突然ですが、みなさんは自分の住まいに満足していますか。日々の忙しさに追われごちゃごちゃしていく部屋に、「思っていたのと違う...」と悩んでいませんか。
住まいは、日々の生活の中で一番長く過ごす場所であり、理想をいえば世界でもっとも心を安らげる空間であってほしい。しかしながら、現実はそうなっていませんよね。
理想の住まいを実現するにはどうすればいいのでしょうか。実現するには何が必要で、実現された先にはどのような暮らしが待っているのでしょうか。
今回は、インテリアコーディネートから家具の販売・レンタルまで手がけるSTYLICS(スタイリクス)の小幡様に話を伺いました。
STYLICSとは
ーーSTYLICSを始めた背景と目指すビジョンを教えてください。
STYLICSは「ひとりひとりの暮らしの夢を形に」をビジョンに掲げています。STYLICSを設立した背景には私の経験にあります。アメリカに住んでいた事があるのですが、そこで買ったソファが古くなったので買い換えようと思いました。いくつかの家具店を見て回りましたが、ちゃんとしたものを買おうとするとそれなりの価格になるんだなと感じました。
その一方で、どれも同じように見えてなかなか選べませんでした。インテリアコーディネーターの存在は知っていましたが、家を建てる時しか依頼できないイメージがありましたし、依頼するのに結構なフィーがかかるとも聞いたので、もっと気軽に依頼できてコーディネーターのノウハウをより活用できる所があればと、2003年にコーディネーターが常駐しているお店を開設しました。
STYLICSでは、家具の選定を「人生においてとても重要な意思決定」と考えています。というのも、購入後の長い期間の暮らしの質を決めるからです。しかしながら、私が経験したようにその家具選びは、重要さの割にぴったりなものを探しにくく、選びにくいのが実情です。しかも高額な買い物になるため、ついつい価格優先で妥協してしまいがちです。
しかし、本当にそれでよいのでしょうか。1日頑張って帰ってきた我が家は、そこで一晩ゆっくり過ごしたら、また明日も頑張ろうと思えるような、自分が一番心地よく過ごせる場所であってほしいものではないでしょうか。
日々頑張っている人々が「こういう暮らしがしたい」と思ったとき、時間や知識、経済的な制約に縛られず、サクッと最適なゴールへたどり着き、実現できること。会社のビジョンである「ひとりひとりの暮らしの夢を形に」はこのような思いから作られています。
STYLICSの提供するサービス
ーー具体的にどのように価値提供をされているのでしょうか。
ビジョンを実現するために考えたのが、コーディネートサービスとレンタルシステムです。コーディネートサービスは、忙しいなかでも理想のお部屋を手軽に作れるように、レンタルシステムは、暮らしの夢を気軽に叶えられるように設計しました。
家具選びが難しいのは、知識を得る機会が少ないからです。購入頻度が少ないので経験を積めないうえに、商品の種類が多すぎてすべてを見て回ることができません。専門家でないと、最適な家具選びはなかなか難しいのですが、かといって家具を買うだけのために大変な勉強をするのも嫌ですよね。
そこで登場するのがインテリアコーディネーター。従来、インテリアコーディネートは、お客様の話を聞いてから、プランを検討しパースを描いてボードに落とし込み、提案資料を作成してプレゼンテーションをします。だいたい1週間から2週間かかります。
忙しい現代人にはなかなかハードルが高いですし、費用もそれなりにかかるとなれば、二の足を踏むのが当然です。私はもっと手軽で、スピーディーで、可能であれば費用面でも気軽に利用できるサービスにしたいと考えました。
現在コーディネートサービスは、店舗に足を運んでくだされば、90分ほどのお時間で、無料で提供可能です。
家具選びの課題はもう1つあります。すでにお話したように、家具は値が張る買い物になりやすいということです。そもそも、サイズが大きい商品のため材料の量や加工の大変さからどうしても金額が大きくなりやすい。しかも、新生活の際は一度に何点もまとめて用意する必要があるので余計に値が張るように感じてしまいます。
しかし、実態としては家具に使うお金は平均的に家計に占める比率は極めて小さく、家具は使用期間が長いために、何年もの期間の分を一度に払うことから高く感じやすいだけなんですね。
そのため「初期費用を抑える」工夫として、購入以外にレンタルを支払い手段として選べるようにしました。サブスクと言う言葉が出てくる十数年も前のことです。これによって、上質な暮らしを「小さな負担で始める」ことを実現しました。
さらに、家具をそろえ始める20代・30代の暮らしが、まだその後のライフステージによって変化が多いことも考慮したいと考えました。私たちが提供したい価値は家具そのものではなく、家具が入った後の「暮らし」だからです。
そのために、一般的なレンタルやリースと異なり、返却・買取・継続が選べる仕組みにしました。これによって経済的な負担を抑えながら、将来の変化に柔軟に対応できるようになりました。
弊社独自のレンタルサービスは「上質な暮らしを小さな負担で」始められ、将来の変化にも柔軟に対応しつつ、いざという時には低コストで済ませられるスタイルを実現しました。
ーー現在の形にいたるまでどれくらい時間がかかったのでしょうか。
現在のSTYLICSに至るまで2年ほどかかりました。当初、取引してくれるメーカーは10社ほどしかありませんでした。現在は500ブランドほど取り扱いがありますが、弊社のビジョンを愚直に伝えて納得して取引していただくまでには時間がかかりました。
当初は接客の時間が、7時間くらいかかっていました。提案し終わるころには、お客様もコーディネーターもくたくたに。どのようにコミュニケーションを図り、提案すれば効率的なのか。検討に検討を重ねて、今では90分で提案可能になりました。お客様も集中して内容を検討できる時間なので、納得感をもって意思決定をしてもらえています。
STYLICSの強みと選ばれる理由
ーー家具のサブスクリプション・レンタルサービスを展開している企業はほかにもございます。他社様との差別化ポイントや、STYLICSならではの強みを教えてください。
やはり、コーディネートサービスです。コーディネートサービスは忙しいなかでも理想のお部屋を手軽に作れるように設計しました。
丁寧なヒアリングを通じてしっかりとお客様のご要望を診断すること。接客時にリアルタイムで3Dシミュレーションをすること。幅広い要望に応えられるよう品ぞろえを一般家具店の10倍にすること。在庫主体ではなくニーズ主体で商品提案を行うこと。お客様が集中力を維持できる90分以内で決定できるようガイドすること。
どれもそれまでの家具販売にはなく、日本で初めてSTYLICSが行ってきたことです。そして、実現のために、数か月にわたるコーディネーター研修のコースも作ってきました。研修を通して、コーディネートプランが属人化、コモディティ化しないように努めています。このコーディネートサービスは店舗に足を運んでもらえれば無料で提供しています。これは弊社の強みをぜひ体験していただきたいと考えているからです。
インテリアにこだわることで上質な暮らしを手に入れる
ーーインテリアにこだわることは私たちの暮らしにどのような影響を与えるのでしょうか。
日々の生活環境が私たちの精神的な安定と日々の生産性に影響していることが、学術的な研究等からわかっています。
コロナ禍以前から、職場環境を改善していこうという流れがありました。オフィスのレイアウトを含めた働く環境が、個々人の生産性に影響しているからです。コロナ禍以降は、リモート勤務やハイブリッド勤務が一般化してきたことによって、オフィス環境のみならず、自宅の執務スペースも改善されるべき課題となってきています。
また、一人ひとりの暮らしの観点で重要なのは、やはり睡眠です。睡眠は仕事を通して疲弊した心身を回復させる効果を持っていることは昔から知られています。最近では、睡眠へと入る過程も重要であるということがわかってきています。
例えば、寝る直前まで天井照明に照らされた明るい部屋で過ごして、寝るときだけ明かりを消す。これでは十分な睡眠に入れないと考えられています。
寝るまでにどれだけリラックスして、またストレスを和らげて眠れるかどうか。交感神経が優位の状態から副交感神経が優位の状態に持っていかなければなりません。そのために、室内環境がきちんと設計されているかどうか。これは住まいのあり方としてとても重要なことです。
このような観点まで理解してインテリアをコーディネートできるコーディネーターは多くありません。しかも、20代・30代などのまだ若い世代は、経済的になかなか大きな部屋に住むことはできません。経済的な制約があるなかで開放感を感じ、くつろげる住まいをどのように実現していくのか。STYLICSはお客様一人ひとりの幸せと夢にまで踏み込んで提案するように心がけています。
それは「上質な暮らし」とはそのようにしてようやく形になるものだと考えているからです。先にも述べましたが、弊社のレンタルサービスは「小さな負担」からはじめられます。若い世代におすすめのサービスだと自負しています。
まとめ
理想の住まいは、世界でもっとも心を安らげる空間であってほしいと述べました。STYLICSでは、そのような空間で過ごすことーー「上質な暮らし」を「小さな負担」から形にできるよう、コーディネートサービスとレンタルシステムを展開しています。
「新しい暮らしを、自分らしく」営むために。STYLICSに相談してみてはいかがでしょうか。