自分のお金を自由に使える一人暮らし。無駄使いをしているわけではないのに余裕がない方も多いでしょう。生活費を見直す際に効果的なのが固定費の節約で、毎月必ず飛んでいく経費を抑えることでゆとりが生まれます。普段の暮らしに欠かせない通信費もその一つです。
3大キャリアの契約から格安SIMへと移行すると、費用を大きく削減できるケースがあります。そこで今回は一人暮らしにおすすめの格安SIMの会社をご紹介します。おすすめの理由や選び方も合わせて解説する内容です。それぞれで持ち味が異なるので状況に応じて選択してみてください。
一人暮らしでおすすめの格安SIM2選
格安SIMにするとは通信料を大幅にカットできるのが魅力です。また、幅広いプランがあってスマホ本体とセットで購入ができ、OPPOなどの人気メーカーの機種を使えるのもメリットです。一人暮らしにおすすめしたい2社の格安SIMの月額使用料を解説します。
楽天モバイル
楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIIは20GBを超過したのちにどれだけ使っても3,278円なのが特徴的です。ドコモの「5Gギガホプレミア」では3GBをこえると無制限で7,315円、ソフトバンクの「メリハリ無制限」で7,238円となっています。楽天モバイルは、ほぼ半額以下の料金で利用が可能です。
また、専用アプリを利用すれば国内通話も無料です。データ使用量により費用が変わる料金体系でデータ容量の超過による速度制限はありません。データをあまり使わない方、消費量が多い方におすすめです。
楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIIにはシェアプランはありませんが、もともとの料金が低く2台を無制限で利用しても費用は6,000円台で、検討する価値は十分にあります。
【月額基本料】
データ容量 | 月額料金(税込み) |
0~3GB | 1,078円 |
3GB超~20GB | 2,178円 |
20GB超~ | 3,278円 |
Y!mobile
Y!mobileのシンプルS/M/Lプランは無駄がなく使えるのが魅力です。残った分は翌月加入プランのデータ容量を上限として次月にプラスされ、翌月末までに使用できます。これには月額550円の追加で高速のまま各プランに2~5GBを足せる、データ増量オプション分が含まれます。
また、通話時間に合わせて選べる2つの通話オプションがあります。複数台のスマホを持ちたいなら別々の電話番号が使える「家族割引コース」、データ通信専用に利用できる「子回線専用プラン」がおすすめです。
「家族割引コース」は別居家族や1人で複数回線持ちたいときにも適用されます。最大の契約数は9回線で、2回線以降をシンプルS/M/Lプランで契約した場合に、基本料金から毎月割引されるのは1,188円です。
「子回線専用プラン」では最大1,078円の基本使用料を追加すれば、親回線のデータ通信容量を最大3つの子回線でわけられます。
プラン名 | データ容量 | 月額料金(税込み) |
シンプルS | 3GB | 2,178円 |
シンプルM | 15GB | 3,278円 |
シンプルL | 25GB | 4,158円 |
一人暮らしに格安SIMをおすすめする理由
格安SIMは全体の利用数が多い時間帯に通信速度が遅くなる傾向があり、手続きも自分でしなければなりませんが、通信費を安くできるメリットがあります。毎月に必ず発生する費用を削減できれば、自由に使えるお金が増えて暮らしがもっと充実するでしょう。
月額料金が安くなる
各会社の3GBの月額料金を比べてみました。ドコモ・au・ソフトバンクでは1月に約4,500~5,700円がかかるのに対し、楽天モバイル・Y!mobileでは約1,000~2,000円です。
Y!mobileは別に通話料がかかるケースもありますが、単純にauなどとの月額料金を比較すると、1月で2~5倍以上の差がでます。初期手数料が必要になる場合でも、長い目で見れば乗り換えるメリットの方が大きいです。
会社名 | プラン名 | 3GBの月額料金(税込み) |
ドコモ | 5Gギガライト | 4,565円 |
au | ミニスマホプラン | 5,665円 |
ソフトバンク | ミニフィットプラン | 5,478円 |
楽天モバイル | Rakuten UN-LIMITⅦ | 1,078円 |
Y!mobile | シンプルS | 2,178円 |
端末をテザリング用にすることもできる
テザリングは使っているスマホをWi-Fiルーターの代わりにして、パソコン・タブレット・ゲーム機をインターネットにつなぐ機能です。スマホのデータ容量を使って通信し、外出先でも使えます。非対応の機種や別途契約が必要な場合もあるので確認して利用しましょう。
Wi-Fi・USB・Bluetoothにより接続しますが、使い勝手を考えるとWi-Fiテザリングがおすすめです。テザリングの際はバッテリーが減りやすくなり、通常よりもデータ通信料がかかります。
格安SIMにはデータ通信のみのプランがあるためテザリング専用とすれば、大手キャリアで2台目の契約をするよりも低料金で利用できます。
一人暮らしにぴったりな格安SIMの選び方
家での時間を自分の好きなように使えるのが一人暮らしの魅力です。通話やメールのほかに情報収集や、音楽を聴いたりゲームを楽しむことができ、生活に欠かせません。ライフスタイルに合ったデータ容量で契約すると利用料が抑えられ満足度はアップします。
大容量または使い放題のプランが安心
大容量プランは通信速度をキープして大量のデータ通信ができ、無制限プランは遅めの通信速度ですがデータ残量が気になりません。一人暮らしの住まいに固定回線がない、光回線の工事ができない、速度制限にかかる方は大容量プランに申し込むのがおすすめです。
Y!mobileのシンプルLでは4,158円で25GBのデータ容量が使え、楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIIなら3,278円でデータ容量が無制限です。アプリのインストール・動画の鑑賞・音楽のストリーミングなどでデータ容量は多く消費されます。自宅のネット環境が整っていない場合は、特に大容量や無制限のプランに契約すると安心です。
オンラインゲームをするなら光回線と併用
スマホでゲームを快適に楽しむには画像の質や速度が重要になります。一定以上の通信速度とデータ容量の確保のために、光回線との併用を検討しましょう。
通信速度が遅いとアプリのダウンロードに時間がかかります。特にクラウドゲームではある程度の速度が必要で、通信速度を10Mbps以上とするゲームも。データ容量はオンラインゲームで1時間に5~50MB、クラウドゲームなら5GBをこえる場合もあります。
光回線なら高速で大量のデータ通信が可能です。楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT VIIと楽天ひかりのセットなら集合住宅で1年目は光回線代は無料、2年目からは4,180円です。
Y!mobileはソフトバンク光への加入でシンプルS/M/Lプランから毎月1,188円が割引に。スムースにゲームができ通信費も抑えられます。
月額料金が安いプランを選ぶ
使用目的に合ったデータ容量を基準に通信料を選ぶと利用料は安くなります。メールしか使わない方は1GBでも十分で、動画の視聴が習慣の方は大容量のプランが合っています。
データ容量が20GB程度あれば毎日50分程度の動画が楽しめ、50GB程度あれば毎日2時間は動画を見られます。自分のライフスタイルを振り返り最適なプランを選びましょう。
1カ月のデータ容量 | 使用目的 |
~1GB | メール・LINE |
~3GB | SMS・ネットサーフィン・LINE電話 |
5~6GB | SMS・アプリゲーム |
10GB~ | テザリング・ファイルの送受信・オンラインゲーム |
20GB~ | ビデオ通話・毎日50分程度の動画視聴 |
無制限 | 頻繁なテザリング・毎日2時間以上の動画視聴 |
一人暮らしにおすすめな格安SIMまとめ
最近では、通信会社から用意されたプランから選ぶのではなく、自分の生活にあったプランを選択できるようになりました。格安SIMを活用すれば、低料金でさまざまな使用目的に対応できます。格安SIMを導入するにあたっては、
- 利用目的にあった容量プランを選ぶ
- オンラインゲームをするなら光回線とのセットプランに契約する
- 自宅に回線がないなら大容量・無制限プランも検討する
などをして、ライフスタイルに見合ったプランを選び契約します。解約しても違約金が発生しないケースが多いので、お得なキャンペーンがあれば乗り換えるのも一つです。通信費は大きく削減できるようになっているので、ぜひ格安SIMも視野に入れて検討してみてください。