香りが高く、自分好みの味で飲みやすいコーヒー。そんな「おいしいコーヒー」を自分で淹れたいけれど、最近コーヒーに興味が出てきたばかりでコーヒーの知識がなく、適切な淹れ方がわからない…と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
実は、HARIOの商品を使えば家で簡単にプロ並みのコーヒーを淹れられます。今回は、HARIO株式会社のマーケティング本部・企画広報部の藤本様と辻本様のお二人に、初心者でもできるおいしいコーヒーの淹れ方について伺いました。コーヒー初心者の方は、ぜひコーヒーの淹れ方を学んでみてくださいね。
HARIO社員が語る!おいしいコーヒーを淹れる前に知っておいてほしいこと
ーー本日はよろしくお願いいたします。まずは、自己紹介をお願いしてもよいでしょうか。
藤本様(画像左):藤本と申します。入社前からコーヒーを飲むことは好きだったのですが、淹れることについては初心者でした。HARIO入社後にコーヒーの淹れ方をしっかりと学んだことで、コーヒーに対する愛着がさらに湧きました。本日は、初心者目線ということで私がメインでお話させていただければと思います。よろしくお願いいたします。
辻本様(画像右):辻本と申します。SCAJ認定のコーヒーマイスターの資格を持っております。HARIOにはコーヒーマイスターがたくさんいるんですよ。私はエチオピア産の豆が好きで、最近は浅煎りにハマっています。温度によって味が変わるのが面白いんです。本日はよろしくお願いいたします。
コーヒーの基礎知識
ーーコーヒーを淹れる前に、まずはコーヒーの基礎知識について教えてください。
HARIOでは、3つのポイントを大事にしています。「コーヒー豆を新鮮な状態で保って淹れる」「コーヒー豆をそれぞれのコーヒー器具にあったサイズに挽いていく」「コーヒー粉・お湯の量をスケールで測る」の3つです。順番にお伝えしていきます。
まず大事なのが、コーヒー豆を新鮮な状態で保って淹れることです。食品と同じと考えていただければと思いますが、コーヒー豆は焙煎してから時間が経つとどんどん酸化していくので、味が落ちてきてしまいます。
おいしく飲める理想の期間は、焙煎してから1〜3週間です。その間は密封できるキャニスターに入れて暗いところで保存するようにしてください。3週間以降は冷凍保存するのがおすすめです。
挽いた豆は表面積が増えてより酸化が進むため、挽いたら数日以内に飲み切っていただくほうが、よりおいしく飲めますよ。
2つ目のポイントが、コーヒー豆をそれぞれのコーヒー器具にあったサイズに挽いていくこと。コーヒーミルは粗く挽いたり細かく挽いたりできますが、お使いの器具に合ったサイズで挽くのがおすすめです。これは器具によって、コーヒー粉をお湯に浸す時間など、抽出プロセスが変わってくるためです。
器具におすすめのコーヒー豆の挽き具合が書いてあると思いますので、そちらを見ていただくのがよいと思います。
3つ目のポイントが、コーヒー粉・お湯の量をスケールで測ること。量を測るのは、お菓子作りと同様、味を左右する重要なポイントです。コーヒー粉に対してお湯が多すぎると、薄くなって水っぽくなってしまいますし、少なすぎると苦くなってしまいます。
まずはキッチンスケールでもよいので、きちんと分量を測ってからドリッパーに入れるようにしましょう。コーヒーレシピ(コーヒーの淹れ方)によって異なりますが、HARIOではコーヒー粉とお湯の比率を1:14で作っています。
最低限そろえてほしいコーヒー器具
ーー続いて、コーヒーを淹れるにあたって最低限そろえてほしい器具について教えてください。
最低限そろえてほしいのは、以下です。
- ドリッパー
- ペーパーフィルター
- サーバー
- ケトル
- スケール
ドリッパーはハンドドリップでコーヒーを抽出する器具です。ペーパーフィルターはコーヒー粉をろ過して抽出するために必要なものです。サーバーは、抽出したコーヒーを受ける器具のことを指します。1人分であれば、マグカップでも問題ありません。
ケトルは細口タイプのものを選ぶと、狙った場所に正確にお湯を注げるのでおすすめです。コーヒーを淹れる際には、豆の重さを測るだけではなく、抽出時間を計るとさらにおいしく仕上がります。はかりとタイマー機能が一体化したスケールを使うのがおすすめですが、キッチンタイマーを併用するのもよい方法です。
できればコーヒーミルも用意して豆を挽くところから楽しんでいただきたいですが、まずは粉状のコーヒーを購入して気軽に始めてみるのもよいと思います。
初心者でもできる!おいしいコーヒーの淹れ方3STEP
ーーそれでは、おいしいコーヒーの淹れ方について教えてください。
実際に淹れながら説明していきますね。まずは、今回使うドリッパーについてご紹介します。こちらは「V60」というドリッパーで、バリスタをはじめとして、世界中でご愛用いただいております。
ほかのドリッパーとは違う特徴が3つあります。1つ目は、円錐形であることです。一般的には扇形が多いのですが、円錐形だとコーヒー粉の層がより厚くなるため粉に触れる時間が長くなり、コーヒーの成分をより抽出できます。
2つ目は、ドリッパーの底面が大きい1つ穴というところです。大きな穴からペーパーの先端が出ることで、注がれたお湯がドリッパーの制限を受けることがないため、抽出速度を速くすることができ、お湯を注ぐ速度によってコーヒーの味を変えることができます。3つ目はスパイラルリブです。凹凸を高く上部まで伸ばしたことで空気がしっかり抜け、コーヒーのおいしさを最大限楽しむことができます。
STEP1 豆の準備
それではここから、淹れ方の説明をしていきます。まずはコーヒー豆を必要な分だけ用意します。初心者の方は、「中煎り」の豆を選ぶとよいでしょう。味のバランスが取れているので、自分好みの味がまだわからない人におすすめです。
その後はミルで挽いていきます。豆を挽くときの心地よい音や広がる香りも楽しめるので、コーヒータイムをより充実させたい方は、ぜひミルを用意してご自身で挽いてみてくださいね。
STEP2 ドリッパーでの抽出
続いて、ドリッパーで抽出をおこなっていきます。まずはペーパーフィルターを用意して、ギザギザしているところを山折りに折ってください。ドリッパーの形に沿うように広げておくと、抽出の効果を高めることにつながりますよ。
細口のケトルを持っていない人は、弊社の「V60 ドリップケトル・エアー」がおすすめです。軽量感や注ぎやすい形状が、ドリップをサポートします。
お湯が用意できたら、コーヒー粉をセットする前に「リンス」という作業をおこないます。これはペーパーフィルターにお湯をかけることで、紙の匂いを取り除き、フィルターをドリッパーに密着させるとともに、器具全体を温める効果があります。
お湯を捨てたらコーヒー粉をセットし、最初に蒸らしをおこないましょう。コーヒー粉全体にお湯を行き渡らせて、その後の抽出を高める効果がありますよ。コーヒー粉の量の2倍のお湯を注ぎ、中心から外側に向かって円を描くように注いで、全体を均一に湿らせてください。
注ぎ切って30秒蒸らしたら、その後はコーヒー粉の4倍の湯量を計3回注ぎます。中心に、うず状にお湯を注いでください。ただし、ペーパーフィルターにお湯が触れると、お湯がコーヒー粉の外側を通り、コーヒー粉の成分が抽出されにくくなるので注意してくださいね。
また、お湯が落ち切るまでを計3分としてください。3分以上経つといらない苦味まで出てしまうので、全体の抽出時間は意識してみてくださいね。
STEP3 味わいの調整
抽出が終わったら、味を均一にするためにサーバーを軽く回してかくはんしてください。ちなみに、お湯をかける速度をより速くするとあっさり・スッキリしたコーヒーを淹れられます。ゆっくり淹れるとコク深い味わいになります。慣れてきたら速度を変えて楽しんでみてくださいね。
豆の種類・お湯のスピード・使う器具によってもコーヒーの味は変わります。また、レシピによって味が変わるのも面白いポイント。HARIOでは1:14で淹れていますが、いろいろなバリスタさんがレシピを公開しているので、真似して淹れてみるとプロ並みの味を楽しめますよ。
また、自分の理想の味の追求をサポートしてくれる、「Coffee Scale POLARIS」という製品もあります。お湯とコーヒーの比率をボタンで変えると、自動でお湯の量を計算してくれます。また、抽出しているときに全体の何割のお湯が入っているのかがわかるような仕様になっているので、自分で計算せず簡単にコーヒーを淹れられますよ。
HARIO社員おすすめ!おうちコーヒーをもっと楽しむためのアイディア
ーー実際に飲んでみると、自分が普段飲んでいるのよりもおいしくてびっくりしました。淹れ方だけでも楽しめそうですが、おうちコーヒーをもっと楽しむためのポイントがあれば教えてください。
コーヒーのおすすめのアレンジと、おうちカフェをもっと楽しくするための小物について紹介させていただきますね。
おすすめのアレンジ
弊社のInstagramでは、たくさんのアレンジレシピをご紹介しています。今回はカプチーノやカフェモカといった、甘めで飲みやすいアレンジをご紹介します。
作り方はとても簡単!泡立てたミルクの上から、濃いめに淹れたコーヒーを注ぐだけで、簡単にカプチーノが作れます。チョコレートを加えてカフェモカにしても美味しいですよ。
ミルクとコーヒーの比率は2:1で作っています。詳しい作り方は、ぜひInstagramをご覧いただけるとうれしいです。弊社では、ミルクを泡立てるフォームも取り扱っています。電動で泡立てられるので、簡単に泡立つミルクを作れますよ。
おうちカフェをもっと楽しくするための小物
キッチンをカフェのように彩りたいなら、弊社では同じ商品をいろいろな素材で展開しているので、同じ色味や素材で製品をそろえてみるのもおすすめです。
また、華やかなビジュアルがお好きな方は、「V60 ドリッパーSUIREN」がおすすめです。「V60」のスパイラルリブだけを抽出したもので、1個1個取り外しできます。1個1個色を変えられるので、自分の好きな色にカスタマイズできるのが特徴です。推しのカラーにするのも楽しめそうですね。
コーヒードリッパーは白黒や透明、金属など色がモノクロなイメージがあると思います。見た目から楽しさを加えたいという思いで作りました。単品で2,750円なので、お手頃な価格で手にとっていただきやすいのではないかなと思います。
取材メモ
今回コーヒーを淹れていただいたときに使用したグラスは、ほどよい大きさと安心感のある重さで非常に使いやすい印象を受けました。お酒にも使用できるので、家飲みをしたい人にもおすすめの商品です。
コーヒーライフの第一歩を踏み出そう!
今回はHARIOのお二人においしいコーヒーの淹れ方について伺いました。お二人が教えてくれたコーヒーの淹れ方とHARIOの商品を使うことで、初心者でも簡単においしいコーヒーが淹れられるようになりますよ。
まずはHARIOのドリッパーとケトルで1杯から始めてみてはいかがでしょうか。コーヒーのある生活の楽しさを実感してみてくださいね。
ちなみに、HARIOではコーヒー以外にも水出し茶ボトルやガラスのご飯釜など、幅広いキッチングッズを販売しています。ぜひ一度HARIOの商品を手にとってみてはいかがでしょうか。