テレビを視聴するためにはテレビチューナーが必須です。しかし、テレビを持たずにスマホやパソコンでテレビ番組を視聴したいと考えている人も多いのではないでしょうか。
テレビチューナーは外付けタイプや内蔵タイプなど種類が多いため、どれにしようか悩みますよね。
そこで今回は、おすすめのテレビチューナーを用途に合わせた選び方とともにご紹介します。テレビチューナー選びの参考にしてみてください。
この記事でわかること
- テレビチューナーとは、テレビを見るために必要な機器のこと。
- 基本的にはテレビに内蔵されているが、チューナーレステレビや録画機器には新たなテレビチューナーが必要となる。
- スマホやタブレットでもテレビを見るためには、テレビチューナーの取り付けが必要であり、USBタイプやワイヤレスタイプがある。
テレビチューナーとは

テレビチューナーは、放送局から送信されるデジタル放送波を、テレビで視聴可能な映像・音声信号に変換するための機器です。受信したデジタル放送波はそのままではテレビで再生できず、チューナーによる変換作業がないと画面に映像を映し出せません。
チューナーは、アンテナで受信した電波を視聴できる映像と音声に変換する役割を担っています。一般的な液晶テレビには、もともと地デジチューナーが内蔵されているため、アンテナを接続するだけで地上波デジタル放送を視聴可能です。
地デジ放送だけではなく、BS・CS放送などのさまざまな種類の放送波に対応したチューナーが存在します。
また、パソコンやスマートフォンでテレビを視聴したい場合にも、それぞれの機器に対応した外付けチューナーを用意する必要があります。
テレビチューナーと機器

テレビ内蔵・外付け・レコーダー用など、どのタイプのテレビチューナーを選べばいいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
ここからは、テレビチューナーの基礎から、各機器に搭載されているチューナー数の確認方法・選び方のポイントまでご紹介します。
テレビチューナーは機器によって特徴が異なり、用途に合わせた選択が視聴環境の向上につながります。まずは、チューナー機器のタイプや特徴を確認して、自分の視聴スタイルに最適な機器を見つけてみましょう。
テレビ内蔵のテレビチューナー
一般的なテレビチューナーが内蔵されているテレビの場合、別途テレビチューナーを購入する必要がありません。アンテナを設置すれば、テレビ番組を視聴することができます。
テレビチューナーの配線がないので、テレビ周りがごちゃごちゃしないというメリットがあります。テレビチューナーを置くスペースがないご家庭にもおすすめです。
また、インターネット接続に対応しているモデルを選べば、地上デジタル放送やBS放送以外にも、NetflixやYouTubeなどの動画配信サービスを楽しめます。
テレビ内蔵のテレビチューナーは、テレビ周りをすっきりさせたい人・動画配信サービスを楽しみたい人におすすめです。
ブルーレイレコーダー内蔵のテレビチューナー
ブルーレイレコーダーには、テレビチューナーが内蔵されています。そのため、ブルーレイレコーダーを用意すれば、テレビチューナーは購入する必要がありません。
ブルーレイレコーダーを使用する場合は、チューナー数に注目しましょう。チューナーが2つ以上搭載されているモデルは、同時にたくさんの番組を録画することが可能です。
たとえば、チューナー数が2つなら2番組を同時に録画でき、チューナー数が4つなら4番組を同時に録画できます。テレビを視聴しながら裏番組を録画できるので、普段からテレビをよく見る人にとってはうれしい仕様です。
4Kチューナーが内蔵されていれば、4K放送の録画も可能。高画質の映像を楽しめます。
テレビを視聴するだけではなく、録画して後から楽しみたい人は、ブルーレイレコーダーを用意するのがおすすめです。
◆ブルーレイレコーダーの選び方は以下の記事でもご紹介しています。気になる人はぜひチェックしてください。
外付けのテレビチューナー
外付けのテレビチューナーとは、テレビやモニターに後付けで接続して使用する放送受信機器です。既存の機器を買い替えることなく、必要な機能だけを追加できます。
地上波デジタル放送やBS・CS放送、さらには4K・8K放送にも対応した種類が販売されており、ニーズに合わせて選択できます。
HDMIケーブルで接続する据え置き型チューナーは、主にチューナーレステレビで地上波やBS・CS放送を視聴する際に活用されます。
チューナーレステレビでの視聴や、録画機能の拡張・放送波の種類追加など、視聴環境を強化したい場合におすすめです。近年は4K・8K放送の開始により、高画質放送に対応するために外付けチューナーを導入するケースが増えています。
また、録画機能付きの外付けチューナーを使えば、テレビ本体の録画容量を増やせて、複数番組の同時録画も可能です。Wi-Fi接続に対応した外付けチューナーなら、家庭内のどこでもスマートフォンやタブレットでテレビ視聴を楽しめます。
パソコン・スマホ用の外付けテレビチューナー
動画配信サービスやネット配信も便利ですが、リアルタイムで視聴できない番組が多く、すべての放送を楽しむには専用チューナーが欠かせません。
パソコンやスマートフォン向けの外付けテレビチューナーがあれば、テレビがなくても放送番組を視聴できます。パソコン用はUSB接続が主流で、スマートフォン用はLightning端子接続やWi-Fi接続タイプが一般的です。複数のチューナーを搭載した商品なら、視聴しながら別番組の録画も可能です。
また、スマートフォンやタブレット端末用のチューナーは、通勤・通学中の視聴や、屋外利用に適しています。モバイルデータ通信を使用しないため、通信料を気にせずに楽しめる点も大きなメリットです。
パソコン用チューナーは大容量録画や編集機能を備え、スマートフォン用チューナーは災害時の情報収集手段としても活用できます。
テレビチューナーの相場
テレビチューナーの価格は、種類や機能によって大きく異なります。
チューナー種類 | 一般的な価格相場 |
---|---|
テレビ内蔵 | 3万円〜30万円程度 ※テレビの本体価格 |
ブルーレイレコーダー内蔵 | 2万円〜15万円程度 |
外付け | 5,000円〜1万5,000円程度 |
パソコン・スマートフォン用外付け | 8,000円〜3万円程度 |
テレビ内蔵型の場合、テレビの本体価格に含まれるため、チューナー単体での価格設定はありません。
ブルーレイレコーダー内蔵のチューナーでは、エントリーモデルで約2万円から、ハイエンドモデルになると約7万円からの価格帯です。とくに4K・8K放送対応モデルや、大容量ハードディスク搭載モデルは高価格帯に位置します。
外付けテレビチューナーは、地デジ専用の基本的なモデルだと5,000円から1万5,000円程度です。4K放送対応モデルになると2万円から4万円程度、録画機能付きのモデルは3万円から6万円程度まで上がります。
パソコンやスマートフォン向けの外付けテレビチューナーは、手軽なUSB接続タイプで8,000円から2万円程度です。
Wi-Fi接続対応の無線モデルは1万5,000円から3万円程度が相場で、録画機能付きの高機能モデルでは3万円から5万円程度まで価格が上がります。
同じ機能を持つ商品でも、メーカーやスペックによって価格差が生じるので、購入時には複数商品を比較検討しましょう。
テレビチューナーの種類

テレビチューナーは、いくつか種類があります。パソコンで地上デジタル放送を視聴したい、4K・8Kの高画質な映像を楽しみたいなど、用途に合わせたテレビチューナーを選ぶ必要があります。
それぞれの使い道を理解して、利用シーンに合ったテレビチューナーを購入しましょう。どのチューナーがどんなときに必要なのか、それぞれ解説していきます。
地デジチューナー
デジタル放送非対応のテレビで、地上デジタル放送を視聴したい場合、地デジチューナーが必要です。テレビに地デジチューナーが内蔵されている場合は、別途チューナーを購入する必要はありません。
しかしながら、チューナーが内蔵されていない場合、別途用意しなければ地上デジタル放送を視聴することができません。
最近では、 NetflixやAmazon Primeなどの動画配信サービスのみ視聴可能なテレビも発売されています。このようなテレビを「チューナーレステレビ」と言い、本来内蔵されているテレビチューナーが内蔵されていません。
チューナーレステレビで地上デジタル放送を視聴したいときは、地デジチューナーを用意しましょう。
4K・8Kチューナー
4K・8K放送を視聴したい場合は、地デジチューナーではなく、4K・8Kチューナーが必要です。もちろん、4K・8Kチューナーが内蔵されているテレビは、別途用意する必要はありません。
間違えやすいのが、「4K・8K対応テレビ」。これは4K・8Kに対応しているだけであって、チューナーは内蔵されていないので、注意しましょう。
4K・8Kチューナーは、動画配信サービスに対応しているモデルもたくさんあります。4K・8Kチューナー内蔵のHDD・BDレコーダーであれば、視聴だけではなく、録画することも可能です。
テレビ番組を視聴しながら裏番組を録画したり、同時にいくつかの番組を録画したりできるモデルも多くあります。見たい番組が多い人・録画メインの人は、チューナー数が多いモデルを選びましょう。
パソコン用チューナー
パソコンでテレビ放送を視聴するために必要不可欠なのが、パソコン用チューナーです。
パソコン用チューナーには、大きく分けて「内蔵タイプ」と「USB接続の外付けタイプ」の2種類があります。
チューナータイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
内蔵 | ・映像受信が安定している ・複数の番組を同時録画できる ・高画質映像を楽しめる | ・パソコンを開けて作業する必要がある ・取り付けに専門知識が必要 ・業者への依頼費用が発生する可能性 |
外付け | ・USBポートに接続して使える ・コンパクトで持ち運びやすい ・ノートパソコンとの相性が良い | ・同時録画できない製品が多い ・受信感度が不安定になりやすい ・パソコンによっては動作が重くなる |
デスクトップ型で安定した視聴・録画をしたい場合は内蔵タイプ、手軽に使いたい場合やノートパソコンで使用したいなら外付けタイプがおすすめです。
内蔵タイプは、パソコンのPCI Expressスロットに直接装着して使用します。安定した映像品質が得られ、複数番組の同時録画にも対応している製品が多いのが特徴です。パソコンケース内に収まるため見た目もすっきりとしますが、内部への取り付け作業が発生します。
一方の外付けタイプは、USBポートに接続して、ドライバーをインストールすればすぐに視聴を開始できます。Wi-Fi経由でスマートフォンやタブレットでもテレビ視聴ができる製品も登場しており扱いやすいです。
自分の使いたいシーンや用途に合わせて、内蔵タイプか外付けタイプかを選びましょう。
スマホ・タブレット用チューナー
スマホ用チューナーがあれば、スマホやタブレットをテレビ代わりに使用できます。スマホ用のチューナーは、ワイヤレスタイプと直接接続タイプの2種類があります。
接続タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
直接接続(USB/Lightning) | ・持ち運びが簡単 ・インターネット不要 ・設定が簡単 | ・受信感度の変動 ・場所による制約 |
ワイヤレス(無線LAN) | ・安定した受信 ・場所を選ばない ・複数端末で共有可能 | ・通信量を消費 ・初期設定がやや複雑 |
ワイヤレスタイプは、Wi-Fiを利用して電波を受信します。インターネットが繋がれば、いつでも好きな場所でテレビを視聴できるのがメリットです。
ケーブル接続タイプは、端末とケーブルを接続して使用します。コンパクトなので、持ち運びにも便利なだけでなく、リーズナブルな価格で購入できるのも特徴です。
ワンセグかフルセグかの放送受信タイプも、主な使用シーンによって変わってきます。
放送タイプ | 特徴 | おすすめの視聴場所 |
---|---|---|
ワンセグ | ・移動中でも安定受信 ・バッテリー消費が少ない | ・通勤時や移動時 ・外出先 |
フルセグ | ・高画質で視聴可能 ・データ放送対応 | ・自宅や室内 ・通信環境が安定した場所 |
外出先での利用が多いなら、直接接続型のワンセグ対応モデルが適しています。一方、自宅視聴が中心なら無線LAN型のフルセグ対応モデルがおすすめです。
また、録画機能やリモート視聴機能など、付加機能の有無も選び方のポイントです。使用環境や視聴スタイルに合わせて、自分に必要な機能を選択しましょう。
テレビチューナーはどんなときに必要?

そもそもテレビチューナーってどんなときに必要なの?
チューナーがあればテレビ番組が見られることがわかったところで、次はチューナーがどんな場面で活躍するかを見ていきましょう。基本的には、パソコンでテレビが見たい場合や、デジタル放送に対応していないテレビでデジタル放送を見たい場合などに使われます。
それぞれの状況に応じて、詳しい手順や特徴を解説していきます。
手持ちのチューナーレステレビで地上波を見たいとき
手持ちのチューナーレステレビで地上波放送を視聴するには、外付けテレビチューナーを設置する方法が簡単です。
なお、外付けチューナーを選ぶ際は、あらかじめ居住地域で視聴可能な放送波に対応しているかを確認しましょう。
【チューナーレステレビの外付けチューナー接続手順】
- アンテナ端子から外付けチューナーまでアンテナケーブルで接続
- 壁面のUHFアンテナ端子からケーブルを引き込む
- 外付けチューナーとチューナーレステレビをHDMIケーブルで接続
- 外付けチューナーの電源を入れる
- テレビの入力切替で接続したHDMI端子を選択
- 居住地域の設定やチャンネルスキャンをする
- 視聴可能な放送局が自動登録され、視聴可能
HDMIケーブルは映像と音声を1本で伝送できるもので、テレビ側のHDMI端子の番号をメモしておくと、入力切り替えがスムーズにいきます。
手持ちの機器のチューナー数を増やしたいとき
手持ちの機器で同時に複数の番組を視聴・録画するには、チューナー数を増やす必要があります。その場合、外付けテレビチューナーの追加がもっとも手軽な選択肢です。
既存の機器を活かしながら、簡単に視聴・録画できる番組数を増やせます。チューナーが1基だけだと、視聴中の番組しか録画できません。
しかし外付けチューナーを追加すれば、テレビ内蔵チューナーで番組を視聴しながら、外付けチューナーで別番組を録画可能です。
設置方法も簡単で、壁面のアンテナ端子から外付けチューナーまでをアンテナケーブルで接続し、そこからテレビやレコーダーにHDMIケーブルを繋ぐだけです。
外付けチューナーを選ぶ際は、視聴したい放送波の種類を確認してください。地上波だけでなく、BS・CS放送の視聴を考えている場合は、それらに対応したモデルを選びましょう。
対応しているテレビで4Kや8K放送を視聴したいとき
4K・8K放送は、従来の放送とは異なる周波数帯域を使用しているため、視聴するための専用の機器が必要です。
まず、使っているテレビ本体が4Kや8Kの高解像度に対応している必要があります。番組を表示する画面自体が、高精細な映像を表現できる性能を備えていなければならないためです。
次に必要なのが4K・8K対応チューナーで、これには2つの選択肢があります。ひとつは4K・8K対応の録画機器を購入する方法で、もうひとつは外付けチューナーを接続する方法です。
対応の外付けチューナーを買うほうが、費用が安く済んで導入も手軽なのでおすすめです。また、アンテナ設備の確認もしておきましょう。
4K放送では、従来の「右旋」という電波に加えて、「左旋」という新しい電波も使用しています。そのため、古いBSアンテナでは一部の4K放送を受信できない可能性があります。
古いアンテナだった場合には、4K・8K対応の新しいBSアンテナへの交換や、専用の受信アダプターの設置が必要です。
パソコンやスマホでテレビを視聴したいとき
パソコンやスマートフォンでテレビ番組を視聴したい場合、専用のテレビチューナーを使うのが便利です。
もし家族と観たい番組が重なっていても、パソコンからテレビ視聴できれば、自分の部屋や別室などで好きな番組を楽しめます。
接続機器 | 持ち運びやすさ | 省スペース | 回線の安定 | 見やすさ | 録画保存 |
---|---|---|---|---|---|
パソコン | △ | △ | ◎ | ◎ | ◎ |
ノートパソコン | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ |
スマートフォン・タブレット | ◎ | ◎ | △ | △ | △ |
パソコンに外付けチューナーを使えば、既存の設置スペースを活用できるので、別途テレビの設置スペースが必要ありません。パソコンで作業をしながら番組視聴ができる点もメリットです。ノートパソコンにチューナーを取り付ければ、部屋間の移動も簡単にできます。
さらに持ち運びやすくするには、スマートフォン・タブレットへのチューナー取り付けがおすすめです。携帯端末用のチューナーには、ワイヤレス接続型と直接接続型があります。
ワイヤレス型では外出先でもリアルタイム視聴が可能になるので、スポーツ中継などのライブコンテンツも見逃さずに楽しめます。
◆パソコンをテレビ化する方法については、こちらの記事をご覧ください。
手持ち機器のテレビチューナー数の確認方法

手持ちの機器のテレビチューナー数が分からない場合、いくつかの確認方法があります。
ポイント
- 取扱説明書の仕様欄を確認
- メーカーの公式サイトで確認
- テレビのシステム設定から確認
手元に取扱説明書があれば、説明書の「仕様」ページを見てみましょう。内蔵されているチューナーの種類や数が明記されています。同時録画が可能な番組数も、この欄から確認できます。取扱説明書がない場合は、メーカーの公式サイトでも確認が可能です。
テレビ本体の裏側などに貼付されているシールなどから、機器の型番を調べてみてください。型番で検索すると、メーカー公式の製品ページや販売サイトなどの機能説明欄にチューナー数が書かれています。
テレビ機器によっては、システムの設定メニューなどから確認できる場合もあります。メニュー画面のシステム情報・本体情報・デバイス情報といった項目からチューナーの情報を確認してみましょう。
テレビチューナーの選び方

テレビチューナーにもさまざまな種類があります。用途に合ったモデルを選ばなければ、意味がありません。テレビチューナーを選ぶ際は、受信できる放送波の種類やチューナー数など、確認しておくべきことがあります。
それぞれ詳しく解説するので、参考にしてみてください。
使用用途を確認する
テレビチューナーを選ぶ際には、使用目的によって必要な機能や性能が大きく異なってきます。
使用用途 | 必要な機器 | おすすめのチューナーや仕様 |
---|---|---|
テレビで録画する | ・チューナー内蔵テレビ ・チューナーレステレビ | ・地デジ対応 ・録画機能付き ・外付け |
パソコンでテレビ視聴 | ・デスクトップパソコン ・ノートパソコン | ・地デジ対応 ・内蔵型 ・外付け型 |
地上波放送の視聴 | ・チューナーレステレビ | ・地デジ対応 ・外付け型 |
4K/8K放送の視聴 | ・4K/8K対応テレビ ・専用受信アンテナ | ・4K/8K用チューナー ・専用外付け型 |
外出先での視聴 | ・ノートパソコン ・スマートフォン ・タブレット | ・ワイヤレス型 ・USB/ケーブル接続型 |
別室での視聴 | ・ノートパソコン ・スマートフォン ・タブレット | ・ワイヤレス型 ・USB/ケーブル接続型 |
録画機能を重視する場合は、2つ以上のチューナーがあれば視聴中の番組とは別の番組を録画できます。とくに複数の番組を同時に録画したい場合は、3基以上のチューナーを搭載したモデルを選びましょう。
外出先や別の部屋でテレビを視聴するなら、無線LAN機能を搭載したモバイル端末用のチューナーが便利です。
また、パソコンでテレビを視聴する場合は、使用するパソコンの種類によって選び方が変わってきます。デスクトップパソコンなら内蔵型、ノートパソコンなら外付けUSB接続タイプだと相性がいいです。
受信できる放送波の種類を確認する
テレビチューナーを選ぶ際は、どの放送波を視聴したいかをあらかじめ決めておくことが重要です。
地上波以外の放送も見たい場合は、それぞれ対応している機種を選ぶ必要があります。アンテナの設置状況や契約の有無なども考慮に入れて検討しましょう。
放送種別 | 特徴 | 必要な設備 |
---|---|---|
地上波デジタル | ・基本的な放送 ・一般的な番組が視聴可能 | アンテナのみ |
BSデジタル | ・高品質な専門チャンネル ・全国放送 | BSアンテナ |
CSデジタル | ・多彩な専門チャンネル ・豊富な番組数 | BSアンテナ |
4K・8K放送 | ・超高精細な映像 ・臨場感のある視聴体験 | 専用アンテナ・機器 |
地上波デジタル放送(地デジ)は、もっとも一般的なテレビが対応している放送波で、NHKと民放各局の番組を視聴できます。
BS(放送衛星)放送は、より広範囲で安定した受信が可能です。BSデジタル放送では多彩な専門チャンネルを楽しめますが、一部チャンネルは別途契約が必要です。
CS(通信衛星)放送は、さらに専門的なコンテンツを放送しています。スポーツや映画、音楽など、特定のジャンルに特化したチャンネルが豊富ですが、ほとんどが有料チャンネルで視聴契約が必要です。
最新の4K・8K放送は、従来の放送と比べて格段に高精細な映像を楽しめます。ただし、専用のアンテナと対応チューナーが必要で、視聴環境の整備にはある程度のコストがかかります。
チューナー数を確認する
テレビチューナーの数は、同時に視聴・録画できる番組数を決定するポイントです。
チューナーの搭載数によって、以下のような機能の違いが生まれます。
チューナー数 | 録画可能数 |
---|---|
1基(シングルチューナー) | 視聴中の番組のみ録画可能 |
2基(ダブルチューナー) | 視聴中の番組+別番組1つを録画可能 |
3基(トリプルチューナー) | 視聴中の番組+別番組2つを録画可能 |
6基以上 | 全録機能、放送局まるごと録画に対応 |
注目したいのが、6チューナー以上を搭載した機器です。指定したテレビ局の番組をすべて自動で録画してくれる全録機能が搭載されている商品もあります。好きな放送局の番組をまとめて録画しておき、後からゆっくり視聴するといった使い方が可能です。
8チューナーを搭載した高性能モデルでは、地上波・BS・CSの番組を最大8番組まで同時録画が可能です。家族で別々の番組を見る機会が多い家庭や、同時に複数の番組を録画したい場合には、チューナー数の多い機器がおすすめですよ。
ただし、チューナー数が多いほど価格も上がるため、実際の使用頻度を考慮して選択しましょう。
録画や動画視聴も可能か確認する
テレビチューナーを選ぶ際は、録画機能と視聴機能について、以下の3つの重要なポイントを確認する必要があります。
確認項目 | 主なポイント | 選び方の目安 |
---|---|---|
録画容量 | ・HDD容量 | ・一般視聴:1TB~2TB ・4K録画:3TB以上 |
録画機能 | ・同時録画数 ・予約機能 | ・一人用:2ch ・家族用:3ch以上 |
視聴方法 | ・対応デバイス ・視聴場所 | ・自宅のみで視聴 ・外出先での視聴 |
録画に必要な容量は、録画する番組の画質や本数によって大きく変わります。
地上デジタル放送の場合、1TBのハードディスクで約125時間分の録画が可能です。ただし、4K放送を録画する場合は容量を多めに見積もる必要があります。家族での使用や長期保存を考えている場合は、2TB以上の容量のものがおすすめです。
録画機能では、同時録画できるチャンネル数がポイントです。2チューナーモデルなら、テレビを見ながら別の番組を録画できます。3チューナー以上搭載されていれば、さらに多くの番組を同時に録画できるため、録画予約が重なりやすい時間帯でも安心です。
◆以下の記事ではスマートテレビのおすすめをご紹介しています。
テレビ用のおすすめ外付けチューナー

テレビチューナーは必要だとわかったけれど、どの商品を選べばいいか分からないという人も多いのではないでしょうか。
ここからは、テレビ用外付けチューナーの人気モデルを、4K対応から地デジ専用まで幅広くご紹介します。それぞれの特徴やチューナー数、録画機能など、選び方のポイントも詳しく解説していきます。
自分の視聴スタイルや予算に合った最適なテレビチューナーを見つけましょう。
シャープ 4Kチューナー 4S-C00AS1
シャープの「4S-C00AS1」は、新4K衛星放送に対応した高性能なデジタルチューナーです。従来のフルハイビジョン放送の4倍の画素数を実現し、より広い色域と豊かな色彩描写を可能にしています。
画面表示にはHLG方式をサポートしているため、明暗の差をより自然に表現できます。HLG非対応のテレビでも、HDR10方式に変換して出力できるため便利です。
外付けUSBハードディスクを接続すれば4K画質での録画も可能です。アンテナ出力端子も備えており、アンテナ分配器なしでテレビと簡単に接続できます。
互換性もすぐれており、シャープ製に限らず他社製の4K対応テレビとも問題なく使用できます。「ファミリンク」機能によりシャープ製AQUOSテレビと連携でき、ひとつのリモコンで手軽に操作可能です。
受信放送 | BS 4K CS 4K 地上デジタル BSデジタル CSデジタル |
搭載端子 | HDMI USB |
チューナー数 | BS 4K ×1 CS 4K ×1 |
録画機能 | 外付けHDD録画 |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 22cm × 3.4cm × 14.6cm |
重さ | 0.6kg |
IODATA 録画テレビチューナー REC-ON HVTR-BCTZ3
IODATAの「REC-ON HVTR-BCTZ3」は、地上デジタル放送からBS・CSデジタル放送まで幅広く対応した多機能チューナーです。3つのチューナーを搭載しているため、同時に3番組まで録画できます。
録画した番組は最大5,000件まで保存できるので、見たい番組を逃す心配がありません。外付けハードディスクにも対応しており、最大8TBまでの大容量録画にも対応できます。
専用アプリを利用すれば、Android TVやスマートフォン、タブレットでもテレビ番組を楽します。番組録画では、設定したキーワードやジャンルに基づいて自動的に録画できる「おまかせ録画機能」がおすすめです。
録画した番組を家族で共有したいや人、マルチデバイスでテレビを楽しみたい人におすすめの商品です。
受信放送 | 地上デジタル BSデジタル CSデジタル |
搭載端子 | HDMI USB |
チューナー数 | 地上デジタル ×3 BSデジタル ×3 CSデジタル ×3 |
録画機能 | 自動録画機能 外付けHDD録画 |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 21.5cm × 4.4cm × 18.5cm |
重さ | 0.86kg |
サンワダイレクト 地デジチューナー 400-1SG008
サンワダイレクトの「400-1SG008」は、業界初となる最大16番組の同時視聴に対応したチューナーです。
リモコンの「交互表示モード」機能を使えば、見たい番組をスムーズに切り替え可能。2つのHDMI入力ポートを備えているため、パソコンやHDDレコーダーなどの外部機器からの映像も表示できて拡張性も高いです。
映像品質においても妥協のない仕様で、フルセグ/1080P画質での視聴に対応しています。視聴スタイルに合わせて、16分割から4分割まで、便利な画面分割モードも搭載されています。
画面を分割表示している状態でも高精細な映像を維持できるため、複数番組の同時視聴でも快適です。複数の番組を同時に視聴したい人や、ニュースや株価情報など複数の番組をリアルタイムでチェックしたい人におすすめの商品です。
受信放送 | 地上デジタル BSデジタル CSデジタル |
搭載端子 | HDMI |
チューナー数 | 地上デジタル ×16 BSデジタル ×16 110度CSデジタル ×16 |
録画機能 | — |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 39.5cm × 8.5cm × 23cm |
重さ | 5kg |
マスプロ 4K録画対応チューナー DT814
マスプロ電工の「DT814」は、BS4KとCS4K放送の両方に対応しているテレビチューナーです。各1基のチューナーを搭載することで、新4K衛星放送の高画質な映像を存分に楽しめます。
映像出力は4K60pに対応したHDMI端子を備え、HDR映像にも対応し、明暗の差が際立つ映像表現です。録画機能も充実しており、外付けハードディスクを接続すれば4K衛星放送の録画ができます。
番組表は見やすく設計されており、ジャンル別の検索機能も備えているため、目的の番組をスムーズに探し出せます。4Kテレビを所有しているものの4K放送が視聴できていない人や、4K放送の録画環境を整えたい人に最適な製品です。
高画質な映像にこだわる人はもちろん、将来的な4K放送の普及を見据えて準備をしておきたい人にもおすすめです。
受信放送 | BS 4K CS 4K 地上デジタル BSデジタル CSデジタル |
搭載端子 | HDMI USB |
チューナー数 | BS 4K ×1 CS 4K ×1 |
録画機能 | 外付けHDD録画 |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 22cm × 3.4cm × 14.6cm |
重さ | 0.99kg |
パソコン用のおすすめテレビチューナー

テレビで4K放送を楽しみたい・録画の幅を広げたい・別の部屋でも視聴したいといった要望に応えるのが外付けテレビチューナーです。
外付けタイプは、既存のテレビやレコーダーの機能を手軽に拡張できる便利なアイテム。価格帯も機能も多様な中から、とくにおすすめしたい商品をご紹介します。
各製品のチューナー数や録画機能など、購入前に確認しておきたい情報をチェックしていきましょう。
ピクセラ USB接続テレビチューナー Xit Square XIT-SQR100
ピクセラの「Xit Square XIT-SQR100」は、パソコンでテレビ視聴と録画を可能にするUSB接続チューナーです。地上デジタル放送に加え、BS/110度CSデジタル放送にも対応しており、幅広い放送を楽しめます。
設置は簡単で、USB Type-CまたはType-Aケーブルでパソコンと接続し、専用アプリをインストールするだけです。録画機能も充実しており、番組表やキーワードを使用した予約録画に対応しています。
おすすめは「圧縮録画」機能で、1時間のドラマを約40GBという容量で保存できるため、ハードディスクの容量を効率よく活用可能です。録画した番組は倍速再生やスキップ再生にも対応しており、「見どころアシスト」機能では録画番組の内容をキーワードで確認できます。
見たい番組を簡単に探し出せるほか、録画番組をBlu-rayやDVDに書き出す機能もあり、録画コンテンツの管理にも活躍します。
受信放送 | 地上デジタル BSデジタル CSデジタル |
搭載端子 | USB(Type-A/Type-C) |
チューナー数 | 1基 |
対応機種 | Windows |
録画機能 | 内蔵/外付けHDD録画 |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 7.3cm × 2.2cm × 7.3cm |
重さ | 0.06kg |
ピクセラ USB接続テレビチューナー Xit Stick XIT-STK110
ピクセラの「Xit Stick XIT-STK110」は、USBポートに接続して専用アプリをインストールするだけで、すぐにテレビ視聴を開始できます。
とくにノートパソコンとの相性が良く、場所を選ばずに地上デジタル放送を楽しめます。伸縮式のロッドアンテナを採用しすることにより、屋外でも安定した受信が可能です。
屋内では付属のアンテナケーブルを接続すれば、より安定した受信環境を整えられます。インターネット回線が必要ないため、通信環境に左右されることなく高画質なフルセグ放送を視聴可能です。
録画機能も充実しており、「すぐ録」機能を使えば視聴中の番組をワンタッチで録画可能です。仕事などでノートパソコンを持ち歩く機会の多い人や学生、セカンドテレビとしての利用を考えている人におすすめのチューナーです。
受信放送 | ワンセグ 地上デジタル |
搭載端子 | USB |
チューナー数 | 1基 |
対応機種 | Windows/Mac |
録画機能 | あり |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 22.1cm × 10.8cm × 73.9cm |
重さ | 0.18kg |
スマホ・タブレット用のおすすめテレビチューナー

通勤中のテレビ番組視聴や、録画した番組をタブレットから視聴するなど、携帯端末でテレビを楽しむには、モバイル専用のチューナーが必要です。
ここでは、スマホ・タブレット向けの最新チューナーから、使い勝手のよい商品をご紹介します。
外出先でも自宅でも、お気に入りの番組をスマートに楽しむための最適なチューナーが見つかるはずです。録画機能の有無・Wi-Fi接続の安定性・バッテリー持続時間など、実際の使用シーンを想定して、各項目を見ていきましょう。
ピクセラ 録画機能付きワイヤレスチューナー Xit AirBox XIT-AIR120CW
「Xit AirBox XIT-AIR120CW」は、クラウド録画機能を搭載したワイヤレスチューナーです。BS・CSデジタル放送まで対応しており、無線LAN環境があればさまざまな端末でテレビ視聴ができます。
専用クラウドストレージは最大1TBの容量で、外付けハードディスクがなくても約450時間分の番組を録画できます。従来型の録画にも対応しており、外付けハードディスクを接続すれば最大8TBまで容量を拡張できます。
対応デバイスも豊富で、Windows・Mac・iOS・Androidなど、幅広いプラットフォームで利用可能です。録画した番組の再生位置も本体が記憶しているため、異なるデバイス間でもシームレスに視聴を継続できます。
外出先からのリモート視聴や録画予約にも対応しており、場所を問わずテレビ番組を楽しめます。複数の端末を使い分ける人や、クラウドベースの録画環境を求めている人におすすめの商品です。
受信放送 | 地上デジタル BSデジタル CSデジタル |
搭載端子 | USB |
チューナー数 | 2基 |
対応機種 | iPhone/Windows/iPad/Mac |
録画機能 | 内蔵/外付けHDD録画 クラウド録画 リモート録画 |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 3.5cm × 12.3cm × 11.5cm |
重さ | 0.19kg |
Xit Stick XIT-STK210
「Xit Stick XIT-STK210」は、Lightningコネクタに接続するだけでテレビに早変わりするコンパクトなチューナーです。フルセグが受信できないときは自動でワンセグに切り替わるので、映像が途切れる心配はありません。
iPhoneとiPadに対応しており、本体は約15gと軽量でコンパクトなサイズ感のため持ち運びも簡単です。チューナー本体に充電は要らないため、iPhoneやiPadがあればいつでもテレビを楽しめます。
番組視聴中に録画ボタンを押せば、すぐに録画が開始されます。好きなタイミングで録画を終了することも可能です。スマホで手軽にテレビを楽しみたい人におすすめです。
受信放送 | フルセグ/ワンセグ 地上デジタル |
搭載端子 | Lightningコネクタ |
チューナー数 | 1基 |
対応機種 | iPhone/iPod touch/iPad |
録画機能 | — |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 47.8cm × 0.91cm × 3.1cm |
重さ | 0.015kg |
アイリスオーヤマ LUCAステーション IST-BAUL201
アイリスオーヤマの「LUCAステーション IST-BAUL201」は、スマホ・タブレット・パソコンで使用可能なテレビチューナーです。
テレビを視聴しながらインターネットを利用できるので、パソコンで作業しながら番組を視聴したり、視聴中に気になることをすぐ調べたりできます。
裏番組を録画できるので、見たい番組が重なってもどちらも視聴できるのがうれしいポイント。番組表閲覧はもちろん、検索機能で見たい番組がすぐに見つかるでしょう。BSデジタル、110度CSデジタルも受信できます。
LUCAステーション専用アプリを使用すれば、外出先でも録画予約が可能です。
受信放送 | 地上デジタル BSデジタル CSデジタル |
搭載端子 | USB端子 |
チューナー数 | 2基 |
対応機種 | iPad/iPhone/Android/Windows/Mac |
録画機能 | 外付けHDD録画 リモート録画 |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 6.7cm × 12.4cm × 11.8cm |
重さ | 205g |
テレビチューナーはテレビを見るためには必要な機器!

今回は、おすすめのテレビチューナーを用途に合わせた選び方とともにご紹介しました。テレビチューナーについて、またその選び方のポイントは以下のとおりです。
- テレビチューナーはテレビの放送波を受信するための機器
- パソコンやデジタル対応していないテレビには、テレビチューナーが必要
- 選ぶポイントは、放送派の種類・チューナーの数・録画や動画視聴などの機能性
多くの場合、テレビチューナーはテレビに内蔵されているものですが、録画機器を購入する際や、パソコン・スマホ等でテレビを見たいときには必要になるものです。
状況に応じて、選び方のポイントは異なります。紹介したポイントやおすすめ商品を参考に、家でも外でも快適にテレビが見られる環境を整えてみましょう。