洗濯機買い替えポイント - 賢く選んで後悔しないために
家庭で日常的に使う洗濯機は、高額家電のひとつとして挙げられます。
故障や寿命を迎えたタイミングで買い替えるパターンが多くなっていますが、経済的負担を減らすためにも日頃のメンテナンスや製品選びに注意しなければなりません。
ここでは、洗濯機の平均寿命、長持ちさせるコツ、寿命を迎えた洗濯機の見極め方、メンテナンス方法などについて解説していきます。
知っておきたい洗濯機の平均寿命とサイン
洗濯機の寿命は、使用回数によって違います。
2,000～2,500回の使用が寿命の目安とされており、年数で表すと7～10年ほどが平均です。
また、寿命が近づいている洗濯機には、異臭、異音、洗濯機の性能低下などの特徴が見られます。
購入当初よりもトラブルが増えたと感じる場合は、洗濯機の寿命が近づいているかもしれません。
洗濯機を長持ちさせるコツとは
洗濯機をできるだけ長く使いたいなら、日頃の使い方に注意しましょう。
洗濯機に不必要な負荷をかけないためにも、製品ごとに決められている容量を目安に洗濯物を入れましょう。
洗濯槽の中がいっぱいになるほど入れると故障などの原因になるので、7～8割程度を目安に入れるのがおすすめです。
また、洗剤を投入し過ぎた場合、溶けきれなかった洗剤がカビの原因になる恐れもあります。
洗う前の洗濯物を洗濯槽の中でため込むのもカビや雑菌を繁殖させてしまうため、洗濯するタイミングで洗濯槽に入れてくださいね。
もったいないを解決！寿命を迎えた洗濯機の見極め方
高額製品ということもあり、洗濯機の寿命を判断しにくいという方もいるのではないでしょうか？
洗濯機の寿命は、異音、異臭、機能低下などから見極められます。
購入当初はなかった異常な機械音やカビ臭さなどが発生している場合、洗濯機が古くなっている恐れがあります。
また、電源が入らない、特定の機能が使えなくなった、洗浄力が以前よりも落ちたと感じるケースでも、経年劣化による寿命を迎えている可能性が高いです。
買い替える前に！メンテナンスで寿命を延ばす方法
洗濯機は、日頃のメンテナンスに注意すれば長期的に使用可能です。
洗濯機に搭載されている洗濯槽のセルフクリーニング機能を使って、月に1回ほどの頻度で洗浄するのがおすすめです。
塩素系のクリーナーを使うことでカビの繁殖や汚れを防ぐ効果も高まり、洗濯機の寿命を延ばすことに繋がります。
また、使用する度に洗濯物の繊維が糸くずフィルターに溜まるので、詰まりなどのトラブルを回避するためにも洗濯後は糸くずフィルターを綺麗にしましょう。
もしドラム型の洗濯機を使っている場合は、乾燥器のフィルターに付いているホコリやゴミも取ることが大切です。
メーカー別耐久性の秘密 - 選び方で差が出る！
さまざまなメーカーから販売されている洗濯機ですが、メーカーによって特徴や強みが違います。
洗濯機選びで後悔しないためにも、以下ではメーカー別の耐久性の詳細を深堀します。
壊れやすいと噂のメーカーの実情
洗濯機を購入するにあたって、質や耐久性が低いメーカーについて知っておくことが大切です。
壊れやすいメーカーの特徴として、新規参入や無名であるという点が挙げられます。
販売価格が安価な一方で、技術面や使用している部品の質が悪いことも多く、故障や部品の劣化などが起こりやすい傾向にあります。
洗濯物の量や入れ方によっては洗濯槽が簡単にズレてしまい、動作の停止やエラーが発生する点に注意が必要です。
有名メーカーの洗濯機は高額製品が多くなっていますが、耐久性が高く壊れにくいというメリットも兼ね備えています。
壊れやすいメーカー＝部品や技術面におけるコストが削減されている可能性が高いので、洗濯機を選ぶ際には十分に気を付けましょう。
長持ちする洗濯機ブランド
メーカー選びを怠ると、耐久性の低い洗濯機を購入してしまうリスクが高まります。
「洗濯機を買ってもいつも数年で壊れてしまう」「洗濯機が長持ちしないので買い替えや修理にお金がかかる」といった悩みを持つ方は、長持ちすると言われている以下の洗濯機メーカーから選ぶのがおすすめです。
・パナソニック
・シャープ
・日立
・東芝
海外メーカーからもバリエーション豊富な洗濯機が販売されていますが、耐久性に関しては国内メーカーに高評価が寄せられています。
部品や技術面にコストをかけているため、長期的に使用しても不具合が起こりにくい点が特徴です。
高額製品が多く初期費用がかかるというデメリットはあるものの、買い替えや修理にかかる出費を抑えることで結果としてコストパフォーマンスの高さを実感できます。
縦型・ドラム式それぞれのメーカーの強みを比較
メーカーによって、縦型とドラム式洗濯機における異なる特徴を兼ね備えています。
以下は、洗濯機の人気メーカー6つを比較した表です。
| メーカー | 縦型 | ドラム式 |
| シャープ | 穴なし槽による節水効果、カビや雑菌の繁殖防止、洗浄ムラの防止を実現 | 繊維の奥まで洗い落とすマイクロ高圧洗浄や節電効果と静音性を兼ね備えたハイブリッド乾燥機能を搭載 |
| パナソニック | 皮脂汚れや泥汚れに強いスゴ落ち泡洗浄とパワフル立体水流を搭載 | 衣類へのやさしさにこだわった機能が多く、さまざまな種類の衣類を自宅で手軽に洗濯できる |
| 日立 | ナイアガラビート洗浄×AIお洗濯、シワ低減洗濯コース、洗濯コンシェルジュアプリを搭載したビートウォッシュによる節水効果と洗浄力の高さが魅力 | 奥行スリムタイプと幅スリムタイプがあるので住宅サイズに合った製品を選びやすい |
| 東芝 | 衣類を傷めずしっかり洗うウルトラファインバブル洗浄を搭載したVP・VHシリーズや安価で洗浄力に定評があるVM・Vシリーズなどから選べる | 高性能なXP・Xシリーズやコストパフォーマンスの高いXH・GMシリーズなどから選べる |
| アイリスオーヤマ | 豊富な洗濯コースやタイマー機能など利便性向上に繋がる機能を搭載 | 温風温度、洗濯機内の温度、吸気温度、衣類量、稼働時間などを管理するセンサーを搭載 |
| ハイアール | バリエーション豊富なサイズと機能の中から選べる | 乾燥機能が付いていない分だけ価格がリーズナブル |
メーカーによっては独自の機能を搭載している洗濯機もあり、ほかの洗濯機では得られないメリットを実感できます。
相性抜群の洗濯機を見つけるためにも、自身のニーズを考えた上で選ぶことが大切です。
洗濯機の買い替えのタイミングで最適な時期を見極める
洗濯機を長年使っていると、買い替えのタイミングに関する疑問が浮かびがちです。
ここでは、洗濯機の健康状態、カビ、買い替えの前兆、年数による性能低下についておさらいしていきましょう。
音や振動から読み解く洗濯機の健康状態
洗濯機の音や振動は、洗濯機の状態を把握する上で重要なポイントです。
使用中の振動音が大きい場合、まずは洗濯機の位置や洗濯物の入れ方をチェックする必要があります。
洗濯機が傾いている、洗濯物が左右どちらかに片寄って入っているといったケースでは、洗濯機がガタガタと大きな音を立てやすくなっています。
また、洗濯槽と脱水槽の間に水が溜まることで音の原因になるケースも多いため、排水の流れに問題がないかも確認してみましょう。
もし洗濯機の位置、洗濯物の入れ方、排水口に問題がない場合は、洗濯機の寿命が近づいている可能性が高くなります。
特に「ブオーン」や「ギュルギュル」といった機械音が大きいときは、修理や買い替えも視野に入れてくださいね。
洗濯機のカビが告げる買い替え時の注意点
洗濯機がカビ臭い場合、洗濯機のどの部分にカビが繁殖しているかで買い替えるべきか否かを判断できます。
最も手っ取り早い確認方法が、洗濯槽内のセルフクリーニングです。
もしセルフクリーニング後もカビの臭いが残っているようであれば、洗濯槽の奥深くまでカビが発生している可能性があります。
使い続けることで衛生面に関する問題が生じることもあるため、買い替えを検討するのがおすすめです。
買い替えを検討すべき洗濯機の前兆とは？
買い替えを判断するにあたって、購入当初の洗濯機の状態と比較することが大切です。
以前はなかった異音や異臭が起きている場合、経年劣化や故障による買い替えのタイミングが迫っている可能性があります。
また、そのほかの洗濯機の寿命として、洗浄力の低下やオンオフ操作の不具合が頻発するといったトラブルが挙げられます。
年数別に見る洗濯機の性能低下とは？
7～10年が寿命の目安とされる洗濯機ですが、具体的な買い替えのタイミングは使用頻度によって違います。
使用頻度が多い場合、6～7年目で洗濯機の性能低下を感じるのが一般的です。
一方、週に1回程度の洗濯頻度であれば、8～10年目で不具合が生じるパターンが多くなっています。
ただし、メンテナンス不足や誤った使い方をしている洗濯機に関しては、上記よりも早く性能が低下する傾向にあります。
最新の洗濯機機能
ここでは、一人暮らし用の洗濯機を探している方のために、洗濯機の選び方、最新機能、エコと効率を重視する洗濯機の詳細についてお話ししていきます。
一人暮らしに最適な洗濯機の選び方
一人暮らし用の洗濯機は、容量、サイズ、洗濯機の種類に注目することで選びやすくなります。
一人暮らしに最適な容量は、5kgが目安となっています。
週に1回まとめて洗う場合は7kg前後がおすすめですが、週に数回洗濯する予定であれば5kgの製品を検討しましょう。
また、一人暮らしでは居住スペースがコンパクトな傾向にあるので、設置スペースに収まるサイズ感のものを選ぶことが必要不可欠です。
蓋が前開きのドラム式洗濯機は余分なスペースが取られてしまうものの、省スペースタイプの縦型洗濯機ならスッキリとした空間を維持しやすくなっています。
今注目の 一人暮らしに最適な洗濯機機能トップ5
以下では、一人暮らしする上で欠かせない洗濯機の機能を5つ見ていきましょう。
IoT機能
IoT機能とは、連携させたスマートフォンから家電を操作できる機能のことです。
自宅にいなくても洗濯機を遠隔操作できるので、自宅にいるときはもちろん、外出先からでも簡単に洗濯を済ませられます。
帰宅時間を逆算して洗濯を開始するといった使い方にも適しており、忙しくて家にいる時間が短い場合に利便性の良さを感じられます。
静音機能
洗濯機の中には、静音性に優れている製品もたくさんあります。
一人暮らしで家に日中いない場合、早朝や夜中に洗濯する頻度が高くなります。
静音機能が付いていない洗濯機は稼働音や振動音が響きやすく、近所トラブルなどに発展する可能性も否定できません。
一方で静音設計タイプの洗濯機は時間やシチュエーションを問わずに使えるため、一人暮らしにピッタリな機能となっています。
乾燥機能
洗濯から乾燥までのプロセスを手間なく済ませたいなら、乾燥機能が付いた洗濯機がおすすめです。
洗濯後の衣類を乾燥機に入れてスイッチを押すだけなので、ほかの家事、仕事、勉強などに時間を有効活用できます。
天気に左右されることなく好きなタイミングで洗濯できるのもメリットで、「週に1度しか洗濯する時間がない」「晴れの日を狙って洗濯するのが難しい」という方でも安心です。
温水洗浄機能
温水洗浄機能は、洗濯水を40～60℃程度に温める機能のことです。
水の温度が上がることで洗浄力や除菌効果が高まるため、皮脂汚れなどに対する下洗いを省いて時短で洗濯できる点がメリットです。
AI機能
AI機能が付いている洗濯機なら、衣類の種類や状態に応じて自動でベストな洗濯方法を選択してくれます。
種類ごとに洗濯物を分けたり下洗いしたりする手間と時間を省けるので、忙しい一人暮らしの方にもピッタリな機能です。
また、洗剤や柔軟剤の自動投入にも対応しており、スイッチを押すだけで手軽に洗濯できる点が魅力です。
エコと効率を重視する洗濯機の選び方
環境へのやさしさと効率の両方を実現したい場合、洗濯機の種類と乾燥方式を基準に選ぶのがおすすめです。
洗濯機には縦型とドラム式がありますが、ドラム式には少ない水を上手く活用しながら洗浄するという特徴があります。
省エネ・節水に特化した製品も縦型より多く、消費する水や電力量を抑えられる高機能タイプが取り揃えられています。
また、効率的に洗濯を済ませたい場合、天候を気にすることなく洗濯物を乾かせる乾燥機能が必要不可欠です。
ドラム式は縦型よりも温風が全体に行きわたりやすく、ムラなくスピーディーに衣類を乾かせます。
尚、乾燥方式にはヒーター式、送風式、ヒートポンプ式の3種類があり、最も省エネ効果が高いのはヒートポンプ式です。
最小限の電力で衣類を乾かす熱交換の仕組みが使われているので、エコと効率を重視する方はヒートポンプ式の乾燥機能が搭載されたドラム式洗濯機を購入しましょう。
洗濯機のタイプ別選び方 - あなたにピッタリの一台を
一口に洗濯機と言っても、さまざまなタイプのものが販売されています。
ここでは縦型、ドラム型、省スペースで高機能な洗濯機、大容量洗濯機といった異なるタイプについて深堀していくので、自身のニーズに合う洗濯機を見つけてくださいね。
縦型洗濯機のメリットと選び方
洗濯槽が縦向きに付いている縦型洗濯機は、蓋が本体の上部についているのが特徴です。
以下は、縦型洗濯機のメリットとデメリットをまとめた表です。
| メリット | デメリット |
| ・上開きなので省スペース ・安価な製品が多い ・水の使用量が多いので汚れが取れやすい | ・こすり洗いなので洗濯物が傷みやすい ・洗濯槽が縦向きなので水の消費量が多い ・大容量タイプは洗濯物を取り出しにくい |
サイズ、価格、洗浄力に定評がある一方で、洗濯物の傷みやすさ、節水性の低さ、使い勝手による注意点があることを覚えておきましょう。
縦型洗濯機を選ぶ際は、節水効果はもちろん、操作パネルなどが手前に付いていない取り出しやすいデザインのものを選ぶことが大切です。
ドラム式洗濯機の利点と注意すべきポイント
ドラム式洗濯機には、ドラムの回転によって洗濯物を持ち上げて落とすという洗い方が採用されています。
以下は、ドラム式洗濯機のメリットとデメリットです。
| メリット | デメリット |
| ・たたき洗いなので洗濯物が傷みにくい ・洗濯槽が横向きなので少ない水で洗濯可能 ・乾燥機能付きのものも豊富に選べる | ・前開きなのでスペースを取る ・高額な製品が多い ・節水しながら洗濯するので色移りしやすい |
衣類への優しさ、節水効果、機能性の高さなどを兼ね備えているものの、スペース、価格帯、色移りなどに関する問題点もあります。
ドラム式洗濯機を購入する場合は、設置スペースの広さの確認を行うほか、洗濯物の色を分けて洗うなどの工夫が必要です。
尚、高額製品が多くなっているドラム式洗濯機ですが、ランニングコストを抑えられる高性能タイプを選ぶことでコストパフォーマンスの良い製品をゲットできます。
最新モデル分析：省スペースで高機能な洗濯機
2024年2月15日、シャープから最新モデルの「ES-S7J」が発売されました。
洗濯容量は7kg、乾燥容量は3.5kgとなっており、幅598mm、奥行き600mmのコンパクトサイズが魅力です。
ドアを開け閉めしてもかさばらないスッキリとしたデザインなので、住宅スペースが限られている場合でも使い勝手の良さを感じられます。
また、真下排水に対応しており、省スペースで洗濯機を設置できるところもポイントです。
プラズマクラスターによる除菌機能を兼ね備えているほか、「おしゃれ着コース」や「時短コース」といった実用性の高い機能も搭載しているため、大切な衣類をケアしながら手軽に洗濯できます。
尚、洗濯槽の裏側や乾燥ダクトの自動清掃機能も付いており、メンテナンス方法が簡単な洗濯機となっています。
静音性にも優れているので、時間帯を問わずに洗濯機を使いたい方にも最適です。
大家族におすすめ！大容量洗濯機の選び方
大容量洗濯機を購入するにあたって、必要な容量を把握することが大切です。
洗濯機の容量と家族の目安人数については、縦型とドラム型でそれぞれ以下のようになっています。
| 容量 | 縦型 | ドラム型 |
| 8kg | 2人～4人 | 2～3人 |
| 10kg | 3人～5人 | 3人 |
| 12kg | 4～5人 | 4～5人 |
12kgの洗濯機はどちらも4～5人を目安としているものの、8kgや10kgではドラム型の方が人数の目安が少なく設定されている点に注意しましょう。
また、大家族に最適な大容量タイプの洗濯機ですが、サイズも大きくなりやすい傾向にあります。
設置場所のスペースの広さや蛇口の高さとの兼ね合いなども検討し、無理なく置けるサイズやデザインの洗濯機を選んでくださいね。
コストパフォーマンスを考える - 節約しながら賢く選ぶ
ここでは、経済的メリットを高めるコストパフォーマンスの高い洗濯機について見ていきましょう。
初期費用やランニングコストを抑える洗濯機はもちろん、家庭で取り入れられるテクニックについてもお話ししていきます。
高コストパフォーマンスの洗濯機ブランドとは？
コストパフォーマンスが高い洗濯機として注目を集めているのが、中国の総合メーカーが販売するハイアールです。
日本では国内メーカーの製品が人気ですが、世界シェアではハイアールの洗濯機が常に上位を占めています。
ハイアールの洗濯機には縦型、ドラム式、二層型の3タイプがあり、バリエーション豊富なサイズや機能の中から自身のニーズに合う製品を選べます。
国内メーカーの洗濯機よりもリーズナブルな価格帯で、初期費用を抑えたい場合におすすめです。
また、全体的にシンプルなデザインのものが多く、省スペースで設置場所や住宅サイズを選ばないというメリットも兼ね備えています。
シワ防止、衣類の取り出しやすさ、低騒音・低振動といった利便性の高い機能も搭載されており、コストパフォーマンスの高さに定評があるブランドです。
初期費用を抑える！コスパ最強洗濯機の選び方
縦型の製品を選ぶと、洗濯機の初期費用を抑えられます。
ドラム式洗濯機よりも低価格で販売されている製品が多く、購入費を大幅に節約できる点がポイントです。
縦型には生地が傷みやすい、洗濯物を取り出しにくい、水の消費量が多いといったデメリットがあるものの、デザインや機能性にこだわることでコストパフォーマンスの良い洗濯機を見つけられます。
ほぐし機能や絡み防止機能付きの洗濯機なら、洗濯時に衣類同士が絡まるので防いでくれます。
洗濯物への摩擦が減るため、生地にやさしいのはもちろん、洗濯物を取り出しやすいところもメリットです。
また、縦型洗濯機の多くは、蓋の手前部分に操作パネルがデザインされています。
操作パネルが手前にあると洗濯槽までの距離が遠くなるので、洗濯物の取り出しやすさを優先する場合は操作パネルが奥に設計されている製品がおすすめです。
尚、環境への関心の高まりを受けて、縦型でも節水効果の高い洗濯機は多く販売されています。
低価格で使い勝手の良い洗濯機をゲットするためにも、縦型の洗濯機を比較検討してくださいね。
長期的な視点！運転コストを抑える洗濯機とは
ランニングコストを抑えたいなら、省エネ効果や節水設計に特化している洗濯機を選びましょう。
省エネ効果は、洗濯機の洗濯・乾燥時の消費電力量に着目することで算出できます。
「消費電力量（Wh）÷1000×電気料金単価」の計算式に当てはめると1回あたりの電気代が分かるので、製品同士を比較する際に役立てるのがおすすめです。
また、節水に関しては、標準使用水量及び自身の居住エリアの1リットルごとの水道単価から割り出します。
「標準使用水量×1リットルごとの水道単価」で1回分の洗濯で消費する水の量をチェックし、長期的にコストパフォーマンスが高い洗濯機を見つけてくださいね。
買い替えで家計を圧迫しないためのテクニック
洗濯機の買い替えを検討している方は、経済的メリットの大きなテクニックについて知っておきましょう。
多くの家電量販店では、3月を総決算、9月を中間決算としています。
決算に合わせてセールが行われる傾向にあるため、洗濯機を買い替えるなら3月か9月がおすすめです。
特に3月は新生活に向けての引っ越しなども多く、高性能な洗濯を安く買えるチャンスが増えます。
また、まだ年式が新しい洗濯機を使っている場合は、リサイクルショップなどに買い取ってもらえる可能性も考えられます。
国内メーカーであることや人気モデルであることなどが条件にはなるものの、買い取りに出すことで経済的負担を抑えられる点がポイントです。
洗濯機トラブルとその対処法 - 安心して使い続けるために
トラブルを防ぎながら洗濯機を使い続けるためにも、洗濯機に起こりやすいトラブルや対策を把握しておきましょう。
ここでは、異音・異臭、日常の洗濯機ケア方法、修理と買い替えの判断基準、保証サービスの選び方をテーマに説明していきます。
洗濯機が発する異音・異臭の原因と対策
洗濯機の異音や異臭の主な原因は、経年劣化、誤った使い方、メンテナンス不足などです。
洗濯機は7～10年で寿命を迎えることが多く、使用年数が長くなればなるほど異音や異臭などが起こりやすくなります。
また、振動による異音に関しては、傾いた場所への設置や洗濯物の入れ方に問題があるケースもあります。
安定した場所に洗濯機を置くと同時に、洗濯物が左右どちらかに片寄り過ぎていないことを確認した上で使用しましょう。
尚、洗濯槽と脱水槽の間に水が溜まると振動音が大きくなりやすいので、排水口の清掃も必要不可欠です。
異臭はカビが原因になっていることが一般的ですが、月に1回のセルフクリーニングなどでカビの発生を最小限に抑えられます。
トラブル予防！日常の洗濯機ケア方法
トラブルを防ぎながら洗濯機を長く愛用するためにも、洗濯槽、洗剤投入部、糸くずフィルター、排水フィルターを日頃からお手入れするよう意識しましょう。
洗濯槽は1ヶ月に1度を目安に、塩素系のクリーナーを使ってセルフクリーニングを行うのがおすすめです。
洗剤投入部は洗剤の残りカスなどが付着しやすいので、必要に応じて歯ブラシでこすります。
尚、糸くずフィルターや排水フィルターについては、洗濯機を使用するたびにゴミを取り除いて詰まりなどを防ぐことが大切です。
修理と買い替え、どちらが経済的？
洗濯機にトラブルが発生した場合、使用年数に合わせて修理か買い替えかを判断する必要があります。
洗濯機の寿命は使用回数にもよるものの、7～10年が目安とされています。
もし購入から6年以上経過しているなら、修理よりも買い替えの方が経済的な可能性が高いです。
一方、洗濯機の保証期間中や部品の一部のみを交換するだけでOKといったケースでは、無料もしくはリーズナブルな価格帯で修理できる傾向にあります。
修理と買い替えで迷ったときは、業者やメーカーなどに問い合わせることも検討してみましょう。
万が一のトラブル時、頼りになる保証サービスの選び方
多くの洗濯機には1年間のメーカー保証がありますが、2年目以降は延長保証を付けるか否かを顧客側が決めるケースが多くなっています。
もし保証サービスを付ける場合は、保証内容の詳細をきちんと確認しておくことが重要です。
保証サービスの中には、経年劣化、カビの発生、不慮の事故、工事不良などによる故障を保証してくれないものも存在します。
特に経年劣化やカビは洗濯機を長く使う上で起こりやすいトラブルなので、自身にとって必要な保証が含まれているかをチェックしましょう。
また、数年のみの保証や永久保証など、期間についても納得した上でベストな保証を選んでくださいね。
知っておくべきエコと効率 - 環境に優しい洗濯機選び
エコな洗濯機や洗濯方法について把握しておくことで、家庭で手軽にSDGsに取り組めます。
以下では、サスティナブルな洗濯機の詳細について解説していきます。
エコ機能満載！環境にやさしい洗濯機の選び方
環境負荷の低い洗濯機を見極めるにあたって、消費電力、節水性、乾燥方式に着目しましょう。
省エネ効果の高い洗濯機を選ぶと、洗濯時に使用する電力を抑えられます。
また、ドラム式などの節水性に優れた洗濯機なら、少ない水の量でも汚れにしっかりとアプローチできる点が魅力です。
もし乾燥機能付きの洗濯機を購入する場合は、乾燥方式にもこだわるのがおすすめです。
乾燥方式にはヒーター式、送風式、ヒートポンプ式の3種類がありますが、エコを重視するならヒートポンプ式を選びましょう。
電力だけでなく空気中の熱を利用するため、最も環境にやさしい乾燥方式となっています。
節水・節電性能に優れたモデルの比較
節水効果や節電効果の高い洗濯機を選ぶためにも、各メーカーが販売する製品の詳細を知っておく必要があります。
以下は、国内の人気メーカーであるシャープ、パナソニック、日立、東芝が取り扱うエコ洗濯機の洗濯・脱水容量、種類、水道代、電気代をまとめた表です。
| モデル | 洗濯・脱水容量 | 種類 | 洗濯1回分の水道代 | 洗濯1回分の電気代 |
| シャープES-X11A | 11kg | ドラム式 | 約19.7円 | 約2.3円 |
| パナソニックNA-LX129CL-W | 12 kg | ドラム式 | 約22円 | 約2.2円 |
| 日立ビートウォッシュ BW-V80H | 8kg | 縦型 | 約25円 | 約1.6円 |
| 東芝AW-9SD6 | 9kg | 縦型 | 約28.2円 | 約2.3円 |
水道代と電気代が低いほど、節水・節電効果は高くなります。
容量はそれぞれ異なるものの、水道代はシャープの「ES-X11A」が最も安く、同じくドラム式のパナソニックの「NA-LX129CL-W」も優れた節水性を兼ね備えていることがわかります。
尚、エコ効果が低いとされている縦型ですが、日立の「ビートウォッシュ BW-V80H」の電気代はわずか1.6円です。
水道代はドラム式よりも高くなりやすい一方で、消費電力に関してはドラム式並みに抑えられる縦型もあるということを覚えておきましょう。
環境負荷を考える：洗濯機のエコな使い方
環境に優しい洗濯機を選んでも、適切な使い方ができていなければ効果は半減してしまいます。
環境負荷を低減させたいなら、規定に合った容量の洗濯物を洗うように意識しましょう。
洗濯物を洗濯機いっぱいに入れてしまうと、稼働時に余計な負荷がかかって余分な電力が消費されます。
逆に洗濯物が少なすぎると洗濯回数が増えてしまい、結果として省エネ効果や節水効果が下がる点に注意が必要です。
また、洗浄力を高めるために洗剤を多く入れる方もいますが、すすぎ洗いに時間がかかるので洗濯機の使用時間が長くなってしまいます。
メーカーが推奨する洗剤の量を守り、エコな使い方を心掛けてくださいね。
エネルギー効率の良い洗濯機の特徴と選び方
エネルギー効率の良い洗濯機を選ぶなら、消費電力と節水機能に着目するのが大切です。
消費電力が低いタイプの洗濯機には、より少ない電気で洗濯や乾燥を行うという特徴があります。
特に乾燥機能は消費電力量が大きくなりがちなので、省エネタイプを選ぶことで環境負荷低減に繋がります。
また、必要最低限の水で洗濯できる節水機能付きの洗濯機がほしい場合は、洗濯機の形状をチェックしましょう。
洗濯槽が横向きに設計されているドラム型は、縦型よりも少ない水の量で洗濯できる仕組みになっています。
もし節水効果の高さを最優先したいなら、ドラム型の洗濯機を視野に入れるのがおすすめです。
買い替えで失敗しないためのユーザーレビューとランキング
ここでは、実際に洗濯機を購入したユーザーのレビューに基づいて、満足度の高い洗濯機、おすすめ洗濯機ランキング、壊れにくい洗濯機の特徴、節水・節電に優れた洗濯機について解説していきます。
国内・海外メーカーのレビューをピックアップしているので、洗濯機選びの参考にしてくださいね。
実際のユーザーが選んだ！満足度の高い洗濯機
実際に洗濯機を購入したユーザーから最も高い支持を得ているのが、ハイアールの「JW-HD100A-W」です。
「容量の割にサイズも小さいし、音も小さいので夜でも洗濯できます。それでいて値段も安い。最初は日本製を探してましたが、これを買ってよかったです。」
「10kgの洗濯機自体があまりない中、「ハイアールかぁ・・・」なんて思っていたのですが、今の壊れた洗濯機を使い続けるよりはマシだろうと思い切って買って良かったです。単純な価格の安さや、いわゆるコスパにおいて、日本の家電メーカーがアジアの家電メーカーに勝てないのは仕方ないと思っていましたが、それでも技術力なら日本がまだまだ世界一だと思っていました。今回それにかなり大きな疑問符がついた思いです。」
引用元：価格.com - ハイアール JW-HD100A-W [ホワイト] レビュー評価・評判 (kakaku.com)
安価な製品を多く取り揃えているにもかかわらず、洗浄力、耐久性、実用性において高評価を得ています。
また、必要最低限の機能プラスアルファの便利な機能を搭載している製品も多く、ニーズにマッチするものを選びやすくなっています。
コストパフォーマンスはもちろん、10kgという程良い容量である点もポイントとなっており、多くのユーザーが高い満足度を実感している洗濯機です。
おすすめ洗濯機ランキング - 買い替え検討者が知るべき事実
実際に洗濯機を購入したユーザーの満足度ランキングをチェックすると、以下のような順位になっています。
1位：ハイアールJW-HD100A-W
2位：パナソニックNA-FA8K2-W
3位：パナソニックNA-FA8H2-N
4位：日立ビートウォッシュ BW-X100H
5位：パナソニックNA-FA8H1
6位：パナソニックCuble NA-VG2600L
7位：シャープES-X11B-L
8位：パナソニックNA-FA7H2-W
9位：シャープES-H10G-WR
10位：パナソニックCuble NA-VG2700L
引用元：価格.com - 洗濯機 満足度ランキング (kakaku.com)
1位にランクインしているのはハイアールですが、そのほかはパナソニック、日立、シャープといった国内メーカーが上位10位までに入っています。
注目すべき部分は、上位5位までが全て縦型洗濯機であるという点です。
価格帯、洗浄力、使い勝手、デザイン性、機能といった多方面において高評価を獲得していることから、縦型洗濯機がコストパフォーマンスに優れていることがわかります。
ユーザー体験をもとに見る、壊れにくい洗濯機の特徴
洗濯機を購入するにあたって、耐久性を重視しているという方も多くなっています。
以下は、ユーザーが寄せている壊れにくい洗濯機のレビュー2つです。
壊れにくい洗濯機の特徴として、乾燥機が別に付いている点が挙げられます。
実用性の高い洗濯機と乾燥機の一体型ですが、洗濯と乾燥の両方の過程において使うという性質上、使用頻度や稼働時間も長くなる傾向にあります。
本体への負荷がかかりやすく、経年劣化や故障しやすい点に注意が必要です。
また、洗濯機と乾燥機の2つの機能が付いている分、本体の構造が複雑化します。
複雑な作りになればなるほど故障リスクが高まるため、壊れにくい洗濯機がほしい場合は多機能ではないシンプルな洗濯を選ぶのがおすすめです。
節水・節電に優れた洗濯機のレビュー分析
ここでは、洗濯機の節水性と節電効果に関するレビューを1つずつご紹介します。
エコに特化した節水・節電タイプの洗濯機には、汚れや臭いが落ちにくいというデメリットがあります。
節水タイプの洗濯機は少ない水で衣類を洗うため、容量がいっぱいになるまで詰め込み過ぎると全体に水が行き渡りにくくなります。
結果として汚れや臭いが残ったり、洗浄に時間がかかって消費電力が大きくなったりと、エコ効果が低下してしまう点に気を付けましょう。
また、どんなに節水・節電に特化した洗濯機であっても、少ない量の洗濯物を頻繁に洗っていては消費する水も電力量も増えてしまいます。
洗濯頻度や一度で洗う衣類の量とのバランスを考えるなど、エコ効果を最大限に高められる使い方を工夫することが大切です。
まとめ
洗濯機を買い替える場合、コストパフォーマンスの高さに着目するのがおすすめです。
初期費用はもちろん、ランニングコスト、機能性、実用性なども比較検討し、最もバランスの取れた洗濯機を選ぶ必要があります。
また、縦型やドラム式といった洗濯機の種類にこだわることで、節水性や省エネ効果を高められます。
環境へのやさしさや経済面におけるメリットも大きいので、洗濯を購入する際はチェックするよう心掛けましょう。
尚、長く洗濯機を使うためには、正しい使い方と定期的なメンテナンスが欠かせません。
買い替えや修理の頻度を最小限に抑えるためにも、洗濯機の正しい使用方法を確認するほか、メンテナンスが簡単な洗濯機を選ぶことも視野に入れてくださいね。
