格安SIMの通話品質は良い?悪い?通話品質の高い格安SIMを選ぶコツも紹介

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格安SIMはスマホ料金を安く設定できます。しかし、気になるのは格安SIMの通話品質です。「安いんだから品質も悪いのでは?」と疑問に思う人もいるかも知れません。実際に、格安SIMの通話品質について、「通話品質に問題がある」という口コミや噂を聞いたことがあるでしょう。その一方で、「普通のキャリアと通話品質が変わらず良い」といわれているなど、どちらが本当なのか混乱する方もいるでしょう。

この記事では、格安SIMの通話品質について取り上げ、通話品質の高い格安SIMを選ぶコツを紹介します。

格安SIMの通話品質は良い?悪い?

ここではまず、通話品質の良し悪しについて、その真相を詳しく解説します。

通常の通話品質は変わらない

結論からいえば、格安SIMの通話品質は通常のキャリアと変わりません。安いから特別悪いということはないのです。「安いんだから、通話危機や環境に何かしら手抜きがあるのではないか?」と気になる方もいるでしょう。しかし、格安SIMの通話は、決して通常のキャリアとまったく別物というわけではありません。

そもそも格安SIMとは、スマホを利用するのに必要な内蔵ICカード(SIM=シム)のことを指し、電話番号の情報が入っています。格安SIMは、国内キャリアのソフトバンク、ドコモ、auの3社以外を中心に携帯料金を安く提供していることから「格安SIM」と呼ばれています。格安SIMを提供する小規模業者は自分たちで通話に必要な基地局をもっておらず、通信に使う設備を借りて利用しています。

例えば、ドコモの同じ回線設備を借りて、A社が格安SIMを提供していた場合、ドコモの通話品質と格安SIMの通話品質は「変わらない」となります。同じ設備を使っているので、ほとんど差が出ないのは当然です。もちろん、ドコモの設備を借りている格安SIMとソフトバンクの通話品質を比べるとわずかに差があります。しかし、それはあくまでもキャリア同士の違いであり、格安SIMだから違いが出るわけではありません。それにすでに高い品質を持つ国内キャリアは人が悪いと感じるほどの差が出るほどではないでしょう。

データ通信を使った通話は通話品質が変わる

先程、通常の通話品質は変わらないと述べましたが、口コミや噂の中には実体験で通話品質が悪くなった経験をもつことがあります。その理由は、データ通信を使った通話の場合、通話品質が変わることがあるからです。

データ通信を使った通話は、通常の音声通話と違って、専用の通話回線を用いずにSIMで利用できるネット環境を利用した通話を指します。例えば、LINE通話や楽天(無料適用に必要なアプリの)通話は、データ通信を使った通話として有名です。そのため、本来の専用回線を使った普通の通話に比べて、通話品質が劣る(悪い)といわれる原因です。特に格安SIMを使ったデータ通信はさまざまな制限がサービスごとにあり、通信速度や制限、時間帯による混雑などあらゆる要因が通話品質に影響します。

また、データ通信と一口にいっても、4Gや5G、Wi-Fiによる優先回線利用などでデータ通信の安定具合が異なるのです。そのうえ、通話は2者間の送受信における通信環境に依存するため、どちらかでもデータ通信が悪くなれば、通話品質が劣化します。このように、データ通信を使った通話の通話品質が変わる理由は、データ通信の仕組みそのものにあるのです。

通話の種類3つ

ここでは、スマホの通話でよく使われる「キャリアの電話網」「プレフィックス通話」「データ通信を使った通話」の3種類について解説します。

キャリアの電話網

専用の電話回線を用いて音声通話を行うのが「キャリアの電話網」です。携帯電話で090や080、070からかける電話は基本的にキャリアの電話網を用いています。スマホの標準機能ということもあり、「電話をかける」という場合は、別でアプリやサービスを使わない限り、誰でも普段から使っているのです。

キャリアの電話網は3つある種類の中でも最も通話品質が高いことで知られています。基地局に対してスマホが音声データを送信するのに使われている技術が反映されており、スマホの通信世代は、3Gよりも4G、4Gよりも5Gのほうが技術的に高くなります。そして、互いにVoLTE対応のスマホ機種の場合は、「VoLTE」による音声通話を可能とするため、通話品質がより良好で高品質となるのです。これは4Gからの技術であり、キャリアの電話網は品質向上の進化を続けています。

プレフィックス通話

スマホには、「プレフィックス通話」という通話の種類があります。キャリアの電話網とは異なり、中継基地局を経由して通話をするため、電話料金が安く、その分だけ通話の品質も落ちます。仕組みとしては、電話番号(080、090など)の頭に別の番号をつけて発信するものです。例えば、モバイル通話の会社の中でも、OCNは「0035-44」、NUROは「0037-692」、BIGLOBEは「0077-500」、mineoは「0088292」を電話番号の先頭に付けます。

原則として上記のような電話番号の頭に、別の番号を入れなければならず使用には手間がかかりますが、アプリを利用することで自動的に頭に特定の番号を入力した状態で電話をかけられます。料金プランの中でも割安やかけ放題があることが多く、アプリ使用を前提として、いずれのサービスも安く使えることを目玉としています。

ただし、注意点もあって、利用する際に頭に番号をつけ忘れて発信していたり、アプリの不具合で番号が頭につかずにそのまま電話をかけていた場合、スマホの契約内容によっては想定よりも高い通話料金を請求されることです。プレフィックス通話は安い通話料で電話をかけられるからこそ魅力があるのです。格安SIMでは特に、プレフィックス通話を条件としたプランかどうかを確認しておく必要があるでしょう。

データ通信を使った通話

通話における3つ目の種類として、「データ通信を使った通話」が挙げられます。データ通信を使った通話は、インターネットを使用して通話を可能にすることから「IP電話」とも呼ばれているのです。回線はインターネットプロトコルを管理する業者だけでなく、電話回線の業者でも使用できます。そのため、スマホを有線回線に接続せずともスマホ搭載の4G・5Gの技術だけでデータ通信を使った通話が可能です。

一般的に、データ通信を使った通話の音声を測る通話品質は、クラス分けがされており、格安SIMの中でも「050」から始まる番号は、「クラスC」(最低ランク)の通話ができるレベルの品質です。逆に、スマホではなく固定電話として「0ABJ番号」と呼ばれる03,06が先頭に来る番号は、クラスAにランク付けされており、音声専用の回線であるキャリアの電話網を使ったときと同じくらいの通話品質があります。

データ通信を使った通話のデメリットは、プレフィックス通話よりも通話品質が落ちることです。今回のようにスマホの通話を前提とした場合は、クラスAという品質のケースはまずなく、クラスCの普通に音声通話が使える品質で、電波の状態次第で雑音やとぎれとぎれの通話になり、音声をクリアにするような高い品質は確保されません。

通話品質の高い格安SIMを選ぶコツ

格安SIMには、通話の種類やプランによって、通話品質に違いが出ることがわかるでしょう。そこで、通話品質の高い格安SIMを選ぶコツをここからは紹介します。

キャリアの通信網が使える格安SIMを選ぶ

1つ目のコツは、格安SIMの中で通話品質の高いキャリアの通信網が使えるものを選択することです。格安SIMには、プレフィックス通話やデータ通信を使った通話を利用することで安さを謳うプランや携帯契約をする業者が存在し、よく知らないで契約してしまうと通話品質の良くないことに後で気づくことがあります。

格安SIMの「格安」という言葉の裏にある安さが、「どのように安さが維持されているのか?」、「通話料金の安さや機能制限によるものなのか?」など、ユーザー側が見極める必要があります。特に通話品質に対しては、キャリアの通信網が間違いなく他の種類に比べて高いですから、通信まわりのことがよくわからないという人はキャリアの通信網が使える格安SIMを選ぶのが無難です。

通信速度が速い格安SIMを選ぶ

通話品質の高い格安SIMは、キャリアの通信網が使えるものが良いとは述べましたが、中にはデータ通信を使った通話を利用して、無料(もしくは安く)通話を楽しみたいという方もいるでしょう。

その場合、キャリアの通信網が使えても、データ通信の速度によって通話品質に大きく差が出ます。なぜなら、データ通信を使った通話は、通信速度に影響を受けて品質が変わるからです。通信速度が早ければ、音声データの通信時にラグが少なく、「途中で途切れる」「雑音がひどくなる」といった問題が起こる頻度を少なくできます。特に格安SIMはデータ通信量の条件がプランや業者ごとに違いがあるため、速度が速い格安SIMを選ぶのが最適です。

◆通信速度が速い格安SIMは、こちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

格安SIMの通話品質まとめ

今回は、格安SIMの通話品質の良し悪しについて、その理由や種類の違い、通話品質の高い格安SIMを選ぶコツなどを解説しました。格安SIMの通話には、通話に使っている方法によって品質に差が生まれ、キャリアの電話網、プレフィックス通話、データ通信を使った通話の順に品質が悪くなります。そのため、通話方法にキャリアの電話網の格安SIMを選ぶか、もしくはデータ通信を使った通話を使う人で「通信速度の速い格安SIM」を選びましょう。

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