タブレットの画面は、割れづらい強化ガラスで作られています。しかし、強化ガラスと言えど耐久性には限界があるので、衝撃で割れるのは当然です。タブレットの画面ガラスは、時計などのガラスに比べて割れやすい性質です。しかも、精密機械なので、表面だけでなく中身も心配になりますよね。
タブレットの画面が割れたら、修理が必要ですが、費用やタブレットが使えない期間が気になります。
今回の記事では、タブレットの画面が割れた時の応急処置、修理料金、対処法や割れない予防策を紹介していきます。割れた時慌てないで済むように知識として持っていると安心でしょう。
タブレットの画面が割れたら修理に出そう
タブレットの画面が割れたら、修理が必要です。タブレットは精密機械なので割れたまま使用するのは危険です。
修理方法として、保証期間内であればメーカーに依頼することで無料、もしくは安価で修理が可能でしょう。しかし、保証に入っていない、保証が切れている場合は、修理業者に依頼することになります。
メーカー依頼、修理業者依頼の詳細を解説します。
保証期間内ならメーカーに依頼
タブレット画面が割れた時、一番確実で安心なのがメーカーへの修理依頼です。メーカーはその製品のプロなので、安心して任せられます。修理日数は平均で約1週間ほどです。その期間はタブレットは使用できませんので、不便ですが仕方ありません。
メーカーによって違いますが、タブレット購入時点で特別保証の「タブレット2年間あんしん保証サービスパック」などが用意されています。保証に入っていると修理が期間内無料、もしくは安価で済むでしょう。
保証によっては、自分の過失での破損だと認められないケースもありますので要注意です。
例えばAppleなら、「AppleCare+」という保証サービスがあります。加入していると、過失でも事故でも1回につき4,400円で修理してくれるシステムがあり、最大2回まで対応してくれます。
画面が割れた時は、まず自分のタブレット購入の際の保証を確認し、保証があればメーカーに依頼しましょう。
保証がない場合は修理業者も検討
メーカー保証がない場合、タブレットの画面割れの修理は、修理業者に依頼することになります。
修理業者に依頼する際、気になるのが料金と修理完了までの日数です。修理完了までの日数は、メーカー修理より早く、即時修理完了してくれる修理業者が多いでしょう。しかし、料金は数千円~数万円かかります。
もし、タブレット購入後、2~3年経過しているのであれば、修理より買い替えの方が適切かもしれません。その場合は、一度見積もりを取ることをおすすめします。
注意点として、メーカー保証があるのに修理業者に依頼し修理すると、その後保証は受けられなくなることです。その点を把握して修理業者に任せるかどうか考えましょう。
修理に出す前にバックアップを取っておこう
タブレットの画面が割れて修理に出す場合、必ずデータのバックアップを取っておきましょう。
自分でバックアップを取る自信がない場合、修理業者が対応してくれることもありますので、相談してみてください。
バックアップの取り方は、SDカード、USBを繋いでPCに保存、クラウドストレージに保存など様々な方法があります。詳しく見ていきましょう。
クラウドストレージにデータを保存
「クラウドストレージ」とは、オンライン上でデータを保存し、共有ができるサービスです。
接続されたネットサーバーにある保管場所にデータを格納します。どこの場所からでもこのファイルにアクセスが可能なことが、便利な特徴です。
タブレット画面が割れ、修理に出す前に、クラウドストレージにバックアップを取っておきましょう。
クラウドストレージなら、ネット上なのでデータが消える心配がありません。
外部デバイスにデータを保存
データの保存方法として、SDカードやPCのファイルに格納しておくことができます。
ただし、タブレットにSDカード差込口があるか確認が必要です。また、PCに保存する場合は、PCとタブレットをケーブルで繋いで保存します。
方法としては簡単ですが、災害時や、SDカード、PCの破損などがあると、データが消えてしまう恐れがあるのは要注意です。
タブレットの画面割れ、修理料金の目安
タブレットの画面が割れた際、保証がない修理費用は痛い出費になります。修理料金は業者によって差がありますがおおよその料金を知っておくと安心ですよね。
業者A | 業者B | 業者C | |
iPad10 | 15,800円〜 | 要確認 | 15,800円〜 |
iPad mini 6 | 54,800円〜 | 49,800円〜 | 49,800円〜 |
iPad mini 4 | 17,800円〜 | 24,800円〜 | 21,800円〜 |
iPad Air 5 | 41,800円〜 | 33,800円〜 | 35,800円〜 |
iPad Air 4 | 27,800円〜 | 32,800円〜 | 35,800円〜 |
上記で確認しても、業者によって差の開きが大きいです。しかし、安ければ良いのではなく、何よりも信頼して任せられることが大切です。精密機械なので、しっかりチェックし修理してくれる業者を探しましょう。
そのうえで、料金としては、古い機種なら5,000円~新しい機種なら50,000円前後というのが相場です。新しい機種の画面を直すなら、古い機種を購入するほうが安く済むことも考えられます。
タブレットの画面が割れたときの応急処置
タブレットの画面が割れた時、修理に出すまでの間、そのままにしておくとケガに繋がる恐れがあります。
画面が割れた状態でも操作可能ですが、スクロール動作で指が切れる、動作をすることで小さなヒビが大きくなってしまうこともあります。
なるべく早く修理に出すべきですが、修理に出すまでの間、できる限りの応急処置をしましょう。
セロハンテープを張る
割れた画面のガラスが飛び散らないように、セロハンテープを傷部分に貼り付けましょう。
小さなヒビ、画面全体ではない個々のヒビなら、セロハンテープ対応で大丈夫です。セロハンテープを貼ってみてもカバーできない傷であれば、触らずに修理を待ちましょう。
セロハンテープは見た目は悪いですが、ケガや飛び散りを防ぐ応急処置には最適です。二次被害が起きる前に早急に貼り付けてみてください。
保護フィルムを貼る
画面割れ専用の保護フィルムが販売されています。画面が割れてから貼るフィルムで、安全性が高いことが証明されているのです。
画面割れ対応の保護フィルムは、タブレット全体を覆う物から、画面全体、傷の周辺のみなど様々なものがあります。画面割れ専用なので安心して使えるでしょう。
デメリットとしては、応急処置の中で一番コストがかかることです。画面割れ専用の保護フィルムは約1,000円前後かかりますので要注意です。
また、割れ画面専用の保護フィルムがない場合は、通常の割れ防止の保護フィルムでもケガ防止にはなりますので、貼り付けておきましょう。
サランラップを巻く
画面割れの応急処置を家にあるものでしたいという場合、サランラップが使えます。
方法は簡単で、タブレット全体をサランラップで巻いてしまうのです。ひび割れが大きくなるのを防ぐことと、ガラスの飛散を防いでくれるでしょう。
しかし、サランラップには厚さがあるので、巻いた状態でタブレットを使用するのは難しいです。修理に出すまで安全に保管しておくための応急処置です。
レジンで補修する
画面割れの応急処置として、少し高度な技が「レジン」を使って補修をすることです。レジンとは、紫外線硬化樹脂で、ネイルを固める時によく使われます。
レジンは、紫外線を当てると硬化するため、タブレット画面にレジン液を垂らして、紫外線を当て固めます。固まったらまたいつも通り使えるようになります。しかし、小さい傷ならすぐに目立たなくなりますが、大きな傷にはおすすめできません。
また、一度レジン液で補修すると、その後修理の保証が受けられないかもしれないので要注意です。
修理をする予定がある人は、レジン補修はしない方が良いでしょう。
タブレットの画面割れは自分で修理できる?
タブレットの画面が割れた際、修理に出すと費用も時間もかかるので自分で修理したいと考えますよね?結論から言うと、自分で修理することは可能です。
しかし、自己修理はおすすめできません。
YouTube動画や配信で、タブレット画面修理の投稿をしている人がいます。それを見て自分で修理できれば確かに費用も安く収まりますが、リスクが高いでしょう。自己修理で破損が激しくなったり、余計な破損が生まれては当初の修理費用より高くなる可能性があります。
タブレットは精密機械です。専門知識がない素人には、扱いが難しいでしょう。画面が割れている時、基盤まで故障している可能性があります。しかし、基盤まで故障しているかどうかの判断は素人では不可能です。
自己修理で割れたガラスを外すことで、壊れていない基盤が壊れる可能性があります。タブレットの画面割れの修理は、難易度が高い修理なので、修理業者、メーカーなどプロに任せることをおすすめします。
タブレットの画面が割れる原因は?
タブレットの画面の破損のほとんどは、落下か他の物と衝突した時の強い衝撃が要因です。タブレットの画面はガラスなので、強い衝撃があると割れるのは当然ですよね。
ガラスなので割れてしまう特性のうえに、画面の面積が大きいのでスマホより画面割れが起こりやすいのです。
画面割れは永遠のテーマなので、メーカーは常にガラスの強化を図っています。しかし同時に、人気が出ているのが薄型のタブレット。タブレットが薄くなれば当然、ガラスも薄くなり、割れやすくなります。
そのため、タブレットが発売されてから、画面の割れやすさ、強さはあまり変化がない状況です。
タブレットが割れないようにするために
タブレットが割れたら、修理か買いなおしになります。そうならないために、日ごろから予防しておくことが大切です。
強化ガラスは、小さな傷が付けばそこから広がり、大きな傷、破損に繋がる繊細なものです。小さな傷を防ぎ、割れないようにするには、液晶保護フィルムを貼ることと、タブレットケースを使うのは必須でしょう。
保護フィルムやタブレットケースもコストがかかりますが、修理や買いなおし費用に比べたら断然安価です。タブレットを購入する時に、保護フィルム、ケースとも一緒に購入することをおすすめします。
液晶保護フィルムを貼る
画面割れを少しでも防ぐために、液晶保護フィルムを貼りましょう。
現代の液晶保護フィルムは高性能で、衝撃に強い商品が多数開発されています。また、もし画面が割れても、ガラスが飛び散らないように工夫されているフィルムもありますので、ケガ防止のためにも活用しましょう。
保護フィルムは外すとわかりますが、フィルムが割れていたりかなり汚れているのです。ということは、貼っていない場合、その傷や汚れがタブレットの画面に直接ダメージとしてあるわけです。
一方、保護フィルムを外したタブレットは、購入した時のままの状態で、きれいで傷もありません。
薄いフィルムでも、保護する力は大きいので、貼ることをおすすめします。
タブレットケースを使う
保護フィルム以上に安心なのが、タブレットケースを使うことです。タブレットケースを使うと画面や本体を傷や衝撃から守ることができるでしょう。
近年販売しているタブレットケースは軽量で、大きさも嵩張らず薄いタイプです。収納ポケットなどがついているものや、三つ折りスタンドタイプなど利便性が良い商品もあります。手帳タイプやカバータイプなどさまざまな形状があり、好みのものを見つけられるでしょう。
正規品のカバーはハードタイプが多いです。ハードカバーがあれば、普段から傷がつかないことはもちろん、万が一落下した時も衝撃が少なくなるでしょう。
まとめ
タブレットの画面が割れてしまうと、ケガと故障のリスクがあります。放っておくことなく、早めに修理に出すことをおすすめします。
修理はメーカー保証があればメーカー依頼、なければ修理業者依頼になるでしょう。タブレットは精密機械なので、料金だけで判断せず、安心して任せられる業者に依頼しましょう。