温水洗浄便座は貯湯式か瞬間式かで差が出る|設定変更だけで減らせる額

毎日使う温水洗浄便座。
「便座も温水も一年中つけているけれど、電気代はどれくらいかかっているんだろう」と気になりませんか。
実は、温水洗浄便座は設定の見直しだけで年間数百円〜千円単位の節約ができる家電です。
この記事では、貯湯式・瞬間式の違いから、月々の電気代の目安、そして今日からできる節約のコツまでを、公式情報の数値にもとづいて解説します。
- 電気代の計算方法
- 貯湯式と瞬間式の違い
- 年間・月々の電気代の目安
- 設定を変えるだけの節約額
- 使わないときの工夫
電気代の計算方法
温水洗浄便座の電気代は、年間消費電力量(kWh)×電気料金の目安単価(円/kWh)で概算できます。
この記事の試算に使う目安単価は31円/kWh(税込)で、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価が源泉です(出典:中部電力ミライズ「カテエネ」)。
実際の単価は契約している料金プランや燃料費調整額によって変わるため、あくまで目安として見てください。
温水洗浄便座は、洗浄のときだけでなく、便座や洗浄水を温め続けることでも電気を使います。
だからこそ、温度設定や使い方の工夫が電気代に効いてきます。
貯湯式と瞬間式の違い
温水洗浄便座には、大きく分けて2つのタイプがあります。
貯湯式は、洗浄水をヒーターでタンクに一定温度で保温しておくタイプで、瞬間の消費電力は小さいものの、常に保温するためヒーターの通電時間が長くなります(出典:関西電力)。
一方、瞬間式は、タンクを持たず使うたびに瞬間的に湯を作るタイプで、瞬間的な消費電力は大きいものの、保温のための待機電力がかかりません(出典:東京電力エナジーパートナー)。
一日を通してみると、保温し続ける貯湯式より、使うときだけ加熱する瞬間式のほうが消費電力量は少なくなる傾向です。
買い替えを考えるなら、この違いは選ぶときのポイントになります。
いま使っている便座がどちらのタイプかは、取扱説明書やメーカーの製品情報で確認できます。
貯湯式の場合は、保温にかかる電力を抑える設定の見直しが、より節約につながりやすくなります。
年間・月々の電気代の目安
電気代の目安を見てみましょう。
省エネ法のトップランナー制度では、電気便座の目標基準値(年間消費電力量)は貯湯式で183kWh、瞬間式で135kWhと定められています(2012年度を目標年度とする基準値。出典:資源エネルギー庁)。
この基準値は、省エネ法で定められた測定方法で算定した年間消費電力量で、節電機能を使った状態も含みます。
これを目安単価31円/kWhで単純に換算すると、年間の電気代の参考値は次のようになります。
| タイプ | 年間の目安 | 1か月の目安 |
|---|---|---|
| 貯湯式 | 約5,700円 | 約470円 |
| 瞬間式 | 約4,200円 | 約350円 |
1か月あたりで見ると数百円ほどですが、一年中使う家電なので、積み重なると無視できない金額になります。
ただし、この金額はあくまで2012年度の目標基準値をもとにした参考で、実際の消費電力量や電気代は機種や使い方によって変わります。
カタログに「節電機能を使わない場合」の年間消費電力量が括弧書きで併記されているときは、その値のほうが基準値より大きくなります。
タイプによる差もあるため、次の節約のコツとあわせて見直すと効果的です。
とくに古い機種を長く使っている場合は、保温の効率が今の省エネ機種より劣ることもあります。
設定を変えるだけの節約額
温水洗浄便座の節約は、設定を少し変えるだけで効果が出ます。
資源エネルギー庁の試算をもとにした東京電力エナジーパートナーの案内によると、次のような節約ができます(出典:東京電力エナジーパートナー)。
| 工夫 | 年間のおトク額の目安 |
|---|---|
| 洗浄水の温度を中から弱に | 約430円 |
| 暖房便座の温度を中から弱に | 約820円 |
| 使うたびにフタを閉じる | 約1,080円 |
とくにフタを閉める習慣は、年間約1,080円と効果が大きいのが特徴です。
フタを閉めることで便座から熱が逃げにくくなり、保温の電力を抑えられます。
温度設定を弱にする、フタを閉める、この2つを組み合わせるだけでも、年間で千円以上の節約が見込めます。
買い替えより先に設定を見直す
ここで、2つの数字を並べてみましょう。
前の表の3つの工夫を合計すると、年間で約2,330円です。
一方、貯湯式と瞬間式の年間の差は、約5,700円と約4,200円で約1,500円でした。
つまり設定を見直すだけで、タイプを買い替えるより大きい額が減らせる計算になります。
しかも設定の変更に費用はかからず、今日から始められます。
買い替えには本体価格に加えて工事費もかかるうえ、得られる差は年1,500円ほどです。
ですから順序としては、まず設定の見直しが先です。
そのうえで、故障したときや交換のタイミングが来たときに、瞬間式を選ぶかどうかを考えれば十分でしょう。
ひとつ補足しておくと、表の節約額はいずれも貯湯式での試算です。
瞬間式は保温をしないぶん、フタを閉じることや温度設定による効果は、これより小さくなる可能性があります。
お使いの便座が瞬間式の場合は、金額そのものより「無駄な加熱を減らす」という考え方のほうを参考にしてください。
使わないときの工夫
設定変更に加えて、使わないときの工夫も効果的です。
関西電力によると、温水機能のオフやタイマー節電機能の利用、便座の温度を低めに設定すること、旅行など長期の外出時にプラグを抜くことが節約につながります(出典:関西電力)。
暖かい季節は暖房便座をオフにするだけでも、保温にかかる電力を減らせます。
就寝中や外出中に自動で節電するタイマー機能があれば、活用しましょう。
長期で家を空けるときは、プラグを抜いておくとムダな保温を止められます。
毎日使うものだからこそ、小さな習慣の見直しが一年でしっかり効いてきます。
家族の人数が多い家庭ほど使う回数も増えるため、こうした工夫の効果も大きくなります。
温水洗浄便座とあわせて読みたい記事
- 電気代の節約のコツ(家全体の節約)
- 待機電力の節約術(つないだままの電力)
- 電力会社の切り替え方法(単価の見直し)
よくある質問
まとめ
温水洗浄便座の電気代は、トップランナー目標基準値をもとにした参考値で月あたり約350〜470円が目安で、一年中使う家電のため積み重なります。
貯湯式は保温し続け、瞬間式は使うときだけ加熱するという違いがあり、買い替え時の判断材料になります。
今すぐできる節約としては、フタを閉める(年約1,080円)・暖房便座を弱に(年約820円)・洗浄水を弱に(年約430円)が効果的です。
暖かい季節に暖房便座をオフにする、長期外出時にプラグを抜くなどの工夫も加えれば、さらに節約できます。
毎日の小さな習慣を見直すことが、一年でしっかりとした差につながります。
家全体の電気代が気になるときは、料金プランそのものの見直しもあわせて検討してみてください。
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