空気清浄機の電気代はいくら?24時間・1か月の目安やメーカー比較を解説

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空気清浄機の電気代はいくら?24時間・1か月の目安やメーカー比較を解説

空気清浄機は、快適な室内環境を維持する便利な空調家電ですが、気になるのがその電気代です。この記事では、空気清浄機の電気代について、24時間運転した場合の1ヶ月の電気代の目安や、異なるメーカーのモデルで電気料金を比較する方法について詳しく説明します。

空気清浄機のランニングコストが詳しくわからず、購入に迷っている人は、この記事を参考に電気代の目安を把握することで、予算を考慮しながら最適な製品を選べるでしょう。メーカーごとの機能や特徴などもあわせてお伝えするので、最後まで読んで検討に役立ててください。

空気清浄機とは

空気清浄機とは

空気清浄機とは、空気中のほこりや花粉、ウイルスなどの微粒子を除去する装置のことです。空気清浄機には、ファン方式、電気集じん方式、イオン方式などの種類があります。フィルター式は、空気中の微粒子を物理的に捕らえる方法で、HEPAフィルターが使われているものが多いです。

イオン式は、空気中にマイナスイオンを放出して微粒子に付着させ、重くして落下させる方法です。光触媒式は、紫外線や可視光などの光源と光触媒と呼ばれる物質を使って微粒子を分解します。室内の空気を清浄することによって、アレルギーや喘息などの呼吸器系の症状を改善したり、インフルエンザなどの感染症予防に役立ったりします。

空気清浄機の仕組み

続いては、空気清浄機の仕組みについてもう少し詳しく解説していきましょう。空気清浄機には、主にファン・電気集じん・イオンの3つの方式があり、それぞれ特徴が異なります。

ファン方式は、本体内に設けたファン駆動で周囲から本体内に空気を吸い込みます。本体側に設けたフィルターで、空気中に浮遊する塵埃や花粉、ハウスダストなどを除去し、周囲へと排出する仕組みです。

電気集じん方式は、高圧放電によって空気中に浮遊するほこりや塵をプラス極に帯電させ、マイナス極に帯電させたフィルターで集じんする方式です。イオン方式では、イオンを放出し、空気中のアレルギー物質やウイルスを抑制する効果があります。

空気清浄機を置くメリット

空気清浄機は室内の空気中に含まれるホコリや花粉、ダニなどのアレルゲンを除去し、アレルギー性鼻炎や喘息などの呼吸器系の症状を軽減したり、予防したりできます。ウイルスなどの病原体も捕捉できるため、感染症のリスクを低減できます。

空気清浄機の活性炭フィルターや光触媒フィルターなどによってにおいも分解されるため、ペットやタバコのにおいといった、気になる生活臭にも効果的です。加湿機能付きの空気清浄機であれば、空気質を改善しながら室内の湿度を調整できます。

空気清浄機の電気代目安

空気清浄機の電気代目安

空気清浄機は24時間つけっぱなしでいいって聞くけど、運転させたままで電気代は大丈夫かな?

空気清浄機の運転コストを知るために、まずは主要メーカーの最新モデルを比較していきます。空気清浄機の電気代について考察し、選択時のポイントについても解説します。

空気清浄機を効果的に活用するためには、電気代と性能をバランスよく考慮し、正しい使い方を実践することが大切です。

24時間つけっぱなしの場合の目安

空気清浄機は、24時間連続での稼働が推奨されています。空気清浄機の電気代は、対応面積やモデルによる差異がありますが、一般的に1時間あたりの電気代はかなり低価格です。

簡単な計算で示すと、空気清浄機を24時間稼働させても、1日あたりの電気代は約4〜7円の範囲に収まり、月間で考えれば約120円〜230円ほどです。

この目安については、後述のメーカーごとの電気代目安で解説しますが、アレルギーなどに悩む人々には、これだけの低コストをかけるだけでアレルギー症状の緩和につながるので、コスト以上のメリットを得られるといえるでしょう。

1ヶ月使用した場合の目安

一般的な空気清浄機を標準モードで24時間運転した場合、1ヶ月あたりの電気料金はおよそ330円程度とされています。床面積やモデルによって電気代は若干異なりますが、空気清浄機は他の家電機器などと比べて電気代が低く、ランニングコストの安い家電です。

長時間稼働させても家計の負担にならないので、24時間フル稼働をさせてもコストパフォーマンスが高く、健康と快適さの面で多くの利点をもたらしてくれます。

空気清浄機の運転モード別の電気代目安

空気清浄機の運転モード別の電気代目安

ここからは、空気清浄機の運転モード別に見た、電気代の目安を解説していきましょう。参考値として、本体価格と適用床面積がほとんど同じ条件の空気清浄機から比較します。

下記の表は、空気清浄機が1日24時間稼働し、加湿機能を使用しない場合を前提として、電気料金単価を1kWhあたり27円として計算した電気代の目安です。それぞれ強・中・弱(静音)モードで運転した場合の消費電力の平均値を示し、1時間の電気代を算出しました。

運転モード風量消費電力電気代/1h
6.7m3/分56.0W約1.8円
2.7m3/分8.5W約0.3円
弱(静音)1.0m3/分4.2W約0.2円

参考:加湿空気清浄機 F-VXW70 空気清浄機 | Panasonic

電気代はモデルの選択や運転モードによって大きく変動しますが、より強力な運転モードを選ぶと電気代が高くなり、静音モードを選択すればコストを大きく節約できることが分かります。

代表的な空気清浄機メーカーと電気代の目安

代表的な空気清浄機メーカーと電気代の目安

ここからは、空気清浄機の多彩な特徴と、最新モデルの電気代目安について詳しくご紹介します。電気代の目安は、現時点での料金単価である27円/kWhを基準としての算出です。

電気代は空気清浄機の運転時間やワット(W)数によって変動します。通常、メーカーは製品の仕様に電気使用量を記載しており、これをもとに使用時間と料金を計算可能です。

モデルや機能によって電気使用量は異なるため、購入前に仕様を確認し、電気代の目安を計算することをおすすめします。使用目的や予算に合わせて最適なモデルを選びましょう。

パナソニックの空気清浄機の電気代

パナソニックの空気清浄機の電気代

パナソニック(Panasonic)の空気清浄機には、同社が独自に開発した革新的な「ナノイー」技術が採用されています。ナノイーとは空気中の水分から生成される微細なイオンで、花粉、ダニ、ウイルス、細菌など、室内の有害な要因を効果的に抑制するOHラジカルが備わっています。

F-VXV90は、進化した「ナノイーX 48兆」を採用したモデルで、約100倍ものOHラジカルを生成し、イオンの効果範囲は40畳までカバー可能です。

1時間あたりの電気代は使用状況やモデルによっても異なりますが、F-VXV90の場合、運転モードが強だと約2.8円、中では約0.4円、静音モードでは約0.2円です。省エネ設計により低消費電力で動作します。長時間の使用でも電気代を抑えられて経済的です。

【無料延長保証「自然故障プラン」】 パナソニック|Panasonic 「ナノイーX48兆」加湿空気清浄機 木目調 F-VXV90-TM [適用畳数:40畳 /最大適用畳数(加湿):24畳 /PM2.5対応]

シャープの空気清浄機の電気代

シャープの空気清浄機の電気代

シャープ(SHARP)の空気清浄機には、自然界の森林に存在するイオンをヒントに開発された「プラズマクラスター」の独自技術が採用されています。水素のプラスイオンと酸素のマイナスイオンを放出し、空気中に漂う細菌やウイルスの抑制効果が期待できます。

シャープのプラズマクラスター搭載の空気清浄機は、2000年に初めて登場しました。特にプレミアムモデルであるKI-SX100に搭載された「プラズマクラスターNEXT」は、1m3あたり5万個以上のイオン濃度を発生させ、高濃度のイオン放出により広い空間をカバーして空気中の不純物を除去します。

一般的な空気清浄の対応畳数は46畳で、プラズマクラスターの適用面積はその半分にあたる約23畳です。プレミアムモデルのKI-SX100の場合、運転時の1時間あたりの電気代の目安は、運転モードが強だと約2.2円、中では約1.8円、静音モードでは約0.28円です。

ダイキンの空気清浄機の電気代

ダイキンの空気清浄機の電気代

ダイキン(DAIKIN)の空気清浄機には、全機種に共通して「ストリーマ」と呼ばれる独自技術が採用されています。ストリーマは、通常の放電技術とは異なり、10万℃の熱エネルギーの匹敵力を持つ高速で帯電した電子が、空気中のさまざまな成分と反応して菌やウイルス、有害物質などを抑制します。

中でもMCK904Aというモデルは、除湿・加湿・集じん・脱臭の4機能をこなし、1台でさまざまなニーズに対応できます。MCK904Aでは、空気清浄機能のみを使用した場合の1時間あたりの電気代は、運転モードがターボ時に2.6円、標準で0.62円、弱で0.37円、しずかモードでは0.25円です。

業務用のメーカー技術を最大限に生かした、高性能のプロフェッショナルな空気清浄機が欲しい人にはおすすめです。

ダイソンの空気清浄機の電気代

ダイソンの空気清浄機の電気代

掃除機やヘアケア製品で高評価を受けるダイソン(Dyson)の製品は集じん力と脱臭力が非常に高く、基本性能がすぐれています。最大の魅力は、有害な化学物質であるホルムアルデヒドを水と二酸化炭素に分解する能力です。ダイソン製品はセンサー感度が際立っており、空気の状態や空気浄化の効果をディスプレイからリアルタイムに確認できます。

PM2.5などの有害物質に反応すると本体に表示されるため、空気清浄機が適切に作動しているかを目視で確認できて安心感があります。中でも「Dyson Purifier Humidify+Cool Formaldehyde PH04」は、空気清浄機・扇風機・加湿器の1台3役をこなします。

空気清浄時の最小の消費電力7Wでは、1時間あたりの電気代が約0.19円、最大時の消費電力41Wでは約1.1円が目安です。高いセンサー感度とホルムアルデヒドの分解力、すぐれた基本性能を持つ頼もしい空気清浄機を探している人にはダイソンの空気清浄機がおすすめです。

Airdogの空気清浄機の電気代

Airdogの空気清浄機の電気代

Airdog(エアドッグ)の空気洗浄機は、医療機関で高評価を受ける世界レベルのすぐれた性能です。アメリカのシリコンバレーで開発された米国特許技術を駆使し、世界初のTPAフィルターを搭載しています。

この特許技術により、微細な菌やウイルスまでも効果的に吸収し、感染症対策にも期待できる優秀な空気清浄機です。微小な0.0146μm以上の微粒子である臭い菌や、花粉、細菌、ホルムアルデヒド、PM2.5からウイルスまで、空気中に浮遊するあらゆる有害物質を効率的に除去します。

フラグシップモデルのX5Dで検証すると、1時間あたりの電気代は、スリープモードでは約0.32円、弱では約0.4円、中では約0.48円、強では約0.62円、ターボ時には約1.48円が目安です。世界水準の高性能な空気清浄効果を求める人におすすめのメーカーです。

アイリスオーヤマの空気清浄機の電気代

アイリスオーヤマの空気清浄機の電気代

アイリスオーヤマ(IRIS OYAMA)の空気清浄機は多彩なラインナップを誇り、空気浄化だけでなく、加湿機能や除湿機能を備えたモデルも展開されています。サーキュレーター機能を搭載したモデルやイオン機能搭載のモデルなど、ライフスタイルに合わせて選択できる幅広い商品展開が特長です。

アイリスオーヤマの空気清浄機の多くはHEPAフィルターを採用し、微細な粒子を効果的に除去します。対応畳数45畳のIAP-A110で1時間あたりの電気代目安を見てみると、最大運転のターボ時で約1.4円、最小運転のおやすみモードでは約0.17円でした。

購入時の初期費用を抑えたい人や、最新機能や高性能にあまりこだわらず、さまざまなラインナップの中から家庭に合う空気清浄機を見つけたい人は、アイリスオーヤマを検討してみてはいかがでしょうか。

各メーカーの電気代比較

ここまで紹介してきた各メーカーの1時間あたりの電気代目安を踏まえて、1時間・1日(24時間)・1ヶ月(30日間)あたりの電気代の目安を表にまとめました。

対応畳数はすべて40〜45畳程度の同条件の製品で比較し、電気料金は1時間あたりの最小数値となる、もっとも弱い運転モードの電気料金にて計算しています。

1 時間1日(24時間)1か月(30日間)
パナソニック(F-VXV90)約0.2円約4.8円約144円
シャープ(KI-SX100)約0.28円約6.7円約201円
ダイキン(MCK904A)約0.25円約6.0円約180円
ダイソン(PH04)約0.19円約4.6円約138円
Airdog(X5D)約0.32円約7.7円約231円
アイリスオーヤマ(IAP-A110)約0.17円約4.1円約123円

空気清浄機の電気代は、通常、1ヶ月連続で稼働させても、空気清浄機のエネルギー効率が高いため、1ヶ月あたりの電気代は最安のアイリスオーヤマ製品では約120円、もっとも高いAirdog製品でも月に230円程度で済みます。

空気中の有害物質は常に室内を浮遊しており、空気清浄機は連続して運転することが推奨されている家電です。外出時や帰宅時にこまめに運転を切らず、弱モードや自動モードで24時間運転させましょう。

空気清浄の電気代を安くするコツ

空気清浄の電気代を安くするコツ

空気清浄機を使っていて気になるのが、電気代です。高価な電気代はかからないと分かっても、抑えられるのであれば無駄な電気代は賢く抑えて、家計費を節約したいですよね。

ここからは、空気清浄機の電気代を少しでも安く抑えるコツを解説します。購入前に一読しておけば、自分に合った製品を賢く購入できますよ。

部屋の広さに合った空気清浄機を使う

空気清浄機の電気代を安くするには、部屋の広さに合う対応畳数の製品を選ぶことが大切です。対応畳数とは、空気清浄機が効果的に働く部屋の最大面積のことで、対応畳数が大きすぎると必要以上に電力を消費してしまいます。

逆に対応畳数が小さすぎると、空気清浄機の性能を十分に発揮できません。部屋の広さに照らし合わせて、対応畳数の目安を確認しましょう。

エコモードが搭載された空気清浄機を選ぶ

空気清浄の電気代を安くするには、エコモードか搭載された製品を選ぶことがおすすめです。エコモードとは空気の汚れ具合に応じてファンの回転数を自動調整する機能で、必要以上に電力を消費しないよう運転します。

エコモードは通常モードよりも約30~50%の電気代を節約できて、静音性も高まるため夜間や勉強中などの使用にも快適です。エコモード搭載の空気清浄器は、多くのメーカーから発売されているので、さまざまな価格や性能の中から、自分の部屋の広さや用途に合った製品を選びましょう。

エアコンやサーキュレーターと併用する

空気清浄は、エアコンやサーキュレーターなどの他の家電と併用することで、室内の空気を効果的に循環させて空気清浄機の運転効率を高めます。稼働時間や風量を減らせるため、電気代の節約につながります。

エアコンやサーキュレーターは、空気清浄機の風上に設置するのが効果的です。風量は、空気清浄機の風量に合わせて調整しましょう。あまり高すぎると空気清浄機のフィルターが汚れやすくなります。

空気が循環する場所に設置する

空気清浄機の電気代を安くするには、空気が循環する場所に設置することがポイントです。空気の循環場所に効果的に設置することで、空気清浄機が効率よく働きます。

空気が循環する場所とは、一般的には部屋の中央や窓の近くなどです。逆に壁や家具の隅などは空気が滞りやすい場所なので、設置するときはなるべく部屋の中央などの空気が循環しやすい場所を選びましょう。

フィルターを定期的にお手入れする

空気清浄器は、室内の空気をきれいにしてくれる便利な家電ですが、もちろん稼働していれば電気代がかかります。家電類はこまめに掃除しないと稼働効率が落ちてしまうものです。電気代をなるべく安く抑えたいなら、稼働の要であるフィルターをこまめにお手入れしましょう。

フィルターが汚れると清浄性能が低下し、余計な電力を消費するので、メーカーの指示に従って定期的に掃除したり交換したりする必要があります。手入れをすることで、清浄効率が上がり、電気代を節約できます。

空気清浄機の電気代はそこまで高くない

空気清浄機の電気代はそこまで高くない

空気清浄機を常時稼働させていると電気代が心配だと思いますが、適切な使用と効果的なコスト管理を行えば、それほど高額にはなりません。清浄機のメンテナンスを怠らず、フィルターを定期的に交換することで、効率的な動作を維持できます。

  • 空気清浄機の運転にかかる電気代は、家庭の総電気使用量の中でごくわずか
  • 健康と快適さを守るために24時間365日空気清浄機を使用するのがおすすめ
  • フィルター掃除やお手入れによって、電気代をさらに抑えられる
  • 省エネ効率の高い製品を選ぶのも賢い選択

この記事で紹介した節電のコツを実践すれば、空気清浄機の運転効率が上がって電気代を抑えられます。健康を第一に考えて空気清浄機を最大限に活用し、低コストで高い恩恵を受け、快適な室内環境を維持しましょう。

企画・制作:株式会社ClassLab.「RIRIFE編集部」

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