オール電化の電気代はなぜ高い?原因の切り分けとプランの選び方・引っ越し時の注意

本記事の情報は2026年8月時点のものです。料金プランの内容や単価は改定される場合があります。最新情報は各電力会社・小売電気事業者の公式サイトでご確認ください。

「オール電化にしたのに電気代が高い気がする」「なぜこんなにかかるの?」と感じている方は少なくありません。
オール電化はガス代がかからない代わりに、電気の使用量が増える仕組みで、さらに使い方や契約プランが生活時間に合っていないと割高になりやすいという特徴があります。

この記事では、オール電化の電気代が高くなる理由を「プラン・使い方・設備」の3つに切り分け、それぞれの対処と、引っ越し・切り替え時の注意点を、公式情報をもとに整理します。

📋 この記事でわかること
  • オール電化の電気代が高く感じる仕組み
  • 「プラン・使い方・設備」どこに原因があるかの切り分け
  • 割安な夜間に寄せる 昼夜シフトの早見表
  • プラン・電力会社の見直しで下がる場合と、注意点
  • 引っ越し・切り替え時に気をつけたい「新規受付終了プラン」

なぜオール電化は電気代が高く感じるのか

オール電化住宅とは、調理・給湯・冷暖房などを全て電気でまかなう住宅のことです(出典:九州電力公式サイト)。
台所のIHクッキングヒーターやお風呂のエコキュートが代表的な設備です。
ガスを使わないためガス料金はかかりませんが、その分これまでガスでまかなっていた分も電気で使うので、電気の使用量は多くなります

とくに家庭で使うエネルギーは給湯の割合が大きく、関西電力は「家庭の消費エネルギーのうち3割を占めている給湯」と説明しています(出典:関西電力公式サイト)。
「電気代だけ」を見ると高く感じますが、ガス代がかからない分と合わせた光熱費全体で比べることが大切です。

オール電化プランの仕組み(夜が安く、昼が高い)

オール電化向けの料金プランは、時間帯によって電力量料金の単価が変わる「時間帯別料金」が中心です。
一般に夜間の単価が割安で、昼間が割高に設定されています(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト九州電力公式サイト)。
エコキュートが割安な夜間にお湯を沸かすのは、この仕組みを活かすためです。
エコキュートは空気の熱を利用するヒートポンプ式で、使う電気の3倍以上の熱を得られ、従来の電気温水器の約3分の1の電力でお湯を沸かせます(出典:九州電力公式サイト)。

つまりオール電化は「夜に安く使う」設計になっており、割高な昼間に電気を多く使うと、その良さを活かせず高くなりやすいのです。

【原因の切り分け】あなたはどのタイプ?

「高い」と感じる原因は、大きくプラン・使い方・設備の3つに分けられます。
まずはどれに当てはまるかを確認しましょう。

タイプ よくある状態 主な対処
プランが合っていない 古いプランのまま/生活時間と時間帯がズレている プラン・電力会社の見直し
使い方 割高な昼間に給湯・家事が寄っている 割安な夜間へシフトする
設備 古い電気温水器など効率の低い機器 省エネ機器(エコキュート等)を検討
オール電化の電気代が高い原因の切り分け。複数が重なることもあります。

対処①使い方:割安な夜間に寄せる

時間帯別プランの良さを活かすには、電気を使う時間を割安な夜間へ移す(負荷移行する)のが基本です。
関西電力も「タイマー機能等を活用し、電化製品を使用する時間をシフト(負荷移行)することで光熱費がおトクになる」と案内しています(出典:関西電力公式サイト)。

次の早見表を参考に、寄せられる家事から見直してみましょう。

項目 割安な夜間に寄せる 割高な昼間は控える
給湯 エコキュートの沸き上げを夜間に設定 昼間の追い焚きの使いすぎに注意
洗濯・食洗機 タイマーで夜間に運転 日中のまとめ使いを控える
調理・家電 作り置きは夜にまとめて 昼のピーク使用を分散
昼夜シフトの早見表。※太陽光発電・蓄電池があり昼間が割安なプランの場合は、逆に昼へ寄せるほうが有利なこともあります。

「うちのオール電化プランが生活に合っているか分からない」「エリアに合う電力会社を知りたい」という方は、電気手続き受付センターにご相談ください。
お住まいのエリアに合わせて、電気のプラン・切り替えの手続きをまとめてサポートします。

対処②プラン・電力会社を見直す

使い方を工夫しても高いままなら、生活時間に合ったオール電化向けプランや電力会社に見直すことで下がる場合があります。
日中の在宅が多いなら昼間が比較的割安なプラン、夜型ならより夜間が安いプラン、と生活に合わせて選ぶのがポイントです。

ただし注意点もあります。九州電力は、従量電灯には燃料費調整額に上限がある一方、オール電化向けプランには上限がないため、燃料価格が高騰したときはかえっておトクにならない場合があると案内しています(出典:九州電力公式サイト)。
つまり切り替えが常に得とは限らないため、条件をよく比べることが大切です。
電力会社の選び方の基本は新しい電力会社の選び方の記事、切り替えの手順は電力会社の切り替え手続きの記事で解説しています。

引っ越し・切り替え時の注意(新規受付終了プラン)

オール電化で見落としやすいのが、古いオール電化向けプランには、新規の受付を終了しているものがあるという点です。
たとえば東京電力エナジーパートナーの「電化上手」は「2016年3月31日をもって新規ご加入の受付を終了」しており、公式サイトも「転居先では新しいご契約となるため、ご利用いただけません」と案内しています(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。

関西電力でも旧「はぴeタイム」などが2019年3月末で新規申し込みを停止し、後継の「はぴeタイムR」へ移行しています(出典:関西電力公式サイト)。
すべてのオール電化プランが終了したわけではなく後継プランは受付中ですが、引っ越し先では今までと同じプランに入れないことがあるため、引っ越しや切り替えのときは「今から入れるプラン」を必ず確認しましょう。

引っ越しに伴う電気の契約は電気の使用開始手続きの記事もあわせてご覧ください。

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よくある質問

オール電化はなぜ電気代が高くなるのですか?

調理・給湯・冷暖房を全て電気でまかなうため、電気の使用量が多くなるからです。ただしガス代はかからないので、電気代だけでなく光熱費全体で比べることが大切です。時間帯別プランの割高な昼間に多く使っていると、さらに高くなりやすいです。

オール電化の電気代を下げるにはどうすればいいですか?

まず割安な夜間に家事や給湯を寄せる(タイマーで洗濯・食洗機・エコキュートの沸き上げを夜間にする)のが基本です。それでも高いなら、生活時間に合うオール電化向けプランや電力会社への見直しを検討します。ただし燃料費調整額の上限の有無などで切り替えが常に得とは限らないため、条件を比べましょう。

昼間に在宅していることが多いのですが不利ですか?

時間帯別プランは昼間の単価が割高なため、日中に電気を多く使う生活だと電気代が上がりやすい傾向があります。日中在宅が多い場合は、昼間が比較的割安なプランを選ぶ、または太陽光・蓄電池の活用を検討するのが一つの方法です。

引っ越し先でも今のオール電化プランを使えますか?

使えないことがあります。古いオール電化向けプランは新規受付を終了している例があり(東京電力の「電化上手」は2016年3月末で受付終了)、転居先では新しい契約となるため同じプランに入れない場合があります。引っ越し先で今から入れるプランを確認しましょう。

まとめ

オール電化の電気代が高く感じるのは、電気の使用量が多いことに加え、プラン・使い方・設備が生活に合っていないことが原因です。
まずは原因を切り分け、割安な夜間に家事や給湯を寄せることから始めましょう。
それでも高いなら、生活時間に合うプランや電力会社への見直しが有効ですが、燃料費調整額の上限など条件によっては切り替えが常に得とは限りません。
引っ越しや切り替えのときは、古いプランが新規受付を終了していることがあるため、今から入れるプランを確認することが大切です。
「うちのプランが合っているか分からない」というときは、エリアに合わせて早めに相談するのが安心です。

オール電化のプラン・切り替えでお困りなら

「オール電化に合うプランを知りたい」「引っ越し先のエリアで入れるプランを確認したい」という方は、電気手続き受付センターにお気軽にご相談ください。
お住まいのエリアに合わせて、電気のプラン・切り替えの手続きをまとめてサポートします。