引っ越しの電気手続き|停止と開始・いつから・必要なもの完全ガイド

引っ越しが決まったら、忘れずに済ませておきたいのが「電気の手続き」です。
手続きをしないまま入居すると、新居で電気が使えなかったり、退去した旧居の電気代を払い続けてしまうことがあります。
この記事では、引っ越しの電気手続きをいつから・何日前までに行えばよいか、申し込みに何が必要か、そして失敗しやすい注意点を、各電力会社の公式情報をもとにわかりやすくまとめました。
とくに「いつまでに手続きすればいいか」は、引っ越しの時期から逆算したスケジュール表に整理しているので、当日までに何をすればよいかが一目でわかります。
- 引っ越しの電気手続きは「旧居の停止」と「新居の開始」の2つが必要なこと
- いつから申し込めるか・何日前までに済ませればよいか(会社ごとの違い)
- 申し込みに必要なもの(お客さま番号・引っ越し日・支払い方法など)
- 引っ越しの逆算スケジュール(いつ何をやるか)と当日の通電確認のポイント
- 供給エリアをまたぐ引っ越しや、新電力プラン契約中の引っ越しで気をつけること
電気の引っ越し手続きは「停止」と「開始」の2つ
引っ越しの電気手続きは、大きく分けて2つあります。
どちらか一方だけでは不十分なため、必ずセットで考えましょう。
- 旧居の電気を止める(使用停止・廃止)
今まで住んでいた家の電気を、退去日に合わせて止めてもらう手続き。 - 新居の電気を使い始める(使用開始)
これから住む家の電気を、入居日に合わせて使えるようにする手続き。
申し込みを受けるのは電気の販売会社(小売電気事業者)で、現地でメーターの作業が必要な場合は、その地域の送配電会社(一般送配電事業者)が作業を行います。立ち会いが必要なときは、販売会社や送配電会社から連絡が入る仕組みです(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。

いつから・何日前までに申し込めばいい?
引っ越しの電気手続きは、引っ越し日が決まったらできるだけ早めに申し込むのが基本です。
インターネットでの申し込みは原則24時間受け付けている会社が多く、新生活・引っ越しシーズンは電話が混み合うため、Webから申し込むとスムーズに進みます(出典:九州電力、北陸電力各公式サイト)。
そこで、引っ越し当日に慌てないための逆算スケジュールを、電気の手続きを軸にまとめました。
| 時期 | 電気まわりでやること |
|---|---|
| 引っ越し2〜4週間前 | 新居で契約する電力会社・プランを決める(この機会に切り替えも検討)。旧居の「停止」と新居の「開始」を申し込む |
| 遅くとも2〜3営業日前まで | Web・電話で申し込みを完了。直前すぎると希望日に間に合わないことがある |
| 引っ越し当日 | 旧居:退去時に分電盤のブレーカーを「切」に。新居:入居したらブレーカーを「入」にして通電を確認 |
| 入居後〜数日 | 検針票やマイページで、契約内容・支払い方法・請求を確認 |
気づきポイント
申し込みの締め切りは会社によって「2営業日前まで」などと差があり、直前すぎると当日に間に合わないことがあります。遅くとも引っ越しの2〜3営業日前までに済ませておくと安心です。
手続きに必要なもの
申し込みのときに用意しておくとスムーズなものは、次のとおりです。
電話でもWebでも、聞かれる内容はおおむね共通しています(出典:中国電力公式サイト、九州電力公式サイト)。
引っ越しの電気手続きの流れ
今契約している電力会社(小売電気事業者)に、退去日に合わせて使用停止(廃止)を申し込みます。多くの会社がWebで24時間受け付けています。
新居で契約する電力会社に、入居日に合わせて使用開始を申し込みます。同じ会社・同じ供給エリア内なら、旧居の停止と新居の開始をまとめて申し込める場合があります(出典:関西電力公式サイト)。
入居日になったら、分電盤のブレーカーを「入」にして電気がつくか確認します。つかない場合は申し込み内容や開始日を確認しましょう。
「ブレーカーを上げれば当日使える」は要注意
以前は「新居でブレーカーを上げれば、申し込みをしていなくても電気がつく」と言われることがありました。
確かに物理的に通電できる住戸もありますが、申し込みをしないまま使い始めると「未契約のまま電気を使っている」状態になりかねません。東北電力も「使用開始のお手続きをせずとも電気が使用できる場所もありますが、そのままご使用を開始されると未契約状態のまま」と注意を呼びかけています(出典:東北電力公式サイト)。
正しくは、先に使用開始を申し込んだうえで、入居日に分電盤のブレーカーを「入」にして使います。
引っ越しで失敗しやすい注意点
① 旧居の「止める」手続きを忘れると料金が発生し続ける
新居の開始だけ済ませて旧居の停止を忘れると、誰も住んでいないのに電気の契約が続き、基本料金などがかかり続けてしまいます。電気は停止日の当日いっぱい使え、その日の24時に止まる仕組みのため、退去日に合わせて停止日を指定しましょう(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。止め忘れに気づいたときの対処は、電気の解約・使用停止の手続き でくわしく解説しています。
② 電灯と動力など、契約が複数あるときは契約ごとに手続き
一般家庭ではあまりありませんが、店舗併用住宅などで電灯と動力の契約が分かれている場合は、契約ごとに停止の申し込みが必要です(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。
③ 供給エリアをまたぐ引っ越しは別の会社への申し込みになる
引っ越し先が今と違う電力会社の供給エリアになる場合は、その地域を担当する電力会社や小売電気事業者へ新たに申し込む必要があります。
注意したいのは、都道府県とエリアが一致しないケースです。たとえば静岡県は富士川を境に、東側が東京電力エリア、西側が中部電力エリアに分かれます。新潟県は東北電力のエリアです(出典:中部電力・東北電力ネットワーク各公式サイト)。
④ 新電力プランを契約中の引っ越しは「継続できるか」を確認
規制料金(従量電灯)ではなく、各社の自由料金プランや新電力のプランを契約している場合、引っ越し先でも同じプランを続けられるとは限りません。
解約手数料や違約金の有無はプランの規約によって異なります(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。契約中のプランの条件を、引っ越し前に確認しておきましょう。解約金・違約金のしくみは 電気の解約・使用停止の手続き をご覧ください。
豆知識
電気の契約容量の考え方は地域によって異なります。たとえば関西電力は、契約アンペアごとに基本料金が決まる「アンペア制」ではなく、最低料金を定める「最低料金制」を採用しています(出典:関西電力公式サイト)。引っ越し先のエリアによっては、アンペアを選ぶ画面が出ないこともあります。
よくある質問
まとめ
引っ越しの電気手続きは、旧居の「使用停止」と新居の「使用開始」の2つをセットで行うのが基本です。インターネット申し込みは原則24時間受け付けていますが、申し込める期間や締め切りは電力会社によって異なります。トラブルを避けるには、遅くとも引っ越しの2〜3営業日前までに済ませておくのが安心です。
申し込みのときは、お客さま番号(検針票で確認できます)・引っ越し日・名義・支払い方法を手元に用意しておきましょう。申し込みをせずにブレーカーを上げて使うのは「未契約」の状態になるため、必ず先に手続きを行うのがポイントです。供給エリアをまたぐ引っ越しや、新電力プランを契約中の引っ越しでは、別の会社への申し込みやプランの継続可否もあわせて確認しておくと、引っ越し当日も慌てずに済みます。
電気の手続きでお困りなら
「どの会社に申し込めばいいかわからない」「引っ越し先のエリアが知りたい」「手続きの時間がない」という方は、電気手続き受付センターにお気軽にご相談ください。
引っ越しに合わせた電気の契約・切り替え手続きを、まとめてサポートします。