、食器点数の多さや使い勝手の良さから人気があります。

もうひとつのスライドオープンは、引き出しタイプの扉で、引き出しに食器を収納するようにして収めるタイプです。構造上、フロントオープンと比べて容量が小さく、形状によっては収納できない食器もあります。

ただし、1回の洗浄にかかる水量が少なく済み、水道代をかなり節約できるメリットもあります。1日のうちにこまめに食洗機を使う家庭では、節水効果の高いスライドオープンが向いています。

フロントオープン食洗機の特徴は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

ビルトイン食洗機の寿命

ビルトイン型食洗機の寿命は、使用条件やお手入れの頻度にもよりますが、世間一般的にはだいたい10年くらいだと言われています。卓上タイプの食洗機と比べると長持ちですね。大型家電の洗濯機や冷蔵庫と同じくらいの長寿命家電です。

運転音が異様に大きくなってきたり、水漏れや洗い残しが起こるようになってきたりしたら、寿命が近づいているかもしれません。

ビルトイン食洗機を後付けできる条件

食洗機の前でOKサインを出す女性

キッチンスペースを利用したビルトイン食洗機は、新居などではもともとの設計に組み込まれているので、後から設置できない家電だと思われがちですが、実は後付けが可能です。ただし、設置条件をクリアできなければ後付け工事は難しくなります。

ビルトイン食洗機を後付けできる条件として、最低でも以下の3項目をクリアしなければなりません。

持ち家である

まずは、住居が自分や家族の持ち家であるのが条件です。賃貸住宅でも、DIYを許可している物件などであればスムーズに設置できますが、ほとんどの賃貸物件では、管理会社やオーナーから設置工事の許可をもらえないケースが多いでしょう。

賃貸住宅で借主は、退去時に原状回復を行う義務があります。もし、管理会社やオーナーに確認を取らず、無断でビルトイン食洗機の設置工事を進めてしまうと、退去後に大きなトラブルへ発展してしまいます。賃貸住宅で食洗機を導入したい場合には、大掛かりな工事が不要な据え置きタイプの食洗機を選ぶのが安心です。

キャビネットスペースに余裕がある

ビルトイン食洗機の設置には、食洗機を収納するキャビネットに一定以上のスペースが確保できることが条件です。最低でも、幅45cm・高さ75cm・奥行き60cm以上のスペースが必要です。スペース基準については、メーカーの製品によっても若干違うので、購入前に必ず確認しておいてくださいね。特に、海外メーカーの食洗機の場合、日本のキッチンサイズには対応しておらず、設置工事が困難なケースが多くあります。

ご自宅のキッチンが、キッチン中央辺りにシンクやコンロが設計されているタイプの場合、キャビネットスペースが不足しており設置条件をクリアできないケースがほとんどです。設置スペースが足りなければビルトインタイプの設置はできませんので、手軽に使える据え置きタイプの食洗機を検討してみてください。

セクショナルキッチンではない

ビルトイン食洗機を設置できる最後の条件項目として、自宅のキッチンがセクショナルキッチンではないことが挙げられます。あまり聞き慣れないセクショナルキッチンという単語ですが、sectional=「組立式」「ユニット式」という意味を持っています。

つまり、シンクやキャビネットといったキッチンパーツが独立している、ユニット式のキッチンのことです。交換したい箇所がある場合、キッチン一式を取り替えなくてもパーツだけを交換できるので、システムキッチンよりも低価格なのが魅力です。主に、築年数の古い戸建てや集合住宅などで多く採用されていて、シンクよりもコンロの位置が低いという特徴があります。

セクショナルキッチンが採用されている住宅の場合、ビルトインタイプの設置スペースが不足するケースがほとんどです。セクショナルキッチンをお使いの場合も、ビルトインではなく据え置きタイプの食洗機を検討してみましょう。

ビルトイン食洗機を後付けするメリット

ビルトイン食洗機を眺める猫

設置工事が必要で、設置にも最低条件をクリアしなければならないビルトイン食洗機。大きな工事や見積もりなどの手間、工事に掛かる費用面を考えると、据え置き型食洗機のほうが手軽で安く済むので良いのではと思ってしまいます。

ビルトインタイプの食洗機を後付けして得られるメリットには、具体的にどんな点があるのでしょうか。実際に後付け設置したユーザーの声から、多く聞かれる4つのメリットをご紹介します。

キッチンスペースを侵食しない

最大のメリットは、食洗機本体がキッチンスペースを侵食しないという点です。食洗機の容量の問題よりも、キッチン周りをすっきりさせたくて、ビルトインタイプを検討している方も多いのではないでしょうか。

据え置き型の食洗機は、食器の出し入れやシンクへ排水を流しやすいという観点から、基本的にシンクの横や調理台スペースを利用して設置します。近年ではコンパクト設計の食洗機が増えてきてはいるものの、やはりキッチンに置くことで圧迫感が生じるのは否めません。

ビルトインタイプの食洗機は、本体をキャビネット内部に収納するため、こざっぱりとした爽やかな印象のキッチンスペースを作れます。据え置き型の食洗機を置いていると、食洗機周りの掃除が少し面倒ですが、スペースがフラットになればお手入れも楽に済み、清潔なキッチンを保てます。

インテリアに馴染ませて食洗機を設置できる

据え置き型の食洗機は、本体そのものを見える位置に置くので、存在感があってインテリアから浮きがちです。キッチン周りのインテリアにも凝って、あれこれ工夫した収納や飾り物を楽しんでいる方は、食洗機がなければもっとおしゃれに見えるのに…と残念に感じてしまいますよね。

その点でビルトインタイプの食洗機は、本体が丸ごとキッチン下に収納されるので、インテリアを邪魔せずに設置できます。製品やメーカーによっては、キッチンキャビネットのカラーに合わせた仕様にもできるので、デザイン性はかなり高いと言えるでしょう。

給水や排水の手間がない

据え置き型の食洗機では、蛇口部分に分岐水栓を取り付けて給水経路を確保するのが一般的です。排水時には本体から排水ホースを伸ばして、シンクなどに排水を行います。据え置き型やタンク式の場合、シンクに排水するとニオイが気になるという声も多く聞かれます。また、タンク式の食洗機では、運転前に本体内タンクへ手動で水を入れる手間もかかります。

設置工事で取り付けるビルトインタイプの場合は、給水経路・排水経路の工事もあわせて行うので、手動での給水は不要ですし、シンクに排水を流す必要もありません。毎回の運転時に手間がかからず、ボタンひとつでスムーズかつストレスフリーに使用できるのが魅力です。

高い洗浄力で家事を時短できる

ビルトインタイプの食洗機は、据え置き型食洗機よりもはるかに高い洗浄力を持っています。パワフルな洗浄運転で汚れ落ちが良く、洗浄後に洗い残しがあって、わざわざ手で洗い直さなければならないという手間はほとんどないでしょう。

食器洗いの水仕事は、食事のたびに発生する家事のひとつです。毎日の家事だからこそ、家電の力を借りて時短できれば、浮いた時間を有効に使えます。特に、仕事と家事を両立させる共働きの家庭や子育て中の家庭では、家事をどれだけ時短できるかはとても重要な問題です。

浮いた時間を家族団らんのコミュニケーションタイムに当てるのもいいですし、趣味のネイルを楽しむ時間にするのもいいですね。翌日に備えたリフレッシュタイムにも使えるので、日々のモチベーションアップに繋がります。

ビルトイン食洗機を後付けする際の予算

貯金箱と電卓

インテリアに溶け込み、給排水の手間もかからないビルトインタイプの食洗機は、スムーズな操作性で家事の時短に活躍してくれます。しかし、実際に後付けするとなると気になるのは設置工事の費用面です。後付けで工事する場合の一般的な設置費用の目安は、いったいどのくらいなのでしょうか。

設置費用の内訳と予算

ビルトイン食洗機の後付け工事では、食洗機本体の購入価格と設置工事費用を合わせて考えなければなりません。本体代金と工事費用を含めて、約10〜25 万円が設置費用の相場です。

ビルトインタイプは、分岐水栓タイプの食洗機のように、自分でもできる簡単な作業で取り付けられるものではありません。購入にあたって設置工事は必ず行うものなので、本体価格+工事費用のセット価格で販売されていることがほとんどです。

工事費用の内訳には、主に以下の項目があります。

  • 食洗器本体の価格
  • 設置費
  • 給排水管工事費
  • 排水管工事費
  • 電気工事費
  • 撤去処分費 など

工事金額の見積もりにおいては、見積もり金額の内訳まで必ず明確にさせてください。「一式」の記載だけで、内訳を不明瞭にしている工事業者は、トラブル回避のためにも避けるのがベターです

ビルトイン食洗機の本体価格については後述で触れていきますが、メーカーによって価格帯が異なり、多機能を搭載している新しいモデルほど本体価格は上がります。本体価格と工事費用を含めて、決めた予算内に抑えられるよう検討しましょう。

追加工事が必要なケース

ビルトイン食洗機の設置工事では、キッチン周辺の環境によって、追加工事が必要になるケースもあります。追加の工事として考えられるのは、給湯管の分岐増設や排水管の延長、コンセントの増設などが挙げられます。

ビルトインタイプでは、給湯管と排水管に接続して給排水が行われる設計です。そのため、排水管と設置場所に距離がある場合、排水管の延長工事が必須となってしまいます。また、食洗機の運転時に使用できるコンセントが周囲になければ、新たに増設をする必要が生じます。

ビルトイン食洗機を提供しているメーカー

食洗機から皿を取り出す様子

ここまでの解説で、ビルトイン食洗機の設置条件や、おおまかな工事の概要についてお分かりいただけたのではないでしょうか。続いては、ビルトイン食洗機を販売している代表的なメーカーを紹介します。大手の国内メーカーから、食洗機で世界的なシェア率を誇る海外ブランドを含めて、人気のメーカーを6社ピックアップしてみました。

パナソニック

国産家電メーカーのパナソニック(Panasonic)では、据え置き型やビルトインタイプの食洗機を多く取り扱っています。ビルトイン食洗機では、「ストリーム除菌洗浄」や「3Dプラネットアームノズル」など、洗浄力や衛生面にこだわった製品を販売しています。

最新のビルトインモデルでは、パナソニックの独自機能である「ナノイーX」による除菌運転や、液体洗剤の自動投入機能も搭載しています。食器カゴの深さや大きさも、ワイドタイプやディープタイプなどお使いのキッチンに合う形状の製品を選べますよ。

リンナイ

給湯器で有名なリンナイでは、据え置き型の取り扱いはありませんが、ビルトインタイプは豊富に取り扱っています。独自機能の「タワーウォッシャー」による立体洗浄が魅力です。

ビルトイン食洗機の種類には、フロントオープンとスライドオープンの2種類があると説明しましたが、前開き扉仕様のフロントオープン食洗機を取り扱っているのはリンナイだけです。収納力が高いフロントオープンタイプが欲しい方はリンナイ製品から探してみましょう。スライドオープンタイプも取り扱っているので、それぞれの良さを比較しながら検討したい場合は、リンナイ製品からチェックするのがおすすめです。

パナソニック・リンナイの食洗機の特徴は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。あわせてご覧ください。

三菱電機

エアコンやテレビなどの生活家電を販売する三菱電機でも、浅型・深型と2種類のビルトインタイプを取り扱っています。三菱電機のビルトイン食洗機は、静音性に優れた点が魅力で、食洗機の運転音に悩んで三菱電機の製品に買い替えたところ、音がまったく気にならなくなったという声も聞かれます。軽くタッチするだけで扉が開くオート開閉タイプのモデルは、水仕事や調理で手が塞がっていても楽に扉を開けられて使いやすいのでおすすめです。

ミーレ

ドイツ家電ブランドであるミーレ(Miele)は、洗練されたデザイン性から、SNSなどでおしゃれな食洗機として注目されました。ミーレの魅力は、海外メーカーらしい大容量のサイズ感です。

国内メーカーでは扱っていない、約14人分もの食器量を一度の運転で洗浄できる、大容量の食洗機を販売しています。日本のキッチンサイズでも設置できる製品なので、海外ブランドらしいおしゃれなデザインや、とにかく大容量の食洗機が欲しいと考えている方におすすめです。

洗浄終了時に扉をオートオープンさせて余熱で自然乾燥をするため、食器乾燥に温風は使いません。乾燥運転がないことで、電気代の大幅な節約になります。

ミーレの食洗機の特徴は、こちらの記事でもご紹介しています。ぜひご覧ください。

ボッシュ

ボッシュ(BOSCH)はヨーロッパで家電売上No.1の実力を持つヨーロッパ最大の老舗ブランド、BSH Home Appliances名義で販売されています。次に紹介するガゲナウ(Gaggenau)も同じくBSH Home Appliancesブランドです。

ボッシュはアッパーミドルをターゲットにしたブランドで、静音性や環境へ配慮した設計のビルトイン食洗機を販売しています。食洗機庫内には高さの異なる食器カゴがあり、ピンや仕切りを使いやすいように移動できる仕様です。

ボッシュの食洗機の特徴は、こちらの記事でもご紹介しています。あわせてご覧ください。

ガゲナウ

ボッシュと同じくBSH Home Appliancesに属するガゲナウ(Gaggenau)は、ハイエンドな高級家電ブランドとして展開されています。ガゲナウの食洗機は静音性にかなり優れているのが特長で、テレビを観ていたり誰かと話していたりすると、運転音がほとんど聞こえないほどの静かさだと言われています。

高級家電ブランドのため、本体価格はやはり高価になりますが、センサー機能を活用した省エネ設計、繊細な食器類にも負担なく洗い上げる独自システムなど、最新テクノロジーを搭載したビルトイン食洗機を送り出しています。

ビルトイン食洗機の選び方

食洗機からグラスを取り出す様子

高価な買い物のビルトイン食洗機。設置工事まで入る大掛かりな準備が必要ですから、製品選びには失敗したくありませんよね。続いては、ビルトイン食洗機の選び方について、抑えておきたい5つのポイントを解説していきます。

ドアの開き方

ビルトイン食洗機では、先述したようにドアの開き方がフロントオープンとスライドオープンの2種類に分かれます。フロントオープンは前開き扉で、スライドオープンは引き出し扉です。

スライドオープンでは、引き出しの中へ食器をしまうように収納していくので、食器の出し入れをかがまずに行えます。無理な姿勢にならないので、腰に負担がかかりやすい年配の方でも扱いやすい設計です。国内メーカーでの取り扱いが豊富で最新モデルも選べます。

扉を手前側に引いて開けるフロントオープンは、スライドオープンよりも大容量である点が特長で、お皿の種類や形状を気にせずに収納しやすく、大型の調理器具も入れやすい設計です。食器カゴが上下二段式で収納しやすいのもメリットのひとつです。

容量・サイズ

ビルトイン食洗機の容量は、国内メーカーでの表記ですと4人分・7~8人分といったように、1人あたりの食器量の目安から、食器点数や人数を表記しています。使用する人数分以上の容量を選べば、それだけゆとりを持った使い方ができますね。

「大型の調理器具をしっかり洗いたい」「料理が好きだから洗い物の量が多い」という方は、家族の人数分よりもワンサイズプラスした容量のビルトイン食洗機を選ぶと良いでしょう。

ただし、大容量を選べば設置場所のスペースも必要となるので、自宅のキッチンスペースを確認した上で、設置可能な最大サイズを把握することをおすすめします。

洗浄力

食洗機選びで欠かせないのが洗浄力のチェックです。国内メーカーのパナソニック・リンナイ・三菱電機の中では、パナソニックが最も多く選ばれています。多く選ばれるということは、それだけ洗浄機能の満足度が高いということでもありますね。

パナソニックのビルトイン食洗機には、細かい噴射でしつこい汚れまで落とす「3Dアーム洗浄」が採用されています。独自技術の「エコナビ」機能では、搭載された汚れセンサーと食器量センサーが汚れ具合や食器量を検知して、すすぎ回数や乾燥時間を自動調整します。センサー検知によって無駄なく的確な運転を行なってくれるのも、高い洗浄力の秘訣ではないでしょうか。

このように、各メーカーの洗浄力や評判といった点に注目してビルトイン食洗機を選ぶのも、失敗しない選び方のひとつとして大切です。

メーカーごとの機能

ビルトイン食洗機を取り扱う各メーカーには、それぞれがメーカー独自の機能や強みを持っています。

パナソニック製品では、「新ドライキープ」機能を採用して、洗浄後の再結露やニオイこもりを緩和させています。リンナイのビルトイン食洗機は、シャープのプラズマクラスターを搭載して、イオンの力でカビやニオイを抑える設計です。三菱電機では、隙間や奥まで届く「シャワーミスト機能」や、あらゆる角度に対応できる「ターボ噴射機能」など、パワフルかつ確実な洗浄力が魅力的です。

省エネ性や節水効果が欲しいのか、洗浄力を重視するのか、除菌・消臭力を求めるのかなど、自分がビルトイン食洗機に期待する機能と合致するメーカーから選んでみるという探し方もおすすめですよ。

予算

ビルトイン食洗機は、基本的に本体価格と工事費用をセットにした価格で販売されているとお話ししました。工事費用を含めると約10〜25 万円が予算の相場価格です。食洗機の本体価格だけを見ると、食洗機の容量やブランドにもよりますが、約5〜15万円程度が一般的な価格相場です。

ハイグレードな製品やブランドのものでは、本体価格だけで20万円以上になる高級モデルも販売されています。中でも、先述した海外メーカーのガゲナウは、高級モデルを多く販売しているハイエンドブランドです。家庭の予算と相談して、工事費用を含めてどこまでのグレードの製品を購入できるか検討してみてください。

ビルトイン食洗機を後付けできない場合の対処法

食器を食洗機に入れる様子

先述したように、ビルトイン食洗機の後付け設置には、クリアしなければならない最低条件が3つありました。

  • 持ち家であること
  • キャビネットに幅45cm、高さ75cm、奥行き60cm以上のスペースがあること
  • キッチンパーツが独立したセクショナルキッチンではないこと

この条件のどれかひとつでもクリアできないと、ビルトインタイプの後付け設置はかなり厳しいです。スペースが足らない、もしくはDIY許可物件ではない賃貸住宅に住んでいたら、後付け工事が必須のビルトインタイプの設置は諦めて、スリムかつコンパクトな据え置き型の食洗機を設置をおすすめします。

なるべくインテリアに響かないようなシンプルデザインで、圧迫感を生まないスリムサイズの食洗機でしたら、キッチンスペースも圧迫せずに使えるでしょう。おしゃれでコンパクトな食洗機モデルをお探しの方へ、おすすめしたい製品をいくつかご紹介していきます。

【Panasonic(パナソニック)食器洗い洗浄機スチールグレーNP-TSK1-H】

ビルトインタイプで支持の高いパナソニックは、賃貸住宅でも設置しやすい据え置き型の食洗機を多く取り扱っています。中でもこちらの「NP-TSK1-H」は、奥行きが約29cmとかなりスリムな設計です。厚ぼったくないデザインは周囲になじみやすく、目立ちすぎる存在感もありません。

ドアは手前側に開くタイプではなく、リフトアップオープンドア設計なので、上部の開閉スペースにゆとりさえあれば、手前側に物や蛇口があっても問題ありません。50℃以上の高温・高圧水流で除菌しながら洗う「ストリーム除菌洗浄」で、しつこい油汚れもきれいに洗い落とします。

スチールグレーカラーの本体は、ニュアンスカラーのグレージュのようで、上品さを感じられる色合いです。他にシンプルなホワイトも展開されています。

庫内容量36L
幅×高さ×奥行き550x500x290mm
重さ16kg
食器点数・容量24点・4人分
ドア開閉上部スライド式
運転音39dB
標準総使用水量8L
最大消費電力1,165W

【COMFEE' 食器洗い乾燥機 WQP6-3608W/T】

COMFEE'(コンフィー)の「WQP6-3608W/T」モデルは、洗浄に「smart washコース」を採用しています。食器汚れを検知するセンサーによって、汚れ具合に合わせた水温・水量・運転時間の自動調整が可能です。洗い物に応じた最適コースの運転で、高い省エネ性を持つ家計にやさしい製品です。

洗浄後の食器や庫内も、UVライト除菌機能でいつでも清潔に保てます。コンパクトでシンプルな見た目ですが、5人分の食器量にあたる約30点の食器を洗える頼もしさです。家族が多い食器洗いの大変さからビルトインタイプの導入を検討していた方も、ファミリーサイズの据え置き型はとても便利なので、ぜひ検討してみてくださいね。

庫内容量73L
幅×高さ×奥行き550x438x515mm
重さ23kg
食器点数・容量30点・5人分
ドア開閉前開き式
運転音37dB
標準総使用水量8.7L
最大消費電力915W

【MYC 食器洗い乾燥機 DUAL BLUE DW-K2L】

ライトブルーの本体カラーがかわいらしいMYCの食器洗い乾燥機「DUAL BLUE DW-K2L」です。海外のレトロ家電のようなデザインで、おもちゃのようにも見える愛らしいフォルムですね。

食洗機をインテリアになじませるのではなく、おしゃれで自分の気に入ったデザインの食洗機を、インテリアのひとつとして設置すれば見た目の問題もクリアできますよね。デザインのおしゃれさだけではなく、3人分の食器が入る収納力で大物の調理器具まで洗えます。

6種類の洗浄コースや、UVライト除菌機能、1時間単位から最大24時間後まで運転予約できるタイマー機能も便利です。自動給水・分岐水栓・タンク式と、3つの給水方式に対応できる3wayタイプなので、もし引越しがあっても新居に適した方法で設置できます。

幅×高さ×奥行き454x491x413mm
重さ12kg
食器点数・容量3人分
ドア開閉前開き式
標準総使用水量6L
最大消費電力530W

後付けでもビルトイン食洗機を設置すれば家事の時短に!

食洗機から皿を取り出す女性

今回は、キッチン一体型のビルトインタイプの食洗機について、後付けするための必要条件や予算相場、おすすめのメーカーを解説してきました。

  • キャビネットスペースに余裕がある持ち家で使える
  • キッチンパーツ独立のセクショナルキッチンでは設置できない
  • 本体価格+工事費用のセット販売が主流
  • 国産メーカー以外に海外メーカーも人気が高い

インテリアになじみやすく、食洗機本体の存在が目立たないビルトインタイプは、キッチンスペースを広々と使えて、食器の収納力が高い点が魅力です。おしゃれでお手入れしやすいキッチンは、料理や水仕事のモチベーションも上がりますね。

残念ながら後付け設置工事の条件を満たせない場合は、据え置き型の食洗機も視野に入れてみてください。おしゃれなデザインやカラー、スリムな薄型やコンパクトデザインなど、使いやすく工夫された製品がたくさんラインナップしていますよ。

家事を時短できるビルトイン食洗機を設置して、空いた時間を有効に活用しましょう。

企画・制作:株式会社ClassLab.「RIRIFE編集部」

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