一人暮らしを始める学生や社会人にとって、ペットは寂しさを癒して心の支えとなってくれる存在です。しかし一人暮らしの賃貸住宅では、ペットの飼育が禁止されていることも多いですよね。
この記事では、一人暮らしの部屋や環境でも飼育しやすいペットについて、ハムスターやウサギ、小鳥、モルモット、ハリネズミ、カメなどの小型ペットをご紹介します。
初めてのペット選びに迷っている人や、経済的な費用面も検討してから飼育を考えたい人に役立つ情報が満載です。命を育てていく覚悟が決まったら、これからの人生に最適なパートナーを探してみましょう。
一人暮らしでも飼いやすいペット①ハムスター
小さく可愛らしい姿と活発な動きが魅力のハムスターは、一人暮らしの狭いスペースでも飼育がしやすく、お世話の手間や時間があまりかからない小型のペットとして人気です。
飼育にかかる費用も比較的安く済み、飼育に必要なハムスターケージやごはん、おもちゃなどの飼育グッズも手頃な価格帯で入手できます。
ハムスターのいいところ
ハムスターは小さな体と可愛らしい容姿で、多くの人々の心を掴んでいます。人懐っこい性格なので、慣れると手から餌を食べたり体を撫でたりすることもできますよ。
小型動物で小さなケージやスペースで飼育できるため、一人暮らしのワンルームなどでもストレスなく飼育できます。日中留守にしている時間が長くても、1日の大半を自分で遊んだり駆け回ったりして楽しんでいて、飼い主の負担が少ないため、忙しい人にもぴったりです。
一般的なハムスターの寿命は2〜3年程度ですが、適切な飼育環境や健康管理ができていれば、もっと長生きさせることも可能です。
夜行性のハムスターは夜になると活発に動き回るため、仕事や学校から帰ってきた時間帯に、ちょうど元気な姿を見ることができます。一人暮らしの寂しさを癒し、至福の時間をもたらしてくれるでしょう。
ハムスターの費用相場
ハムスターには24種類があり、中でもゴールデン、ジャンガリアン、ロボロフスキー、キャンベルなどの種類は、ペットとして飼いやすいのでペットショップなどでも多く流通しています。
ゴールデンハムスター | 1,000円~3,000円 |
ジャンガリアンハムスター | 1,000円~2,000円 |
ロボロフスキ―ハムスター | 2,000円~4,000円 |
キャンベルハムスター | 2,000円~4,000円 |
キンクマハムスター | 1,000円~2,000円 |
購入費用は種類や個体の色によって異なり、スノーホワイトやブルーサファイア、コバルトなどの珍しい毛色だと価格が上がります。
ハムスターの生体価格費用と、ゲージ代、ごはんやトイレ、回し車や床材など一通りの飼育用品を揃えた場合、1匹あたりの初期費用は約15,000円〜20,000円程度です。
ハムスターを飼う際の注意点
ハムスターを飼う際には、以下の点に注意する必要があります。
- ケージの設置場所
- 単独で飼育する
- 適度に運動させる
夜行性のハムスターは、主な活動時間が夜に偏っています。飼い主が寝ている時間にも滑車を回して運動していることが多く、ケージの場所によっては睡眠の妨げとなるので、設置場所は工夫しましょう。
また、ハムスターは縄張り意識が強いので、オスとメスでもケンカしてしまいます。基本的には単独で飼育し、多頭飼いではケージを分けるか、多頭飼い向きの気質を持った品種を選びましょう。
運動が大好きなハムスターは距離に換算すると1日5〜20kmも走るので、ケージに入れたままだと運動不足になりがちです。
運動用のおもちゃとして回し車を用意しておきましょう。回し車に足が挟まらないか心配な場合は、ボール型の回し車のジョギングボールを設置すると安心です。
一人暮らしでも飼いやすいペット②鳥類
鳥類は一人暮らしでも飼いやすく、愛らしい姿や歌声で心を癒してくれる存在です。長い間一緒に暮らせるので、深い絆を築けます。
人懐っこい性格で懐きやすく、美しいさえずりで楽しませてくれる種類や、おしゃべりできる種類もいます。
羽や毛色が美しい色合いのインコやオウムには、南国の雰囲気を感じさせるパッションカラーや、やさしい雰囲気のパステルカラーなどの色を持つ品種が多く、見た目の華やかさも人気です。
鳥類のいいところ
小型の鳥類は、臭いが少なくて羽や毛が抜けにくく、広い飼育スペースがなくても育てられるのがメリットです。
また、種類や毛色のバリエーションが豊富で、複数の飼育もしやすいです。生体価格や飼育費用が安いのも人気の理由でしょう。
鳥類の寿命は種類によって異なりますが、一般的には10年以上生きることがあります。健康に長生きさせるには、エサをきちんと適量で与えることや、定期的な運動をさせること、室温を快適な環境を保つことが大切です。
特にインコは、見た目からだと体調不良が分かりにくいため、体重の変化や排泄物の変化など、愛情深く体調管理を気に掛けることが重要です。
鳥類の費用相場
鳥類の生体価格は種類によって異なりますが、ポピュラーな種類から一般的な目安相場をご紹介します。
セキセイインコ | 2,500円〜7,000円 |
オカメインコ | 10,000円〜25,000円 |
コザクラインコ | 7,000円〜25,000円 |
マメルリハ | 10,000円〜30,000円 |
サザナミインコ | 20,000円前後 |
ヨウム | 200,000円〜500,000円 |
最も人気のセキセイインコは、活発でおしゃべり好きのコミュニケーションが楽しい小鳥です。単語や長文の言葉でも覚える頭の良さと人懐っこい性格が魅力で、カラーバリエーションも豊富です。
パートナーへ深い愛情を示す「ラブバード」の別名を持つコザクラインコや、噛む力が強くやんちゃなマメルリハは、だいたい同価格帯のインコです。実はオウムの仲間のオカメインコは丸いほっぺた模様と冠が人気の鳥で、少し臆病な性格をしています。
少しおとなしいインコが合う人には、価格が高いですが動きや性格がのんびりしたサザナミインコがおすすめです。知能の高さと長寿命で知られるヨウムは、価格相場が20万円台からと一桁違いますが、愛好家にはたまらない人気の種類です。
鳥類を飼う際の注意点
鳥類を飼う際には、以下の点に注意しましょう。
- こまめな飲み水の交換
- 鳥かごを直射日光の当たる場所に置かない
- 戸締りをした室内で放鳥する
鳥かごの飲み水は、最低でも1日2回は交換します。できれば午前と午後の2回で交換して、いつでも清潔でおいしい水を飲ませましょう。また、熱射病の危険があるため、鳥かごは直射日光の当たる場所や高温になる場所には置かないよう注意してください。
特に夏場の閉め切られた室内では、熱射病の危険が高まります。外出時は冷房を点けて出るか窓を開けておき、扇風機やサーキュレーターなどで風通しを良くしましょう。また、鳥かごから出して室内を飛び回らせるときには、必ず室内の戸締りを確認してから放鳥します。
ただし、鳥類は鳥なので鳴き声を発します。威嚇しているようにずっとうるさいことはないものの、近隣からの苦情につながらないよう音漏れにも注意しましょう。
一人暮らしでも飼いやすいペット③うさぎ
小型でふわふわとした可愛らしい姿が魅力のうさぎは、静かでマイペースな性格を持ち、一人暮らしの住まいでも飼いやすいパートナーです。
ふわふわの毛並みと長い耳、ちょこまかした動きがかわいい!
鳴き声をあげないおとなしいペットとして人気のうさぎですが、上機嫌のときやかまってほしいときには、鼻をプウプウと高く鳴らして好きな相手に甘える仕草を見せることも。うさぎはきれい好きなので、犬や猫に比べるとやや匂いが少ないという傾向があります。
うさぎのいいところ
うさぎはかわいらしい外見とチャーミングな性格です。臆病な性格ですが、慣れると飼い主に甘えるようになってくれますよ。鳴き声がないので賃貸住宅などでも周囲に迷惑をかけず飼育できます。
小さなスペースでも飼育できるのも一人暮らし向きで、しつけで躓きがちなトイレの訓練をしやすいのも魅力です。日々のコミュニケーションや触れ合いを通じて、深い絆を築くことができるでしょう。
うさぎの寿命は平均して7~8年ですが、飼育環境や個体によっては10歳以上生きることも珍しくありません。長い時間を共に過ごすパートナーとして、覚悟した上で家族に迎え入れましょう。
うさぎの費用相場
うさぎの生体価格は、種類以外にも雑種か純潔かによって異なります。
雑種 | 5,000円~10,000円 |
純血種 | 30,000円~100,000円 |
ミニウサギ | 3,000円~10,000円 |
ネザーランドドワーフ | 15,000円~20,000円 |
ホーランドロップ | 20,000円~30,000円 |
雑種のうさぎは5,000円~10,000円程度、純血種は30,000円~100,000円が価格相場です。人気のある種類ほど高価格で、最も小さいペットうさぎとして知られるネザーランドドワーフは約20,000円、垂れ耳の愛くるしいホーランドロップは約40,000円が一般的な相場です。
うさぎの飼育に必要な飼育用品は、ケージやトイレ、餌入れ、牧草入れ、給水ボトル、トイレグッズ、散歩グッズなどがあり、一通り揃えると約20,000円~30,000円ほどかかります。
うさぎを飼う際の注意点
うさぎを飼う際の注意点は、以下の通りです。
- 毎日室内を散歩させる
- 薄明薄暮性の生態、感情表現を理解する
- 骨折に注意する
うさぎは毎日室内を部屋を散歩させましょう。家具や家電を齧る危険があるので、危ないものは片付けておきます。
うさぎは昼も夜も寝ていますが、これは薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)という、1日のうちで明け方と夕方を活発に動く生態であるためです。犬や猫にも見られる生態で、暮らすうちに人間の生活に合わせてくれるものの、遊んだり散歩させたりするときはうさぎのリズムに合わせましょう。
うさぎは鳴き声がありませんが、足を鳴らして大きな音を立てたり、構ってほしいときにはケージをかじったりします。さまざまな感情表現を見逃さずにコミュニケーションをとりましょう。
また、骨がとても軽いので骨折には要注意です。高い場所から落ちたり誤って踏んでしまったりするとすぐに骨折してしまいます。抱っこに抵抗して落下すると骨折することもあるので、スキンシップは少しずつ慣らしていくよう注意しましょう。
一人暮らしでも飼いやすいペット④モルモット
一人暮らしの方におすすめしたいのが、飼いやすくかわいらしい見た目のモルモットです。小型で丸い体形と、愛らしい表情や鳴き声が特徴で、初心者にも扱いやすいペットとして人気を集めています。
小さな鳴き声とふわふわの小さな体がかわいい!
寂しさを感じやすい一人暮らしの環境でも、モルモットが愛らしい鳴き声で迎えてくれることで、元気をもらえるでしょう。
手のひらに乗るほどの小型サイズなので、コミュニケーションもとりやすく、スキンシップを楽しめるペットです。
モルモットのいいところ
小型のモルモットは、全長が約20~40cm程度と、飼育しやすいサイズ感が魅力です。鳴き声をあげますがあまり大きくないことも一人暮らし向きでしょう。
臆病な性格ではありますが、慣れると鳴き声を出して甘えてきたり名前に反応したりするので、コミュニケーションを楽しめる生き物です。
飼育スペースをあまり必要としないモルモットは、一人暮らしの狭い部屋でも飼育しやすく、飼育用品も簡単に揃えられます。また、ハムスターのように夜行性ではないので、昼夜遊び回る姿を見られます。
モルモットの寿命は平均すると5~6年くらいです。飼育環境が向上しているので、さらに長生きするモルモットも増え、10年以上生きることもあるようです。ペット用に改良されてきた種類は、病気にかかりにくく長生きしやすい傾向にあります。
モルモットの費用相場
モルモットの生体価格は、長毛や短毛、色や柄などで異なりますが、1匹あたり4,000円~6,000円程度です。高級で人気の高い品種だと、1万円~2万円以上の種類もあります。
イングリッシュモルモット | 2,000円~4,000円 |
アビシニアンモルモット | 5,000円~7,000円 |
クレステッドモルモット | 8,000円~10,000円 |
テディモルモット | 8,000円~15,000円 |
ペルビアンモルモット | 8,000円~10,000円 |
テッセルモルモット | 10,000円~15,000円 |
モルモットは月齢の若いものが人気で、ある程度育っていると値段が安い傾向があります。購入時には、毛並や飼育環境、品種などの状態を総合して判断し、丈夫で元気な子を選びましょう。
飼う前に揃える飼育用品には、1匹あたり新聞紙半分を確保できるサイズのケージ、床材、牧草、運動器具、餌などがあります。一通りの用品を揃えると、1万円から2万円程度になるでしょう。
モルモットを飼う際の注意点
モルモットを飼う際には、いくつかの注意点もあります。
- 大きな物音や乱暴な扱いでストレスを与えない
- ビタミンCに気を配った食事を与える
- 菓子類、タマネギ、ニンニク、ニラ、ネギを与えない
モルモットはとても神経質で臆病な生き物です。わざと大きな音をたてたり乱暴に扱ったりしないよう気をつけてください。
スナック菓子やチョコレートなどのお菓子には、塩分・糖分・脂肪が多く含まれ、モルモットに与えると肥満や内臓疾患の原因です。タマネギ・ニンニク・ニラ・ネギなども食べさせてはいけません。
体内でビタミンCを合成できないので、ビタミンCが多く含まれるものを与えましょう。不足すると関節離れや出血しやすくなるなどの症状が見られます。
基本的には丈夫な生き物ですが、性格や体質を理解して、病気の予防を心がけましょう。
一人暮らしでも飼いやすいペット⑤カメ
一人暮らしを楽しむ方におすすめしたいのが、のんびりとした動きに癒されるカメです。
のんびり動く様子とかわいい顔に癒されるなぁ。
カメは臆病な性格で、自分よりも大きな生き物を前にすると怯えたり殻にこもったりします。
迎えたばかりのうちは、顔を近づけると首を引っ込めてしまい動く姿を見られませんが、飼い主が安全な存在だと分かると、動き回ったり餌をせがんだりと打ち解けてくれますよ。
カメのいいところ
静かで控えめな性格のカメは、一人暮らしの環境では近隣トラブルを心配する必要がありません。カメが過ごしていても、騒音となるような物音はほとんど発生しないので、飼育している部屋で寝たり、作業をしたりしていても、気になることはないでしょう。カメののんびりとした動きや、独特な表情に癒されますよ。
「鶴は千年、亀は万年」ということわざがあるように、カメは長寿命の生き物です。種類にもよりますが30年か40年以上生きることもあります。ペットの飼育でいちばん辛いのはお別れを迎えることですが、これだけ長生きしてくれるのならうれしいですね。
カメの費用相場
カメの中でも人気の種類は、ミシシッピアカミミガメ、ゼニガメ、クサガメ、ミドリガメ、ミシシッピニオイガメなどで、種類によって生体価格が異なります。
ほとんどの種類は500円〜5,000円程度で購入できますが、希少な種類では3万円以上になる種類もあります。
ミシシッピアカミミガメ | 500円〜1,000円 |
ゼニガメ | 1,000円〜2,000円 |
キバラガメ | 1,500円〜5,000円 |
ミシシッピニオイガメ | 2,000円〜5,000円 |
コロンビアアカジャクガメ | 5,000円〜20,000円 |
ヘルマンリクガメ | 10,000円〜30,000円 |
カメをペットとして飼い始めるには、水槽、UVライト、水中ヒーターなどの準備が必要で、飼育用品を一通り揃えると10,000円〜15,000円ほどが目安です。
主食はカメ用の配合フードが一般的ですが、雑食性のカメは基本的にエサを何でも食べます。与え方によっては餌代を節約できるのもメリットです。購入時にペットショップなどで、それまで食べていた餌を聞いてみましょう。
配合フードの他にカメ用の餌としてイトミミズや川エビなどが販売されており、オンラインでも手軽に購入できます。フルーティな果物や水草なども喜んで食べるので、餌やりの楽しみがあるペットです。
カメを飼う際の注意点
カメを飼う際には、以下の点に注意しましょう。
- 温度管理
- 適度な日光浴で甲羅干し
- 餌を与える頻度
カメは変温動物といって、自分で体温を一定に保てず周囲の気温で体温が変化します。飼育時の温度が低いと冬眠状態に入り、気温が低すぎると適応できず死んでしまいます。冬季にはヒーターなどで飼育温度を一定に保ちましょう。ってあげることが重要です。
カメのチャームポイントである硬い甲羅は、日光で甲羅干しすることにより、ビタミンDを作ってカルシウムを吸収し、硬さを維持しています。適度な日光浴が必要なので、日向ぼっこ用の岩や足場を設置しましょう。赤外線や熱を人工発生できるライトを付ければ、定期的に甲羅干しができます。
また、カメに餌を与える頻度は、子ガメのうちは毎日でも大丈夫ですが、3歳を過ぎると1日おきの餌やりで問題ない種類もいます。成長頻度に合わせて調整しましょう。
一人暮らしでも飼いやすいペット⑥爬虫類
一人暮らしを楽しく彩るペットとして、ユニークな見た目と個性的な生態を持つ爬虫類もおすすめです。
ヘビやトカゲ、かっこいいイグアナも飼育してみたいな。
飼いやすさと長寿命が特徴の爬虫類の飼育は、お世話の手間がそれほどかからず、一人暮らしの忙しい生活にも適しています。
省スペースでも快適に暮らしてくれるので、狭いワンルームなどでも無理をさせずに育てられます。
爬虫類のいいところ
爬虫類は日常的な世話や運動の必要性が少なく、飼育スペースもコンパクトで、小さなケージやテラリウムで暮らせます。餌も手軽に入手できるため経済的な負担も少なく済みます。
爬虫類は他のペットと比べて長寿命です。例えば、ヒョウモントカゲモドキは10年以上、ボールニシキヘビは20年以上生きることもあります。小型動物と比べて大きな音や騒音を立てず鳴き声もないので、賃貸住宅などでも育てやすい生き物です。
爬虫類の活動時間は主に夜間で、日中は静かにしているので、留守の間に活発に動き回って近隣へ迷惑をかける心配もありません。
蛇のしなやかな動きや、トカゲの模様の美しさなど、個性的な姿を観察する楽しみもあります。他の動物とは異なる姿や行動で、新たな刺激と癒しを与えてくれますよ。
爬虫類の費用相場
爬虫類にはさまざまな種類や生態があるので、個体や品種で生態価格が異なりますが、中でもペットとして人気の高い爬虫類から5種類の価格相場をご紹介します。
ニホンカナヘビ | 800円〜2,000円 |
グリーンイグアナ | 3,000円〜10,000円 |
オニプレートトカゲ | 5,000円〜 |
フトアゴヒゲトカゲ | 7,000円〜30,000円 |
ウォータードラゴン | 10,000円前後 |
小型のトカゲは生態価格が安く、どっしりとした大きめのトカゲは価格が高くなっています。日本産のトカゲを飼いたいなら、野生で採取するのも方法のひとつです。海外産のトカゲはペットショップやホームセンター、爬虫類専門店で購入します。
ホームセンターでは取り扱いが少ないのため、爬虫類専門店でじっくりとパートナーを選ぶのがおすすめです。専門知識を持った店員から飼育のコツも教えてもらえます。
爬虫類を飼う際の注意点
爬虫類を飼う際にも、注意点があります。
- 脱走しやすいので施錠をしっかり
- ケージの掃除でニオイ防止
- 餌の扱いや保存
小型の爬虫類は、わずかな隙間から脱出することがあるので、ケージはしっかりした構造のものを購入して、施錠をしっかりしましょう。 脱走した場合、種類によっては生態系を脅かす危険もあります。
また、爬虫類の飼育では爬虫類自体にニオイがあまりなくても、排泄物のニオイが強く気になることがあります。ケージ内の掃除はこまめに行ないましょう。専用の消臭スプレーなどの使用もおすすめです。
爬虫類は種類によっては生き餌が必要で、月々の餌代が高くなってしまいます。初めて爬虫類を飼う人は、野菜や人工飼料で育てられる種類を選びましょう。
寿命の長さを考えて、自分の万が一の場合に備え、預かってもらえる人を見つけておくのがおすすめです。
一人暮らしでも飼いやすいペット⑦ハリネズミ
ハリネズミは鋭くもチャーミングな見た目と性格から、ペットとして多くの人に愛されています。小さな丸い体と可愛らしいトゲ姿は、やさしく触れると心地よい刺激を感じられます。
ハムスターやモルモットもいいけど、ちょっと珍しいハリネズミも気になるな。
ハリネズミは夜行性なので昼間は寝ていることが多く、帰宅時間にちょうど活発に動き出すので、飼い主との生活リズムの相性もばっちりです。
ハリネズミのいいところ
ハリネズミは庭の害虫を食べる駆除係としても大切にされ、「森の番人」の別名も持っています。手のひらサイズで小さく、丸いフォルムにつぶらな瞳がかわいいですね。
大人になっても手のひらサイズの大きさなので、飼育もしやすいです。また、鳴き声がなく、あまり臭わないので、一人暮らしの住まいでも飼いやすいペットです。
そんなハリネズミの寿命は約4〜6年で、長い期間一緒に過ごせますよ。食事も簡単で、市販のハリネズミ用フードや新鮮な野菜、昆虫やミールワームなどを与えれば、きちんと栄養バランスが取れます。
ハリネズミの費用相場
ハリネズミの生体価格は、品種や色、ブリーダーによって異なりますが、一般的な相場は約10,000円〜40,000円程度です。
まだ流通数の少ないハリネズミですが、都市部では人気上昇から取り扱いが多くなっており、色や姿で異なる値段が付けられています。
スタンダード(ソルト&ペッパー) | 5,000円〜25,000円 |
シナモンブラウン | 5,000円〜25,000円 |
アプリコット | 15,000円〜30,000円 |
シニコット(シナモン・アプリコットの中間) | 15,000円〜25,000円 |
アルビノ | 15,000円〜30,000円 |
ハリネズミの色は、針の色と針にある帯状の色づいた部分のカラーによって分けられています。最もポピュラーなスタンダード(ソルト&ペッパー)は塩胡椒のような色合いで、白い針に濃い茶色のバンドが入ったハリネズミです。
シナモンブラウンは白い針に明るい茶色のバンド、アプリコットは白い針に薄茶色のバンド、全体が白く色素がないアルビノなどの色の種類があります。
ハリネズミの飼育環境はハムスターの飼育準備とほとんど同じで、広めのケージやハウス、回し車、小屋、 床材、ハリネズミ用のフード、エサ皿や給水ボトルなどの用意は、トータル20,000円程度で一通り買い揃えられます。
ハリネズミを飼う際の注意点
ハリネズミを飼う際には、以下の点に注意が必要です。
- トゲに触れる際には慎重に扱う
- 夜行性の生活に合わせる
- 温度管理は24~28度
ハリネズミは気温が17度を下回ると休眠状態に入ります。そのため、冬場には24~28度の温度を維持できるとベストです。
ハリネズミは夜行性の生き物なので、昼間は休息して夜に活発になります。特性に合わせて一緒に遊んだりお世話したりしましょう。
お世話しているときやスキンシップをとるときには、慎重に扱わないと体のトゲが刺さって、手先や指先に怪我をする可能性があります。まだお世話に慣れていないうちは、肌を守るために手袋やハリネズミ専用の取り扱い用具などを使って触れ合うのが安全です。
一人暮らしでも飼いやすいペット⑧熱帯魚
一人暮らしのペットやインテリアの一部としても熱帯魚は人気です。一人暮らしの寂しさを和らげてくれるでしょう。
水槽が部屋にあると涼しげで、リラックス効果も得られます。疲れたときでもぼんやり水槽を眺めていると、疲労が軽減されてリフレッシュできそうですね。
魚のきれいさだけじゃなくて、水槽の水音も楽しめるのもいいな。
熱帯魚の飼育は小型動物よりも飼育が簡単なので、まだ生き物を育てたことがない初心者の人にもおすすめのペットです。仕事などで留守にする時間が長くても、安心して育てられますよ。
熱帯魚のいいところ
熱帯魚の魅力は、鮮やかで美しい色彩と優雅な泳ぎです。穏やかに泳ぐ姿は、ストレスの解消やリラックス効果をもたらします。
水槽で飼育される熱帯魚には、犬や猫、小型動物のように散歩の手間や排泄の世話がありません。小さな水槽でも飼育すればワンルームでも邪魔にならず飼育できるでしょう。飼育にあたっての物音などもしないので、自身も静かに生活できるのはもちろん、近隣住民の迷惑になることもありません。
飼いやすい熱帯魚としては、ネオンテトラやグッピー、プラティなどが挙げられます。熱帯魚の寿命は種類によって異なりますが、適切な飼育環境とケアができていれば、数年以上は生き続けるので長く一緒にいられます。
熱帯魚の費用相場
熱帯魚には数えきれないほどのさまざまな種類がありますが、中でもペット用として人気の高い種類から相場をご紹介します。
基本的に熱帯業は1匹単位で販売されることは少なく、ほとんどが複数匹で売られています。
アカヒレ | 約870円〜(5匹) |
ネオンテトラ | 約980円〜(10匹) |
グッピー | 国産 約1,300円~(1ペア)・外国産 約1,400円~(5ペア) |
プラティ | 約900円〜(4匹) |
ゴールデン・ハニードワーフ・グラミー | 約1,800円〜(3匹) |
ベタ | 約550円〜(1匹) |
レッドテトラ | 約920円〜(4匹) |
熱帯魚の飼育では、熱帯魚自体の生体価格よりも、水槽やライト、ヒーターなどの飼育用品の購入費用のほうが高いです。飼育環境設備では、30リットル以下の小型水槽なら約1万円で一通りを揃えられます。
準備する設備用品は、ライト、ヒーター、フィルター、カルキ抜き、砂利、水温計などです。中には100円ショップで準備できるものもあります。熱帯魚自体は3〜5匹などの複数匹単位で販売されており、価格は1,000円を切るものもあります。
熱帯魚を飼う際の注意点
費用面でも、環境面でも飼いやすい熱帯魚ですが、いくつか注意点もあります。
- 相性を考えず増やしてはダメ
- 水換え時の水温管理
- ろ過フィルターのこまめな掃除
新しい熱帯魚を迎えるとき、魚同士の相性を考えないで泳がせてしまうとケンカが起こります。気性が荒い種類は避けましょう。サイズに差がありすぎると大きい魚が小さい魚をいじめるので、魚同士の体のサイズを大まかに合わせることもポイントです。
熱帯魚が泳ぐ水深の遊泳層にも注意します。同じ層で泳ぐ魚が増えすぎるとストレスを与えてしまうため、表・中・底層に均等になるよう分けましょう。
熱帯魚は水温変化に敏感な生き物で、温度が急激に変わると具合が悪くなります。最悪の場合、水温ショックで死んでしまうので、水換え時には必ず水温と合わせて換えるよう注意が必要です。
一人暮らしでも犬や猫は飼える?
いずれは犬を飼いたいけど、一人暮らしでも飼えるのかな。
結論からいえば、飼育できる住居に住んでいて、飼育費や医療費をきちんと払えれば一人暮らしでも犬や猫は飼えます。
犬や猫を飼う費用は生体代だけではありません。月々の餌代やトイレ用品、おもちゃやお菓子、医療費や予防接種、ワクチン代、トリミング代も飼育費用に含まれます。
人間はペットを選べても、ペットは飼い主を選べないもんね。
犬も猫も、平均的に10年以上生きる長寿命のペットです。愛情と責任を持って最後まで向き合えるかどうか、家族の一員として出迎える前に気を引き締めて確認しましょう。
犬を飼うときの費用相場と寿命
ペット保険会社によるペットにかけた年間支出費用調査では、犬の飼育の年間費用は平均で34.5万円という数字が出ています。犬の平均寿命が10年以上であることを考えると、犬の生涯には最低でも350万円以上もの費用がかかる計算です。
他にも、犬の飼育では法律によって飼い犬の登録が義務付けられているので、役所への届出による手数料がかかってきます。登録手数料は1匹3,000円程度で、さらに年に1回の狂犬病ワクチン接種費用もかかります。
狂犬病ワクチンは3,000〜4,000円が目安で、動物病院などで接種させます。義務ではありませんが、ペットの健康を守る混合ワクチン接種もあり、こちらの費用は3,000円〜10,000円程度です。
また、犬の飼育には、ドッグフードやトイレ用品、医療費、トリミング費などさまざまな費用がかかります。一人暮らしの予算に合わせて飼育費用を見積もり、長期的な負担を試算することが大切です。
一人暮らしで犬を飼う際の注意点
犬を飼う際には、以下の点に注意しながら、飼育が可能か検討してみるとよいでしょう。
- 飼育できる環境かどうか
- 散歩や運動させる時間
- 自分がお世話できる大きさ
アパートやマンションでの一人暮らしの場合、まずはペットを飼える条件かを確認しましょう。犬は活発な動物なので適度な運動が必要です。仕事や学業に忙しい中で、きちんと犬と向き合う間を確保できるか、自分のスケジュールに余裕を持てるかも考慮します。
さらに、犬とのコミュニケーションの時間やケア、トレーニングがきちんとできるかを考える必要があります。犬種によって個体のサイズが異なるので、一人暮らしの場合には小型犬種が適しています。犬種によって性格や飼育上の特徴も異なるため、自分の生活スタイルや好みに合わせて選びましょう。
猫を飼うときの費用相場と寿命
猫の生体代は一般的には数万円から数十万円ですが、種類や血統、導入先などで異なります。保護猫を迎える場合には譲渡手数料や養育費用がかかり、ブリーダーからの購入では猫の品種や血統で変動します。
初期の購入費用以外にも、毎月の餌代や猫砂代、ワクチン接種や健康診断などの医療費も考慮しなければなりません。猫の寿命は平均して12年以上といわれているので、10年以上は飼育費や医療費がかかるものだと考えましょう。
一人暮らしで猫を飼う際の注意点
1匹で過ごすことに慣れている猫ですが、飼い主が長時間留守にする間はストレスを感じないよう工夫が必要です。遊び道具やキャットタワーなど、猫が快適に過ごせる環境を整えましょう。
また、猫は自分で爪研ぎをする生き物です。家具や壁などで爪とぎをされると傷ついてしまいます。研ぎやすいように爪研ぎを準備しておくと、家具や壁の被害を最小限に抑えられます。
猫は、家の中で放し飼いにしているケースも多く、家の中でも歩き回るため、誤って良くないものを食べてしまったりしないよう、注意が必要です。また猫のいたずらによって、物が壊れたり、めちゃくちゃにされたりといったことも考えられます。特に不在中には何が起こるかわからないので、普段から猫がいたずらしにくいよう、なるべく整理整頓をしておくなど工夫する必要があるかもしれません。
猫は気まぐれといいますが、個体によって性格は異なり、それぞれの性格を把握するためにコミュニケーションと遊びが必要です。性格を知りながら、十分な時間をかけて絆を築いていきましょう。
一人暮らしでペットを飼う際の注意点
小型動物は生体価格が安くて迎えやすいペットですが、飼育を始める前にはこれから解説する注意点を把握しておきましょう。
まずは、ペットを飼える物件かどうかの確認です。賃貸物件では飼育禁止や制限のある場合もあるので、飼育前に確認しましょう。集合住宅での飼育時は、トラブルに発展しないよう騒音やニオイの影響も考慮しなければなりません。
他にも、自分の家計費を踏まえた飼育費用の試算や、自分のライフステージとペットの寿命の兼ね合いなど、考えなければならない問題はたくさんあります。
家族の一員として命を預かる前に、しっかり考えよう。
ペットを飼える物件か確認する
一人暮らしでペットを飼う前に最初に確認すべき重要な点は、ペットを飼える物件かどうかです。多くの賃貸物件では、飼育の制限や規定があるので飼育前に確認しましょう。
ペット禁止の明記があっても、ペットのサイズや種類によって飼育が可能な場合があります。契約書だけでは分からない場合は、オーナーや管理会社へ問い合わせて、飼育可能なペットの種類やサイズ、飼育ルールを質問しましょう。
築年数の古い賃貸物件などによっては、月々の賃料を上乗せすることで飼育を許可してもらえることがあります。オーナーや管理会社の反応を見ながら、交渉の余地があれば話し合ってみましょう。
騒音やにおいに問題がないか確認する
ペットを飼う際のネックとなるのは、騒音やにおいに関する問題です。ペットの鳴き声や走り回る音、ハムスターの場合は夜に回し車で走る音などが騒音の原因となってしまいます。
賃貸住宅の住民トラブルの中でも騒音は最も多いトラブルで、ペットに関する問題も多いです。近隣住民の迷惑にならないよう、しつけや遊ばせる時間のコントロールには気を配りましょう。
また、ペットのトイレの管理や衛生面には注意を払い、においを最小限に抑えられるよう配慮します。周囲との良好な関係を円滑に築くためにも、飼い主としての責任を持って行動しましょう。
飼育費用が問題ないか試算する
一人暮らしでは、まだ金銭面に大きな余裕がない人がほとんどでしょう。ペットを飼育する前に、生体代を含めた飼育費用を試算しましょう。
初めに用意する飼育用品だけではなく、月々にかかる餌代の試算や、万が一ペットが病気になったときの治療費、予防接種やワクチン費用など、ペットの生涯にかかる飼育費用を計算する必要があります。
飼育にかかるトータルの費用を算出したら、自分の家計費と照らし合わせて無理がないかを確認します。金銭的な余裕がなくなって、ペットを手放さなければならないという最悪の事態を起こさないよう、責任を持って最後までお世話できるようにしましょう。
自身のライフステージとペットの寿命を考える
ペットは家族の一員として、数年から数十年という長い期間を共に過ごす存在です。学生のうちや、キャリアを積む新社会人の頃は、慣れない生活や忙しいスケジュールで余裕がなく、お世話に手間や時間がかかり、一緒に遊ばなければならないペットは飼うことが難しいかもしれません。
また、ペットの寿命には個体差がありますが、老齢になったときには介護や医療費の準備が必要です。まだ収入が増加せず安定していないうちに、ペットの医療費がかさんでしまうと自分の生活が苦しくなってしまいます。
他にも自身が結婚したり、転勤したりといった理由から、生活環境がガラッと変わる可能性も。若いうちは、特に生活が一変するライフステージの変化も多いため、そのときにペットがどうなるのかも必ず考えておくべきでしょう。
自身のライフステージと将来の計画に合わせて、ペットの寿命を考えてみましょう。
必要に応じてペット保険に加入する
一人暮らしでのペットの飼育では、必要に応じてペット保険に加入するのがおすすめです。ペット保険とは、ペットが病気や怪我をした際の獣医費をカバーしてくれる保険商品です。
ペットの医療費は人間と違って保険が適用されません。全額を飼い主が負担するため、治療内容によっては費用が高額になってしまいます。特に一人暮らしの場合、高額な費用を支払きれない可能性も考えられます。
ペット保険に加入すれば、思わぬ出費があっても安心して治療を受けさせられます。もしペットが重病になったときでも、医療費の面から治療を諦めることがなく、思う存分に処置を受けさせることができるのは大きい安心感です。
初めてのペットで、どんな保険を選べばいいのかわからない…
初めてペットを飼う人は、保険と言ってもどのように選べばいいのかわかりません。また一人暮らしでは、相談相手がいないことも。そんなときは、保険のプロに相談するのがおすすめ!
「保険クリニック」なら、無料で保険のプロのアドバイスを受けられます。オリコン顧客満足度でも1位を獲得している安心の企業で、取り扱っている保険会社も多数。ペット保険も、何を基準に選べばいいのかアドバイスしてもらえるのはもちろん、自分たちに合った保険を選んでもらうことも可能です。
初めてのペットで保険に迷う場合や、ペット保険を見直したい場合は、ぜひプロに相談してみましょう。
一人暮らしでもペットは飼える!自分の生活に合ったペットを考えよう
- 忙しい人には、お世話が簡単で飼いやすい小動物がおすすめ
- ペットの飼育には餌代やトイレ用品、医療費などの経済的負担が伴う
- 長生きするペットは、自分のライフステージとペットの寿命を考える
一人暮らしでペットを飼うと心の癒しになります。しかし自分自身のことばかりでなく、ペットの立場や気持ちに立ってお世話を行なうことが大切です。
特に一人暮らしでは、自分以外にペットをお世話する人がいません。大切な命がすべて自分の管理にかかっているということを自覚して、決して命を軽んじずに真摯に向き合うことが大切です。
ペットの世話やケアには時間と努力が必要ですが、心を通わせて絆を深めれば、かけがえのない存在となってくれます。ペットの飼育は生涯の責任です。
かわいさだけで衝動買いするのではなく、飼育の大変さや長期にわたってかかる費用など、長い目でじっくり考えてから家族に迎える決断をしましょう。