引っ越しの電気・ガス・水道の手続き|まとめて済ませる順番と立会いの注意点

本記事の情報は2026年10月時点のものです。
電気・ガス・水道の手続き方法や受付条件は改定される場合があります。
最新情報は各電力会社・小売電気事業者、ガス会社、お住まいの自治体(水道局)の公式サイトでご確認ください。

引っ越しで慌てやすいのが、電気・ガス・水道という3つのライフラインの手続きです。
申し込み先も、立会いが要るかどうかも、それぞれ違います。

なかでも見落としやすいのが「当日にお湯が出ない」「ガスだけ予約が間に合わなかった」というつまずきです。
ガスは、開栓(使用開始)には立会いが必要で、解約(使用停止)は原則立会い不要ですが、メーターの場所によっては立会いが要ります。

この記事では、電気の手続きを軸にして、ガス・水道もまとめてスムーズに進めるための申し込みの順番・当日の段取り・立会いの注意点を、各社・各自治体の公式情報をもとに整理しました。

📋 この記事でわかること
  • 電気・ガス・水道で「立会いが必要なのは原則ガスだけ」という違い
  • ガスの解約(使用停止)に立会いが要る場合・要らない場合(東京ガス・大阪ガス・東邦ガス)
  • 引っ越し当日に新居で電気を点け、お湯まで使えるようにする段取り
  • ガス給湯器のお湯が出ないのは「電気・ガス・水道」のどれが欠けているからか
  • 3つの手続きをいつ・どこに申し込むか(申し込み先がそれぞれ違う)
  • 旧居を止める側の手続きと、引っ越しで失敗しやすい注意点

ライフラインの手続きは電気・ガス・水道の3点セット

引っ越しのライフライン手続きは、旧居を「止める」手続きと、新居で「使い始める」手続きを、電気・ガス・水道それぞれで行うのが基本です。
申し込みを受ける窓口は3つで分かれていて、電気は電気の販売会社(小売電気事業者)、ガスはガス会社、水道はお住まいの自治体(水道局)が担当します。

この記事はライフラインを横断して「順番」と「当日の段取り」を整理する役割です。
電気そのものの細かい手続きは、テーマごとに次の記事でくわしく解説しています。
あわせてご覧ください。

電気の手続きを深掘りした記事

立会いが必要なのは原則「ガス」だけ

3つのライフラインで大きく違うのが、開始のときに「人の立会い(在宅)」が要るかどうかです。
ここを取り違えると、当日の予定が一気に狂います。

結論から言うと、立会いが必要なのは原則ガスだけです。
東京ガスも「電気や水道は使用開始時の立ち会いは不要ですが、ガスの場合は立ち会いが必要です。これは安全のために法律で義務付けられています」と説明しています(出典:東京ガス公式サイト)。

ライフライン開始時の立会い申し込み先
電気原則不要(ブレーカーを入れて使う)電気の販売会社(小売電気事業者)
ガス原則必要(点火・安全確認のため)引っ越し先エリアのガス会社/LPガス販売店
水道原則不要(オートロック等は必要な場合あり)お住まいの自治体(水道局)
出典:東京電力エナジーパートナー(電気の立会いは原則不要)、東京ガス・大阪ガス(ガス開栓の立会い)、横浜市水道局(水道の使用開始の立会い)各公式サイト。電気の立会いの例外は記事内のリンク先を参照。

ガスの開栓(使用開始)は立会いが必要

ガスの開栓は、ガス会社の担当者が訪問してガス漏れの検査と点火確認、安全な使い方の説明を行います。
東京ガス・大阪ガス・東邦ガスは、いずれも開栓の作業に立会いを求めています。
本人が立ち会えない場合は、大家さんや管理人など代理人の立会いでも受け付けてもらえます。

ガス会社開栓の立会い本人以外の立会い
東京ガス当日の立会いが必要(点火確認と安全事項の説明)代理人でも可(管理人・大家など)
大阪ガス作業当日は必ず立会い(ガス漏れの検査と安全の説明)やむを得ない場合は代理の方でも可
東邦ガス立会いが必要(点火確認・ガス漏れ検査・使用説明)本人以外の方でも可
出典:東京ガス・大阪ガス・東邦ガス各公式サイト。
案内役の女性オペレーター
当センターでも「電気と水道はすぐ使えたのに、ガスの開栓予約が当日に取れずお湯だけ使えなかった」というご相談があります。3つの中でガスの開栓だけは予約と在宅が必要、とまず覚えておくと安心です。

気づきポイント
電気と水道は人が来なくても使い始められることが多い一方、ガスは予約した時間に在宅して立ち会う必要があります。
引っ越しシーズンは予約が混み合うため、3つの中ではガスの開栓予約を最初に押さえるのが失敗しないコツです。

引っ越し当日に電気を点ける段取り

当日に新居で照明・コンセント、そしてお湯まで使えるようにするには、事前の申し込みと当日の操作の順番が大切です。
電気を軸に、ガス・水道も含めた流れを整理します。

STEP
事前にまとめて申し込む(ガス予約を最優先)

電気・ガス・水道を引っ越し前に申し込みます。
とくにガスは立会いの日時予約が必要なため、最初に押さえます。
東京ガスは、住居形態によって異なるとしたうえで、ガス・電気の使用開始・停止の手続きを約1週間前までに申し込むようすすめています(出典:東京ガス公式サイト)。

STEP
入居したら水道を確かめ、電気のブレーカーを入れる

水道は、申し込んだ使用開始日から使えます(出典:東京都水道局公式サイト)。
横浜市水道局のように、使用開始日の前日までに水道局が開栓作業に来る自治体もあります(出典:横浜市水道局公式サイト)。

電気は申し込みを済ませたうえで、分電盤のブレーカーを「入」にします(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。
ブレーカーを上げる順番や、つかないときの確認は 電気の開通・使用開始の手続き でくわしく解説しています。

STEP
ガスの開栓立会いを受ける

予約した時間にガス会社の担当者が訪問し、点火と安全を確認します。
このとき給湯器がある場合は電気と水道を使ってお湯が出るかも確認します(出典:東邦ガス公式サイト)。
これは東邦ガスの案内ですが、先に電気と水道が使える状態になっていると、立会いがスムーズです。

STEP
照明・お湯・水回りを最終確認する

照明やコンセントの通電、お湯が出るか、トイレや洗面の水回りを確認して完了です。
不具合があれば、その日のうちに各社・各自治体へ連絡しましょう。

「引っ越し先がどの電力会社かわからない」「電気・ガス・水道をまとめて手配したい」「自分で手続きする時間がない」という方は、電気手続き受付センターにご相談ください。
引っ越しに合わせた電気の契約・切り替えの手続きを、まとめてサポートします。
電気・ガス・水道の手続きを相談する

送信後は担当者からお電話でご案内します

給湯器のお湯が出ないのはなぜ?

引っ越し当日に「ガスは開栓したのにお湯が出ない」と困ることがあります。
100V電源を使うガス給湯器は、電気・ガス・水道の3つがそろわないとお湯が出ないためです。

意外と知られていませんが、100V電源を使うガス給湯器は、電気がないと動きません。
給湯器メーカーのノーリツは「停電時は100V(家庭用コンセント)電源を使用しているガス・石油給湯機器は使用できません」と案内しています(出典:ノーリツ公式サイト)。
電源が入らないとこうした給湯器は動かないため、お湯が出ないときは、まずブレーカーや給湯器の電源プラグが入っているかを確認するのが基本です(出典:リンナイ公式サイト)。

💡 給湯器でお湯が出る3つの条件
  • 電気:給湯器を動かす電源(100V電源を使う機種)。ブレーカーが入っていることが前提。
  • ガス(または熱源):開栓が済んでいること。立会いが終わるまで点火できません。
  • 水道:使用開始の手続きが済み、水が出ること。水が来ていなければお湯も出ません。

つまり、100V電源を使うガス給湯器では、ガスの開栓だけ済ませても、電気が通っていなければお湯は出ません。
当日からお湯を使いたいなら、電気と水道を先に使える状態にしてから、ガスの開栓立会いに臨むとつまずきにくくなります。

とくにオール電化のエコキュートや電気温水器は電気でお湯を沸かします。
沖縄電力は、引っ越し当日から使う場合は前日から通電しておく必要があるとして、入居日の前々日までに申し込むよう案内しています(出典:沖縄電力公式サイト)。

豆知識
東京電力エナジーパートナーは、エコキュートや電気温水器がある場合は通電作業が必要な場合があり、その際に立会いをお願いする場合があるとしています(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。
立会いが必要なケースのくわしい解説は、電気の開通・使用開始の手続き をご確認ください。

いつ・どこに申し込む?3つで申し込み先が違う

電気・ガス・水道は、申し込む相手も、受付の早さも別々です。
引っ越しが決まったら、まとめて手配を始めましょう。

ライフライン申し込み先申し込み方法・時期の目安
電気契約する電気の販売会社(小売電気事業者)Web・電話。何日前から申し込めるかは会社で異なる(東京電力エナジーパートナーのWebは原則当日〜31日先まで、東京ガスは引っ越しの2ヶ月前から)
ガス都市ガス=エリアのガス会社/LPガス=供給する販売店Web・電話。約1週間前までが目安(立会い予約が要る)
水道お住まいの自治体(水道局・上下水道局)Web・アプリ・電話。おおむね数日前まで(東京都水道局は3〜4日前まで)
出典:東京ガス(ガスは約1週間前まで)、東京都水道局(水道は3〜4日前まで)各公式サイト、東京電力エナジーパートナー(電気のWeb受付期間)公式サイト。電気の会社別の受付期間は本記事のリンク先(電気の開通・使用開始の手続き)を参照。

ガスには大きく分けて都市ガスとLPガス(プロパン)があり、手続き先が異なります。
都市ガスは引っ越し先エリアのガス会社へ、LPガスは建物に供給しているLPガス販売店へ連絡します。

LPガスは販売店と契約を結ぶ仕組みで、契約時には書面の交付が法律(液化石油ガス法第14条)で義務づけられています(出典:液化石油ガス法(e-Gov法令検索))。
建物がどちらのガスかは、入居前に大家さんや管理会社に確認しておくと確実です。

水道は引っ越し元と引っ越し先で水道局が違えば、それぞれの水道局に届け出が必要です。
横浜市水道局も、市外へ引っ越す場合の転居先の手続きは「お引越し先の所轄の水道局にご連絡ください」と案内しています(出典:横浜市水道局公式サイト)。
一方、東京都水道局は、23区と多摩地区26市町の中での引っ越しなら一括して手続きを受け付けています(出典:東京都水道局公式サイト)。

旧居を止める手続きも3つまとめて

新居の準備に気を取られがちですが、旧居のライフラインを止める手続きも忘れずに行いましょう。

ライフライン止める手続き立会い
電気使用停止・廃止(呼び方は会社で違う)原則不要
ガス閉栓原則不要。オートロックなどで担当者がメーターまで入れない場合は必要
水道使用中止原則不要(現地精算など特別な場合を除く)
出典:東京電力エナジーパートナー(電気の停止の立会い)、東京ガス・大阪ガス(閉栓の立会い)、横浜市水道局(使用中止の立会い)各公式サイト。

ガスの解約(使用停止)に立会いは要る?

ガスの解約(閉栓)は、開栓と違って原則として立会い不要です。
ただし、担当者がガスメーターや閉止する部分まで入れない住まいでは、立会いが必要になります。
どんな場合に要るかの書き方は会社で少しずつ違うので、主な会社の案内を並べます。

ガス会社解約(使用停止)の立会いが必要な場合
東京ガスオートロック式の建物など、ガスメーターのある場所まで立ち入れない場合(代理人でも可)
大阪ガスオートロックのマンションなど施錠された屋内にガスメーターがあり、担当者が入れない場合。それ以外は不要
東邦ガスメーターが屋外なら不要。メーターが屋外でも閉止レバーが屋内なら必要。オートロックマンションもお願いすることがある
出典:東京ガス・大阪ガス・東邦ガス各公式サイト。

立会いが要らない場合でも、閉栓の作業が終わるまではガスを使えます。
東京ガスは、作業員が訪問してガスメーターを閉止するまでは使えるとしていて、訪問の時間帯は使用停止の手続きのときに指定します(出典:東京ガス公式サイト)。
自分の住まいで立会いが要るか迷うときは、申し込みの際にガス会社へ確認しておくと確実です。

電気の止め忘れに気づいたときの対処や、解約金・違約金のしくみは 電気の解約・使用停止の手続き でくわしく解説しています。

引っ越しで失敗しやすい注意点

① ガスの開栓予約を後回しにしない

3つの中で唯一、決まった日時に在宅して立ち会う必要があるのがガスです。
東京ガスは、手続きが混み合う時期として3月上旬〜4月上旬、ゴールデンウィーク周辺、各月末や月初などを挙げ、早めに手続きして立会いの日程を調整するよう案内しています(出典:東京ガス公式サイト)。
引っ越し日が決まったら、まずガスの開栓予約から押さえましょう。

3つのうちどれかの手続きを忘れたまま入居・退去してしまうこともあります。
あとから気づいたときの連絡先と対処は 引っ越しで電気の手続きを忘れていた にまとめています。

日程が直前に決まって、当日から電気を使いたい場合もあります。
大手10社の当日Web申し込みの可否と間に合わせる段取りは 引っ越しが直前に決まった でくわしく解説しています。

② 電気は今の会社の提供エリア外なら引っ越し先で供給する会社へ

東京電力エナジーパートナーは、提供エリア外へ引っ越す場合は、引っ越し先の地域で電気を供給する小売電気事業者へ連絡するよう案内しています(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。
引っ越し先でも今の会社と契約を続けられるかは、契約中の会社に確認しましょう。

静岡県(富士川で東西に分かれる)や新潟県(東北電力エリア)など、都道府県と供給エリアが一致しないケースもあるので注意しましょう(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト、東北電力ネットワーク公式サイト)。
供給エリアと会社の対応のくわしい解説は 引っ越しの電気手続きガイド をご覧ください。

③ 都市ガスとLPガスで連絡先が変わる

新居が都市ガスかLPガスかで、申し込む相手が変わります。
都市ガスならエリアのガス会社、LPガスなら建物に供給している販売店です。入居前に大家さん・管理会社へ確認しておくと、当日になって連絡先がわからず慌てずに済みます。

④ 水道は引っ越し元・先の両方に連絡する

水道は自治体ごとに窓口が分かれます。
水道局が変わる引っ越しでは、旧居の水道局に使用中止を、新居の水道局に使用開始をそれぞれ届け出ましょう。
東京都水道局は、引っ越しの3〜4日前までにアプリか電話で手続きするよう案内しています(出典:東京都水道局公式サイト)。

よくある質問

電気・ガス・水道はどれから手続きすればいいですか?

立会いの予約が必要なガスから押さえるのがおすすめです。電気と水道は人の訪問がなくても使い始められることが多い一方、ガスの開栓は決まった日時に在宅して立ち会う必要があります。引っ越し日が決まったら、まずガスの開栓予約を取り、続けて電気と水道を申し込むとスムーズです。

ガスの解約(使用停止)に立会いは必要ですか?

原則として立会いは不要です。ただし、オートロックの建物などで担当者がガスメーターのある場所まで入れない場合は立会いが必要になります。東邦ガスは、メーターが屋外でもガスを閉止するレバーが屋内にあれば立会いが必要としています。条件は会社で少しずつ違うため、申し込みの際にご確認ください。なお、開栓(使用開始)は東京ガス・大阪ガス・東邦ガスのいずれも立会いが必要としています。

ガスを開けたのにお湯が出ません。なぜですか?

100V電源を使うガス給湯器は、電気・ガス・水道の3つがそろって初めてお湯が出ます。ガスを開栓しても、電気が通っていない(ブレーカーが入っていない)と給湯器が動かず、お湯は出ません。ブレーカーと給湯器の電源プラグが入っているか、水道の水が出るかを順に確認してください。

電気・ガス・水道をまとめて申し込めますか?

申し込み先は電気・ガス・水道で別々です。
東京電力エナジーパートナーは、ホームページから電気の使用停止を申し込むと、水道・ガスなど提携事業者の手続きも一括して申し込めると案内しています(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。
「自分で手続きする時間がない」「どこに申し込むかわからない」という方は、電気手続き受付センターが電気の手続きを軸にお手伝いします。お気軽にご相談ください。

引越し先の電気代はいくら?

今のお住まいと引越し先のエリア、世帯人数を選ぶだけで、引越し後の毎月の電気代の目安と今との差が分かります。全国10エリアに対応しています。規制料金(従量電灯)の目安で、燃料費調整額と再エネ賦課金を含みます。
▶ 引越し先の電気代を調べる

まとめ

引っ越しの電気・ガス・水道の手続きは、旧居を止める手続きと新居で使い始める手続きを、3つそれぞれで行うのが基本です。
申し込み先は、電気が小売電気事業者、ガスがエリアのガス会社やLPガス販売店、水道がお住まいの自治体(水道局)と分かれています。

当日の段取りで鍵になるのは、立会いが必要なのは原則ガスだけという点です。
電気と水道は人が来なくても使い始められることが多いので、引っ越し日が決まったらガスの開栓予約を最優先で押さえましょう。
旧居のガスの解約は原則立会い不要ですが、オートロックなどで担当者がメーターまで入れない住まいでは立会いが要ります。

100V電源を使うガス給湯器のお湯は電気・ガス・水道の3つがそろって初めて出るため、当日は電気と水道を先に使える状態にしてから、ガスの開栓立会いに臨むと安心です。
電気の細かい手続きは、開始・停止それぞれの解説記事もあわせてご確認ください。

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