冬の電気代・暖房費が高い理由と今すぐできる節約|設定温度と使い方の見直し

本記事の情報は2026年8月時点のものです。省エネの試算額は前提条件のある目安で、使用状況・機種・電気料金の単価により変わります。最新情報は資源エネルギー庁・環境省・各電力会社の公式サイトでご確認ください。

冬になると「電気代が急に上がった」と感じますよね。
その大きな理由は暖房が家庭のエネルギー消費で大きな割合を占めることにあります。
この記事では、冬の電気代(暖房費)を下げるために今すぐできる見直しを、資源エネルギー庁・環境省の公式試算をもとに、効果のわかる形で整理します。

📋 この記事でわかること
  • 冬に電気代が上がる理由(暖房の比重)
  • 暖房の設定温度を見直す効果(金額の目安)
  • 使う時間の見直しで下がる金額
  • 暖房効率を上げる断熱・気流の工夫
  • こたつなど部分暖房の使い方

冬に電気代が上がるのはなぜ?

家庭のエネルギー消費を用途別に見ると、暖房は大きな割合(2021年度で26.3%)を占めます(出典:資源エネルギー庁 エネルギー白書2023)。
冷房が2.4%であるのと比べても、暖房の比重が大きいことがわかります。
だからこそ、冬の電気代を下げるには「暖房の使い方」を見直すのが最も効果的です。
環境省も「室温設定の調節による省エネ効果は、夏よりも冬のほうが大きい」としています。

まず暖房の設定温度を見直す

環境省は、冬の暖房時の室温を20℃を目安にすることを勧めています。
暖房の設定温度を1℃低くすると、約10%の消費電力の削減になるとされています(出典:環境省 デコ活(COOL CHOICE))。
資源エネルギー庁の試算では、金額の目安は次のとおりです。

見直し 省エネ量 節約額の目安(年間)
暖房を21℃→20℃に 約53.08kWh 約1,650円
暖房を1日1時間短縮 約40.73kWh 約1,260円
出典:資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約(空調)」。外気温度6℃・エアコン2.2kW・使用9時間/日などの前提に基づく目安で、使用状況・機種・単価で変わります。

20℃はあくまで室温の目安で、設定温度そのものではありません。
まずはいつもより1℃下げるところから始めてみましょう。

使う時間を見直す

暖房は「必要なときだけつける」ことも効果的です。
資源エネルギー庁の試算では、暖房の使用時間を1日1時間短縮すると、年間で約1,260円の節約になります(設定温度20℃の前提。出典:資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」)。
つけっぱなしにするか、こまめに消すかは、外の気温や在宅時間によって変わります。
エアコンの「つけっぱなし」の損得の考え方は、エアコンの電気代|つけっぱなしの損得でくわしく解説しています。

「暖房費が高くて電気代を見直したい」「今の契約が自分に合っているか知りたい」という方は、電気手続き受付センターにご相談ください。
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暖房効率を上げる断熱・気流の工夫

同じ設定温度でも、部屋の熱を逃がさない工夫で暖房効率は上がります。
資源エネルギー庁・環境省が勧める工夫は次のとおりです。

  • ドア・窓の開閉はできるだけ少なくする
  • 厚手のカーテンを使う(床まで届く長いものがより効果的)
  • 扇風機などで暖まった空気を循環させる(暖気は上にたまりやすい)
  • エアコンの室外機のまわりに物を置かず整理する

また、エアコンのフィルターが目詰まりしていると暖房の効果が下がります。
2週間に一度を目安に清掃すると、暖房時で約6%の消費電力の削減になります(出典:環境省 デコ活(COOL CHOICE))。
資源エネルギー庁の試算では、フィルター清掃で年間約990円の節約です(清掃効果は冷暖房に共通の例です。出典:資源エネルギー庁 省エネポータル)。

こたつなど部分暖房の使い方

部屋全体を暖めるのではなく、体のまわりだけを暖める部分暖房も上手に使いましょう。
資源エネルギー庁によると、こたつは主に腰から下を温める暖房機器で、上半身は寒くなりがちです。
そのためカーディガンなどを1枚多めに着込むと暖かく過ごせます。
ストーブやエアコンなど他の暖房機器と併用する場合は、控えめな温度設定を心がけましょう。
オール電化住宅で暖房も電気の場合の電気代の考え方は、オール電化の電気代はなぜ高い?もあわせてご覧ください。

節約額の前提を自分に置き換える

ここまでに出てきた年間約1,650円といった金額には、前提条件があります
外気温6℃、2.2kWのエアコン、1日9時間の使用というのが試算の想定でした。
1日9時間は、日中も在宅している家庭に近い使い方です。
日中は不在で朝晩だけ暖房を使うご家庭なら、使用時間はこれより短くなります。
その場合、節約額もおおむね使用時間の割合に応じて小さくなると考えてください。
反対に、在宅勤務や小さなお子さんがいて日中もつけっぱなしなら、これより大きくなることもあります。
部屋の広さや断熱の状態、寒冷地かどうかによっても変わります。
そこでおすすめしたいのが、金額そのものではなく「1℃でおよそ10%」という割合のほうを覚えておくことです。
割合なら、自分の請求額に当てはめて考えられます。
たとえば冬の電気代が月12,000円で、仮にそのうち半分が暖房だとすれば、暖房分は6,000円です。
1℃下げれば、その1割にあたる月600円ほどが目安になります。
自分の数字で見たほうが、続ける動機になりやすいはずです。

今日から始める冬の節約の順番

冬の暖房費は、効果の大きい順に手をつけると無理なく下げられます。

  • ① まず設定温度を1℃下げる(21℃→20℃で年約1,650円の目安)
  • ② 次に使う時間を見直す(1日1時間短縮で年約1,260円の目安)
  • ③ あわせてフィルター清掃で暖房効率を保つ(年約990円の目安)

これらは、重ね着や厚手カーテンといったお金のかからない工夫と組み合わせられます。
一度に全部やろうとせず、できることから一つずつ始めるのがおすすめです。
それでも高いと感じるときは、電気料金プランそのものの見直しも効果的です。

冬の節約とあわせて読みたい記事

よくある質問

冬に電気代が高くなるのはなぜですか?

暖房が家庭のエネルギー消費で大きな割合(2021年度で26.3%)を占めるためです。冷房が2.4%なのと比べても暖房の比重は大きく、冬は暖房の使い方が電気代に大きく影響します。

暖房の設定温度は何度がよいですか?

環境省は冬の暖房時の室温を20℃を目安にすることを勧めています。設定温度を1℃低くすると約10%の消費電力の削減になるとされ、資源エネ庁の試算では21℃→20℃で年間約1,650円の節約になります(前提付きの目安)。

暖房はつけっぱなしと、こまめに消すのはどちらが得ですか?

外気温や在宅時間によって変わるため一概には言えません。資源エネ庁の試算では、暖房を1日1時間短縮すると年間約1,260円の節約になります。在宅時間が短いときはこまめに消す、寒さが厳しく頻繁につけ直すときはつけっぱなしを検討する、といった使い分けが目安です。

エアコンのフィルター掃除は効果がありますか?

あります。フィルターが目詰まりしていると暖房の効果が下がり、清掃で暖房時に約6%の消費電力削減になります(環境省デコ活)。資源エネルギー庁の試算では年約990円の節約です。2週間に一度を目安に掃除しましょう。

重ね着や厚手カーテンでも暖房費は下がりますか?

下がります。カーディガンなどを1枚多めに着込むと、設定温度を上げなくても暖かく過ごせます。厚手で床まで届くカーテンは窓からの熱の逃げを抑え、暖房効率を高めます。どちらも費用をかけずにできる工夫で、設定温度の見直しと組み合わせると効果的です。

まとめ

冬の電気代が上がるのは、暖房が家庭のエネルギー消費の大きな割合を占めるからです。
まずは暖房の設定温度を20℃を目安に見直し(21℃→20℃で年約1,650円の目安)、使う時間を工夫し(1時間短縮で年約1,260円の目安)、厚手カーテンや空気の循環、フィルター清掃で暖房効率を上げましょう。
こたつなどの部分暖房と重ね着も上手に組み合わせれば、無理なく暖房費を抑えられます。
それでも高いと感じるときは、契約中の電気料金プランの見直しもあわせて検討してみてください。

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