日々の生活において、携帯電話は欠かせない存在です。
特に、2023年現在におけるスマートフォンの所持率は全国で95%を超えています。
もはや生活必需品と言えるスマホですが、月々の利用料金はできるだけ安く抑えたいですよね。
そこで今回は、ソフトバンクが提供する格安プランのLINEMOを紹介します。
LINEMOはお得な料金プランであるだけでなく、高速かつ高品質な通信回線としても注目されています。
LINEMOのメリットとデメリットも詳しく解説しますので、乗り換えを検討している方はぜひ参考にしてください。
LINEMOの回線速度は速い?
スマホを利用するうえで、回線速度は非常に重要な要素です。
プランの乗り換えを検討する際に、気にする方が多いポイントの1つです。
日常利用において、回線速度の遅いスマホほど使いにくいものはないでしょう。
ストレスの原因にもなりかねません。
結論を言えば、LINEMOの回線速度は高速であると言えます。
この章では、その理由について詳しく解説していきます。
ソフトバンクと同一ネットワーク回線
LINEMOのネットワーク回線はソフトバンクと同一のものを使用しています。
格安のプランでありながら、高速な通信回線の実現を可能にしている理由の1つです。
このように、自社の回線で通信サービスを提供する事業者を「MNO」と呼びます。
これに対して「MVNO」と呼ばれる事業者は、ソフトバンクやドコモなどが有する通信回線を間借りする形でサービスを提供しています。
近年耳にすることが多くなった「格安SIM」のほとんどはこの事業者です。
回線を間借りしている分だけ、回線速度が遅くなってしまうことが「格安SIM」の特徴です。
追加料金なしで5G通信が利用可能
LINEMOで提供されている2つの料金プランにおいて、いずれも追加料金なしで5G通信が利用できます。
5G通信は2020年に提供が開始された無線通信システムで、大容量のデータを高速かつ低遅延で送信できることがメリットです。
未だ4Gが主流とはいえ、徐々に5Gが利用できる通信エリアの拡大がされています。
ネット社会の急速な発展により、日々扱うデータ容量も肥大化しています。
今後、より快適なスマホの利用には5G通信が必要不可欠になるでしょう。
20GB/3GB選べる2つの料金プラン
LINEMOには900円(税別)で月々に3GB使える「ミニプラン」と、2,480円(税別)で20GB使える「スマホプラン」の2種類が用意されています。
月々に利用するデータ量が少なければより低価格で済みますし、ある程度気にすることなくデータ量を使うことも可能です。
通話に関してはどちらのプランも30秒で22円(税込)の従量制ですので注意してください。
なお、オプションで通話料を定額にすることも可能です。
非常に明快なプラン内容ですので、困惑することなく申し込みができます。
【口コミ・評判】LINEMOの回線速度は速い?
LINEMOの通信速度について、実際に利用している方の口コミを集めてみました。
結論から言えば、通信速度に不満を持っているような口コミはほとんど見受けられませんでした。
ソフトバンクと同一回線を利用していることから、通信速度には定評があることがわかります。
しかし、中には時間帯や状況次第で不安定になることを指摘する口コミもありました。
とはいえ、致命的なほどではないようです。
普段使いとして利用する分には問題ないでしょう。
思ったよりも速度は出ますし、繋がらないことはありません。お昼時はやや落ちるのは仕方がないと思ってます。
引用:価格.com
softbank回線そのままなので、速度やつながりやすさは問題ありません。
引用:価格.com
格安回線並の価格ながら、
引用:価格.com
通信品質は圧倒的に良いです。
レスポンス、通信速度共に4Gでも満足ですが、
5Gも十分にエリアがカバーされており、
自宅Wi-Fi並に快適です。
中心から外れた場所は、アンテナが一本減ります。速度は多少遅くなりますが使えない速さではないので私的には大丈夫です。ゲームをする人は困るかも。
引用:価格.com
繋がりやすく安定しているが、通信速度にはバラつきあり。
引用:価格.com
ソフトバンク回線の人気さ故であろう。
LINEMOを選ぶ9つのメリット
LINEMOには、特筆すべきメリットが数多くあります。
日々のスマホ利用をお得にできるサービスやフィルタリングサービス、端末保証サービスなどが充実しています。
LINEMOが支持されている理由が集約されていると言って良いでしょう。
この章を読むことで、LINEMOの良さが実感できるはずです。
特に乗り換えを検討している方は、ご自身の利用状況と照らし合わせながら読み進めてみてください。
自分に合った利用方法が見つかるはずです。
1.高品質の通信速度&通信範囲
一般的な格安プランでは都市部であっても通信状況が悪く、圏外になってしまうことも少なくありません。
建物内に入った場合も同様のことが言えるでしょう。
格安SIMのほとんどがこの悩みに陥ります。
この原因は格安SIMが大手キャリアの通信回線を間借りする形でサービスを提供していることにあります。
これに対し、LINEMOはソフトバンクと同一のネットワーク回線を使用しています。
そのため、通信速度と通信範囲は大手キャリアの品質に劣りません。
通信状況の悪さは大きなストレスを招きますし、必要な時に使えなくなる可能性もあります。
このような心配をすることなく、安心してスマホを利用できる点はLINEMOの大きなメリットです。
2.「LINEギガフリー」でトークやビデオ通話をギガ消費がゼロ
LINEMOではLINEのトークはもちろん、音声やビデオ通話などのデータ消費がゼロになります。
仮にデータ容量を使い切って通信制限がかかってしまっても、LINEアプリの通信速度は低下しません。
現代において、LINEは主流の連絡手段と言えます。
「友人の電話番号やメールアドレスは知らなくても、LINEのアドレスは知っている」
そんな方も多いでしょう。
データ容量や通信制限を気にすることなく、他者との連絡ができます。
3.iPhone向け保証サービスが利用可能
iPhoneの利用率は全世代で45%、10代~20代に至っては70%以上です。
そんな中、LINEMOではiPhone向けの保証サービスである「with AppleCare Service」が利用できます。
保証内容はバッテリー交換などの自然故障や破損した画面の交換、データ復旧支援サービスなど多岐に渡ります。
「with AppleCare Service」の月額利用料金は最低価格で950円、最大で1,480円です。
料金はiPhoneの機種によって異なり、最新機種になるほど高くなりますので注意してください。
なお、android向けの保証サービスについては後ほど詳しく紹介します。
4.テザリングが無料
テザリングとはモバイルデータ通信ができるスマホを通して、インターネットに直接接続できないパソコンやタブレットをインターネットに接続するサービスです。
モバイルWi-Fiに次いで、屋外でパソコンやタブレットを利用するには欠かせない機能です。
テザリングはスマホのデータ容量を消費するとともに、利用するためにはオプション料金が発生する場合も多くあります。
しかし、LINEMOは申し込み不要かつオプション料金なしでテザリングの利用が可能です。
モバイルWi-Fiの多くは月額での契約料金が発生します。
LINEMOのテザリングであれば、データ容量の消費のみで屋外での作業が可能になります。
5.持ち込み機種で端末保証に加入できる
LINEMOには持ち込み端末保証と呼ばれる、実質的なandroid用の保証サービスが用意されています。
月額715円の利用料金と、交換または修理時の負担金6,600円で利用可能です。
配送での交換や修理、データ復旧支援サービスなどに対応しており、思わぬトラブルに備えられます。
利用の際は専用の受付窓口よりご連絡ください。
6.海外でも使用可能
LINEMOでは「世界対応ケータイ」というサービスが提供されています。
国内で利用中の端末で海外でも通話やメール、データ通信などが行えるサービスです。
これは「国際ローミング」とも呼ばれます。
海外旅行などの際には必要不可欠な機能です。
新規契約の場合、利用できるのは5カ月目からとなります。
また、利用する地域によって加入すべきプランが変わりますので注意してください。
7.通話オプションの後付けが可能
LINEMOでは自分の利用状況に応じて、様々なサービスをオプションで後付けすることが可能です。
その中でも、多くの方が検討するのは通話定額サービスでしょう。
LINEMOには「通話準定額」と「通話定額」の2つのプランが用意されています。
通話準定額は月額550円で5分/回以内の国内通話が無料になります。
通話定額の場合は月額1,650円で国内通話が無料になり、こちらは時間無制限です。
短時間かつ高頻度で通話を利用するなら通話準定額がオススメです。
逆に、長時間通話することが多い場合は通話定額がお得になります。
8.ソフトバンクまとめて支払いが使える
LINEMOはソフトバンクが提供しているサービスですので、「ソフトバンクまとめて支払い」が利用できます。
いわゆる「キャリア決済」と呼ばれるもので、ネットショッピングなどの購入代金を月々のスマホの利用料金と合算して支払いできるサービスです。
支払い回数が減る分、家計管理がしやすくなるメリットがあります。
ただし、使い過ぎてしまう危険性があるので注意が必要です。
9.フィルタリングサービスにも対応
LINEMOでは18歳以下の未成年を対象にフィルタリングサービスの利用を推奨しており、無料で利用できます。
連絡手段や防犯などの観点から、未成年のお子さんにもスマホを持たせたいと考える方は多いでしょう。
そんな親御さんにとって、安心に繋がるサービスです。
インターネットが急速に普及する昨今、有害なサイトや犯罪の手口は巧妙化しています。
自衛力が求められるなかで、強力な手助けになってくれるでしょう。
LINEMOを選ぶ際の7つのデメリット・注意点
LINEMOにはメリットが多い反面、デメリットもあります。
メリットに目が行きがちですが、商品について深く知るためにはデメリットに目を向けることも大切です。
そこで、LINEMOを検討する際に注意すべきポイントやデメリットをまとめました。
乗り換えを考えている方は、こちらにも目を通しておいてください。
1.通信制限になると速度が最大300kbpsまたは1Mbpsに制限
LINEMOには、月々のデータ量を3GBまで使えるプランと20GBまで使えるプランの2種類が用意されています。
規定のデータ量を使用量が超えてしまうと、通信速度に制限がかかってしまいます。
このため、月々のデータ使用量には注意が必要です。
通信制限がかかると3GBのプランは最大で300kbpsまで、20GBのプランでは1Mbpsまで通信速度が制限されます。
スマホを全く使えなくなるわけではないですが、動作は確実に遅くなります。
動画の再生や高画質画像の読み込みなどは非常に困難になるでしょう。
しかし、1GBあたり550円でデータ量の追加購入ができます。
必要な場合は、追加購入も検討しましょう。
2.通信単体申し込みのため端末購入ができない・端末保証がない
LINEMOでは端末購入ができず、通信サービスのみの提供です。
加入する際には自身で端末を用意しておく必要があります。
また、通信契約に付随する端末保証はありません。
しかし、オプションサービスで持ち込み端末に保証を付けることが可能です。
利用端末への保証を希望する場合はこちらを検討しましょう。
3.全ての手続き・サポートがオンラインのみ
LINEMOは全ての手続き及びサポートがオンラインのみとなっています。
サポートはチャットのみとなり、電話対応はありません。
スマホ利用においてプランへの加入や乗り換えに苦手意識を持つ方は少なくないでしょう。
そんな方にとって、実店舗でのサポートや電話窓口がない点は不安材料になります。
4.データ容量の繰越しが不可
LINEMOでは毎月1日にデータ容量のカウントがリセットされます。
データ容量の繰越しは出来ないので、できるだけ無駄なく使った方がお得と言えるでしょう。
LINEMOには月々に使えるデータ容量が3GBと20GBのプランがあります。
中間のプランがない点が悩ましいところです。
月々のデータ使用量が多くないにもかかわらず、20GBのプランを利用していると損をしてしまいます。
5.キャリアメール(MMS)の引き継ぎは有料
キャリアからLINEMOに乗り換えた場合、それまで使っていたキャリアメールのアドレスは使えなくなってしまいます。
これは、同系列であるソフトバンクのアドレスでも同様です。
キャリアメールの引き継ぎをすることでアドレスの継続利用が可能ですが、月額で330円かかります。
引継ぎをしない場合はフリーメールやSMS、LINEの利用が選択肢となるでしょう。
6.未成年や法人名義では契約が不可
LINEMOでは未成年や法人名義での契約が出来ません。
事業等での利用を検討している方は注意してください。
とはいえ、契約者が18歳以上であれば、使用者が18歳未満の未成年であっても問題ありません。
ご家族で利用する際には問題にならないでしょう。
7.留守番電話・転送電話サービスが利用不可
LINEMOでは有料のオプションサービスを付けることで「留守番電話サービス」や「着信転送サービス」、「着信お知らせ機能」が利用できます。
通常の利用プランには含まれておらず、申し込みなしでは利用できません。
月額の利用料金は220円となっています。
【他社比較】LINEMOの速度とahamo、povo、楽天モバイルを比較!
世間の格安志向と需要の高まりから、LINEMOと似たような格安プランは近年で急増しています。
そのうえで、各社の通信速度も気になる点ではないでしょうか。
そこで、LINEMOとその他格安プランの通信速度を比較してみました。
平均レスポンス速度 | 平均ダウンロード速度 | 平均アップロード速度 | |
LINEMO | 44.71ms | 81.75Mbps | 18.85Mbps |
ahamo | 50.4ms | 97.72Mbps | 11.87Mbps |
povo | 50.04ms | 71.24Mbps | 15.05Mbps |
楽天モバイル | 50.89ms | 53.94Mbps | 29.51Mbps |
こちらは2023年6月以前の直近3ヶ月間における、通信速度の実測値を平均化したものです。
数字が大きいほど、通信速度が速いことを表します。
LINEMOの特徴はアップロード速度とダウンロード速度が両者とも安定して早いことです。
こちらは「上り」「下り」と表現されることもあり、通信速度を測るうえで重要なポイントです。
とはいえ、根本的にどのプランも通信速度は速いと言えます。
日常利用で気になることはないでしょう。
格安SIMとの比較(mineo、nuroモバイル、イオンモバイルなど)
続いて、格安SIMの通信速度とも比較してみました。
平均レスポンス速度 | 平均ダウンロード速度 | 平均アップロード速度 | |
LINEMO | 44.71ms | 81.75Mbps | 18.85Mbps |
mineo | 70.76ms | 42.21Mbps | 10.12Mbps |
nuroモバイル | 47.93ms | 51.2Mbps | 11.47Mbps |
イオンモバイル | 66.75ms | 38.72Mbps | 8.09Mbps |
こちらも2023年6月以前の直近3ヶ月間における、通信速度の実測値を平均化したものです。
LINEMOだけでなくahamoやpovo、楽天モバイルと比較しても通信速度の違いは歴然と言えます。
キャリアから通信回線を間借りしている分、かなりの格安で料金プランを提供できることが格安SIMの最大の強みです。
しかし、この速度だと日常生活でも使いづらさを感じる人は多くなるでしょう。
LINEMOの通信速度が遅い!対処法は?
通信速度の速さが特徴のLINEMOですが、状況次第では遅くなってしまうこともあります。
そこで、LINEMOの通信速度が遅くなってしまう原因と対処法を紹介します。
回線が遅くなる時間帯・場所ではモバイルデータ通信の使用を避ける
通信速度は回線の混雑状況や場所に大きく左右されます。
以下のような状況下ではモバイルデータ通信の利用を避けて、Wi-Fiを利用するのが賢明です。
金属やコンクリートに囲まれた屋内では通信速度が遅くなることがよくあります。
金属やコンクリートは電波の反射が大きいために、電波が届きにくくなってしまうからです。
対して、ガラスや木材の場合は電波を通しやすいので比較的繋がりやすいです。
また、通信回線を利用する人が多い時間帯では、その分だけ通信速度が遅くなります。
状況によってはかなり繋がりにくいこともあるでしょう。
日本においては、以下の時間帯に通信回線が混雑しがちです。
- 12:00~13:00
- 8:00~9:00
- 17:00~19:00
- 21:00~23:00
会社や学校のお昼休みと通勤・通学時間にあたります。
とはいえ、LINEMOの通信速度ならネットサーフィンや連絡をする分には問題ないでしょう。
動画視聴などの負荷がかかりやすいものには注意が必要です。
スマホの容量不足:データの整理
スマホ本体のストレージが容量不足になってしまうと、WEBサイトの閲覧やアプリの起動がかなり遅くなります。
ストレージとはデータの保存場所のことです。
通信速度の低下を感じたら、ストレージに空きがあるか確認してみてください。
ストレージ容量はスマホの設定画面から確認できます。
空きがない場合は不要なアプリや写真などを削除して、データ整理をする必要があります。
通信制限の場合:データを追加購入する
月々のデータ使用量を超過してしまうと、最大で300kbpsまたは1Mbpsの通信制限がかかってしまいます。
WEBサイトの閲覧などはできますが、かなり遅くなるのでストレスを感じるでしょう。
LINEMOでは毎月1日にデータ容量のカウントがリセットされますので、このタイミングで通信制限も解除されます。
月末であったり、特に利用する予定が無い場合は1日まで待っても良いでしょう。
また、データを追加購入することでも通信制限を解除できます。
費用は1GBあたり550円となります。
すぐに解除したい場合や1日まで期間がある場合には、データの追加購入が最善の選択肢になるでしょう。
データの追加購入は手動で行えるほか、オートチャージを設定することもできます。
まとめ:LINEMOの通信回線は高品質で高速
- LINEMOはソフトバンクと同一回線を利用することで高速化を実現
- LINEアプリをギガ消費ゼロで利用可能
- 端末購入はできないので注意が必要
格安プランであるLINEMOの最大の特徴は、高速かつ高品質な通信回線にあります。
これは大手キャリアのソフトバンクと同一の回線を利用しているからです。
LINEMOには2つのプランが用意されており、自身の利用状況に応じた選択ができます。
オプションを追加することで、端末保証サービスや通話定額プランなどへの加入も可能です。
LINEMOでは端末の購入ができないので、予め自身で端末を用意しておく必要があります。
また、全ての手続きやサポートはオンラインのみでの対応になります。
実店舗でのサポートが受けられないので、自分1人で手続きすることに不安がある方は注意してください。
格安プランへの乗り換えを検討している方は、高品質かつ高速回線のLINEMOを選んでみてはいかがでしょうか。