布団乾燥機で火事はおきる!発火のリスクと安全対策を紹介!

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布団乾燥機と発火リスクについて 

布団乾燥機は、布団の乾燥や保温に役立つ家電製品です。

製品によっては衣類の乾燥、ダニ除去、消臭、花粉対策の効果もあり、年間を通して活用できる点が魅力です。

家事の負担軽減や生活の利便性向上に繋がるため、布団乾燥機の導入を検討する方も多くなっています。

しかし、実は布団乾燥機による火災事故が度々起こっていることはご存知でしょうか?

コンセントやプラグが溶ける、火花が散る、焦げるといった小さなトラブルから、布団や自宅が燃えるといった大きな火災までさまざまな事故が発生しています。

布団乾燥機を安全に使用するためにも、発火リスクについて正しく理解を深めることが大切です。

ここでは、布団乾燥機の温度特性と火事が起きた具体的な事例について解説します。

あらゆるシチュエーションにおける火災事例をご紹介しているので、「どんな状況で布団乾燥機が火事を起こすのが知りたい」「既に布団乾燥機を持っているけど自分の使い方が安全なのか分からない」という方はぜひ参考にしてくださいね。

布団乾燥機の温度特性 

家庭用の布団乾燥機には、マットタイプとホースタイプの2種類があります。

マットタイプは布団に敷くことで乾燥・保温を行う仕組みになっており、ホースタイプでは温風を送風するホースを布団の中に入れて使用します。

マットタイプは布団全体に熱を送り込みやすく、内部の温度のムラが少ない点が特徴です。

一方のホースタイプは、製品によってはホースの先のみが熱くなりやすい傾向にあります。

ただし、温風力が強い布団乾燥機やホースが2本付いている製品なら均一に温度が上昇しやすいため、マットタイプと同様の乾燥・保温力を兼ね備えています。

温度調節については種類による違いはなく、メーカーや設定モードによって40~70℃程度まで温度調節できるのが一般的です。

火事が起きた具体的な事例 

多くの家庭で普及している布団乾燥機ですが、年間10件前後の火災事故が報告されています。

しかし、正式に報告されているのは大きな火災事故のみとなっており、小規模な発火を含めると一定数のユーザーがトラブルを体験しています。

以下は、布団乾燥機による火事の事例です。

・延長コードの利用

・電源ケーブルやプラグの老朽化

・可燃性物質との接触

・洗剤と布団乾燥機の接触

・布団乾燥機に布団が覆いかぶさる

・海外での利用

メーカーが推奨していない誤った使い方をしているケースも見られる一方で、悪条件が重なったことで火災に繋がっているパターンもあります。

ここでは、布団乾燥機による火事の事例について、火災の原因も併せて深堀していきます。

大規模な火災と小さなトラブルの両方の事例をご紹介しているので、布団乾燥機で起こり得る火事の詳細を確認していきましょう。

延長コードの利用による出火

布団乾燥機で起こりやすい火災の原因に、延長コードの利用があります。

「ベッドからコンセントの距離が離れていて付属のケーブルだと届かない」「布団乾燥機を使うためだけに部屋の模様替えをするのは面倒くさい」といった理由から、布団乾燥機を延長コードに繋ぐユーザーが後を絶ちません。

しかし、実際に布団乾燥機のコンセントと延長コードを接続した方からは、コンセントが溶けたり接続部から火花が飛び散ったりしたという声が多く寄せられています。

留守中に延長コードで布団を温めていて火災に発展したというケースもあるので、日常的に延長コードを利用している家庭では特に気を付けなければなりません。

尚、延長コードの消費電力の上限は、1500Wが一般的です。

布団乾燥機の消費電力は600~700W前後で1500Wよりも小さいものの、長時間の利用によって延長コードが熱を持ちやすくなります。

熱によってコンセントや延長コードの一部が溶けてしまう事故が多発しているので、布団乾燥機の導入を検討している場合は注意しましょう。

もし間取りなどの都合で延長コードが必要な場合は、布団乾燥機が延長コードに対応しているかを確認することが大切です。

多くの布団乾燥機には、安全に利用するための注意事項が記載されています。

延長コードのケーブルをしっかりと伸ばすことで使用可となっている製品もあるので、事前調査を徹底するよう意識してくださいね。

電源ケーブルやプラグの老朽化による出火

布団乾燥機の電源ケーブルやコンセントが老朽化している場合、火災などの事故が発生しやすい傾向にあります。

長く布団乾燥機を使っていたユーザーは、コンセントを差し込んだ瞬間にコードが破裂したという経験をしています。

破裂の原因は、布団乾燥機のケーブルの断線です。

本来、ケーブルを抜き差しする際にはプラグを持って操作することが想定されています。

しかし、「わざわざ毎回コンセントの所まで行くのは煩わしい」「時短で布団乾燥機を片付けたい」という理由から、プラグではなくケーブルを引っ張ってコンセントから抜く方も多いのが実情です。

ケーブルに過度な負担をかけ続けると、プラグの根元が断線状態になります。

コンセントに差す際にショートしやすくなるため、破裂や火花の原因になる点に注意が必要です。

尚、正しい使い方をしていても、長く利用することで布団乾燥機は老朽化していきます。

使用年数の経過と共にケーブルの断線の確率も上がっていくので、状態の確認やメンテナンスを徹底することが大切です。

尚、老朽化による火災は、布団乾燥機のケーブルのプラグ部分でも起こっています。

モールドタイプのプラグを採用することが多い布団乾燥機は、コンセントにしっかりと固定しやすいという特徴があります。

ただし、10年以上にわたって使用し続ける場合は、プラグの老朽化によりコンセントから抜けやすくなる点に気を付けなければなりません。

プラグとコンセントのすき間にホコリが溜まると、湿気が加わった際に火花放電が発生します。

絶縁部に過剰に熱が伝わって発火するトラッキング現象が起こるため、プラグとコンセントのかみ合わせをチェックするようにしましょう。

実際、コンセントの一部が溶けたり火花が散ったりというように、トラッキング現象によるトラブルを実体験したユーザーも多数存在しています。

可燃性物質による出火

2009年に、布団乾燥機の背面が焼けるという事故が発生しました。

事故の原因は、引火性ガス成分が含まれるエアゾールスプレーです。

エアゾールスプレーとは、いわゆる一般的なスプレー缶のことで、可燃性ガスを噴射剤として使用している点が特徴です。

ユーザーはエアゾールスプレーを使ってバイクの部品を洗浄していたらしく、可燃性ガスが引火したことで近くにあった布団乾燥機に燃え移ったとされています。

布団乾燥機は、最大で70℃程度まで温度が上昇する家電製品です。

布団乾燥機のそばで可燃性ガスを使うと火事になる恐れもあるため、多くのメーカーでスプレー缶の近くでの使用を禁止しているということを覚えておきましょう。

また、見落としやすい火災の原因が、油、オイル、ガソリンといった可燃性液体の付着です。

布団乾燥機の中には、布団だけでなく衣類、靴、帽子などの乾燥に対応している製品もあります。

ジャケットやブーツに可燃性液体が付着している状態で布団乾燥機を利用し、実際に火災が発生したとの報告も寄せられています。

屋外でも使用する衣類や靴などは、布団と違って知らないうちに油、オイル、ガソリンが付着しがちです。

「クリーニング代わりに布団乾燥機を利用したい」「布団乾燥機で手軽に服を乾かせて便利」と考える方も多いものの、可燃性液体が付着していないかを常に確認することが重要です。

尚、アルコールが含まれる香水なども可燃性が高いので、頻繁に香水をつける場合は事前にしっかりと落としてから布団乾燥機を利用しましょう。

洗剤と布団乾燥機の接触による出火

布団乾燥機を使った火災事故の中には、洗剤が原因のものもあります。

洗濯機で洗濯物を洗う際、すすぎ不足によって洗剤が洗濯物に残ってしまうという経験をしたことはありませんか?

布団乾燥機で布団や衣類などを乾かす場合、洗剤が付着していることで火災の原因となる点に注意しましょう。

汚れをしっかりと落とす上で必要不可欠な洗剤ですが、布団乾燥機にとっては異物です。

布団や衣類に残った洗剤が布団乾燥機に接触すると、本体の中に洗剤が入り込む恐れがあります。

異物である洗剤が高温で熱せられることによって焦げるケースも多く、長時間にわたって放置すると発火する可能性が高くなります。

洗濯物を布団乾燥機で乾かそうとしたユーザーは、スイッチをオンにした直後に焦げるような臭いと煙が布団乾燥機から発生しているのを確認しました。

布団乾燥機に洗剤の焦げ付きがあったため、洗濯物に残っていた洗剤が布団乾燥機に付着したことで事故に繋がったと考えられています。

「布団乾燥機は保温ではなく主に乾燥目的で使いたい」「布団カバーを定期的に洗剤で洗うから布団乾燥機で素早く乾かしたい」といったニーズを持つ方は、洗剤の洗い残しに十分気を付けることが大切です。

布団乾燥機に布団が覆いかぶさることによる出火

布団乾燥機の本体部分に布団が覆いかぶさり、火事に繋がったケースもあります。

布団乾燥機は、本来は本体を布団から出して使うことが想定されています。

しかし、布団乾燥機の温風やエアコンの風などによって布団が動いて本体の上にかぶさった場合、吹き出し口が塞がれたことでヒーター部分が過剰に熱くなる点に注意しましょう。

家庭用の布団乾燥機の最高温度は70℃程度ですが、吹き出し口が詰まると温度が上昇して出火する恐れがあります。

覆いかぶさっている布団に火が燃え移ってしまうため、大きな火災に繋がる可能性が高いです。

安価な価格帯の布団では、中綿の素材にポリエステルが使用されることが多くなっています。

ポリエステルは原料に石油が使われているほか、水分率も限りなくゼロに近いため、非常に燃えやすいところが特徴です。

中綿に火が到達すると一気に燃え広がり、自力で消火するのは難しい傾向にあります。

布団乾燥機を安全に使用するためにも、布団が本体に覆いかぶさっていないかを確認したり、保温・乾燥中にこまめに様子をチェックしたりといった工夫が必要です。

海外での利用による出火

普段から布団乾燥機を愛用している場合、「真冬に海外旅行をするので布団乾燥機を持って行って温かい布団で眠りたい」「留学する予定があるから渡航先に布団乾燥機を持参したい」と考える方も多くなっています。

しかし、家庭用の布団乾燥機のほとんどは、国内での利用専用として販売されています。

日本と海外では電源電圧や電源周波数が違うため、海外のコンセントに接続すると火災の原因になることを覚えておきましょう。

アメリカ、台湾、フィリピンをはじめとする一部の国では、日本と同じ形状のコンセントが使われています。

コンセントの形が同じ=日本の電化製品が使用可能と考える方もいますが、日本の電圧は世界でも特に低い100Vが採用されています。

変圧器に接続しなければ布団乾燥機が壊れてしまい、最悪の場合は火事に繋がってしまう点に注意が必要です。

実際、日本専用の布団乾燥機をシンガポールで使おうとしたユーザーは、電圧の違いによって発生した高熱で変換プラグが溶けるという体験をしています。

幸い、在宅していたことですぐに異常事態に気付けたものの、ひとつ間違えれば火災に繋がっていた可能性もあります。

もし布団乾燥機を国外でも使いたいなら、海外対応の製品を選ぶようにしましょう。

大手メーカーからも複数のモデルが販売されており、海外でも安全性を確保しながら温かい布団で眠れます。

布団乾燥機で火事を防ぐための安全対策 

布団乾燥機を導入するなら、安全対策の徹底を心掛けましょう。

利便性の高さを兼ね備えている布団乾燥機ですが、使い方次第では火災事故に繋がるリスクがあります。

また、例え細心の注意を払っていても、老朽化や布団がかぶさってしまうなどの偶然によって火災が起こる可能性もゼロではありません。

安全に布団乾燥機を利用するためにも、さまざまな安全対策を講じることがポイントです。

安全装置が付いている製品を選ぶと、布団乾燥機に異常が発生した時点で運転停止します。

危険な状態のまま稼働し続けることがなく、火災に発展する前に事態を収拾しやすい点がメリットです。

また、布団の耐熱温度が低い場合、布団乾燥機の温風によって布団がダメージを受ける恐れがあります。

素材や室内の状況によっては発火する危険性も考えられるので、事前に布団の耐熱温度を確認しておきましょう。

尚、例え布団の耐熱温度が高かったとしても、布団乾燥機の本体に布団が覆いかぶさると火事の原因になります。

布団乾燥機と布団の位置を定期的にチェックして、適切な距離を保つことが大切です。

もし布団乾燥機を使う部屋の中にスプレー缶がある場合は、布団乾燥機の温風が当たらない場所に移動させましょう。

熱されたスプレー缶が爆発・破裂するという事故も頻繁に起きているので、布団乾燥機の近くはもちろん、温風が届く範囲内にも置かないようにしてくださいね。

以下では、布団乾燥機を使う上で配慮すべき安全対策についてさらに詳しくお話ししていきます。

安全装置がついているものを選ぶ 

火事のリスクを軽減するためにも、安全装置が搭載されている布団乾燥機を選ぶようにしましょう。

布団乾燥機についている機能や性能は、製品によって異なります。

火事や事故を防止するための装置が組み込まれている布団乾燥機もあるので、購入の際は必ず安全装置の詳細についても確認することが大切です。

布団乾燥機に搭載されている主な安全装置に、温度センサー、サーモスタット、温度ヒューズ、電流ヒューズ、転倒時運転停止装置が挙げられます。

温度センサーとは、その名の通り、布団の中の温度を常に測定するためにつけられているセンサーのことです。

サーモスタットは温度を自動で調節する機能のことで、布団の中が高温になり過ぎていると温度センサーが感知することで熱源のスイッチがオフになります。

温度が上昇し続ける心配もなく、火災や熱風による火傷なども防いでくれます。

また、温度ヒューズは、異常加熱が発生した際に回路を遮断するためのシステムです。

サーモスタットの故障時でも温度ヒューズは作動するので、二重の安全装置を確保できます。

電流ヒューズは、一定以上の電流供給が起きた場合に内部の導線を断ち切ります。

過剰な電流の流れによる発火などを防止するので、布団の中の温度が高温になり過ぎない点がメリットです。

さらに、転倒時運転停止装置が付いている布団乾燥機では、本体が倒れたり強い衝撃を受けたりすると自動で電源がオフになります。

ランプや音で状況を知らせる製品も多く、他の部屋にいる場合でも事態の把握に繋がる機能です。

尚、布団乾燥機の中には、安全装置が故障していると本体の電源自体が入らない製品も存在します。

安全装置が故障している状態で使用することがないので、「もし安全装置が壊れていて火事になったらどうしよう」「長く使いたいけど安全装置の寿命に気付けないかもしれない」といった不安を持つ方にもおすすめです。

布団乾燥機を選ぶ際は、使用されているヒーターにも着目してみましょう。

PTCヒーターは温度の上限が設定されており、想定している温度に達すると電流が流れなくなります。

より安全に布団乾燥機を使うためにも、製品選びの際は各モデルの安全機能をしっかりとチェックしてくださいね。

布団の耐熱温度をあらかじめ確認する 

布団乾燥機を実際に使いはじめる前に、必ず布団の耐熱温度を確認しておきましょう。

布団の中綿には異なる素材が使用されており、素材によって耐熱温度にも違いがあります。

家庭用の布団の素材は、大きく分けて合繊、羊毛、羽毛の3種類です。

合繊には主にポリエステルなどの化学繊維が使われており、耐熱性に優れている素材です。

240℃程度の温度に耐えられるため、一般的な布団乾燥機の最高温度である70℃でも問題なく使用できます。

羊毛も80~100℃が耐熱温度となっており、布団乾燥機の使用で布団が傷んだり火災の原因になったりするリスクは低いです。

一方で羽毛の中綿を採用している布団は、耐熱温度70℃という製品が多くなっています。

布団乾燥機の最高温度と一致する耐熱温度ですが、もし本体に布団が覆いかぶさるなどのトラブルが起こった場合に温風が70℃より高くなる可能性もあります。

熱によって羽毛が割れる恐れがあり、永久に保温性が失われてしまう点に注意が必要です。

もし羽毛布団を使っているなら、羽毛専用モードを搭載している布団乾燥機の導入を検討してみましょう。

羽毛布団の性質を損なうことなく使えるため、安全に布団乾燥機を利用できます。

布団乾燥機本体に布団がかかっていないか確認する 

布団乾燥機を使う際は、定期的に布団が本体に覆いかぶさっていないかをチェックするのがおすすめです。

布団乾燥機による火災の中でも、布団と本体の接触が事故原因となっているケースは比較的多い傾向にあります。

布団と本体の距離をしっかりと確保していても、布団乾燥機の温風によって布団が動いてしまう可能性は十分に考えられます。

吹き出し口が熱くなることで発火した場合、布団の素材によっては瞬時に火が燃え広がってしまう点に気を付けなければなりません。

火災事故を防ぎながら布団乾燥機を使うためにも、使用中はできるだけこまめに様子を確認することが大切です。

尚、「家が広いのでわざわざ布団乾燥機の様子を確認しに行くのが手間になる」「家事をしながら布団乾燥機を使うから忘れてしまいそう」という場合は、安全装置が搭載されている製品を選ぶようにしましょう。

温度センサー、サーモスタット、温度ヒューズなどが付いている布団乾燥機なら、本体に布団が覆いかぶさった際に運転停止する製品が多くなっています。

音などで布団との接触を知らせてくれる製品もあるため、火災の発生を防ぐためにも安全装置の有無を調べてから購入してくださいね。

近くにスプレー缶などを置かない 

布団乾燥機を使うにあたって、スプレー缶などの可燃性物質を近くに置かないように気を付けましょう。

スプレー缶の多くにはエアゾールスプレーが採用されており、可燃性のあるLPガスが噴射剤として使用されています。

可燃性ガスの引火による火災も実際に報告されているため、温風を発する布団乾燥機から離して設置することが大切です。

エアゾールスプレーには、ヘアスプレー、制汗スプレー、殺虫剤が含まれます。

特にヘアスプレーは一般家庭の寝室に置いていることも多いため、火災などの事故が起こりやすい環境であるということを覚えておきましょう。

また、布団乾燥機は、通常60~70℃程度まで温度が上昇します。

布団乾燥機のそばにスプレー缶を置いておくことで、スプレー缶自体が熱を帯びやすくなる点に注意が必要です。

真夏の車内で放置されたスプレー缶が、車内温度の上昇によって爆発したという話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?

可燃性のスプレー缶は、高温になることで爆発や破裂を引き起こします。

布団乾燥機の近くは温度が高くなりやすく、直接熱風がかかっていなかったとしてもスプレー缶の温度を高くする原因になり得ます。

スプレー缶が転がって布団乾燥機のそばにいかないようにするためにも、スプレー缶の設置場所や管理を徹底するよう心掛けましょう。

布団乾燥機のよくある質問 

布団乾燥機について正しく知っておくことは、布団乾燥機を安全に使用する上で必要不可欠です。

しかし、実際に布団乾燥機を愛用しているユーザーの中には、「基本的な操作方法以外はよく分かっていない」「布団乾燥機の詳細や禁忌を把握しないまま使っている」という方も多くなっています。

ここでは、布団乾燥機に関するよくある質問をテーマに、布団乾燥機の最高温度、部屋の湿度による影響、稼働中の外出について回答していきます。

使用中の発火リスクを最小限に抑えるためにも、布団乾燥機がどのくらい熱くなるのかはもちろん、湿度によって起こり得るトラブルも把握しておきましょう。

また、布団乾燥機を使う場合、用途によっては長時間にわたって運転し続けなければなりません。

待ち時間を無駄に過ごしたくないという理由から、布団乾燥機をつけたまま外出したいと考える方や、実際に外出している方もたくさんいます。

つけっぱなしで家を留守にすることの是非やリスクについても詳しく説明していくので、利便性と安全性の両方のバランスが取れた使い方を考えてみましょう。

布団乾燥機での最高温度は? 

布団乾燥機の最高温度は、製品によって異なります。

しかし、一般的な布団乾燥機では、吹き出し口の最高温度が70℃というケースが多くなっています。

布団乾燥機を使う主な理由のひとつが、ダニ対策です。

ダニは50℃以上の温風を最低2時間以上当てて死滅するとされていますが、部屋の湿度や条件によっては70℃ほどの温度が必要になります。

そのため、特にダニ除去の効果を謳っている布団乾燥機では、最高温度が70℃に設定されています。

非常に高温の温風が吹き出されるので、可燃性の高いものを近くに置かないように注意しなければなりません。

乾燥機を使う際に湿度は影響がある? 

布団乾燥機は、湿度の高い場所で使うと非常に危険です。

湿度が高い状況とは、空気中の水分が多いということです。

水気の多い場所で布団乾燥機を使うと本体の内部に水分が入り込んでしまい、ショートや感電の原因になる恐れがあります。

ショートと同時に火花が散ったり火が出たりしたというケースも多いため、布団に火がついて燃え広がりやすい点に注意しましょう。

多くのメーカーでは、布団乾燥機を浴室やシャワールームといった湿度の高い場所で使用することを禁止しています。

寝室は布団乾燥機を使う上で安全な条件が整っていることが多いものの、不安な場合は事前に部屋の湿度を確認しておくことが大切です。

尚、布団乾燥機で布団や洗濯物を乾かすと、使用前と比べて部屋の湿度は上昇します。

布団や洗濯物の水分が空気中に分散されるため、運転開始のタイミングで除湿器やエアコンの除湿モードをオンにしておきましょう。

また、乾燥目的で布団乾燥機を使う場合、衣類の水滴が本体にかからないようにする必要があります。

布団や洗濯物の水気をしっかりと切るのはもちろん、本体とある程度の距離を取ってセッティングしてくださいね。

つけっぱなしで外出しても問題ない? 

布団や衣類の乾燥、布団の保温、ダニ除去といった役割を果たす布団乾燥機ですが、運転時間が長い製品も多くなっています。

保温だけなら5~10分で完了する製品もありますが、布団を乾燥する場合は速乾性のある製品でも30分前後、ダニ対策モードでは3~5時間程度かかるのが一般的です。

用途によっては運転開始から終了まで長時間待たなければならないため、「外出の予定があるから布団乾燥機をつけっぱなしで出掛けたい」「布団乾燥機を使っている間に外で用事を済ませちゃダメかな?」といった疑問を持つ方もたくさんいます。

布団乾燥機は、比較的火災が起こりやすい家庭用電化製品です。

年間10件ほどの火災事故やトラブルなどが報告されており、布団乾燥機による火災が原因で自宅を失った方も存在します。

布団乾燥機の破裂、発煙、火花、出火などが起こった場合、できるだけ早い段階で気づけば被害を最小限に抑えられる可能性があります。

一方、外出中では異常事態に迅速に対応できないため、火災状況が深刻化しやすいことを覚えておきましょう。

安全面を考慮するなら、在宅中にのみ布団乾燥機を使うのがおすすめです。

布団乾燥機の中にはタイマーで自動運転を開始する製品も販売されていますが、例えわずかな時間でも不在にするのは危険です。

運転開始から間もないタイミングでトラブルを経験したユーザーもいるので、布団乾燥機を使う際は常に家で過ごすようにしてくださいね。

まとめ

布団乾燥機は、1年を通して活用できる便利な家電製品です。

しかし、火災事故や火事に繋がりかねないトラブルなども定期的に発生しており、安全面を配慮しながら使うことが非常に重要です。

布団乾燥機に関連する火災は、延長コードの利用、電源ケーブルやプラグの老朽化、可燃性物質や洗剤との接触、海外での使用、布団が本体に覆いかぶさることが原因となっています。

延長コードや海外での利用といったメーカーが禁止している使い方を避けるのはもちろん、電源ケーブルやプラグのメンテナンス、付着物や周辺にある可燃性物質のチェック、布団と布団乾燥機の距離なども確認して、火災が起きないように細心の注意を払いましょう。

また、安全装置の搭載された布団乾燥機を選んだり布団の耐熱温度を把握したりすることも、安全対策を徹底する上で大切なポイントです。

不測の事態で火災が発生することもあるので、布団乾燥機の稼働中は外出しないように気を付けてくださいね。

安全かつ快適な生活を実現するためにも、発火リスクを最小限に抑えながら布団乾燥機を活用しましょう。

企画・制作:株式会社ClassLab.「RIRIFE編集部」

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