手洗いマークが付いた服は洗濯機で洗える?正しい洗い方や注意点を解説

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洗濯機を操作する女性

手洗い表示がある衣類でも、洗濯機の「手洗い」や「ドライ」といった弱水流コースで洗濯することは可能です。しかし、型崩れを起こす衣類やニットなどはやはり手洗いしないとキレイ状態は保てないでしょう。

洗濯表示マークの種類は、衣類に使われている繊維・染色方法、縫製、加工方法によって決まっています。洗濯表示を正しく理解し、正しい洗い方をすることで洋服を傷ませることなく、きれいな状態をキープできるでしょう。

今回の記事では、洗濯タグマーク、手洗いマークについての解説と洗濯機での正しい洗い方を解説します。また、手洗いコースが付いている便利な洗濯機も紹介していきます。

洗濯タグのマーク

洋服を購入する時に、デザインや色柄以外に、洗濯タグはチェックしていますか?洗濯タグには洋服のケア方法が記載されています。洗濯表示は、国際標準に合わせてあるので、マーク内に日本語表記が記載されておらず、わかりづらいかもしれませんが、絵柄の意味さえ理解していれば大丈夫!

平成28年には洗濯表示マークは変更されているので、最新のマークの情報も紹介していきます。

手洗いマークとは

洗濯表示で「手洗いマーク」がありますが、これは「丁寧に洗うこと」を推奨されているマークだと理解しておきましょう。まず、その洗濯表示で、洗濯桶(バケツ)のような表示があれば、家庭での洗濯が可能です。また、手洗いマークの表示があっても洗濯機で洗えるものもあります。

「手洗いマーク」とは、洗濯桶(バケツ)に手を入れているマークのことです。このマークは、手洗いができるということを表しています。平成28年以前の古いマークであれば、洗濯桶(バケツ)の中に数字が記載してあり、その上部に「手洗イ」と書いてあります。デリケートで繊細な素材の洋服などはクリーニングに出しておけば安心して洗ってもらえますが、洗剤や洗い方を工夫すれば家庭でも手洗い洗濯が可能です。

基本的に手洗いマークがついている洋服の洗い方は以下の通りです。

  1. 洗面器や洗面所のシンクに水をためる
  2. 水の分量に合った手洗い用洗剤を溶かしこんで洗浄液を作る
  3. 洗浄液に浸してつけおき洗いする・すすぐ
  4. 洗濯機に入れて15秒ほど脱水をする

この方法以外でも、洗濯機で洗浄することが可能な衣類もあります。もちろん不可能な超デリケート素材もありますが、それ以外はほとんどのものが洗濯機の機能で優しく洗い上げる事が可能です。

手洗いマークの衣類とは

手洗いマークがついているものは、傷みやすく繊細であり、ウールやシルクなどデリケートな素材のものです。単純に洗濯機で洗うと縮み、型崩れなどを起こして着る事ができなくなる可能性が大きいのです。具体的な洋服で言うと、セーター、ニット、薄い洋服、シルクの洋服やワンピース、レースなどのものは手洗いマークの衣類です。

ウール

ウールとは一般的には羊毛と言われていますが、動物の毛ほとんどがウールとされています。ウールはシワにならず、保温性が高く衣服に優れた素材です。しかし、ウールは水に濡れると、「スケール」と呼ばれる表目のうろこ状の構造が開き、絡み合って収縮し、硬くなってしまいます。これが洗濯による縮みの原因です。

ウールを洗濯する、つまり水を含む状態になると、衣類としては縮みを起こします。そのためウールは基本的に「ドライマーク」が記載されているのです。一度縮んでしまったセーターやニットを元に戻すのは不可能と言えるでしょう。

シルク

シルクはカイコの繭(まゆ)から作られる繊維です。また、4大合成繊維と呼ばれる繊細な繊維の一つであり、ブラウスやシャツ、スカーフなど高級衣料品に使用されています。シルクは水に弱く、摩擦に弱いという性質を持っていため、洗濯機や手洗いで適当に洗ってしまうと生地を傷める可能性が高いのです。

ポリエステル

ポリエステル素材のものはほとんどが洗濯機で洗うことが可能です。しかしポリエステルの中でも、薄い素材の場合や装飾が多い場合には洗濯機より手洗いが良いでしょう。また、混在している他の繊維素材によって、洗い方に工夫が必要な衣類もあります。水に弱いレーヨンなどを含んでいる場合は、水にさらす時間を短くすることがポイントです。

洗濯機で洗える“手洗いマーク”

洗濯表示で手洗いマークが記載してあっても、洗濯機で洗うことは可能です。しかし、洗濯機の機能の「手洗い」や「ドライ」といった優しく洗い上げるコースでの洗濯が必要です。最新の洗濯機では「おうちクリーニング」など、繊細な衣類を洗濯するためのコースが標準装備されているものもあります。

洗濯機の弱流を使い、デリケートな素材の衣類も摩擦や傷みを抑えながら、やさしく洗い上げてくれる機能が搭載された洗濯機もありますので、ぜひチェックしてみてください。ここでは「手洗いマーク」が付いた衣類を洗濯機で洗う方法や注意点を解説します。

洗濯機の「手洗いコース」を活用

最近の洗濯機は、たいてい手洗いコースが付いており、さらに「デリケート衣類」用のコースが装備されているものもあります。このようなコースを使うと、手洗いのように優しく洗濯をしてくれるので衣類が傷む心配がありません。

使い方は以下の通りです。

  1. 洗濯物をネットに入れる。
  2. 手洗いコースまたはドライを選択する
  3. 規定量の手洗い用洗濯洗剤を入れてスイッチON脱水して取り出す
  4. 洗濯マークに従って干す

とても簡単に繊細な衣類を手洗いしたように仕上げてくれます。

使用する洗剤は、弱アルカリ性ではなく、専用の中性洗剤を使うことで、繊維へのダメージや色褪せを防ぎます。しかし汚れを落とすという面は少し弱くなってしまうことは否めないため、注意が必要です。大きな汚れが付いてしまった場合には、クリーニングの活用も検討するとよいでしょう。また脱水の時間を短くすることでキレイな仕上がりになると言われています。

より注意すべき洗濯表示

洗濯表示はたくさんありますが、その中でもより注意すべき洗濯表示はどんなものがあるのでしょうか?

洗濯表示の基本は、7種類で、「洗濯」「漂白」「タンブル乾燥」「自然乾燥(干し方)」「アイロン」「ドライクリーニング」「ウエットクリーニング」の指示からできています。

そして要注意すべき洗濯表示は、基本記号に重ねて書いてある×の印がある時です。これは「禁止事項」を表します。×の表記に従わず、洗濯ををしてしまうと、

  • シワになる
  • 光沢がなくなる
  • 伸びたり縮んだりしてしまう
  • 色移りする

といったことが起こる可能性あります。この場合はやはり手洗いをするか、単品で洗濯をするなどの配慮が必要です。

手洗いマークが付いた服の洗濯機での洗い方

洗濯をする女性

手洗いマークは、もちろん手洗いが推奨されているからこそ付いているものですが、洗濯機で洗うことも可能です。この手洗いマークがついている衣類を洗濯する時には、正しい洗い方をする必要があります。

繊細な衣類をきれいな状態で着用するためにも、正しい洗い方に則って洗濯をしましょう。洗濯機でデリケートな衣類を洗う際の手順を解説します。

洋服をネットに入れる

手洗いマークがついた衣類を洗濯機で洗う時は、必ず洋服をネットに入れましょう。ネットに入れることによって、服の絡まりや型崩れを防いでくれます。ネットに入れる時はきちんと畳んで入れることがポイントです。

また、ニットやセーターは畳むときは裏返しにして畳むのがおすすめです。特に汚れが気になる部分は、外側にして畳み、ネットに入れる事で汚れはもっと取れやすくなります。ネットに入れる時もいくつかの衣類を入れるのではなく、一着につき一つのネットを使用するのがよいでしょう。

おしゃれ着用洗剤を入れる

手洗いマークがついた衣類を洗濯機で洗う時は、専用の「おしゃれ着用洗剤」を使用してください。専用の洗剤は弱アルカリ性ではなく、中性であり、汚れ落ちは低くなりますが、繊維へのダメージや色褪せを確実に防いでくれるので安心です。

通常の洗浄洗剤では、洗浄力が強すぎて繊維を傷める可能性があるため、注意が必要です。柔軟剤を使用する場合は、通常通り普段使っている柔軟剤でOKです。

デリケートコースで洗浄

洗濯機にある機能の「手洗いコース」「デリケートコース」「おしゃれ着コース」「ドライコース」などという名称のものを使って洗浄しましょう。さらにその機能にプラスして、脱水時間を短くすれば、傷みを少なくできるというメリットもあります。

手洗いコース、デリケートコースなどは、通常コースより洗濯槽の動きが少なく、水流も弱い洗浄コースです。脱水の際も衣類が絡まないよう調整されていますので、衣類が傷む心配がありません。

表示に合わせた乾燥方法で乾かす

洗濯できたものを乾かすことも重要なポイントです。乾かし方も洗濯表示に記載されていますので、その記載に従った方法にて乾燥しましょう。例えば、日陰干しの指示、ハンガーを使ってはいけない、絞ってはいけないなどの指示がありますので、しっかり確認して表示の指示に従ってください。表示に従わない乾燥方法は、衣類の型崩れや傷みの原因になります。

繊細な素材の衣類を干すときには、傷まないように、風通しの良い場所を選んで洋服を干すことがおすすめです。お風呂場の衣類乾燥用機能を活用したり、サーキュレーターで風を送って湿気を飛ばすなど工夫をして傷みを防ぎましょう。

手洗いマークの服を洗えるおすすめ洗濯機

洗濯機の操作をする様子

手洗いマークの服を洗える洗濯機は各メーカーから販売されています。各メーカーによって名称は違い、「おしゃれ着コース」「デリケートコース」などと言われています。

繊細な衣類を洗濯機で洗える機能付きのおすすめ洗濯機をメーカーごとに紹介していきます。

シャープ “ホームクリーニングコース”

シャープのホームクリーニングコースでは、ウールや絹などデリケートな衣類やおしゃれ着の洗濯、また乾燥が可能なコースです。機種により洗濯できる量や乾燥できる量、洗剤量などが異なりますので注意してください。シャープの新しい洗濯機であればほとんどの洗濯機が標準装備されています。

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素材ではウール・カシミヤなどのセーター、ブラウス、薄い素材のスカート、ワンピース、スラックスなどのデリケート素材のものでも洗浄可能です。ただし熱に弱いもの、装飾品が付いているものなどで一部洗えないものもありますので説明書を事前に確認しておきましょう。

また、「タンブラー乾燥は避けてください」という洗濯表示があるものも洗濯できませんので注意しておきましょう。

日立 “おしゃれ着(ドライ)コース”

日立のおしゃれ着(ドライコース)は、衣類の型崩れを抑えながら運転するコースで、セーターやスカート、ワンピースなど型崩れしやすい衣類の洗濯におすすめです。

日立 BW-DX100H ホワイトラベンダー ビートウォッシュ [洗濯乾燥機 (洗濯10kg/乾燥5.5kg)]

タテ型洗濯乾燥機であれば、遠心力による押し洗いで、形くずれを抑えながら洗い、乾燥運転は低めの温度で乾燥します。ドラム式洗濯乾燥機であればたっぷりの水を循環させながら、ドラムをほとんど回転させずに洗います。

しかし、洗濯表示にして「洗濯不可」「ドライクリーニング(石油系溶剤のみ)」と記載のあるものは洗濯できないこと、タンブラー乾燥不可の洗濯表示がある場合は乾燥不可能となすため注意が必要です。

パナソニック “おうちクリーニング”

衣類の傷みを抑えてやさしく洗い上げる「おうちクリーニング」コースは、デリケート素材の衣類やおしゃれ着が洗えます。シャープの洗濯機では、インバーター付きの縦型洗濯機・洗濯乾燥機と、ドラム式洗濯乾燥機についていますので、ほとんどが標準装備と言ってよいでしょう。

インバーター全自動洗濯機 12kg 縦型 ホワイト パナソニック NA-FA12V1-W

普段着を洗える「おまかせ」コースは、「洗剤」「水流」「機械の力」の組みあわせで、汚れをしっかり落とします。「おうちクリーニング」コースは、デリケートな衣類を傷めないように、洗濯槽の動きを抑え、水流の力で押し洗いし、スーツ上下、スラックス、ワンピースなどの繊細な素材のものもキレイに洗い上げてくれます。

従来表示の「桶に×印」マークのものは「おうちクリーニング」コースでも洗えない場合もありますので、洗濯表示や説明書を必ずチェックしておきましょう。

洗濯機を上手く使って手洗いマークの服をきれいに洗浄!

縦型洗濯機の操作パネル

手洗いマークがついている衣類でも洗濯機で洗濯をすることは可能です。しかし手洗いマークがついているということは、素材などが繊細でデリケートなことを示していますので、正しい洗い方で洗うことが必要です。

手洗いマークの衣類を洗濯機で洗う時は、ネットに入れて、専用洗剤で洗うことが重要です。また乾燥方法も洗濯タグで必ずチェックし、守るようにしましょう。正しい洗い方をすることで、手洗いより効率的かつキレイに仕上がります。

大事な思い入れのある洋服は長く大事に着たいものですよね。洗濯表示マークや洗濯機の機能をあらかじめチェックして、お気にいりの服を長く楽しめるよう大切に管理しましょう!

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