家族団らんの場であり、ゲストと過ごす部屋でもあるリビング。くつろぎやおもてなしをする場所だからこそ、過ごしやすいように環境を整えたいところですが、リビングルームの空調を整えるにはどんなエアコンがおすすめなのでしょうか。
省エネ性やデザイン機能面など、リビング向けのエアコンの選び方を詳しく解説していきます。
リビングのエアコンの選び方
家族やゲストが集まるリビングは、エアコンをいちばん使う機会が多い部屋でもあります。暑さや寒さが厳しい季節でもよく使う場所だからこそ、こだわって納得のいくモデルを選びたいですよね。
リビング用のエアコン選びでは、どんなポイントに注目して選べば良いのでしょうか。まずは選び方のコツから解説していきます。
対応畳数をチェック
エアコンの設置を検討しているリビングルームは、何畳ほどの広さでしょうか。エアコンには、「暖房:6〜8畳、冷房:6〜10畳」といったように、対応畳数という値が表記されています。
例えば冷房の場合ですが、「6〜10畳までの部屋に適している」ということではなく、小さい数値が木造住宅、大きい数値が鉄筋住宅の対応畳数を指しています。リビングの広さに適した対応畳数のエアコンを選ぶことで、効率の良い冷暖房運転を行えます。
しかしこの対応畳数ですが、1964年に制定された基準値のままであるため、現代の気密性が高いマンションや住宅では、適さないケースもあります。制定された当時は、無断熱で住宅を建てるのが一般的だった時代なので、気密性や断熱性に優れている現在の住宅の畳数では、オーバースペックになることも考えられるのです。
基本的には対応畳数に応じて選べば間違いありませんが、お住まいの部屋の断熱性が高い場合には、対応畳数がやや低いエアコンを選んでも、十分空調が効くでしょう。
◆こちらの記事では6畳向けエアコンの相場について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
省エネ性能の高さで選ぶ
エアコン運転で気になるのは、やはり電気代ですよね。季節外れの大寒波などが訪れて電力需要が変動すると、国から節電協力が呼び掛けられることもあります。こうした事態や環境への配慮、日頃のランニングコストを節約する意味でも、省エネ性能の高い製品を選ぶメリットは大きいです。
特に使用頻度の高いリビングルームは、必然的にエアコンの運転時間も多くなります。長時間使う家電こそ、性能によって差が生じますので、省エネ性に注目してエアコンを選んでみてください。
製品の仕様や説明として記載されている「省エネ基準達成率」のパーセンテージ数値が大きいほど、省エネ効果が高いモデルです。購入時にいくつかのモデルで悩んだときは、省エネ効果の数値を見比べて選ぶのもおすすめですよ。
お手入れのしやすさで選ぶ
空調機器であるエアコンは、定期的にお手入れを行わないと、汚れた空気が室内に排出されてしまいます。特に夏場の、冷房や除湿運転を多く行う季節には、エアコン内部にカビが発生しやすいです。エアコンの掃除は少しばかり億劫な作業ですし、気合を入れないとなかなか手を付けられませんよね。
衛生面が不安な方は、日々のお手入れを少しでも楽にしてくれる製品を選びましょう。近年発売されているエアコンは、自動でのクリーニング機能が搭載されていたり、カビが発生しにくい設計になっていたりします。
付帯機能の便利さで選ぶ
冷暖房に加えて、除湿運転が行えるエアコンが今の主流ですが、近年では加湿運転や換気運転を備えたモデルも登場しています。冬場の暖房運転では室内の乾燥が気になりますが、暖房運転をしながら適度に加湿もしてくれるエアコンがあれば、わざわざ加湿器を用意する必要がないので助かりますよね。
また、エアコンの運転では一定時間が経つと部屋の換気を行わなければなりませんが、夏場はせっかく冷やした部屋に外の熱風が入ってきますし、冬場は暖かい部屋に冷たい風が吹き込んで、温まった体が一気に冷えてしまいます。
このストレスをなくしてくれるのが換気機能を搭載したエアコンです。冷暖房運転をしながら換気するので、わざわざ窓を開ける必要がなく、快適な室温のままで換気を行えます。
デザインで選ぶ
人が多く集まるリビングルームは、いちばんエアコンが目に留まる部屋だとも言えます。くつろげる空間にしたいからこそ、デザイン性にもこだわって自然にリビングに溶け込む製品を選びたいですね。スリムサイズで圧迫感のないデザインやカラーバリエーションが豊富なモデルなど、自宅のリビングにマッチする製品を探してみましょう。
デザイン性の高いエアコンモデルでは、デザインが優れたモノや家電に贈られる「グッドデザイン賞」を受賞している製品も多いです。白が主流のエアコンですが、ブラウンやレッド、自然な質感のデザイン、室内機のパネルをオーダーメイドで指定できるものもあります。リビングルームのインテリアとマッチする、お気に入りのデザインを探してみてくださいね。
◆こちらの記事ではおしゃれなエアコンについて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
あったら便利なリビングエアコンの機能
ここまでは、エアコンの基本的な選び方のコツとして、5つのポイントを解説してきました。まずは対応畳数、そして省エネ性能の高い運転性や掃除のしやすさ、機能面やデザインから、自分好みのモデルを探してみましょう。
続いては、注目点のひとつである機能面について、近年のエアコンモデルにはどのような能力が備わっているのかを解説していきます。
スマホとの連動
近年のエアコンは、専用アプリからスマートフォンと連携させることによって、外出先からの遠隔操作や運転状況を確認できます。エアコンをもっと便利に使いたいという方は、Wi-Fi接続に対応している、スマートフォンとの連動機能付きモデルを選びましょう。
遠隔操作では、うっかりエアコンの電源を切り忘れてしまったときでも、外出先から運転操作が可能です。冬場は寒い外から帰宅すると、なかなか暖房が部屋全体に行き渡るまで時間が掛かりますが、帰宅時間に合わせて部屋を適温に暖めておけば、冷えてかじかんだ体をすぐにほぐせるので嬉しいですね。
自動お掃除機能
エアコン選びにおいては、お手入れがしやすい製品を選ぶこともポイントのひとつだと解説しました。エアコンを運転させていると、内部やフィルターなどに埃が付着していくので、こまめにお手入れをしないと冷暖房の効果が落ちてしまいます。
フィルターのお手入れは取り外して洗ったり、掃除機などで埃を吸ったりすれば良いだけなので簡単ですが、本体内部のクリーニングとなるとなかなか難しいですよね。シーズン前に業者にクリーニングを頼むと、それなりの料金が掛かってしまいます。
定期的なクリーニングは必要ではありますが、できれば頻度は減らしたいものです。掃除の手間を減らすには、自動で掃除してくれる機能を搭載した製品の購入がおすすめです。人の手によるお手入れが全く要らなくなるわけではありませんが、便利な機能で家事の手間を少しでも減らせるのはメリットですね。
空気清浄機能
先ほど、近年のエアコンには、除湿運転だけではなく、加湿運転や換気機能、空気清浄機能を持った製品も登場していると紹介しました。空気清浄機能を持つエアコンを購入すれば、別途で空気清浄機を持つ必要がなく、物を減らせます。
エアコンを使う時期は換気を忘れがちなので、空気清浄運転があることで室内の空気環境も良くなります。また、花粉症の症状にお悩みの方にも効果的です。室内に入ってきた花粉も、エアコンによって空気清浄が行われるので症状が緩和されます。アレルギー体質の方にも、空気清浄機能があるエアコンを使うことで、症状が良くなる効果が期待できるでしょう。
AI機能
近年、さまざまな家電に搭載されているAI機能。エアコンもAI機能を搭載させることで、もっと効率のいい運転が可能です。
毎日の運転操作から生活スタイルなどを学習して、より自分のライフスタイルに適した冷暖房運転ができるよう学習していったり、部屋の構造を学習して効率の良い風送りができるようになったりします。使えば使うほど、家庭に合った運転が行えるようになっていくのが、AI機能を搭載したエアコンの魅力です。
人感センサー
人感センサーを搭載したエアコンは、無駄な運転を省いて効率良く運転できるようになり、節電効果が上がります。室内にいる人の位置を感知して、人がいる場所に向けて風を送り、快適な運転を自動で行ってくれるのです。別室に移動したり、少しの間外出したりしたときには、自動で運転を止めます。
必要な場所に必要な風を送ることで快適度や満足度が上がり、省エネ性能も上がる嬉しい機能です。人感センサー以外には、日射センサーを搭載したエアコンもあり、室内の日当たり具合に合わせた運転のコントロールが可能です。
空気清浄機能が充実|リビングにおすすめのエアコン
ここからは、リビングへの設置用としておすすめしたいエアコンを、機能面や性能ごとにご紹介していきます。まずは、空気清浄機能や加湿機能などが搭載されている製品をピックアップしてみました。
エアコンを運転させながら、換気や加湿まで同時に行いたい方や、アレルギーや花粉症などで空気のきれいさにこだわる人におすすめです。
ダイキン うるさらX Rシリーズ
ダイキンの「うるさらX Rシリーズ」は、換気機能を搭載し、加湿・除湿運転も行えます。屋外の空気をエアコンの冷暖房運転をしながら取り込み、空気のよどみがちな室内へ、冷暖房の風と共に新鮮な空気を行き渡らせます。
加湿運転では、加湿器のように給水しなくても、エアコンが外気から水分を取り込んで、暖房運転をしながら「無給水加湿(うるる加湿)」を同時に行います。
エアコンの暖房運転で、喉や肌に乾燥を感じやすい方にはとても嬉しい機能ですね。また、室外機に吸音マフラーを搭載することで、音の波長を打ち消して、風量を強めても運転音はそのままに吸音効果を発揮する設計です。夜間や早朝の運転時でも気兼ねなく使用できます。
シャープ Pシリーズ エアレスト
シャープからは、空気清浄機でもおなじみの、独自イオン「プラズマクラスター」を搭載した「エアレスト(Airest)Pシリーズ」がおすすめです。「空気清浄機と呼べる、唯一のエアコン」というキャッチコピーのもと、8畳の部屋を5分で清浄できるスピード性とパワフルさを兼ね備えた、高い空気清浄効果を搭載しています。
花粉症やアレルギー症状にお悩みの方はもちろん、ペットと暮らしている家庭にもおすすめのシリーズです。プラズマクラスター内でも濃度が最上級の「プラズマクラスターNEXT」が採用されており、細かいホコリや気になるニオイも、短時間で集じん・脱臭できます。
空気清浄機よりもサイズが大きいエアコンだからこそ可能なパワフルさですね。埃や花粉以外にも、PM2.5や浮遊菌の除去や、料理やタバコの臭いを消臭する効果もあります。
日立 白くまくん Xシリーズ
日立の「白くまくん Xシリーズ」は、プラズマ電極で放出したイオン電子によって、空気中の埃やニオイをキャッチする「プラズマイオン空清」が搭載されています。白くまくんシリーズは自動掃除機能が充実しているものが多く、熱交換器や排水トレー、ファン汚れなど、気になる室内機の汚れを自動でクリーニングできます。
リモコンの「凍結洗浄」ボタンを押すだけで、フィルターやファン、熱交換器、排水トレーまで一括で自動クリーニングを行うので、エアコンのシーズンオフ間の気になる汚れを洗い落としてくれる便利な機能です。
「カビバスター」機能では、常時エアコンの内部を見張って、プラズマイオンや湿度調整などでカビの抑制運転を行い、いつでもきれいな空気を吹き出します。エアコンに空気清浄効果を求めるからこそ、室内機を清潔に保てるクリーニング機能にも注目したいですね。
省エネ性能が高い|リビングにおすすめのエアコン
次は、省エネ性能に注目したおすすめエアコン製品の紹介です。省エネ性能の高いエアコンは節電効果が高く、ランニングコストを抑えることができます。
夏や冬に、電気代の請求を気にしながらエアコンを運転させている方も多いのではないでしょうか。省エネ性能の高いモデルを導入すれば、気兼ねなく安心して運転できますよ。
パナソニック エオリア LXシリーズ
パナソニックの「エオリア LXシリーズ」は、ナノイーXを搭載したプレミアムモデルです。2022年度の省エネ大賞を受賞しているモデルで、コンプレッサーの排熱を冷暖房に使った「エネチャージ」や、アプリとの連携で運転の切り忘れを防止、電気代が一目で分かることで節電意識に繋げていくなど、高い省エネ性能が評価されています。
冷暖房運転をしながらナノイーXで空気を清浄に保ち、同時に換気も行えるシリーズです。「すぐでる暖房(AIチャージ) 」では、搭載されたAI機能が毎日の暖房運転を始める時間を学習していくので、使用時間になるとすぐに温風を吹き出し、ストレスフリーに使えます。安定した室温になると、ノンストップで室温をキープする「エネチャージ ノンストップ暖房」も便利な機能です。
三菱電機 霧ヶ峰 FZシリーズ
三菱電機の「霧ヶ峰 FZシリーズ」は、省エネ性能を表す、APFという数値において、4年連続での省エネ率トップを誇るシリーズです。対応畳数は14畳から展開されていて、室内機は直角のフォルムを活かした角ばったデザインで、スタイリッシュな雰囲気があります。
高精度な赤外線センサーの「ムーブアイmirA.I.+」機能では、室内にいる人の個々の体感温度を把握して、左右独立で動く2つのファンから、暑く感じる人、寒く感じる人へ、それぞれ異なる風量の風を送ります。
さらに、部屋の構造によって、奥行きの浅い箇所には弱い風を、距離のある箇所には強い風を送り、効率良い冷暖房運転を行うスマートな製品です。寒い時期には、ハイパワーで暖房を運転させると、最高で約60度にも達する温風が下向きに放出されて、足元から暖めてくれます。
富士通ゼネラル ルームエアコン ノクリアXシリーズ
富士通ゼネラルの「ノクリア Xシリーズ」は、室内機が丸みを帯びたかわいらしいフォルムをしています。2種類のハイブリッド気流で室温を効率良くコントロールする、省エネ効果の高い「デュアルブラスター」機能が特長です。上にいく暖気と下にいく冷気の性質を、風速と温度が異なる2つの気流で上手にかき混ぜます。
窓開けの換気時には、デュアルブラスター運転と併用することで、換気時間を半分以上短縮できて効率良い換気が可能です。AIの自動機能をオンにすれば、室内の温度差が生じやすいポイントを、センサーで把握して学習し、気流をコントロールして全体の室温にムラがないよう調整します。
L字型の部屋でも広い部屋でも、室内のどの位置にいても快適な温度を感じられる賢い機能です。熱交換器の加熱除菌機能やプラズマ空清による埃などの電気集じん、フィルターの自動掃除など、オートでのお手入れ機能が充実しており、高い運転性と省エネ率を保てます。
シャープ エアレスト Pシリーズ
高い空気清浄効果を持つ、エアレストの「Pシリーズ」は、室内機の吸い込み口を集じん脱臭フィルターがすっぽり覆っている独自設計で、エアコン内部に侵入する細かい埃までキャッチします。埃の蓄積によって風量が下がらないので、稼働率が落ちずに冷暖房運転を行えます。
さらに熱交換器を吹き出し口へ配置する「熱交換器吹き付け方式」で、冷房運転時の結露を抑制して、カビの発生を防いでいます。基本的なお手入れは、半年に1回程度、エアフィルターに付着した埃を掃除機などで吸い取るだけなので、お手入れの大変さも感じません。
集じん脱臭フィルターやプラズマクラスターイオンユニットは、スマートフォン専用アプリの「COCORO AIR」と連携させれば、交換時期の目安を確認できて便利です。空気清浄機能も付いているので、エアコンと清浄機の両役をこなし、電気代の節約にも貢献します。
スマホと連動|リビングにおすすめのエアコン
続いては、スマートフォンとの連携機能面でおすすめしたいエアコン製品の紹介です。近年では、洗濯機や冷蔵庫にも専用アプリによる連動機能が搭載され、生活家電を身近に、さらに便利に使えるようになりました。
もちろん連動機能がなくても使えますが、より高度な機能や操作を行うにはとても便利です。専用アプリと連携させることで、外出先からの遠隔操作をはじめ、複数台のエアコンの一括操作や、1週間の生活パターンに合わせたタイマー機能、電気料金の確認などが行えます。
パナソニック エアコン エオリアEXシリーズ
ナノイーXが搭載された「エオリアEXシリーズ」は、専用の「エオリア アプリ」をスマートフォン上から操作することで、遠隔操作や運転状況、電気代の目安を確認できます。アプリはどの世代でも使いやすいデザインに設計されていて、ウィジェット画面から一目で運転状況を把握できるようにすることも可能です。万が一エアコンをオンにしたまま外出しても、アプリからの通知が届くので安心ですよ。
GPS機能を使い、自宅の近くまで行くと自動で運転がオンになるので、帰宅時には季節に応じた快適な室温が完成します。アプリから毎月の電気代をチェックして、最大電流を50%・75%・85%の3段階で設定すれば、自動で節電運転を行ってくれるエコな仕様です。
ナノイーXによる内部クリーン機能や、フィルターお掃除ロボットによる自動掃除機能も付いているので、エアコン掃除の負担が軽減されます。
ダイキン ルームエアコンAシリーズ
ダイキンの「Aシリーズ」エアコンは、AI機能を活用した快適な運転力が特長です。「AI快適自動運転」機能では、AIのセンシングによって室内の床や壁の温度が検知され、記憶している過去の運転内容を踏まえながらオート運転を行います。
過去に操作した運転内容を、学習して記憶していくので、使うほどに好みの運転内容をオートコントロールに役立ててくれる仕様です。
専用の「ダイキンスマートアプリ」とスマートフォンを連携させれば、外出先からのリモート操作や運転状況の把握、電気代の目安確認ができる以外にも、1週間分の運転予約を前もって設定しておけたり、複数の部屋に設置されたエアコンを一括操作できたりと、リモコン操作では行えない高度な設定を行えます。
シャープ Pシリーズ
シャープの「Pシリーズ」は、室内機本体の高さが約25cmと、かなりコンパクトに設計されているハイグレードモデルです。クラウドのAIと繋ぐサービス「COCORO AIR」を使うことで、運転操作を学習したり居住地の天候や空気状況を把握して運転したり、エアコンをより高度にコントロールできます。
地域の気象情報を把握することによって、寝ている間の気温の変化に応じて運転を自動調整するので、睡眠の質を向上させるのに役立ちます。また、気象情報に基づいて室内環境を推測し、室内温度を快適に保ちながら省エネ運転を行ってくれます。音声による通知機能も搭載されていて、家族の暮らしに寄り添ってくれるアプリ機能です。
東芝 大清快 N-DRシリーズ
東芝の「大清快 N-DRシリーズ」は、室内機にUV除菌ユニットが搭載されています。UV照射によって本体内部に発生する菌を抑制するので、清潔さを保てる構造です。専用アプリの「IoLIFE」と連携させれば、スマートフォンからの遠隔操作やスマートスピーカーからの音声操作も可能です。
1週間の生活リズムに応じて設定できるウィークリー機能も搭載されています。アプリ上からは、リモコンからは得られない室内の温度・湿度、室外温度の情報もチェックできる他、運転状況が一目で分かる仕様です。
富士通ゼネラル ノクリア Vシリーズ
富士通ゼネラルの「ノクリア Vシリーズ」は、室内機の横幅が約790mmと、コンパクトな設計なので、設置場所の選択肢が広がります。専用の「ノクリア アプリ」との連携で、室内で無線LAN接続なしでも操作可能な「スマホリモコンモード」と、遠隔操作が可能な「クラウド接続モード」を使用できます。
アプリでは、搭載されたAIが起床時間や就寝時間、帰宅時間などの生活リズムを学習し、気象情報や環境から運転時間を推測して、ユーザーの生活リズムに適した室温になるよう、タイマーの提案などが通知されます。
30 分ごとの温度設定が可能な「おやすみタイマー」機能では、徐々に室温が変化していき設定した時間になると自動で運転が停止するので、急激な室温の変化を防ぎ、睡眠の質を向上させる手助けをしてくれます。
お手入れが簡単|リビングにおすすめのエアコン
続いては、お手入れ機能が便利なエアコンモデルの紹介です。エアコンのきれいさを保つことは衛生面を保つ以外に、運転効率をアップさせる効果もあります。とはいえ、やはりエアコンの掃除は面倒に感じてしまうもの。
もともと自動での掃除機能に優れているモデルを選べば、そんなお手入れの手間を多少なりとも減らせます。衛生面が気になる方や、お手入れを忘れてしまいがちな方は、フィルター掃除や内部の熱交換器の掃除機能など、手が届きにくい部分まで自動でお手入れしてくれるモデルを探してみましょう。
三菱電機 霧ヶ峰 Zシリーズ
「霧ヶ峰 Zシリーズ」は、ムーブアイmirA.I.+機能を搭載したプレミアムモデルです。センシング機能はもちろん、自動掃除機能が充実しているのが特長のモデルです。「フィルターおそうじメカ」では、運転を停止した後に、おそうじメカが自動で汚れを集めてくれます。
このエアフィルターには、ウイルスを抑える特殊な加工がされているので、より清潔に使用できる設計です。内部にも、三菱の特許技術である特殊なコーティングを施した「よごれんボディ」が採用され、ホコリ・油汚れの2つを防ぎ、手が届きにくい室内機の内部もきれいさが保たれます。
ダイキン ルームエアコン Fシリーズ
ダイキンの「Fシリーズ」では、結露水を使って熱交換器を洗浄する「水内部クリーン」が特長です。冷房運転時に生じた結露水を使い、熱交換器の汚れを洗い流します。
洗浄した後には、放電で有害物質を分解するダイキン独自の空気清浄技術「ストリーマ」を使った照射と、乾燥運転によって仕上げが行われます。運転後にはフィルターの埃を自動でブラッシングし、ダストボックスへと回収するので目詰まりを防げる設計です。
室内が高温になりすぎると自動で冷房運転が開始される「高温防止」モードや、室内干しの洗濯物が乾く適温に運転する「ランドリー乾燥」、暖房運転の開始後に立ち上がりを早め、すばやく室温を上げる「ヒートブースト制御」などの機能も、暮らしに役立つ便利な機能なのでおすすめです。
富士通ゼネラル ノクリア Dシリーズ
富士通ゼネラルの「ノクリア Dシリーズ」は、熱交換器の加熱除菌機能が特長です。冷房や除湿運転時に生じた結露を使って汚れを洗い流します。
さらに、この洗い流した水を加熱して、約55度の温水によってカビを抑制します。抗菌・防カビコーティングを施した「ハイドロフィリック熱交換器」が採用され、除菌力も高められています。
フィルターを自動ブラッシングできれいにする「フィルター自動おそうじ」機能では、埃を集めたダストボックスを取り外して手軽に水洗いできます。抗菌・防カビ加工の施されたフィルターのウイルス抑制効果や、プラズマ空清で花粉やハウスダストなどを除去する空気清浄力も魅力です。
デザインがおしゃれ|リビングにおすすめのエアコン
人が集まるリビングに設置するエアコンは、やはり目に付いてしまうもの。機能性や省エネ効果も重要ですが、デザイン性の高いモデルを置きたいですよね。最後に、おしゃれなデザインで人気のエアコンモデルを紹介します。インテリアへのこだわりが強い方は必見ですよ。
ダイキン ルームエアコン リソラ SXシリーズ
ボディの幅や奥行きがある室内機だと、エアコンが飛び出して圧迫感があることも。ダイキンの「リソラ SXシリーズ」は、奥行きがわずか18.5cmという、驚くほどスリムな設計です。
リソラ SXシリーズでは、ベースとなる本体カラーをホワイト・ブラックの2パターンから選べる上に、室内機のボディパネルのカラーや質感を自分好みにコーディネートできます。華やかな洋色から落ち着きのある和色、木目調や大理石調など、組み合わせはさまざまです。公式サイトでカラーシミュレーションができるので、気になる方はぜひ試してみてくださいね。
部屋の壁紙や周りの家具にマッチする、お気に入りのカラーデザインがきっと見つかります。目立ちがちな室内機用のコンセントをなくせる、室外電源タイプも販売されているので、とことんインテリアにこだわりたい方にはぜひおすすめしたいモデルです。
三菱電機 デザインエアコン 霧ヶ峰 FLシリーズ
「霧ヶ峰 FLシリーズ」は、デザイン性に特化したプレミアムモデルで、2016年度のグッドデザイン賞を受賞しています。高級感のある光沢パネルが特長で、カラー展開はオニキスブラック、パウダースノウ、ボルドーレッドの3色です。どれも上質な雰囲気が漂うカラーで、モダンな部屋やスタイリッシュな部屋にもマッチします。
もちろんデザイン性だけではなく、省エネ基準達成率104%の高い運転性や自動掃除機能も充実していますよ。赤外線センサーの「ムーブアイ極」が搭載され、人の体の部位から床や天井の温度まで測定するので、室内に快適な風が届けられます。
富士通ゼネラル ルームエアコン ノクリア Zシリーズ
「ノクリア Zシリーズ」は、パネル素材にこだわっているのが特長です。2021年度のグッドデザイン賞や、ドイツのレッドドットデザイン賞を受賞した実績があります。陶器などの自然素材のような風合いを意識して、無機質さが軽減された温かみを感じられるパネルが、リビング空間に溶け込みやすいデザインです。
「オーダーメイド快適」機能では、使用状況を分析するエッジAIと、データを蓄積するクラウドAIの2つのAIによって、ユーザーの好みの運転設定などを学びます。学習・蓄積したデータから推測して、AIによる自動コントロールや運転提案をしてくれる快適な機能です。
リビングのエアコンは家庭に合った高性能なものがおすすめ
この記事では、リビングルームにおすすめしたいエアコンについて、選ぶ上で抑えておきたいポイントや、特長ごとに各メーカーの製品をピックアップして解説してきました。
- リビングのエアコン選びではまず対応畳数をチェック
- お手入れのしやすさは省エネ性能にも繋がる
- 欲しい機能やデザイン性から選ぶのもポイント
- 掃除の手間を減らしたい場合は、自動掃除機能に注目
白物家電に分類されるエアコンは、近年ではさまざまなカラーデザインが登場し、インテリアのひとつとして楽しめる家電になりつつあります。また、AI機能の搭載や専用アプリとのスマートフォン連携など、技術の進化による便利な機能が満載です。
遠隔操作で帰宅後の室温を調整しておいたり、センサー検知で効率的に冷暖房を運転させたり、好みのエアコンを選んで、室内をより快適に過ごせる空間にしていきましょう。
◆おすすめのエアコンはこちらの記事でも紹介しているのでチェックしてみてください。