サーキュレーターは、エアコンと合わせて使えばより部屋を快適な環境にしてくれるアイテムです。サーキュレーターを選ぶうえで、どこに注目して決めればよいか迷う方もいるでしょう。
自分がどのような効果を一番得たいかにより選ぶサーキュレーターが変わってくるので、まずはどんなサーキュレーターがあるのか情報を集めましょう。
今回の記事では、サーキュレーターのメリットや扇風機との違い、サーキュレーターのおすすめランキングを紹介していきます。最後まで読んでいただくと、あなたが求めているサーキュレーターと出会えるでしょう。
サーキュレーターのメリットや扇風機との違いとは?
サーキュレーターと扇風機の違いは簡単に言うと、人間に直接風を当てて涼しむのが扇風機、部屋全体の空気を循環させるのがサーキュレーターです。どちらかが優れているということはなく、それぞれが違う役割を持っています。
サーキュレーターと扇風機の違い、サーキュレーターのメリットを解説していきます。
サーキュレーターと扇風機の違い
サーキュレーターと扇風機の明確な違いは、風量と風の範囲です。扇風機は人が涼しむために風を直接当てるので風力は弱めで風量が多く、サーキュレーターは部屋の空気を循環させるために狭い範囲で強い風が送り込まれます。
それぞれの性質のメリットを活かすなら、扇風機は単体で、サーキュレーターはエアコンと併用して使うのが良いでしょう。
また、両者の電気代を比較すると大きな違いはありません。どちらも風量最大で使用しても、1時間あたり約1円なので電気代を心配する必要はありません。た
だし、サーキュレーターは風力が強いため、エアコンと併用で使うことでエアコン側の電気代を節約することが可能です。
サーキュレーターのメリット
サーキュレーターを利用するメリットを以下に記します。
- エアコンの風を部屋全体に循環できる
- エアコンの電気代節約になる
サーキュレーターは、エアコンの風を循環させて部屋全体の室温を均一にします。湿度が高い夏にはサーキュレーターを稼働させ換気することで、湿度を下げ体感温度を下げる役割も果たすでしょう.
エアコンは、温度を1度変えるだけで電気代が10~13%変動します。風量も強ければ若干電気代は高つきます。そこでエアコンの温度を1度上げて風力を1段階さげ、サーキュレーターを回すことで効率的に部屋を冷やすことができるのです。
サーキュレーターとエアコンを併用することで、エアコンの稼働負荷を抑えられるため総合的に電気代の節約に繋がります。
◆サーキュレーターの使い方はこちらの記事で紹介しているのでチェックしてみてください。
サーキュレーターの選び方
近年サーキュレーターの売れ行きは好調なため、多くのメーカーから多種多様なサーキュレーターが販売されています。デザイン、サイズ、スペックも多様なので、自身やライフスタイルに合ったサーキュレーターが必ず見つかるでしょう。
迷ってしまった時のためにサーキュレーターの選び方を紹介していきます。
風の強さで選ぶ
サーキュレーターを選ぶ上で最も重視したいのが「風の強さ」です。風が強いと空気循環のスピードが早くなります。サーキュレーターを使用する場所の広さを確認し、風量設定に応じてどこまで風が送られるのか購入前に確認しましょう。
ほとんどの商品が畳の枚数を基準に表示してあります。風の強さで選ぶ時は使用する部屋のもう一回り大きい適応畳数のものを選ぶと効果的です。例えば8畳の部屋で使用するなら10畳適応のサーキュレーターを購入しましょう。
首振りの角度で選ぶ
販売しているサーキュレーターのほとんどが首振り機能を搭載しています。ただ、首振りといっても上下左右のみ、手動で角度を調節するもの、自動首振り、360度首振りなど多様です。
広い部屋なら、可動域の広い360度首振り機能のものを採用すると空気の循環がより効率的にできます。また下の階の空気を階段に送り込みたい時は、角度を一ヵ所に固めて階段に冷気を押し上げる事もできます。
しかし、一定方向のみに風を送り続ける使い方をしたいのであれば、首振り機能は必要ありません。
モーターの種類で選ぶ
サーキュレーターのモーターは大きく分けて、ACモーターとDCモーターの2種類です。サーキュレーターをモーター基準で選ぶなら、コスパ良いACモーターか、風量調節が細かくできるDCモーターを選びましょう。
製品自体の価格は圧倒的にACモーターが安いです。しかしランニングコストの電気代はDCモーターのほうが少し安いです。長年使い続ける事を考慮すれば約7.8年で同じコストになるので、総合的にACモーターが安価と言えるでしょう。
部屋の換気、空気の循環、洗濯乾燥など様々なシーンでサーキュレーターを使うなら、多機能であるDCモーターをおすすめします。
静音性で選ぶ
サーキュレーターは扇風機と比較すると運転音が大きいです。そのため赤ちゃんのいる家庭、寝ている時に稼働させたいなどのシーンがあるなら静音性にこだわりのある製品を選びましょう。
静音性を表す表示がdB(デシベル)です。一般的に図書館の静けさが「40dB」で、サーキュレーターもこの40dBを基準に静音性が高い低いと表現されています。
基本的にDCモーターの製品は風量調節が細かいため静音性も高いと言えます。静音性を求めるならDCモーター製品を選ぶようにしましょう。一方ACモーターでも「静音モード」が搭載されているものがあるので購入の際に確認しましょう。
手入れのしやすさで選ぶ
家電を選ぶときにチェックしたいのが「手入れのしやすさ」。長期間清潔に使いたいなら定期的な手入れは必須です。定期的に手入れが必要だからこそ複雑な形や立体的なファンだと掃除するのが大変です。
サーキュレーターは季節によりますが、夏・冬はフル稼働するでしょう。フル稼働するとファンや内部にホコリが溜まりやすくなります。分解して掃除ができるタイプなど、手入れしやすいモデルなら清潔に使えますよ。
タイマー機能やリモコンなど、+αの機能で選ぶ
サーキュレーターは製品によってさまざまな機能が付いています。例えば、就寝時に便利なタイマー機能、常夜灯機能や外出時の切り忘れ防止機能、遠隔操作可能なリモコン付き、台座が回転する製品もあります。
アロマ機能や加湿機能が付いている製品は女性に人気があり、折り畳み機能やバッテリー駆動機能付きは持ち運んで利用するのに便利なため、アウトドア好きの人に重宝するでしょう。
様々なスペックを駆使してより快適でスムーズな使い方ができるように、自身のライフスタイルや使用シーンに合った機能のあるものを選びましょう。
◆温風機能付きのサーキュレーターはこちらの記事で紹介しています。
サーキュレーターの人気メーカー
各メーカーにはそれぞれ強みがあり、強みを活かしたサーキュレーターが作られています。家電製品メーカーでよく耳にするアイリスオーヤマ、山善、サーキュレーターに特化したボルネードはサーキュレーター製品でも人気メーカーです。
それぞれのメーカーの特徴を解説します。
アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマは家電業界で大手ですが、常に消費者の視点に立ち、大手メーカーにはない発想を強みとしています。競合他社と比較すると同スペックでも価格が安いのが特徴です。
アイリスオーヤマのサーキュレーターの特徴は「羽根」です。羽根のサイズが大きくて形が特殊なため風量の強さを確保しています。小型のサーキュレーターでも送風力は強くパワフルです。
サーキュレーターの肝である風量が大きく、それ反比例して静音性も高いのに価格が安い点、これがアイリスオーヤマ製品人気の理由です。
山善
山善は日本で立ち上がった会社で、インテリアをはじめ家電や生活用品、レジャー用品など幅広い取り扱っています。家電の機能性の高さには定評がありながら、価格も安めです。
山善のサーキュレーターの特徴は、機能性の充実とインテリアとして馴染みやすいシンプルさです。サーキュレーター1つとってもラインナップが豊富で、温風機能付き、静音性特化製品など機種ごとにさまざまな機能があります。
ボルネード
ボルネードは、アメリカで立ち上げられたメーカーで、サーキュレーターを世界で初めて商品化したブランドです。飛行機をより早く飛ばす技術の特許を取得しており、その技術を応用してサーキュレーターを生み出しました。
ボルネードのサーキュレーターの特徴は「竜巻状の風」です。周囲の空気を巻き込みながら進み、壁や天井を伝いながら気流を作るので全体の空気がよりよく循環します。首振り無しの製品にこだわっている理由は、首振りで左右に撹拌され空気が停滞するのを防ぎ、1方向に排気し素早く換気することを重視しているからです。
機能性が高く、サイズ展開、デザインも豊富のため他社と比較すると価格が高めです。
【静音】おすすめのサーキュレーターランキング5選
赤ちゃんのいる家庭や、夜間寝ている間に使用したい場合、サーキュレーターは音がネックになります。サーキュレーターの購入にあたり静音性を重視したい方におすすめの商品を紹介します。
1位:アイリスオーヤマ サーキュレーター PCF-SC15T
アイリスオーヤマ サーキュレーター PCF-SC15Tはコンパクトサイズです。他社の8畳用の製品と同等の大きさで18畳の広さに対応する風量の大きさです。またジェット気流効果で風を1方向に集中させて遠くまで送風できます。
2位:アイリスオーヤマ サーキュレーター PCF-BD15T-A
アイリスオーヤマ サーキュレーター PCF-BD15T-Aは、コンパクトサイズで重量も1.9㎏と軽量で持ち運びも楽々。小型だけどDCモーター搭載で風量はジェット気流の効果でパワフル。すべての操作をリモコンでできる手軽さも人気の理由です。
3位:モダンデコ サーキュレーター
モダンデコ サーキュレーターは360度首振りが最大の特徴です。台座が回転しながら左右の首振りをする機能も併用することで、広範囲への送風が可能。さらにサイクロン気流で毎分2197回転の絶え間ない風を作り出し強い風を送風します。風量が大きくても消費電力が18Wと省エネで節電効果が見込めます。
4位:iimono117 サーキュレーター
iimono117 サーキュレーターは、部屋全体の空気の流れを作り、柔らかい風を循環させることで室温のムラをなくします。サーキュレーターが稼働することでエアコン、除湿器、加湿器などの効率が上がり節電に繋がります。
5位:MYCARBON サーキュレーター
MYCARBON サーキュレーターは、DCモーター搭載で最大風量が約28.62 m³/ minに達します。部屋の空気を素早く撹拌するので、換気、部屋干し、衣類乾燥などにも活躍します。さらにDCモーターの効果で静音性と省エネも叶う機能的な製品です。また木目調のデザインが優しい雰囲気を作り出し、インテリアの1つとして部屋にスッと馴染むでしょう。
【パワフル】おすすめのサーキュレーターランキング5選
サーキュレーターを取り入れる時に重視したいのが「パワフルさ」。風が強いと空気循環のスピードが早くなり、換気や衣類乾燥の効率が格段にUPします。どのメーカーも風量の大きさには力を入れているのです。風量調節の細かさ、静音と風量のバランスなどこだわりがある製品が多数あるので見ていきましょう。
パワフルさを重視する人におすすめのサーキュレーターを紹介します。
1位:YONA サーキュレーター
YONA サーキュレーターは、6段階風量調節が可能で動力が強いDCモーターが搭載されているためパワフルな風量で空気循環を素早く行います。また、タイマー付きで就寝時も安心して使えます。7時間操作なしの場合自動停止してくれるので省エネ力も抜群。
2位:山善 サーキュレーター YAR-PDW182
山善 サーキュレーター YAR-PDW182は、風量が10段階調節できる細かな設定になっています。DCモーター搭載によりパワフルな送風に加えて、静音モードも付いており快適な睡眠環境を整えてくれます。また製品が簡単に分解でき工具も不要で、全面的にお手入れが簡単にできるため清潔を保てます。
3位:BAYATA サーキュレーター扇風機
BAYATA サーキュレーター扇風機は12段階風量調節可能で、風量1の運転音は11dBとまったく音が気にならない状態になります。風量調節を強くすることで最大風速8.0m/sに達し、独自の構造設計により35畳の広さまで対応しています。さらにマイナスイオン発生装置が付いているため部屋の空気を清潔にしながら循環、換気できます。
4位:ボルネード サーキュレーター 660-JP
ボルネード サーキュレーター 660-JPは、首を振らないことがこだわりの世界で初めてサーキュレーターを開発したメーカーの製品です。首振り機能もない、リモコンもないというシンプルさですが、大型設計のパワフル風量で35畳まで対応します。ボルネードシリーズで中型サイズのベストセラー製品です。
5位:アイリスオーヤマ サーキュレーター扇風機 STF-DC15T
アイリスオーヤマ サーキュレーター扇風機 STF-DC15Tは、風量10段階調節に加え扇風機とサーキュレーター機能が同時搭載されています。特殊形状スパイラルグリル効果で到達距離31mのパワフル送風から、長時間肌に当たっても疲れないやさしい微風まで選択肢が豊富です。上下左右の首振り可能で空気を強力に撹拌させ部屋の温度を最適にします。
【安い】おすすめのサーキュレーターランキング5選
とにかく今より快適に過ごしたい、エアコンを基本として利用し補助的役割でサーキュレーターを使用したい、狭い部屋の空気を循環させたいという時には、風量や機能よりも価格を重視したいですよね。
サーキュレーターは機能、デザイン、サイズなど様々ある分、価格もピンキリです。少しでも安いサーキュレーターを求めている方におすすめの製品を紹介します。
1位:アイリスオーヤマ サーキュレーター PCF-HD15-B
アイリスオーヤマ サーキュレーター PCF-HD15-Bは、機能は少ないもののコンパクトで静音性が高い製品です。風量は3段階で左右自動首振りと手動上下角度調整が可能。サーキュレーターの機能を十分果たして3,000円台なのでコスパ抜群です。
2位:KEYNICE サーキュレーター
KEYNICE サーキュレーターは2,000円台のサーキュレーターにも関わらず、5枚羽根の強力な風量と静音性が高い製品です。風力は3段階切り替え可能でシーンに応じて使い分けできます。卓上置き、壁掛けの2way仕樣で場所を選ばず使えるコンパクトサイズのサーキュレーターで、重さが600gで持ち運びも楽です。
3位:山善 サーキュレーター AAS-W15
山善 サーキュレーター AAS-W15は、サイズが19D x 21W x 28H cmとコンパクト。小型なのにしっかり送風できるサーキュレーターです。10畳まで対応しており、上下角度は約90度の範囲で4段階調整可能。真上を向けての運転で部屋の空気をムラなく循環させます。
4位:Umimile サーキュレーター
Umimile サーキュレーターは、羽根が18cmと表面積が大きいため1回転の送風量が多いことが特徴です。そのうえ5枚羽根なのでよりパワフルに広範囲の空気を撹拌します。20cm四方とコンパクトサイズなので置き場所を選ばず、持ち運びもらくちん。あらゆるシーンで活躍できます。
5位:アイリスオーヤマ サーキュレーター アイ mini PCF-SM12-P
アイリスオーヤマ サーキュレーター アイ mini PCF-SM12-Pは、コンパクトミニサイズでペットボトルと同じ高さの小型製品。ミニマムなのに、風の到達距離が16mとパワフルで8畳の部屋の温度をムラなく快適にできます。運転音は34.8dBなので、就寝時や赤ちゃんのいる部屋でも静かに使えます。
サーキュレーターで効率良く空気を循環させよう!
サーキュレーターを取り入れる事で部屋の空気が循環します。空気が循環することによって、体感温度に差が出てくるので涼しさや快適さを感じられます。
サーキュレーターは手ごろな価格で、消費電力も低いのでコスパが良い家電と言えるでしょう。夏、冬の部屋の空気の循環、換気、洗濯衣類乾燥など様々な用途で通年使えるのは魅力的です。
家電として大きなサイズ感でもなく、持ち運びできるサイズのものもあるので1台取り入れてみてはいかがでしょうか。