今やエアコンは、一家に一台は欠かせない空調家電です。特に、年々暑さが厳しくなっていく夏場には、エアコンがないと体調を崩してしまいかねません。一方で、部屋が冷えすぎて体調が悪くなったり、効きが悪くて不満に感じたりするケースもあるでしょう。
エアコンは高価な家電ですから、納得のいく買い物にしたいですよね。そこで今回は、後悔しない、買ってよかった!と思える評判の高いエアコンをご紹介します。失敗しない選び方についても詳しく解説しているので、最後まで読めばエアコン選びにきっと役立ちますよ。
買ってよかったと思えるエアコンのポイント
「このエアコンを買って本当によかった」と思えるエアコンは、満足度が高いエアコンということです。個人の満足度にはそれぞれですが、一般的に満足感につながるエアコンのポイントとしては、冷暖房の効き具合や光熱費、便利な機能性やお手入れの簡単さなどが挙げられます。
まずは、納得のいくエアコン選びには欠かせない、これら4つのポイントから解説していきましょう。
冷暖房効率の高さ
冷暖房効率の高さは、エアコンの機能面で最も欠くことのできない部分です。効率を上げるには、設置する部屋の構造や広さにあったエアコンを選択することも大切ですが、各メーカーで工夫している、効率アップのための搭載機能にも注目してみましょう。
近年注目されているAI機能が搭載されたモデルなどでは、AIが人や温度を感知して自動で風向きや運転を調整してくれるものもあります。通常の冷暖房機能だけで判断すると、素人目では効率の違いがなかなか見えてきませんので、こうした効率重視の機能の有無に注目してみると良いかもしれません。
省エネ性能の高さ
エアコンの運転で気になるのが、やはり光熱費です。夏場も冬場も、ほとんど毎日活躍する家電ですから、できるだけ省エネ性能の高いモデルを選んで、気兼ねなく使用したいところです。
省エネ性能を判断するには、商品のラベルや説明書などにも記載されている、省エネ基準達成率をチェックします。省エネ基準達成率が100%以上を満たしているモデルは、基本的に省エネ性能が高いモデルと捉えていいでしょう。もちろん、このパーセンテージが高ければ高いほど省エネ性能が高いので、長期的なランニングコストを抑えられます。
便利機能の良さ
近年のエアコンには、他社との差別化を図るために、さまざまな便利機能が搭載されています。冷暖房運転をしながら、窓を開けなくても同時に換気運転をおこなえるものや、加湿運転ができるもの、空気清浄機能に優れたモデルなどもあります。
他にも、スマートフォンアプリと連携して、自宅との距離によって自動で運転をオン・オフする機能や、AIによって操作履歴を学習していく機能など、便利なオプションは各メーカーでさまざまなものが展開されています。自分にとって、あると便利なものを探してみましょう。
お手入れのしやすさ
エアコンを清潔に保つことで、室内の空気をきれいに保つ以外にも、冷暖房効率やエアコンの寿命にも関わります。エアコンの掃除はどうしても億劫で、つい後回しにしがちです。
しかし、自動でフィルターを掃除してくれる機能が搭載されたものや、そもそも内部が汚れにくい構造になっているモデルを選べば、お手入れの手間が少なく、少しの掃除できれいな状態を維持できます。エアコン掃除に苦手意識を持っている方こそ、お手入れ面に注目して選んでみてはいかがでしょうか。
あったら便利!うれしいエアコンの機能
先ほども軽く触れたように、近年のエアコンには「こんな機能があったら便利だな」という機能がどんどん実装されています。なくてもエアコンの運転には支障はないけれど、あったら便利で多用したくなる嬉しい機能面について、特に人気がある機能を5つご紹介していきましょう。
スマホとの連動
1人1台はスマートフォンを持つ時代に、スマートフォンアプリとの連動機能は大変便利です。アプリと連動させれば、運転操作をスマホからおこなえるようになるので、リモコンが不要になります。
リモコンは小さいですが、埃が積もったり収納場所に困ったりと、意外とストレスになるものです。それがスマートフォンだけで済むようになれば、わざわざリモコンを取りに行かなくても、別の部屋から操作して運転を開始できます。また家の外から遠隔操作も可能です。
アプリからは、かかった電気代のチェックや、タイマー機能の設定などもできるので、上手に活用してエアコンの稼働を充実させましょう。
◆こちらの記事ではスマホで遠隔操作できるエアコンメーカーについて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
自動お掃除機能
エアコン掃除に苦手意識を持つ方は、自動お掃除機能は必須ともいえる機能かもしれません。除湿や冷房をたくさん使う夏場には、エアコン内部にカビが発生しがちです。吹き出し口に黒い点々が見えて、ゾワっとした経験がある方も多いのではないでしょうか。
エアコン内部が汚いと、汚れた風が室内に送られるので健康面でも良くありません。メーカーによって掃除方法は異なるものの、エアコン本体が自動で掃除してくれることにより、フィルターの目詰まりや、埃の侵入による内部のカビの発生などを日頃から抑制してくれます。
空気清浄機能
エアコンの中には、空気清浄機能に特化したモデルも販売されています。春先の花粉に悩まされている方や、ハウスダストによるアレルギー、アトピーや喘息症状をお持ちの方などは必須の機能と言えるかもしれません。
空気清浄機能を持つエアコンがあれば、空気清浄機を持たなくて済みます。花粉やウイルス、カビの菌にも効果があるので、風邪の予防や感染対策にも繋がるでしょう。
AI機能
近年のエアコンにはAI機能の搭載が増えてきています。AIを搭載することによって、無駄なく効率的な運転を実現します。例えば、AIとセンサーによって人の動きや体温を検知して、足りないところに風を送ったり、同じ室内でも暑さと寒さを感じているそれぞれの人へ、適した風を送ったりできます。
AIが無駄のない運転をおこなうことによって、節電にも繋がります。省エネ性能にプラスして、AIが搭載されたモデルを購入すれば、ランニングコスト面も安心です。
人感センサー
人感センサーを搭載したエアコンでは、例えば電源の切り忘れに役立ちます。急いで外出したときにやってしまいがちなのがエアコンの切り忘れですが、人感センサーがあれば不在を検知して自動で電源をオフにして、帰宅を確認すると運転を再開してくれます。
また、人のいる方へ風を送るようコントロールもしてくれるので、室内のどこにいても快適に過ごせる機能です。
買ってよかった!大手のエアコンメーカーの特徴
続いては、購入後の満足感が高い、大手のエアコンメーカーの特徴についてご紹介していきます。
ここでは、パナソニック、シャープ、三菱電機、東芝、ダイキン、日立、富士通の6社をピックアップしてみました。売りとなる独自機能にも注目して、エアコン購入に活かしましょう。
パナソニック
日本の生活家電メーカーとして人気のパナソニックでは「ナノイーX」が魅力です。ナノイーによって、空気中のウイルスや菌、花粉などを包んで、有害物質の活動を抑制してくれます。
ナノイーXが搭載されたエアコンの品質テストでは、スギ花粉を約3時間で99%抑制することにも成功しており、非常に効果の高い機能です。
シャープ
シャープのエアコンは空気清浄機能に特化しています。代名詞とも言える独自のイオン分子「プラズマクラスター」です。
エアコンのフラグシップモデルには、最上級のプラズマクラスターである「プラズマクラスターNEXT」が採用されています。通常のプラズマクラスターは、イオンの数が1㎥あたり7,000〜25,000個ですが、プラズマクラスターNEXTでは1㎥あたり50,000個と2倍以上の高濃度です。
三菱電機
三菱電機のエアコンは、霧ヶ峰シリーズに搭載された「ムーブアイmirA.I.」が特徴です。AIが体感温度や湿度を予測して、室内の人に合わせた運転を自動で切り替えます。
風がきちんと届いているかを確認しながら、こまめに風向きを調整してくれるのでいつでも快適に過ごせます。
東芝
東芝のエアコンは、空気清浄に優れた大清快シリーズが人気です。搭載された「プラズマ空清」の静電気で、花粉や埃など、目視できないPM2.5レベルの粒子まで集塵して、室内を清潔にしてくれます。集めた汚れはドレンホースから外へ排出されるので、お手入れの手間もかかりません。
空気清浄機を購入しなくても、大清快シリーズのエアコン1台で済みます。冷房運転時に、人に風が当たらないよう運転する「無風感冷房」も特徴で、冷房の風が苦手なユーザーから特に人気があります。
ダイキン
ダイキンでは、加湿や換気に特化したうるさらシリーズが人気です。室外機が集めた外気の水分で室内を加湿してくれるので、給水をしなくても加湿運転を行えます。
運転しながら加湿を行うので、乾燥しがちな季節でも室内を快適な湿度に保ってくれます。お肌や髪の保湿にもなるので、女性には特に嬉しい機能と言えるでしょう。
日立
日立のエアコンでは、白くまくんシリーズが根強い人気を持っています。「白くまくん」のネーミングにも繋がる「凍結洗浄機能」が全シリーズの室内機と室外機に搭載されているのが特徴です。
凍結洗浄機能は、内部の熱交換器を凍らせることによって霜を付けて、霜を一気に溶かすことで汚れを落としてくれる便利な機能です。埃などが原因による運転性能の低下も防げて、エアコンを常に清潔に保てます。
富士通ゼネラル
富士通ゼネラルからは、デザイン性に優れたノクリアシリーズが展開されています。大型家電のエアコンは室内に置くとどうしても存在感があって、デザインによっては圧迫感が出てしまうこともあります。また、室内機のサイズが大きく高さがあるものでは、設置場所が限られてしまうのも難点です。
富士通ゼネラルは、コンパクトな設計やおしゃれなデザインに特化したモデルを多く取り扱っています。機能面よりもデザイン性を重視したいユーザーは、富士通ゼネラルのエアコンを購入する傾向が強いようです。
買ってよかったと評判のおすすめエアコン
エアコンメーカーによって、独自機能などのそれぞれの特徴があることが分かりました。自分にとってぴったりな機能性を持つエアコンを知ることは、エアコン選びのうえで大変重要です。
ここからは、「買ってよかった!」という喜びの声が多く上がっている、評判の高いエアコンモデルを紹介していきます。
パナソニック エオリアLXシリーズ
エオリアLXシリーズは、通常の冷暖房・除湿機能に加えて、加湿と換気機能が搭載されています。通常の運転を止めることなく、運転中に加湿や換気をおこなえます。特に寒い冬には、せっかく暖まった部屋が換気で一気に冷えてしまうので換気を怠りがちですが、窓を開けなくても運転しながら換気が可能です。
給水をしなくてもおこなえる加湿運転は、室外機上部にある「換気・除加湿ユニット」により実現している機能です。高分子収着材が外気から水分を吸収するので、乾燥しがちな暖房も加湿しながら運転ができますし、加湿だけの運転もできます。「ナノイーX」も搭載されているので、毎年花粉の時期にお悩みの方も、LXシリーズを導入すれば室内では快適に過ごせそうですね。
湿度の高い梅雨の時期には、除湿運転で室内の湿度を下げます。除湿運転では室温が冷えすぎてしまうという声も多くありますが、高分子収着材によって水分を取り除いた空気を送り込むので、部屋が冷えすぎるといった悩みがなくなります。
パナソニック エオリアUXシリーズ
UXシリーズは、暖房に特化した寒冷地仕様のフル暖シリーズです。品質テストではマイナス25度までのテストにクリアしています。エアコンの暖房運転では、電源を入れてからなかなか暖かい風が出てきませんよね。温風が出て部屋が温まるまで、小型の暖房器具で暖を取るという方も多いと思います。温風が出るまでに時間が掛かる原因は、室外機が霜取り運転をしているためです。
暖房運転が始まると、室外機から部屋の中に熱を送り込む熱交換が始まります。しかし室外機に霜が付いている場合、付いた霜を溶かす作業が優先され、約10分以上は霜取り運転がおこなわれるよう設計されています。霜取り運転中は温風がエアコンから出てこないので、すぐに部屋が暖まらないのです。
エオリアUXシリーズでは、霜取り運転をなくすために、霜取りが不要な室外機を設計しました。UXシリーズの室外機は、内部の温度を一定に保つ「ENECHARGE(エネチャージ)」という機器を搭載しています。外気温が氷点下まで下がっても、エネチャージによってスピーディーに温風を送れるようになりました。室内にいる人の体感温度を察知して、位置や動きに合わせて室内を暖めるセンサーも搭載されています。
シャープ エアレストPシリーズ
シャープのAirest(エアレスト)Pシリーズは「空気清浄機と呼べる、唯一のエアコン」がキャッチフレーズの、空気清浄機能に特化したシリーズです。構造は空気清浄機に近く、高性能の集塵脱臭フィルターが隙間なくエアコン上部を覆い、フィルターを通して空気を吸い込みます。空気清浄機能もさることながら、エアレストPシリーズの魅力は内部にカビが発生しにくいという点です。カビの原因は、主に湿気と埃です。
Pシリーズでは、エアコン上部の集塵脱臭フィルターとミクロンメッシュフィルターで埃の侵入を99%防ぎます。また、最もカビが発生する場所となるシロッコファンを、熱交換器の前に設置する工夫により、冷気で発生した結露がファンに付くのを防止します。日頃のお手入れは、上部のミクロンメッシュフィルター表面を掃除機などで吸い取れば完了するので、億劫なエアコン掃除や、業者へのクリーニング依頼が激減するでしょう。
シャープ Xシリーズ
シャープのXシリーズは、シャープエアコンで最上位のフラグシップモデルです。シャープ独自のプラズマクラスターによる「プラズマクラスターパトロール」機能では、エアコン内部の温度と湿度が一定以上になると、自動で運転が開始される便利な仕組みがあります。
室内が冷えすぎないよう除湿運転を行ってくれる「氷結ドライ」機能も搭載されています。室温が低いと氷結ドライ除湿に自動で切り替わり、ファンの回転数を下げて快適な除湿運転を実現。再熱除湿の運転と比べると、氷結ドライ運転では半分以下の消費電力で済むので、節電にも繋がります。
フィルター自動おそうじ機能が付いている他にも、吹出口の風向ルーバーを取り外してお手入れできる、衛生面に配慮されたモデルです。
三菱電機 霧ヶ峰FZシリーズ
三菱電機の霧ヶ峰FZシリーズは、霧ヶ峰シリーズのハイエンドモデルです。温度調節などの機能面がとても充実しています。霧ヶ峰FZシリーズの最大の特徴が、2温度2気流の実現です。家族の中に、寒がりと暑がりの人がいると、室温調節が難しいですよね。
2温度2気流では、「パーソナルツインフロー」の回転数を左右で変え、異なる温度帯を同時に生み出します。それぞれの温度に適した風を、エアコンが自動で振り分けて送ってくれるので、家族ひとりひとりが満足する室温調節が可能です。
FZシリーズだけに搭載されている「プレミアム除湿機能」も便利です。先ほどのパーソナルツインフローを使い、片方のファンを低速で運転して室温と湿度を調整してくれます。従来モデルと比較して、約50%の節電効果も期待できる、エコなモデルです。
三菱電機 霧ヶ峰Zシリーズ
三菱電機の霧ヶ峰Zシリーズは、6畳~29畳用までの12機種が販売されています。除湿運転ではFZシリーズと同じように、冷風と温風を混ぜ合わせた適温の風を作り出して、室内の冷えすぎを防ぎます。
AI機能の「ムーブアイmirA.I.」で効率良い運転をおこない、室内のどこでも快適に過ごせる上に、無駄のない運転で省エネにも繋がります。また、スマートフォンのアプリから、室内のサーモグラフィー画像を確認することもできます。
画像をタッチすることで、届けたい場所にワンタッチで気流を届けられるうえに、操作はAIに反映されるので、使うたびにAIが学習して使い心地がどんどん良くなっていきます。ウイルスやカビ菌、花粉などの抑制効果がある「ピュアミスト」には保湿効果もあり、乾燥しがちな季節には便利な機能です。
東芝 大清快N-DRシリーズ
東芝の大清快N-DRシリーズは、大清快のフラグシップモデルです。「プラズマ空清」を搭載した、空気清浄機能に優れたエアコンです。「無風感冷房」では、無風感ルーバーを通る速い風と、通常の冷風をぶつけて拡散させることで、冷房運転時に風を感じません。
室内で長く冷房を使っていても体調が悪くなりにくく、風が当たらなくても快適な涼しさを感じられます。また、設定温度などの操作履歴をAIが学習していき、自分好みの運転を覚えてくれる「学習運転」機能も便利です。使えば使うほど、快適な運転が叶います。
東芝 大清快N-Mシリーズ
同じく東芝の大清快から、N-Mシリーズのご紹介です。大清快シリーズは必要な機能に絞っているので、他メーカーのエアコンと比較して、安い購入コストで入手できるメリットがあります。そこまでの多機能は要らないから、とにかく購入費用を抑えたい!という方にはおすすめのシリーズです。
また、フィルターの自動掃除が搭載されているモデルにしては、かなり低価格で提供されているので、自動掃除機能を重視される方も必見ですよ。前述のN-DRシリーズにあった、AI快適機能の全自動切り替えには対応していません。
ダイキン うるさらX Rシリーズ
ダイキンのうるさらXからは、フラッグシップモデルとなるRシリーズをご紹介します。うるさらXシリーズは、外気から集めた水分で室内を加湿してくれる「無給水加湿」が特徴です。
運転しながら加湿をおこない、さらに新鮮な外気も取り入れる換気機能を搭載しています。外の空気を取り込むだけではなく、室内の空気を排出してくれるので、効率の良い換気が可能です。除湿運転では、リニアハイブリッド方式の除湿制御システム「さらら除湿」が採用されているので、冷えすぎずに除湿してくれます。
ダイキン risora SXシリーズ
ダイキンのrisora SXシリーズは、業界最薄の185mmを実現した超薄型モデルです。高機能のエアコンを購入した方の口コミでよく聞かれるのが、「こんなに大きいと思わなかった」「設置するとかなり飛び出ている」「大きすぎて落ちそうで怖い」といった、エアコンのサイズ感についての感想です。
大型家電のエアコンはただでさえ存在感がありますから、インテリアに響かないような控えめのデザインだと嬉しいですよね。risora SXシリーズは、インテリア空間に調和するエアコンをお探しの方にはぴったりのモデルです。
木目調やゴールドカラーなど、さまざまなパネルの色や質感をオーダーでチョイスできるので、部屋に溶け込ませたり、反対にアクセントとして使ったりと空間になじませやすいエアコンです。リモコンまでスタイリッシュで先進的なデザインにこだわり、2017年度のグッドデザイン賞をはじめ、さまざまな賞を受賞しています。
日立 白くまくんXシリーズ
日立 白くまくんXシリーズは、白くまくんの最上位モデルです。Xシリーズの特徴は、部屋全体を認識する「くらしカメラ 4」。画像・温度・もの・お部屋の4つのカメラから室内の気流を検知して、運転開始すぐのうちは人がいる辺りに風を送り、室温が安定してきたら天井温度を検知して気流を送る、ベストな空調作りを行おこなってくれます。
「くらしカメラ 4」によって、カーペットにいる人には抑えて風を送り、足元が冷えやすいフローリングにいる人には強めの風を送るなど、室内の違う場所にいるそれぞれの人へ配慮された運転が実現しています。
日立 白くまくんWシリーズ
白くまくんWシリーズは、2020年度のグッドデザイン賞を受賞しています。シンプルかつスタイリッシュなデザインが魅力で、本体の高さは24.8cmとかなりコンパクトです。設置場所が限られるカーテンレールの上などにも置きやすく、今まで室内機の高さで設置を諦めていたお部屋にも導入できます。
室内機と室外機のどちらにも付いている「凍結洗浄機能」で、エアコンを常に清潔に保てます。お掃除の手軽さや衛生面から、白くまくんシリーズを選ぶ方も多いようです。クリーニング業者への依頼が少なくなり、クリーニングコストを抑えられます。
富士通ゼネラル ノクリアZシリーズ
富士通ゼネラルのノクリアZシリーズは、上位モデルの機能を取り入れてスペック性を高めつつ、インテリアに配慮したデザイン性にも注力したモデルです。室内機は陶器のような質感で、自然素材のような風合いから室内に溶け込みやすいデザインに設計されています。グッドデザイン賞をはじめ、ドイツのデザイン賞も受賞しているモデルです。
「新・不在ECO」機能では、人感センサーによって室内の不在を検知して、自動で省エネ運転に切り替わり、30分後には運転がオフになります。外出先から帰宅してセンサーが人を感知すると再び運転が再開されるなど、エアコンの切り忘れを防止できる便利な機能です。
Zシリーズには速暖機能も搭載されていて、室内が冷えてなかなか布団から出られない冬の朝や、帰宅したばかりの寒い部屋でも、暖房の運転開始から約1分で温風を吹き出して、部屋をすぐに暖めてくれます。
富士通ゼネラル ノクリアZNシリーズ
ノクリアシリーズには、寒冷地向け仕様の「ゴク暖エアコン」が展開されています。ゴク暖エアコンにはZN・DNシリーズがあり、ZNシリーズはノクリア史上最強の暖房能力とうたうモデルです。業界トップクラスの高い暖房能力を持ちつつも、高い省エネ性能を備えています。
前述したZシリーズの機能を搭載しつつ、暖房に特化したエアコンモデルです。室外機には凍結防止機能を採用し、霜取り運転を約33%時短することによって、ハイパワーな温風を届けます。
「あったかアップ」機能では、外気温がマイナス15℃と冷え込む日でも、最高で約60℃にもなる温風を送り出し、最高で約40℃まで足元を強力に暖めてくれる頼もしさ。暖房だけではなく冷房機能も高性能なので、1台あれば一年中快適に過ごせるエアコンです。
買って後悔しないエアコンの選び方
ここまでは大手メーカーの人気モデルをご紹介してきました。気になる製品が見つかったでしょうか。最
後に、買って後悔しないエアコン選びのコツとして、必ず抑えておきたい3つのポイントをご紹介します。
部屋の広さに合わせて選ぶ
設置する部屋の広さに適したエアコン選びは、最も重要なポイントです。広い部屋に対してパワーが足りなくても、狭い部屋に対してパワーが強すぎても、快適に過ごせません。また、建物の構造も把握しておく必要があります。木造や鉄筋などの造りによって、エアコンの効きも変わってくるからです。
購入時には、冷暖房の畳数の目安を必ずチェックしておきたいのですが、この見方にも注意が必要です。畳数の目安は「冷房:10~16畳」と記載されていますが、これは「10~16畳の部屋に対応している」という表記ではなく、「木造は10畳、鉄筋は16畳が目安」という意味で、最初の数字が木造を、最後の数字が鉄筋を指しています。
ちょっと分かりにくい表記なので誤解されやすいのですが、この目安を誤って把握していると設置する部屋に適さないので気を付けましょう。また、寒冷地にお住まいの方は暖房の目安畳数を優先して選ぶことをおすすめします。反対に、暖かいエリアにお住まいの方は、冷房の畳数を目安にして選びましょう。
◆こちらの記事では6畳向けエアコンについて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
省エネ機能の高さで選ぶ
先述したように、エアコンの光熱費を抑えるには省エネ性能が高いモデルを選ぶことが重要です。省エネ基準達成率が100%以上を最低ラインと考えて、高性能な省エネ機能を持ったエアコンを購入しましょう。
長く使うことを考えれば、購入時の費用が若干高くなったとしても、ランニングコスト面ではプラスになることもあります。
欲しい便利機能で選ぶ
多機能のエアコンが続々と発売される中、便利機能に注目して選ばない手はありません。AI機能の搭載や自動の掃除機能、加湿や換気機能、空気清浄機能、スマートフォンアプリとの連動など、高性能な機能が搭載されているモデルを選べば、満足度も高まります。
乾燥が気になる人は加湿機能、花粉症に悩む方は空気清浄機能、切り忘れが心配な方は自動オン・オフ機能など、自分のニーズに応えてくれる機能を持ったエアコンを選べば、自分に合ったスマートな運転が可能です。お気に入りのモデルを探してみましょう。
買ってよかったと思えるエアコンを吟味して選ぼう!
今回は、買ってよかったと思える高評価のエアコンについて、各メーカーの特徴とあわせて人気製品をご紹介してきました。後悔しないエアコンを選ぶコツは、下記のとおりです。
- 運転効率や省エネ性能に注目
- 機能面に注目
- 掃除のしやすさに注目
- 各メーカーの特徴から選ぶ
- 部屋の広さに最適なモデルを選ぶ
近年のエアコンモデルには、AI機能の搭載やセンサー感知機能など、最先端の技術が搭載されたかしこいモデルが続々と登場しています。購入すれば10年は使える大型家電のエアコンは、引越し先などでも使い続ける長い付き合いの家電です。性能面や機能面、デザイン性などにもこだわって、自分に合ったぴったりのモデルを探してみましょう。