一人暮らしは自由で楽しい反面、生活費がかかることもあります。そこで、自炊を始めることで節約生活が実現できます。でも、初めての自炊は不安も多いもの。そこでこの記事では、一人暮らしでも簡単に続けられる自炊のコツを紹介します。
食材の買い方や保存方法、レシピのアイデアなど、節約と美味しさを両立するために必要な情報をまとめました。自炊は手間がかかると思われがちですが、コツを掴めば、楽しみながら続けられるものです。自炊を始めて、健康的で豊かな生活を送りましょう。
一人暮らしにおける自炊の節約効果
自炊は安く済むけど、外食が多い場合と比べて、どのくらい安くなるの?
一人暮らしでも二人暮らしでも、自炊をしたほうが食費を節約できます。外食は手軽で便利ですが、頻度が高いと支出は急激に増加し、家計を圧迫します。では、どれほどの節約効果が見込めるのかというと、自炊する人は外食が多い人よりも、約1〜1.5万円ほど食費が安く済むと言われています。
1日あたりだと、自炊では1日約950円、外食では1日約1,300円ほどの食費がかかる計算です。自炊メインの人は1食あたりが300円以内で済むというデータもあります。外食だと1食あたり1,000円以上かかることも珍しくないので、かなりの金額差が生まれますね。
一人暮らしにおける理想的な食費の平均
一人暮らしの場合、毎月の食費平均はどのくらいが理想的なのでしょうか。食費の平均には男女差や個人差があるものの、理想的な割合としては、手取り収入の15%程度だと言われています。つまり、手取りが15万円だった場合は、1ヶ月あたり2万2,500円が理想的な食費というわけです。
自分の収入から計算してみると、理想的な割合よりも食費が多くかかってる…。
この理想的な食費内に収めるとなると、やはり自炊は欠かせません。外食は確かに手軽ではありますが、健康面や栄養バランスが乱れることを考えると、外食ばかり続けていくのはあまりおすすめしません。
また、自分で作る時間や食材調達の手間がありませんが、その分の料金が含まれているので、自炊と比べるとどうしても高くなりがちです。
一人暮らしでも自炊を続けられるコツ
一人暮らしを始めたばかりのうちは、なかなか自炊の習慣がなく、つい億劫に感じてしまいます。仕事や学校、仕事、バイトなどで疲れて帰ってくると、食事は手早く済ませて早く休んだり、趣味の時間として使ったりしたいですよね。
バイトや学校で忙しいけど、自炊は健康にも節約にも良いので習慣化したい!!
無理なく自炊を続けていくためには、継続しやすい仕組み作りが大切です。毎日きちんと作ろうと頑張りすぎず、冷凍保存や作り置きを活用したり、電子レンジを使った簡単なレシピや、便利な電を活用すれば続けやすくなります。続いては、一人暮らしでも自炊を続けられるコツをご紹介しましょう。
できる頻度で自炊をおこなう
自炊を無理なく続けるには、できる頻度で自炊を行なうことが大切です。根を詰めて頑張りすぎると、自炊に対しての苦手意識が強くなり、モチベーションが下がってしまいます。
特に料理に不慣れなうちは、下ごしらえや後片付けだけでも大変ですよね。自炊を無理なく習慣化するためにも、最初のうちは毎日ではなく週に数回など、自分の体調や疲れ具合、スケジュールなどに合わせて、ゆったりマイペースに続けていきましょう。
全部を作ろうと頑張りすぎない
自炊を続けるためには、全部を作ろうと頑張りすぎないことも大切です。自炊に慣れないうちは、1品作るのだって大変ですよね。例えば、3品作りたいときには、1品だけ頑張って、残りの2品を出来合いの惣菜や冷凍食品に頼るなど、最初のうちこそ適度に楽をしましょう。
まずは簡単なレシピから始めて、徐々にレパートリーを増やしていくのが理想です。もし出来合いの惣菜などを買うときは、コンビニよりもスーパーで買うのがおすすめですよ。価格が安いだけでなく、栄養バランスにも配慮されたものや、出来立ての惣菜が販売されています。
冷凍保存や作り置きを活用する
自炊のハードルを下げるためには、冷凍保存や作り置きも活用しましょう。時間に余裕があるときに食材をカットしたり下ごしらえを済ませておいたり、多めに作った食材を小分けにして保存しておいたりと、時間がないときに温めるだけで食事を用意できる準備があると便利です。
作り置きのおかずがあれば、お弁当作りにも役立ちます。予約タイマーなどで起床時間にあわせてお米を炊いておき、お弁当箱に炊き立てのご飯とおかずを詰めるだけで、忙しい朝でもお弁当を用意できますよ。
時短・簡単レシピから始める
自炊を始めたばかりのうちは、簡単に作れるレシピや、時短でできるレシピなどから挑戦してみましょう。意気込んでいきなり複雑な料理にチャレンジして、挫折感が植え付けられると苦手意識が強まります。経験が少ないうちは、材料や調理工程が少なく、短時間で作れるメニューから挑戦していきましょう。
動画サイトで調理動画を観ながら作ったり、レシピサイトで簡単そうなものを検索してみたりするのもおすすめです。まずは、自分で作った料理が美味しくできたという達成感や、料理を楽しむ気持ちが芽生えることが大切です。
電子レンジを積極的に使う
自炊では、電子レンジを上手に使うと調理時間を短縮できます。下ごしらえを済ませた材料を電子レンジで加熱するだけで完成するので、忙しい日にもぴったりです。
シリコンスチーマーなどの調理容器を使い、レンジ加熱だけで蒸し料理を作る方法もおすすめです。魚や野菜、肉類などが、美味しくヘルシーな料理に仕上がります。電子レンジを併用しながら調理すれば、調理全体の時間も短縮できて、自炊を続けやすくなります。
レンジで作れるレシピなどを検索すると、多くのレシピがヒットすると思いますので、自分に合ったレパートリーを増やしていきましょう。
■自炊に便利なシリコンスチーマーは、以下の記事でも詳しく紹介しています。
便利な調理家電を活用する
自炊に不慣れなうちは、調理を助ける便利家電の活用も効果的です。手間を減らして時短になるだけでなく、料理のバリエーションも増やせます。例えば、電気圧力鍋は時間がかかる煮込み料理なども、短時間で美味しく仕上がります。上手に活用していけば、忙しい日でも無理なく自炊を続けられるでしょう。
便利な自動調理メニューがセットされた製品も多く、レシピブックが付属しているものなどもあるので、手軽にレパートリーを増やせます。調理後の片付けが苦手な人は、食洗機を導入して洗い物を済ませてしまうなどの工夫も大切ですよ。
節約につながる自炊のポイント
不慣れな僕でも自炊が続けられそうな気がしてきた!
もっと効果な節約につながる、賢いコツはあるのかな?
自炊をして効果的に食費を節約を実践するためには、いくつかのポイントに注意すると、より効果的な節約ができます。
まとめ買いをしたり、腹持ちがよい食材を選んだりすれば、食材の単価を抑えられますし、惣菜を買うときにはスーパーで買うようにすると、コンビニやデパートで買うよりも費用を抑えられます。これらのポイントを意識して、自炊を楽しく続けていきましょう。
まとめ買いする
自炊で節約するためのポイントとして、まとめ買いが挙げられます。統計的に買い出しの頻度が高いと、買い物の都度、余計なものを買ってしまい食費がかさみやすいようです。まとめ買いで買い物頻度が減ると、買い出しの時間が節約できるばかりか、食品単価が下がって節約につなげられます。
消費期限が短いものや、保存に注意が必要な食材は、量が多すぎると期限内に使いきれず無駄になってしまうので、まとめ買い前に数日分の献立を考えておき、献立に基づいた買い出しリストを作り、無駄遣いや買い忘れを防ぎましょう。
腹持ちがよく安い食材を使う
腹持ちがよく、安い食材を選ぶようにすると、少ない食材でもお腹いっぱいになります。ここでいう腹持ちがよい食材とは、消化に時間がかかる食品や、たんぱく質・食物繊維・脂肪などが多く含まれている食材を指します。満腹感を得られるだけでなく、栄養バランスも良いのがメリットです。
代表的な食材としては、玄米や大豆、鶏肉などが挙げられます。これらの食材は栄養価が高く、比較的安価で手に入るのでおすすめです。たんぱく質や食物繊維、脂肪が多く含まれている食材には、豆類やナッツ、魚などがあります。
総菜などはスーパーで買う
スーパーの総菜は、必要な食材を全て揃える必要がなく、手間がかからないというメリットがあります。使われている食材によっては、一人分を揃えるためにかえって高くついてしまい、出来合いの惣菜を購入したほうがお得なこともあるのです。
自分が食べたい適量を購入できて、食材が余らないので食品ロスもありません。季節や時期によって種類が変わるため、毎回違った種類を試せて、食事の楽しみも増えますね。自炊と併用して、スーパーの惣菜を上手く取り入れると、食費を抑えつつ、バランスの良い食事を摂れます。
一人暮らしの自炊であると便利な家電
一人暮らしの自炊では、調理を助けてくれる便利家電に頼るのも賢い方法です。中でも便利な家電として、電気圧力鍋、オーブンレンジ、食器洗い乾燥機などが挙げられます。
電気圧力鍋は、時間がかかる煮込み料理を短時間で仕上げられますし、オーブンとレンジ機能を兼ね備えたオーブンレンジは、グリル調理を行なえて便利です。
料理はちょっと苦手だけど、家電の力を借りて挑戦してみようかな。
私は料理は好きだけど、後片付けが少し苦手…。
調理後の後片付けが苦手な人は、食器洗い乾燥機があれば、調理後の調理器具や食器類をひとまとめにして、洗浄から乾燥までを任せられます。家電を上手に活用して、自炊を効率よく進めましょう。
電気圧力鍋
電気圧力鍋は、調理時間の短縮になる上に、調理が簡単で美味しく仕上がる優れものです。密閉性が高く加圧調理ができる電気圧力鍋は、煮込み料理やスープなど、時間のかかる料理を短時間で仕上げます。
加圧調理により、素材の旨味が逃げず柔らかく煮え上がるため、短時間でも美味しく仕上がりますよ。保温機能がついているものが多いため、温かいまま食べたい料理を、時間が経ってからも美味しく食べられます。
火を使わないので、夏場でも調理中に暑くならないのもおすすめポイントです。また、調理中に別の料理を作ったり、洗い物を片付けたりできるというメリットもあります。
アイリスオーヤマの電気圧力鍋「PMPC-MA2-B」は、高出力で加熱し、調理時間を大幅に短縮できます。予約タイマー機能は24時間設定できるので、時間にあわせてすぐに食事を楽しめます。
あらかじめセットされた調理メニューを使えば、煮込み料理だけでなく蒸し料理も作れますよ。過熱防止機能が付いているので、誤操作による火災や事故を防げて安全です。内釜は丸洗い可能なので、取り外して洗えてお手入れも簡単です。
山善の電気圧力鍋 EPCA-250M(B)は、5段階の圧力調整機能と14種類の調理メニューが搭載された多機能な電気圧力鍋です。食材の種類に応じて最適な圧力で調理できるため、火加減の調整や時間調整をする必要がなく、手軽に料理できます。
14種類の調理メニューには、ご飯、肉料理、野菜料理、スープ、鍋料理など、定番のメニューが幅広くセットされています。タイマー機能は最大24時間まで予約可能で、調理後に保温モードに切り替わるため、いつでも温かい食事を楽しめます。フッ素加工が施された内鍋は汚れが落ちやすく、耐久性にも優れています。
オーブンレンジ
オーブンレンジは、電子レンジとオーブンの2つの機能を兼ね備えた調理家電です。レンジの加熱だけではレシピが限られますが、オーブンで焼き上げられることにより、ピザやグラタンなどの料理レシピが増えます。きれいな焼き色が付いて仕上がるので、料理のモチベーションも上がりますね。
また、電気圧力鍋同様に、調理中に別のことができるという利点もあります。自動メニューがセットされた製品では、目を離していても美味しく仕上がるので便利です。
パナソニックのオーブンレンジ NE-MS268は、800Wの高出力と12Lの庫内容量を備えており、加熱調理をスピーディーに行なえます。オーブン・グリル機能を搭載しているので、ピザや焼き魚、グラタンなどの料理にも挑戦できます。
中華メニュー6種類を10分で調理できる「中華10分」メニューが搭載されており、ちょっとしたおかずを足したいときにも便利ですね。デザインもシンプルかつスタイリッシュで、キッチンに置いても違和感がなく、大きなダイヤルとボタンで直感的に操作しやすい設計です。
日立のオーブンレンジ MRO-F5Yは、コンパクトなボディながらも18Lの容量で、一人暮らしには十分なサイズ感です。簡単なおかずをさくっと作れるオート調理の「10分メニュー」は、隙間時間で1品が完成するのでぜひ活用したい機能です。
自動調理機能では、調理メニューによって最適な時間や温度を自動設定してくれるので、手軽に本格的な料理を楽しめます。オートメニューにはグラタンやラザニアのご飯レシピから、パンケーキやクッキーなどのスイーツメニューも設定されていて、お菓子作りにも最適です。
ホットプレート+鍋
一人暮らしの間取りでは、キッチンはあまり広々としていないところがほとんどかと思います。そこで活躍するのが、1台で2役をこなせる2WAY家電です。中でもおすすめしたいのは、ホットプレートと鍋の2役をこなす調理家電です。
1台あれば、焼く・煮る・蒸すなどの調理ができる上に、ガスコンロや土鍋よりもお手入れが簡単です。ホットプレートとしては焼き肉や、焼きそば、お好み焼き、ホットケーキなどを楽しめて、プレートを取り外して鍋にすれば、すきやき、おでんなどの鍋料理を作れます。
電気による加熱で火を使わないので、暑い夏場でも調理しやすいですし、卓上でも手軽に作れます。
アイリスオーヤマの「グリル鍋 IGU-PR2-WC」は、煮る・炊く・焼く調理を1台でになえるグリル鍋です。深なべプレートでは、深さがあるので、お鍋やおでんなどの汁物の煮込み料理も作れます。平面プレートを付ければ、焼き肉やお好み焼きをはじめ、パンケーキやフレンチトーストなども作れます。
最大で約250℃の高温まで加熱できるので、時短調理にも役立ちます。温度調節は無段階でできるので、好みの加減に調整しやすく、設定温度に達すると自動で温度上昇を防ぎ、安全面にも考慮されています。
本体カラーは、ホワイトアイボリー、レッド、グレーの3色展開で、自分の好みの色で調理のモチベーションも上がりそうです。
ブルーノのコンパクトホットプレートは、軽量で持ち運びやすく、場所を取らずに収納できます。コンパクトなサイズ感と、ホーロー鍋のようなレトロなデザインで、調理後にそのまま食卓に並べてもおしゃれです。
最大温度は250℃で、保温~250℃まで無段階で調節できるので、温度調整が肝心なレシピにも挑戦できます。プレートにはフッ素樹脂コートが施され、平面とたこ焼き用の2つが付属しており、鍋ができるプレートも別売りされています。
調理後のお手入れも簡単で、作りたい料理に合わせてプレートを交換するだけで、さまざまな料理を楽しめるのが魅力です。1台あれば、鍋料理からパーティー料理まで楽しめる便利でかわいいホットプレートです。
食器洗い乾燥機
自炊は好きだけど、調理後の後片付けを億劫に感じる人は多いようです。そこでおすすめなのが、食器洗い乾燥機の導入です。食洗機はファミリー向けのイメージが強いですが、単身者向けのコンパクトな製品も販売されています。
あえて少し大きめの容量を選べば、調理器具や食器類をまとめて一度に洗浄できて便利ですよ。手洗いよりも高温で洗えるので汚れ落ちが良く、使用水量も少なく済むので経済的です。購入費用はかかりますが、長期的に見ると水道代の節約にもつながります。
シロカのSS-MU251は、省スペース設計のコンパクトなボディが魅力の食器洗い乾燥機です。洗浄モードは、標準・念入り・おいそぎ・ソフト・高温すすぎから、汚れ具合に応じて適したコースを選べます。
コンパクトサイズながらも広々とした庫内には、最大で27センチの大皿も投入できて便利です。シロカ独自の洗浄技術「360°キレイウォッシュ」により、洗浄ノズルがあらゆる角度から汚れを落とします。
UV除菌機能が搭載されているので、洗浄後の食器の保管や、水洗いの難しい小物類の除菌、水筒やタンブラーなどの除菌保管にも活用できます。
サンコーの「ラクアmini」は、コンパクトで場所をとらない食器洗い乾燥機です。シンク横や、シンクに設置した渡し台の上などにも手軽に置けるサイズなので、ワンルームなどの小さめのキッチンで活躍してくれますよ。
手動でタンクに注いで給水するため、コンセントと排水経路さえ確保できれば、キッチン以外の場所でも使用できます。1回の洗浄で使う水量は、わずか3.2リットルなので、節水効果も高いです。熱風乾燥で仕上げるので、食器がカラッと乾き、気持ちよく使えます。
一人暮らしでも効率的に自炊して節約につなげよう!
今回は、一人暮らしで効率的に自炊するためのコツや節約ポイントについて解説してきました。
- 理想的な食費平均は、収入の15%が目安
- 自炊を続けるコツは、無理なく頑張りすぎないこと
- 慣れないうちは簡単なレシピから挑戦して、達成感を得よう
- 惣菜を買うなら、コンビニよりもスーパーで
- 時間があるときに作り置きすると、食事の準備が楽
- 電子レンジや便利な調理家電を取り入れると時短できる
自炊が定着するまでは、とにかく習慣化するまで続けることです。続けるためには、簡単かつ手軽なメニューから挑戦して、スーパーの惣菜などにも頼りましょう。
ストレスになりすぎず、楽しんで続けられるのがいちばんなので、自分が楽しめるよう工夫しながら、マイペースにモチベーションを維持してくださいね。電気圧力鍋や食洗機など、調理の手間を省く便利な家電を用意しておくことも大切です。
調理家電を上手に使えば、調理時間を短縮しつつ、楽に調理を進められます。自炊は節約効果があるだけでなく、健康的な食生活を送るためにも必須なので、節約を機にぜひ取り入れてみてください。