これまで新生活といえば、アパートやマンションを借りて一人暮らしをすることが一般的でした。しかしながら、社会や経済環境の変化によって、多様な選択肢が可能になってきています。シェアハウスもその一つです。
シェアハウスは、快適な暮らしと人とのつながり、そして利便性を兼ね備えた生活スタイルです。初めての一人暮らしを検討されている方や、新しい出会いを求めている方にとって、大きなメリットのある住み方といえるでしょう。
そこで、シェアハウス運営の先駆者である株式会社OAKHOUSE(オークハウス)の竹本様に、シェアハウスに住むことの楽しさ・喜びについて伺いました。
オークハウスとは
引用元:オークハウス
ーーオークハウスの設立の背景と特徴について教えてください。
オークハウスは首都圏を中心に約200物件以上、4,800部屋を運営・管理しており、全入居者の約60%が外国人です。国籍・職業・年齢・性別・収入による入居制限はありません。オークハウスは入居者への「信頼」で契約を結んでいます。
1992年の創業以来、オークハウスはシェアハウス業界の先駆者として多様な背景を持つ人々が共に暮らす場を提供してきました。とくに外国人向けの賃貸住宅市場において敷金・礼金・連帯保証人を不要とし、一ヶ月からの契約ができ、全室家具家電付きの住居を提供してきたことは、今から振り返っても先進的な取り組みだったと思います。
創業当時、日本で働く外国人が借りられるアパートは、一部の高級賃貸マンション(駐在員)を除いてほぼありませんでした。礼金や仲介手数料、そして連帯保証人などの日本独特の契約方式は、他国と比べてもまれであり、外国人にとって日本国内で連帯保証人を立てることは簡単ではありません。
そのため当社では創業以来、入居者様の人となりを見て部屋をお貸しする、いま入居者様が住居を必要としているときにお貸しするという指針で運営してきました。このように「信頼」をベースとして契約を結んでいることは、当社の一番の特徴であり、強みにもなっています。
「外人ハウス」・「ゲストハウス」・「シェアハウス」と時代の流れとともにオークハウスも発展し、現在「住むことを楽しむ」をモットーに100名規模の入居者が生活を共にする大型シェアハウス「ソーシャルレジデンス」を展開しています。
「ソーシャルレジデンス」とは
引用元:オークハウス
ーー「ソーシャルレジデンス」について具体的に教えてください。
ソーシャルレジデンスとは、賃貸住宅の一形態であったシェアハウスをコミュニティ重視の”ソーシャルな場”として再定義したものです。 ソーシャルアプリと呼ばれる様々な特技やスキルを持った入居者が主導するワークショップ・イベント・セミナーなどが定期的に開催され、ただ住むだけではなく入居者同士が学んで成長する機会を相互に提供する場として注目されています。実際ソーシャルレジデンスの稼働率は98%を達成しており、人気の物件となっています。
物件内にはウエイトトレーニングや有酸素運動ができる器具が配置されたフィットネスジム、銭湯のような大きなお風呂、多人数で料理をして一緒に食べたりTVが観られる大きなリビングルーム、24時間利用可能でWi-Fi完備のワークスペース(ソーシャルオフィス)などが備わっています。職住一体型の利便性から起業を目指す若者・就職活動中の学生・フリーランスで活動しているクリエイターが集まり、ソーシャルアプリを主催する入居者のなかには提供するサービスから収入を得るほどまでに活躍している人もいらっしゃいます。
オークハウスが選ばれる理由
ーーオークハウスが選ばれる理由を教えてください。
1つ目に、入居のしやすさがあげられます。オークハウスのシェアハウスは最短1ヶ月から入居可能で、一般的な賃貸物件に多い2年契約の縛りなどがないため、短期滞在者の住居として最適です。お部屋を決める際には、Webで簡単に物件を予約や契約できるシステムがあり、Webサイトは15分ごとに更新をしています。多くの外国人から選ばれてきた理由には、スタッフの大多数がバイリンガルであることも特徴です。
2つ目に、入居時に費用を抑えられる点です。オークハウスのシェアハウスは、敷金・礼金・仲介手数料がかかりません。そして居室には家具が付いており、シェアハウスに着いたその日から生活を始めることができます。通常一人暮らしを始めるのであれば、家具家電を揃えるために高額な費用が発生しますが、オークハウスに住めばそういった初期費用を抑えることができます。
3つ目に、イベントや交流が多いことです。オークハウスのモットー「住むことを楽しむ」を実現するために、楽しむための要素を建物だけではなくて、パーティなどの交流面でも積極的に取り組んでいます。そのため、他社よりも入居者同士の出会いの場を作ることに力を入れており、各物件の担当者による物件の入居者が参加できるイベントや、毎年数回は100名規模の物件を超えて交流ができるイベントなどを実施しています。オークハウスのシェアハウスで出会った方々同士でビジネスが生まれたり、付き合って結婚に至ったカップルもいます。
オークハウスの物件、お部屋のタイプ
オークハウスは、お部屋や物件のタイプが豊富で、入居者の多様なニーズに応えています。
- シェアハウス
- シングルルーム:完全個室でプライバシーを確保しつつ、共有スペースでの交流も楽しめます。
- ドミトリー:リーズナブルな価格で、他の入居者と同室で生活するタイプです。
- コンパートメント:ドミトリー内に個別の小空間を設け、プライバシーを重視した設計です。
- シェアルーム:2名で1室を共有し、個室よりもコストを抑えたい方に適しています。
- セミプライベート:一つの空間を間仕切りで区切り、個人のスペースを確保しています。
- ソーシャルレジデンス
- 大規模なシェアハウスで、マルチスタジオや防音室、24時間利用可能なワークスペースなど、充実した共用設備を備えています。入居者同士の交流を促進し、学びや成長の場として機能しています。
- アパートメント
- 個人用のキッチン、トイレ、シャワールームを完備した完全プライベートルームです。敷金・礼金・仲介手数料が不要で、家具・家電付き、インターネット使用料も無料のため、初期費用を抑えて一人暮らしを始めたい人に最適です。
- 賃貸仲介サービス
- シェアハウス入居者の中にはライフスタイルの変化により、シェアハウスを退去して一般賃貸に移り住む方も多くいらっしゃることから、入居者を中心に、今までオークハウスを利用したことがない方にも一般賃貸物件の賃貸仲介を行っています。問い合わせやお部屋の下見などはバイリンガルなスタッフが対応しますので、外国の方が賃貸を借りる場合でも安心してご利用いただけます。
オークハウスの取り組みと今後の展望
オークハウスは1992年に設立し、創業30周年を迎えました。それを記念し、去年自社を舞台にした映画を制作しました。この映画(「右へ行ってしまった人」)は、リアルなシェアハウス生活と創作をミックスさせた本格的なストーリーで、著名俳優の出演や入居者のオーディション参加など、多様な人々が関わるプロジェクトになりました。
またオークハウスは「日本らしさのあるシェアハウス」をテーマにしたアイデアコンペ「第1回 オークハウス シェアハウスコンペティション」を2024年9月に開始しました。このコンペは、多様な背景を持つ日本人や外国人が共に暮らすことができる新しいシェアハウスのアイデアを募集しています。
ーー今後の展望について教えてください。
コロナ禍で一時期入居者が減っていたこともありましたが、現在は入居者が増え続けており、それに伴い新しい物件の開業を徐々に増やしています。
オークハウスはこれからも住まいを通じた出会いと成長を大切にし、オークハウスを利用してくださっているお客様が快適に楽しく過ごすことができる場を作り続けていきたいと思います。