アイロンの当て布は代用できる?当て布が必要な素材や選び方を詳しく解説!

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アイロンの当て布は代用できる?当て布が必要な素材や選び方を詳しく解説!

アイロンの当て布は、お気に入りの衣類や高価な生地を熱や圧力、摩擦によるダメージから守るために必要なアイテムです。

家にあるもので代用したい場合には、次の3点を押さえた布を選べば大丈夫です。

  • 素材:コットン100%または耐熱性の高いメッシュ
  • カラー:色落ちの心配のないホワイト系
  • サイズ:幅50cmほど(アイロン台のサイズが目安)

当て布が必須の衣類は、洗濯表示のアイロンマークの下に波線「~」が付いていることを覚えておきましょう。洗濯表示が確認できない場合にも、基本知識を押さえておけば焦りません。

本記事では、アイロンがけがストレスフリーになる当て布の知識や、便利に活用できるアイテムを紹介しています。どれも、安価に用意できるものばかりなので、安心ですよ。

一度、熱によるダメージを与えてしまった生地は元には戻らないので、大切な衣類を長く着るためにも、ぜひ参考にしてください。

アイロンの当て布はどんなときに必要?

アイロンの当て布はどんなときに必要?

当て布は、衣類をアイロンの高熱によるダメージから守るために使います。基本的な使い方を押さえましょう。

アイロンの当て布とは?

アイロンの当て布とは、アイロンと衣類の間に挟んで使う一枚布のことです。

当て布は、アイロンの高熱から衣類を守り、主に3つのダメージを軽減します。

  1. 「焦げ」や「溶け」から守る。
  2. テカリ防止。
  3. 生地の変形を防ぐ。

アイロンは、熱や圧力によってシワを伸ばしますが、そのパワーが、逆に生地を傷めてしまうこともあります。

さらに、アイロン面に使った糊が残っていたり、手垢や皮脂が付着していると、焦げつきが発生してしまい、衣類に付着してしまうと、ダメージになります。

アイロンにこびりついた糊や化学繊維による汚れが気になるときは、アイロンクリーナーを使うと、キレイに落とせます。

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また、アイロンをかけたことによるテカリは、熱や摩擦・圧力が原因です。生地の繊維の表面が溶けたり潰れてしまうと、衣類が光って見えてしまいます。

さらに、衣類に直接アイロンをかけてしまうと、圧力がかかって生地が変形しやすく、型崩れの原因になります。

そこで、当て布を挟みましょう。アイロンがけによるダメージを最小限にできます。

当て布は高価な布である必要はありません。

当て布一枚で、大切な衣類を傷めず長く楽しめますので、ぜひアイロンがけのお供として用意してください。

当て布が必要な洋服の種類

当て布が必要かどうかは、衣類の「洗濯表示」で判断できます。
また、必要な素材を大まかに頭の片隅に入れておくと、洗濯表示のタグがない場合にも便利なので、紹介します。
「迷ったら、当て布をする」と決めておくのも悪くないですよ。

洗濯表示

衣類のタグに記載されている洗濯表示のアイロンマークを確認しましょう。

当て布必須のサインは、台形の下に波線「~」の表記があるものです。

その他のアイロンマークの見方です。

中に「×」印アイロンが使えない
中に「・」または「低」アイロン110℃まで
中に「・・」または「中」アイロン150℃まで
中に「・・・」または「高」アイロン200℃まで

洗濯表示は2016年に変わったので、「・」による表記と「低」などの文字による表記のものがあります。(参考:消費者庁によるページ

素材

当て布が必要な素材をまとめた以下の表を参考にしてください。主に、繊細な天然素材や化学繊維です。

シルク艶があり、保湿性と吸湿性に優れるが、熱に弱い。
ウール(羊毛)シワになりにくく、保温性があるが、デリケート。
カシミヤ繊維が細かく、保温性と保湿性に富む。滑らかで繊細。
レーヨン通気性と吸湿性に優れるが、シワになりやすい。
ポリエステル繊維が丈夫で耐久性に優れる。
ナイロン摩擦に強くシワになりにくいが、熱に弱い。
黒や紺色の衣類アイロンによってテカリが出やすい。
アップリケやプリント部分、シール付け衣類の一部にアイロンを押し当てる場合、傷みが出やすい。

アップリケやプリント部分は、材質によって熱に弱い場合があるので、当て布をしておくと安心です。当て布だけだと心配な場合は、生地の裏からアイロンがけしましょう。名札シールなどをつけるときなどにも当て布は便利です。

スーツも当て布が必須のため、スーツをよく着るビジネスパーソンの方は必ず当て布を用意してくださいね。

当て布が必要かどうか迷った場合には、当て布をしておけば問題ありません。

当て布をすることによるデメリットは特にないので、高温で生地を傷めてしまうよりも、当て布を使っておけば安心です。

当て布の使い方

当て布を使うからといって、アイロンがけに特別な準備は必要ありません。

衣類の形を整え、アイロン台に置いたら、霧吹きをまんべんなく吹きかけ、当て布を置いた上からアイロンがけしてください。

または、スチームアイロンなら、霧吹きは不要です。

霧吹きやスチームを当ててからアイロンがけするのは、濡れている状態の方が繊維のシワが取れやすいためです。

無理な圧力をかけずに済むので、生地を傷めにくくなりますし、腕の力も要りません。

「アイロンがけって地味に力がいるので、腕や肩こりの原因になっている」という人は、摩擦が少なく、滑りのよい当て布を選ぶことで、ストレスフリーになるかもしれません。試してみる価値はあります。

たとえば、こちらの商品がおすすめです。

また、アイロンの基本的な扱い方として、「低温→中温→高温」の順にかけていくようにしましょう。アイロンは一度熱くなるとなかなか冷めないためです。

熱に弱い素材の衣類からアイロンがけを始められるように、事前に衣類を素材別に整理しておきましょう。

また、当て布をしていても、高温によって衣類がテカってしまうことはゼロではないので、目立たないところから始め、様子を見ながら扱うことが大切です。

◆アイロンをきれいにかけるコツはこちらの記事で詳しく紹介しています。

アイロンの当て布の選び方

アイロンの当て布の選び方

アイロンの当て布には、どんな素材が適しているのでしょうか?基本的には熱に強いコットン100%やメッシュ素材がおすすめですが、注意点も確認しておきましょう。

コットンやメッシュなどの素材で選ぶ

コットンにもメッシュにもそれぞれの良さとデメリットがあるため、素材によって使い分けるのがおすすめです。

コットン

当て布には、なんといってもコットン100%の生地がおすすめです。
コットンは、耐熱性と耐久性を兼ね備えています

ただし、熱で焦げてしまうことがあるので、これから使いたい大事なアイテムではなく、使用しなくなったハンカチや手ぬぐい、バンダナ等を充てましょう。

注意点として、同じコットン素材でも、ガーゼはあまり適していません。
一枚ガーゼは、薄すぎて下の素材を溶かしてしまう恐れがあるためです。また逆に、何層にもなっているガーゼは、アイロンがかかりにくいデメリットがあります。

また、コットン素材のTシャツでも代用はできるものの、ハンカチや手ぬぐいなどと比べると厚みがあるため、扱いにくい印象があります。できれば薄いものを使うほうがよいでしょう。

メッシュ

メッシュ素材は、布よりもアイロンの熱が衣類に届きやすく、スピーディーにアイロンがけできます。さらに、メッシュの細かい穴を通して下の衣類が見えやすいので、狙ったポイントにアイロンで折り目を付けやすいメリットもあります。

一方で、メッシュの場合は、熱が衣類に届きやすいので、アイテムによってはテカリが出たり、素材が溶けてしまうリスクもあって、注意が必要です。

その他

アイロンの当て布として、変わったところでは、クッキングシートも代用できます。
クッキングシートは、通常、オーブントレイやフライパンに敷いて使う料理用のシートですが、耐熱性が高いので、アイロンにも使えます。

クッキングシートをアイロンの当て布として使うと、下の衣類が見えやすいため、折り目を付ける場合にもやりやすい、という声もあります。クッキングシートは、熱や水分で透けやすくなる特性があり、蒸気も通すので、アイロンがけに向いている素材です。

一方で、クッキングシートは布ではないので、ややパリパリしてしまうかもしれません。ただ、滑りも良く、汚れても新調しやすいので、キッチンにストックがある人は試してみてください。

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アイロンの当て布に代用できる日用品は多いのですが、衣類を傷めてしまう可能性はゼロではありません。初めて扱う衣類は、まずは目立たない場所からかけ始め、焦がしてしまわないように様子見しながらアイロンがけしましょう。

ちなみに、タオルはデコボコしているため、当て布として使うと滑りが悪く扱いにくい印象です。使い古したタオルを当て布に代用したいと思うかもしれませんが、なるべく避けたほうがよいでしょう。

大きさで選ぶ

当て布にする布は、幅が50cmほどあると扱いやすく、おすすめです。
小さすぎると、こまめにずらしながらアイロンがけしなければならず、ストレスに感じがちです。

シャツやパンツなど広い面積がある衣類をプレスする場合には、当て布には大きめの布のほうが適しています。

当て布のサイズに迷うときには、アイロン台の大きさを目安に、同じくらいの布を用意すると良いでしょう。

アイロンマットに当て布が付いているものを選ぶ

アイロンマットとは、耐熱性があるマットで、テーブルや床をアイロンがけスペースに早変わりできるアイテムです。

アイロンマットにはさまざまな種類が出ていますが、なかには当て布付きのものがあって便利です。別々に用意する必要がないのでコスパがよく、一体化しているのでズレにくいメリットもあります。

たとえばこんな商品があり、リーズナブルに用意できます。

アイロンマットがあると、億劫になりがちなアイロン台の出し入れが要らない点もおすすめです。

アイロン台だと移動が重く脚を開くのが面倒ですが、アイロンマットなら拡げるだけで済みます。パッとアイロンを使えるので、アイロンの活躍頻度が上がるかもしれません。

さらに、アイロンマットは収納にも困りません。くるくると丸めてしまっておいて、サッと使えます。

◆便利なアイロンマットのおすすめや活用方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

アイロンの当て布は代用できる?

アイロンの当て布は代用できる?

当て布は、わざわざ購入せずとも、家にあるものでも代用できます。

アイロンカバーを使う

アイロンカバーは、アイロンに引っ掛けて使える製品で、衣類を高熱から守れるので、当て布と同じ効果があります。

また、アイロンカバーならではのメリットが2つあります。

1つ目は、当て布をズラす手間が要らない点です。

当て布を使う場合には、アイロンをかけたい場所に合わせて、当て布をズラしながらする必要があり、ちょっとした手間が面倒です。
アイロンカバーならアイロンの動きに合わせて移動するので、ストレスフリー。アイロンがけがスイスイ進みます。

2つ目は、狙い通りの正にその場所に折り目を付けられる点です。

当て布を使う場合、衣類が当て布の下に隠れて見えないので、意図しない場所に折り目を付けてしまうという事態が起こりがちです。一方で、アイロンカバーの場合には、衣類が隠れないので、狙いを外さずに折り目を付けられます。

アイロンカバーがあると、高熱から衣類を保護できる上、アイロンがけのストレスが軽減されるので、おすすめです。

ただ、自宅のアイロンと適合性があるかチェックしてから購入しましょう。
コードレスアイロンなど、アイロンの構造によっては使えない場合があります。

また、サイズを選び間違えてしまうと、ぶかぶかしてしまって使いものにならないので注意してください。製品のメーカー表記を確認してから、購入しましょう。

素材の相性によっては、衣類にテカリが出てしまうケースもあるので、選ぶ際にはユーザーの口コミもチェックしておくと役立ちます。

アイロンカバーの付け外しは、アイロンが冷めた状態で行ってください。手指のヤケドの恐れがあるため、注意して扱いましょう。

当て布の素材と同じ素材の布を使う

当て布には、便利な市販品もたくさん出ていますが、基本的には、耐熱性と耐久性を備えている古布で構いません。

洗いざらしの古布なら、プリント移りの心配などもないので、気楽に扱えるでしょう。

新しく購入する場合には、このように、プリントなどのないシンプルな手ぬぐいが適しています。

万一、色移りしてしまうと取り返しがつかないので、無難な白のコットン100%素材を選んでおけば、当て布として十分です。使いはじめは、一度サッと湯通しして乾かしてから使ってください。

おすすめのアイロンの当て布

おすすめのアイロンの当て布

当て布を市販品で用意したい場合、ダイソーなどの100均でも手に入り、価格は100円~1000円ほどです。ここでは、便利に扱えるアイディア商品も紹介しているので、気になったアイテムがあれば、ぜひ商品ページで詳細を確認してみてください。

カワグチ:アイロンカバー

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アイロンカバーは、手持ちのアイロンにかぶせるだけで使え、当て布を用意しなくても、衣類を高熱から保護できます。

さらに、糊の焦げつきやこびりつきを防止できるので、アイロン滑りが良くなり、アイロンがけがスイスイはかどります。

使い方もかんたんで、アイロンカバーの先端とアイロンの先端を合わせて、スプリングで留めるだけです。スプリングは強度があり、アイロンがけの最中にズレにくくなっています。

コードレスアイロンには構造上の理由で取り付けられないので注意してください。

サイズ幅18cm×長さ24cm
素材本体:四フッ化エチレン樹脂
スプリング・ハトメ:スチール

山崎実業: アイロン台用 メッシュ当て布

シンプルなメッシュ地の当て布でリーズナブルなので、「当て布だけ用意したい」「100均の商品ではちょっと不安」という人におすすめです。

耐熱温度が230℃のため、高温でのアイロンがけにも安心です。

折り目を付けやすいメッシュ地は、パンツなどをプレスする際にも扱いやすいのが特徴。熱だけでなく、スチームアイロンの蒸気もよく通しますが、編み目が細かいので、テカリが出にくい設計です。

しまうときに折り畳んだり丸めたりしやすい、ほど良い厚みが研究されています。

老舗のインテリア用品メーカーならではの安心感がある山崎実業によるアイテムです。

サイズ幅36cm×長さ60cm
素材ポリエステル

山崎実業: くるくる当て布付きアイロンマット

アイロン台代わりのスペースをサッと作れるアイロンマットに、当て布が付いているので、マットとのズレを気にせず使える製品です。

ニトリの「当て布つきアイロンマット」とよく似た作りで価格にも大差ありません。

山崎実業のこちらの製品は、Amazonでも買えるので、「ニトリにはアカウントがない」「口コミをたくさんチェックしてから購入したい」人に向いています。

サイズ幅48cm×長さ72cm
素材当て布:ポリエステル
かけ面:綿100%(アルミコーティング)裏面:ポリウレタンフォーム

まとめ

まとめ

当て布は、アイロンの熱から衣類を守り、良い状態で長く愛用するために必須のアイテムです。家にあるもので代用しても構わないので、ぜひ取り入れましょう。

  • 素材はコットン100%かメッシュ素材がおすすめ
  • 幅50cmほどが扱いやすい
  • 当て布が必要な衣類は、繊細な天然素材や化学繊維

便利で扱いやすいアイディア商品も安価に手に入るので、一つ用意しておくのがおすすめです。

アイロンの温度は高温であるほどかかりがよい、というものではなく、逆に傷めてしまうこともよくあります。衣類の洗濯表記を確認し、アイロンを適温にセットしましょう。その上で、当て布を挟み、様子を見ながらプレスしてください。

パリッとした装いをしている人は、それだけで印象が良いですよね。アイロンかけ上手になって、印象美人を目指しましょう。

企画・制作:株式会社ClassLab.「RIRIFE編集部」

株式会社ClassLab.は新しい引越し先のライフラインお申込み手続きやインターネット回線、その他引越しの際のご面倒ごとを一括で承っている会社です。年間6万人以上のお手続きを代行、そこからニーズを汲み取り新生活者様に特化した情報を、独自の記事制作チームによって作成しております。

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