引っ越しの電気・ガス・水道の手続き|まとめて済ませる順番と立会いの注意点

本記事の情報は2026年6月時点のものです。
電気・ガス・水道の手続き方法や受付条件は改定される場合があります。
最新情報は各電力会社・小売電気事業者、ガス会社、お住まいの自治体(水道局)の公式サイトでご確認ください。

引っ越しで慌てやすいのが、電気・ガス・水道という3つのライフラインの手続きです。
申し込み先も、立会いが要るかどうかも、それぞれ違います。
なかでも見落としやすいのが「当日にお湯が出ない」「ガスだけ予約が間に合わなかった」というつまずきです。
この記事では、電気の手続きを軸にして、ガス・水道もまとめてスムーズに進めるための申し込みの順番・当日の段取り・立会いの注意点を、各社・各自治体の公式情報をもとに整理しました。

📋 この記事でわかること
  • 電気・ガス・水道で「立会いが必要なのは原則ガスだけ」という違い
  • 引っ越し当日に新居で電気を点け、お湯まで使えるようにする段取り
  • ガス給湯器のお湯が出ないのは「電気・ガス・水道」のどれが欠けているからか
  • 3つの手続きをいつ・どこに申し込むか(申し込み先がそれぞれ違う)
  • 旧居を止める側の手続きと、引っ越しで失敗しやすい注意点

ライフラインの手続きは電気・ガス・水道の3点セット

引っ越しのライフライン手続きは、旧居を「止める」手続きと、新居で「使い始める」手続きを、電気・ガス・水道それぞれで行うのが基本です。
申し込みを受ける窓口は3つで分かれていて、電気は電気の販売会社(小売電気事業者)、ガスはガス会社、水道はお住まいの自治体(水道局)が担当します。

この記事はライフラインを横断して「順番」と「当日の段取り」を整理する役割です。
電気そのものの細かい手続きは、テーマごとに次の記事でくわしく解説しています。
あわせてご覧ください。

電気の手続きを深掘りした記事

立会いが必要なのは原則「ガス」だけ

3つのライフラインで大きく違うのが、開始のときに「人の立会い(在宅)」が要るかどうかです。
ここを取り違えると、当日の予定が一気に狂います。

結論から言うと、立会いが必要なのは原則ガスだけです。
東京ガスも「電気や水道は使用開始時の立ち会いは不要ですが、ガスの場合は立ち会いが必要です。これは安全のために法律で義務付けられています」と説明しています(出典:東京ガス公式サイト)。

ライフライン 開始時の立会い 申し込み先
電気 原則不要(ブレーカーを入れて使う) 電気の販売会社(小売電気事業者)
ガス 原則必要(点火・安全確認のため) 引っ越し先エリアのガス会社/LPガス販売店
水道 原則不要(止水栓を開ければ出る) お住まいの自治体(水道局)
出典:東京ガス大阪ガス(ガス開栓の立会い)、横浜市水道局(水道は立会い原則不要)各公式サイト。電気の立会いの例外は記事内のリンク先を参照。

ガスの開栓は、ガス会社の担当者が訪問してガス漏れの検査と点火確認、安全な使い方の説明を行います。
本人が立ち会えない場合は、大家さんや管理人など代理人の立会いでも受け付けてもらえます(出典:大阪ガス公式サイト東邦ガス公式サイト)。

案内役の女性オペレーター
当センターでも「電気と水道はすぐ使えたのに、ガスの開栓予約が当日に取れずお湯だけ使えなかった」というご相談があります。3つの中でガスの開栓だけは予約と在宅が必要、とまず覚えておくと安心です。

気づきポイント
電気と水道は人が来なくても使い始められることが多い一方、ガスは予約した時間に在宅して立ち会う必要があります
引っ越しシーズンは予約が混み合うため、3つの中ではガスの開栓予約を最初に押さえるのが失敗しないコツです。

引っ越し当日に電気を点ける段取り

当日に新居で照明・コンセント、そしてお湯まで使えるようにするには、事前の申し込みと当日の操作の順番が大切です。
電気を軸に、ガス・水道も含めた流れを整理します。

STEP
事前にまとめて申し込む(ガス予約を最優先)

電気・ガス・水道を引っ越し前に申し込みます。
とくにガスは立会いの日時予約が必要なため、最初に押さえます。
ガス会社は「使用開始・停止の手続きは約1週間前までに」とすすめています(出典:東京ガス公式サイト)。

STEP
入居したら水道を出し、電気のブレーカーを入れる

水道はメーターボックス内の止水栓を開けると使えます(出典:東京都水道局公式サイト)。
電気は申し込みを済ませたうえで、分電盤のブレーカーを「入」にします。
ブレーカーを上げる順番や、つかないときの確認は 電気の開通・使用開始の手続き でくわしく解説しています。

STEP
ガスの開栓立会いを受ける

予約した時間にガス会社の担当者が訪問し、点火と安全を確認します。
このとき給湯器がある場合は電気と水道を使ってお湯が出るかも確認します(出典:東邦ガス公式サイト)。
先に電気と水道が使える状態になっていると、立会いがスムーズです。

STEP
照明・お湯・水回りを最終確認する

照明やコンセントの通電、お湯が出るか、トイレや洗面の水回りを確認して完了です。
不具合があれば、その日のうちに各社・各自治体へ連絡しましょう。

「引っ越し先がどの電力会社かわからない」「電気・ガス・水道をまとめて手配したい」「自分で手続きする時間がない」という方は、電気手続き受付センターにご相談ください。
引っ越しに合わせた電気の契約・切り替えの手続きを、まとめてサポートします。

給湯器のお湯が出ないのはなぜ?

引っ越し当日に多いトラブルが「ガスは開栓したのにお湯が出ない」というものです。
原因の多くは、給湯器が電気・ガス・水道の3つすべてを必要とすることにあります。

意外と知られていませんが、ガス給湯器も電気(電源)がないと動きません。
給湯器メーカーのノーリツは「停電時は100V(家庭用コンセント)電源を使用しているガス・石油給湯機器は使用できません」と案内しています(出典:ノーリツ公式サイト)。
電源が入らないと給湯器は動かないため、お湯が出ないときは、まずブレーカーや給湯器の電源プラグが入っているかを確認するのが基本です(出典:リンナイ公式サイト)。

💡 給湯器でお湯が出る3つの条件
  • 電気:給湯器のリモコン・点火装置・ファンを動かす電源。ブレーカーが入っていることが前提。
  • ガス(または熱源):開栓が済んでいること。立会いが終わるまで点火できません。
  • 水道:給水されていること。止水栓が閉まったままだとお湯も出ません。

つまり、ガスの開栓だけ済ませても、電気が通っていなければお湯は出ません。
当日からお湯を使いたいなら、電気と水道を先に使える状態にしてから、ガスの開栓立会いに臨むとつまずきにくくなります。
とくにオール電化のエコキュートや電気温水器は電気でお湯を沸かすため、当日からお湯を使うには前日からの通電が必要になることもあり、早めの電気の申し込みが欠かせません(出典:沖縄電力公式サイト)。

豆知識
エコキュートや電気温水器など、お湯を沸かす機器がある住戸では、通電作業のため電気の使用開始時に立会いをお願いされる場合があります
立会いが必要なケースのくわしい解説は、電気の開通・使用開始の手続き をご確認ください。

いつ・どこに申し込む?3つで申し込み先が違う

電気・ガス・水道は、申し込む相手も、受付の早さも別々です。
引っ越しが決まったら、まとめて手配を始めましょう。

ライフライン 申し込み先 申し込み方法・時期の目安
電気 契約する電気の販売会社(小売電気事業者) Webは原則24時間の会社が多い。受付期間は会社差が大きい
ガス 都市ガス=エリアのガス会社/LPガス=供給する販売店 Web・電話。約1週間前までが目安(立会い予約が要る)
水道 お住まいの自治体(水道局・上下水道局) Web・電話。おおむね数日前まで
出典:東京ガス(ガスは約1週間前まで)、東京都水道局各公式サイト。電気の会社別の受付期間は本記事のリンク先(電気の開通・使用開始の手続き)を参照。

ガスには大きく分けて都市ガスとLPガス(プロパン)があり、手続き先が異なります。
都市ガスは引っ越し先エリアのガス会社へ、LPガスは建物に供給しているLPガス販売店へ連絡します。
LPガスは販売店と契約を結ぶ仕組みで、契約時には書面の交付が法律(液化石油ガス法第14条)で義務づけられています(出典:液化石油ガス法(e-Gov法令検索))。
建物がどちらのガスかは、入居前に大家さんや管理会社に確認しておくと確実です。

水道は引っ越し元と引っ越し先で管轄の自治体が違えば、それぞれの水道局に届け出が必要です。
同じ市内での引っ越しなら、停止と開始をまとめて申し込める自治体もあります(出典:東京都水道局公式サイト)。

旧居を止める手続きも3つまとめて

新居の準備に気を取られがちですが、旧居のライフラインを止める手続きも忘れずに行いましょう。
止め忘れると、住んでいないのに基本料金がかかり続けます。

ライフライン 止める手続き 立会い
電気 使用停止・廃止(呼び方は会社で違う) 原則不要
ガス 閉栓 原則不要。屋内メーターやオートロックで入れない場合は必要
水道 使用中止 原則不要(現地精算など特別な場合を除く)
出典:大阪ガス(閉栓の立会い)、横浜市水道局(使用中止の立会い)各公式サイト。

ガスの閉栓は原則立会い不要ですが、ガスメーターが屋内にある場合やオートロックのマンションで担当者が入れない場合は、立会いをお願いされることがあります(出典:東邦ガス公式サイト)。
電気の止め忘れに気づいたときの対処や、解約金・違約金のしくみは 電気の解約・使用停止の手続き でくわしく解説しています。

引っ越しで失敗しやすい注意点

① ガスの開栓予約を後回しにしない

3つの中で唯一、決まった日時に在宅して立ち会う必要があるのがガスです。
引っ越しシーズンの3月から4月上旬は予約が混み合い、希望の日時が取りにくくなります(出典:東京ガス公式サイト)。引っ越し日が決まったら、まずガスの開栓予約から押さえましょう。

② 電気は供給エリアをまたぐと別会社への申し込みになる

引っ越し先が今と違う電力会社の供給エリアになる場合は、その地域を担当する会社へ新たに申し込みます。
静岡県(富士川で東西に分かれる)や新潟県(東北電力エリア)など、都道府県と供給エリアが一致しないケースもあるので注意しましょう。
供給エリアと会社の対応のくわしい解説は 引っ越しの電気手続きガイド をご覧ください。

③ 都市ガスとLPガスで連絡先が変わる

新居が都市ガスかLPガスかで、申し込む相手が変わります。
都市ガスならエリアのガス会社、LPガスなら建物に供給している販売店です。入居前に大家さん・管理会社へ確認しておくと、当日になって連絡先がわからず慌てずに済みます。

④ 水道は引っ越し元・先の両方に連絡する

水道は自治体ごとに窓口が分かれます。
市区町村をまたぐ引っ越しでは、旧居の自治体に使用中止を、新居の自治体に使用開始をそれぞれ届け出ましょう。
インターネットや電話で受け付けており、引っ越しの数日前までに連絡するのが目安です(出典:東京都水道局公式サイト)。

よくある質問

電気・ガス・水道はどれから手続きすればいいですか?

立会いの予約が必要なガスから押さえるのがおすすめです。電気と水道は人の訪問がなくても使い始められることが多い一方、ガスの開栓は決まった日時に在宅して立ち会う必要があります。引っ越し日が決まったら、まずガスの開栓予約を取り、続けて電気と水道を申し込むとスムーズです。

ガスを開けたのにお湯が出ません。なぜですか?

ガス給湯器は電気・ガス・水道の3つがそろって初めてお湯が出ます。ガスを開栓しても、電気が通っていない(ブレーカーが入っていない)と給湯器のリモコンが動かず、お湯は出ません。給湯器のリモコンの電源とブレーカー、水道の止水栓が開いているかを順に確認してください。

電気・ガス・水道をまとめて申し込めますか?

申し込み先は電気・ガス・水道で別々ですが、自治体や会社によっては引っ越し手続きをまとめて受け付けるサービスもあります。「自分で手続きする時間がない」「どこに申し込むかわからない」という方は、電気手続き受付センターが電気の手続きを軸にお手伝いします。お気軽にご相談ください。

まとめ

引っ越しの電気・ガス・水道の手続きは、旧居を止める手続きと新居で使い始める手続きを、3つそれぞれで行うのが基本です。
申し込み先は、電気が小売電気事業者、ガスがエリアのガス会社やLPガス販売店、水道がお住まいの自治体(水道局)と分かれています。

当日の段取りで鍵になるのは、立会いが必要なのは原則ガスだけという点です。
電気と水道は人が来なくても使い始められることが多いので、引っ越し日が決まったらガスの開栓予約を最優先で押さえましょう。
お湯は電気・ガス・水道の3つがそろって初めて出るため、当日は電気と水道を先に使える状態にしてから、ガスの開栓立会いに臨むと安心です。
電気の細かい手続きは、開始・停止それぞれの解説記事もあわせてご確認ください。

電気の手続きでお困りなら

「引っ越し先がどの電力会社かわからない」「電気・ガス・水道をまとめて手配したい」「手続きの時間がない」という方は、電気手続き受付センターにお気軽にご相談ください。
引っ越しに合わせた電気の契約・切り替え手続きを、まとめてサポートします。