カセットコンロがストーブとしても活用できたら、キャンプの荷物を減らせて楽ですよね。火を点けると周囲が暖かくなるカセットコンロですが、実際にストーブとしても使えるのでしょうか。本記事では、カセットコンロを暖房としてストーブ化できるのかどうかについて、気になるポイントを解説していきます。
暖房器具として活躍するカセットガスストーブの購入時に役立つ選び方も紹介するので、キャンプや非常時の備えとして暖房器具の準備を考えている人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
カセットコンロはストーブ代わりになる?
カセットコンロは火を使うから暖かいし、暖房器具としても使えそうな気がするんだけど…。
結論から言うとカセットコンロを暖房器具として使用することは、火災のリスクが非常に高まって危険です。通常のストーブなどは、安全のために火が外部から見えないように設計されていますが、カセットコンロの火は完全に外部に露出しています。本来は鍋などを置くための器具であり、その特性上、火が見える状態でなければ機能しません。火が外部に見えている状態だと、危険も付きまとうことになります。
手が滑って物を落としたときに炎に触れて引火したり、手を温めようとして衣服に火が移るリスクもあります。特に衣服が燃えた場合は、大火傷を伴う深刻な事態になりかねません。したがって、カセットコンロをそのまま暖房器具として利用することは絶対に避けましょう。
アタッチメントでストーブ化できる
カセットコンロはそのままストーブ代わりにはできませんが、ストーブ化するための専用のアタッチメントを使用することで、カセットコンロをストーブ代わりに使用できます。
こうしたヒーターアタッチメントは、シングルバーナーやカセットガスコンロの上に設置して使用するもので、アタッチメント本体の加熱によって周囲を温める仕組みです。手持ちのシングルバーナーなどで使用できるため、重たい暖房器具を持ち運ぶ必要がありません。
本体の仕様上、熱が上部に放射されるため、完全な野外環境では熱が逃げることがあり、暖かさを感じにくいですが、テント内などの閉鎖空間では効果的に空間を温められます。持ち運びもコンパクトで手軽に暖をとれるため、キャンパーに人気があります。
カセットガスストーブがおすすめ
カセットガスストーブは、LPガスが入ったカセット式のガスボンベを燃料とした燃焼で暖を取ります。コンパクトかつ軽量であり、さらにコードレスなので持ち運びが簡単で、使いたい場所にすぐに設置できます。
ガスストーブや石油ストーブ、電気ストーブと比べると給油が不要で、配管や電源に繋ぐ必要がないため便利です。カセットガスストーブは気軽に使えるという利点がありますが、長時間使用や低温環境での使用には限界があります。用途に合わせて適切に活用しましょう。
カセットガスストーブ・コンロストーブの特徴やメリット
冬のキャンプでの寒さ対策には、カセットガスストーブが頼れる味方です。手軽さと使いやすさが魅力で、カセットボンベを挿すだけで簡単に使用できます。
本体が小型なサイズなのでキャンプの荷物を減らすのにも一役買います。万が一の災害時にも携行しやすいコンパクトさも魅力です。ここからは、カセットガスストーブやコンロストーブの特徴とメリットについて見ていきましょう。
スポット用暖房器具に向いている
カセット式ガスストーブは、その特性上、他の暖房器具に比べて暖房能力がやや抑えられています。従って、石油ストーブのように部屋全体を一気に暖めるよりも、足元や周辺の特定スポットを暖める用途に向いています。ただし、1本のカセットガスボンベでは数時間程度しか使用できず、本格的な暖房には向いていません。
屋内利用時には、風呂場やトイレ、リビングの一部など、局所的に暖めたい場所向きです。使用時間を延ばすには替えのボンベが必要で、荷物が増えるデメリットや交換の手間があることも考慮しておきましょう。
コンパクトで持ち運びやすい
カセットガスストーブは、電気が要らずコンセントが不要で、火を起こす面倒もありません。ホームセンターやコンビニエンスストアで手に入るガスボンベを燃料として、手軽に使えます。また、カセットガスは液漏れのリスクが少なく、薪を切ったり割ったりする手間もないため、安全性と利便性を求める人には最適です。
折りたたみはできませんが、ほとんどがアウトドアシーンを想定としているコンパクトなサイズ感で展開されているため、車に積む際も大きなスペースを必要としません。燃料のカセットガスも灯油や薪に比べて軽いので、荷物の積み下ろしや設営をスムーズにしたい人にとっては便利な暖房器具です。
使用可能時間が短い
カセットガス1本あたりでの稼働時間は制限されており、平均して約2~3時間ほどしか持ちません。メインの暖房器具として使う際には、カセットの交換が頻繁に必要となり、使用中に燃料が尽きることへ備えて、予備のカセットを用意しておかなければなりません。それに伴うランニングコストまで考慮する必要があります。
このため長時間の利用には向かない特性があります。ただし、使用可能時間が短いというのは、メリットにもなり得ます。例えば、もともと短い使用時間を想定するシーンでは、使いたい時間に見合った量の荷物で済みますし、燃料が切れればストーブの電源も切れて、切り忘れによる付けっぱなしの心配もありません。
調理や保温が可能なものもある
カセットガスストーブやコンロストーブは、付属品のゴトクなどを使えば、やかんや缶詰を温めたりする際にも適しています。
ただし、本来の用途は暖房器具であり調理するためのものではないので、簡単な加熱しかできないという点には注意が必要です。火力やヒーターのサイズの面からも、フライパンや鍋を使用した調理には不向きです。調理をする際には調理用の適切なアイテムを使用しましょう。
カセットガスストーブ・コンロストーブを使う際の注意点
カセットガスストーブを使う上では、使用上の注意事項を守って、安全かつ適切な使い方をしなければなりません。火を扱う暖房器具は、少しの気の緩みで大きな事故につながる恐れもあります。続いては、カセットガスストーブやコンロストーブなどのアウトドア暖房器具を使う際の注意点について解説します。
十分な換気が必要である
カセットガスストーブを狭い空間で利用する場合、一酸化炭素中毒の危険性が高まります。この問題はカセットガスストーブだけでなく、個室やテントなどでも起こり得ることです。燃料の燃焼によって酸素濃度が低下すると、一酸化炭素が発生しやすくなります。一酸化炭素の有毒ガスを長時間吸入すると、頭痛や吐き気が起こり、最悪の場合は死に至る恐れがあります。
安全対策としては、一酸化炭素チェッカーの使用と定期的な換気が重要です。テント内で暖をとる際には、可能な限り一酸化炭素チェッカーを備えて、適切な換気を欠かさず行なってください。また、取扱説明書には、使用環境や安全に関する情報が記載されているので、正しい指示に従ってリスクを最小限に抑えましょう。
引火に十分注意する
カセットガスストーブを屋内やテント内で使用する際には、ストーブが直接テントの生地や寝袋などに触れて、火災を引き起こさないよう注意しましょう。特に密閉空間や狭い場所での使用では引火の可能性が高くなるので気をつけなければなりません。
ストーブの周囲には十分な空間を確保し、燃料ボンベが安全に設置されているか確認してください。そして周囲に燃えやすいものを置かないようにして、万が一の場合に備えて消火器や水などを手の届くところに用意しておくことが賢明です。
カセットコンロをストーブ化するアタッチメント
カセットコンロはそのままの状態ではストーブとして使えませんが、便利なヒーターアタッチメントを使うことによって、簡易的な暖房器具として利用できます。
アタッチメントを使えば、カセットコンロは調理にも暖房器具としても活躍する万能なアイテムに早変わりします。ここからは、既存のカセットコンロをストーブ化できるアタッチメントをご紹介しましょう。
FUTURE FOX ヒーターアタッチメント
FUTURE FOXのヒーターアタッチメントは、同社の既存製品に対するユーザーの声を取り入れて改良を続けています。シングルバーナーでの加熱で遠赤外線を放射し、暖房器具として機能する仕組みです。
既存製品は4本ゴトクのバーナーにしか対応できませんでしたが、新モデルでは3本ゴトクのバーナーにも対応できるようになり、ほぼすべてのコンロやシングルバーナーで使用できます。
また、表面は二重構造のナバホ柄で、外側の面を透し彫りにすることで暖を感じながら内部が赤く染まる様子を楽しめます。上面が平らなので、クッカーを乗せて安定する設計です。ほとんどのカセットコンロで使える汎用性の高さがおすすめです。
本体サイズ | 直径90mm×高さ140mm |
重量 | 126g |
素材 | ステンレス |
コールマン 遠赤ヒーターアタッチメント
コールマンの遠赤ヒーターアタッチメントは、手持ちのコンロに装着するだけで、遠赤外線ヒーターとして使えるアタッチメントです。特殊鋼材NCA-1の採用によって遠赤外線を発生させ、家庭用ストーブ同様に効率の高い暖かさを確保します。
ヒーターを使用しながらでも上部分で調理や炉端焼きが可能なので、暖まりながら簡単な調理も楽しめます。遠赤外線の効果により、食材の内部まで均一に熱が通るおいしい仕上がりです。持ち運びが簡単なので、寒い時期のキャンプや釣り、ツーリングなど、アウトドアシーンに頼れる欠かせないアイテムです。
本体サイズ | 直径86mm×高さ60mm |
重量 | 100g |
素材 | ステンレス |
SOLA TITANIUMGEAR Super heater
SOLA TITANIUMGEAR Super heaterは、2〜5人用のテントや野外で数人が暖を取るのに最適なサイズです。45gという軽量さでありながら、さまざまなゴトクやバーナーヘッドに対応できます。
ガスストーブを最小火力に調整して大容量のガス缶を使えば、長時間の暖房使用が可能です。上部からサイドまでバランス良く蓄熱と放熱を行ない、身体全体を遠赤外線で暖めるよう設計されています。
チタン製のフレームが内蔵されており、ヒーターを使用しながらも、上にクッカーやカップなどを置いて保温や加熱が可能です。ヒーターの落下を防ぐため、裏面には滑り止め加工が施されています。堅牢な構造で、熱や落下にも強く壊れにくいのも特長です。
本体サイズ | 45g |
重量 | 直径85mm×高さ24mm |
素材 | ステンレス、チタニウム |
屋内用|ガスボンベで使えるおすすめのカセットガスストーブ
続いては、屋内でも安全に利用できるガスボンベ対応のカセットガスストーブを紹介します。エネルギー効率が高く、使いやすさや安全性にすぐれており、屋内使用向けの安全設計にも考慮されている製品です。屋内での暖房や調理を考えている方は、これからご紹介する製品をぜひ検討してみてください。
イワタニ マイ暖 CB-STV-MYD2
イワタニのマイ暖 CB-STV-MYD2は、電池や電源コードを必要とせず、暖かさが必要なときに手軽に使えるカセットガスストーブです。弱運転機能ではガス消費量を約15%も節約できるため、省エネ性にもすぐれています。
輻射暖房を採用しているので、暖房器具の温風が苦手な方にもやさしい暖かさです。ホースやコードが不要なので、使う際に足元を気にする必要がなく、小型で軽量なので持ち運びも簡単です。災害時や非常時にも役立ちます。
対応床面積 | 木造 3畳コンクリート 4畳 |
暖房能力 | 1kW |
本体サイズ | 幅312mm×奥行222mm×高さ290mm |
安全機能 | 不完全燃焼防止、立消え安全装置、転倒時消火、圧力感知安全装置 |
重量 | 2.6kg |
イワタニ 風暖 CB-GFH-5
イワタニの風暖 CB-GFH-5は、熱電発電素子を活用して、カセットガスの燃焼熱から電気を生み出し、ファンを回して発電するコードレスファンヒーターです。電池や電源コード、ガスホースなどを必要とせず、カセットガスのみでファンが回ります。
出力は標準運転と弱運転の2段階から選べて、使う場所や状況に合わせて調整可能です。灯油が使用できない集合住宅などでも利用可能で、暖房機器としてだけでなく非常時の備えとしても価値があります。
対応床面積 | 木造 5畳、コンクリート 7畳 |
暖房能力 | 2kW |
本体サイズ | 幅319mm×高さ438mm×奥行260mm |
安全機能 | 不完全燃焼防止装置、立消え安全装置、転倒時消火装置、圧力感知安全装置、温度過昇防止装置 |
重量 | 4.7kg |
イワタニ デカ暖II CB-STV-DKD2
イワタニのデカ暖II CB-STV-DKD2は、小型石油ストーブと同等の暖かさを誇る暖房アイテムです。独自の熱溜め燃焼筒とステンレス反射板によって、広範囲に温かさを放射できます。
輻射暖房なので心地よい温かさを感じることができて、温風が苦手な方にもおすすめです。点火や消火時に不快なニオイがなく使用時も快適です。電源コードや電池は要らず、ホースも不要なので足元を気にせずに使用できます。
カセットガスは手を汚すことなく取り扱えられて、交換も簡単です。電源を必要としないため、万が一の非常時の備えとしてもおすすめです。
対応床面積 | 木造 4畳、コンクリート 5畳 |
暖房能力 | 1.35kW |
本体サイズ | 幅361mm×高さ364mm×奥行311mm |
便利機能 | 不完全燃焼防止装置、立消え安全装置、転倒時消火装置、圧力感知安全装置 |
重量 | 4.3kg |
屋外用|ガスボンベで使えるおすすめのカセットガスストーブ
屋外での使用に適したガスボンベ対応のカセットガスストーブは、キャンパーにとってとても便利なアイテムです。風や悪天候にも強く、コンパクトで持ち運びしやすい特性を持ち合わせています。
続いては、屋外での使用に最適なカセットガスストーブのメリットやすぐれた機能に焦点を当て、アウトドアライフをより快適にするためのアイテムをご紹介します。
イワタニ FORE WINDS OUTDOOR HEATER FW-OH01
FORE WINDS OUTDOOR HEATER FW-OH01は、調整器付きバルブが特長の屋外専用のヒーターです。移動中や揺れのある環境下でも、安定した暖房効果を保ちます。その秘密は、球状バーナーとリフレクターの組み合わせにあります。
正面方向の広範囲が暖められ、パワーブースターの搭載により低温時でも火力を維持して、最後までガスを効率的に使えるのです。カセットガスの入手は手軽ですし、交換時も手を汚すことなく簡単に取り扱えます。
コンパクトで持ち運びが便利なので、非常時の簡易暖房にもおすすめです。キャンプや釣り、庭での軽作業など、幅広いシーンで活躍するカセットガスストーブです。
暖房能力 | 1.28kW |
本体サイズ | 幅181mm×高さ244mm×奥行261mm |
安全機能 | 調整器付きバルブ |
重量 | 0.82kg |
イワタニ マル暖 CB-STV-MRD
マル暖 CB-STV-MRDは、屋内外の両方で使用可能なストーブです。アウトドアやキャンプなど屋外シーン以外にも、室内使用でも活躍します。
ストーブの天板にやかんを載せれば、暖をとりながら簡単な加熱調理も行なえて便利です。特に冬場の乾燥した環境では、暖房しながら周囲を加湿できます。電源や電池を必要とせず、カセットボンベのみで使えるため非常時にも利用できます。
対応床面積 | 木造 5畳、コンクリート 7畳 |
暖房能力 | 2.09kW |
本体サイズ | 幅343mm×高さ382mm×奥行368mm |
便利機能 | 圧力感知安全装置、立消え安全装置、転倒時消火装置、不完全燃焼防止装置 |
重量 | 4.5kg |
日本エー・アイ・シー Sengoku Aladdin SAG-SQ01A
Sengoku Aladdin SAG-SQ01Aは、1970年代に製造・販売された同社の石油ストーブ「シルバークイーン」の復刻版です。生産終了から40年以上が経った現代に、ガスストーブとして生まれ変わりました。背面に設置された全面反射板によって熱を前方に効率的に放射し、すばやい暖房効果をもたらします。
従来のガスストーブよりも広範囲に広がって、心地よい暖かさです。燃焼部には2層の赤熱メッシュがあり、弱い火力でもすぐれた暖房能力を発揮します。燃焼ドームは風防板によって耐風性にもすぐれていて、火が消えにくく、風が吹いても燃焼が持続します。
暖房能力 | 1.4kW |
本体サイズ | 幅370mm×高さ335mm×奥行296mm |
安全機能 | 圧力感知安全装置、不完全燃焼防止装置、転倒時消火装置、立消え安全装置 |
重量 | 4.2kg |
日本エー・アイ・シー Sengoku Aladdin SAG-BF02A
Sengoku Aladdin SAG-BF02Aは、同メーカーの石油ストーブ製品であるブルーフレームをイメージしたフォルムのガスストーブです。アラジンらしいキュートなデザインを取り入れ、小さいながらもパワフルで快適に暖まります。室内利用だけでなく、ベランダやキャンプへの持ち運びにも最適です。
専用の収納袋にはサイドポケットがあり、専用カセットボンベをすっきり収納できます。トルネードバーナーは空間全体を均一に暖めて、部屋全体がふんわりと暖まり快適です。室内はもちろん、テラスやキャンプなどのアウトドアシーンでも活躍するコンパクトで使い勝手のいいストーブです。
暖房能力 | 2kW |
本体サイズ | 幅320mm×奥行335mm×高さ390mm |
安全機能 | 圧力感知安全装置、不完全燃焼防止装置、転倒時消火装置、立消え安全装置 |
重量 | 5.7kg |
カセットガスストーブの選び方
カセットガスストーブを選ぶ際には、暖房能力だけでなく使用環境や目的に合わせて、適した製品を探すことが大切です。効率的な暖房を実現し、ランニングコストを抑えられます。
ここからは、暖房効率を最大化するために、自身のニーズに合った最適なカセットガスストーブを選ぶ際のポイントについてご紹介します。
屋内用か屋外用か
ガスストーブの購入時には、安全装置や機能の搭載をチェックしておきましょう。屋内向けのカセット式ガスストーブには、転倒防止装置、立消え安全装置、不完全燃焼装置の3つの安全装置の搭載が義務づけられており、安全面に配慮されています。
一方で、屋外向けのガスストーブには同様の法的規制は適用されていません。これらの安全装置のすべてが搭載されていない製品があるので、屋外用のガスストーブを屋内で使用する際には、換気などに十分注意して使用してください。
テントなどの狭い密閉空間でガスストーブを使用すると、酸欠や一酸化炭素中毒の危険性が高まります。規制に適合した屋内用のガスストーブであっても、密閉された空間での使用には特に注意が必要です。
使用シーンにあわせて考える
キャンプやアウトドアでのカセットガスストーブの使用では、使う人数や状況によって選び方が異なります。家族でのキャンプや大人数での利用を想定する場合、360度に熱を放射するタイプや発熱量の大きなものが最適です。大きなテント内でも暖かく保てます。
ソロキャンプや2人などの少人数の場合は、テント内でのスペースを取らない小型ストーブや、持ち運びが簡単でコンパクトなものがおすすめです。特にアウトドアでは荷物をなるべく減らすことがポイントなので、利用する人数やテントのサイズに合わせて、無駄のない大きさのガスストーブを持っていきましょう。
最大発熱量や燃焼時間をチェック
カセット式ガスストーブの暖房能力は、kWやkcal/hで表記され、この数値が大きいほど高い発熱量を持ち、すぐれた暖房能力を発揮します。ただし暖房能力が高い製品は、ガスボンベ1本あたりの連続燃焼時間が短くなるので注意しておきましょう。
通常、1本のボンベで燃焼する連続時間は2〜3時間程度ですが、燃焼時間が短いとカセットボンベのランニングコストが増えたり、カセット交換の作業が増えてしまいます。どのような場所や目的で使用するかを考慮して、最大発熱量や燃焼時間を確認しておくことをおすすめします。
安全機能が搭載したものを選ぶ
ガスストーブの使用では安全性の確保が最優先です。特に屋内での使用を想定しているなら、装置の安全性を十分に確認しましょう。まずは、不完全燃焼防止装置の確認です。一酸化炭素中毒のリスクを抑えるために必須で、必ず念頭に置いておくべき機能として覚えておいてください。その他にも、安全機能には以下のようなものがあります。
- 転倒時消火装置:本体の転倒や強い衝撃を受けたとき、自動的にガス供給を停止させる機能
- 立消え安全装置:ガスの不完全燃焼を防ぐために火が消えた際に自動でガス供給を停止する機能
- 圧力感知安全機能:カセットガスの過熱や異常な圧力上昇を検知して自動でガス供給を停止する機能
カセットガスを使用するストーブは、火やガスを扱うため、取り扱いには十分な注意が必要です。これらの安全装置が採用された製品を選び、使用時には取扱説明書に記載された注意事項にも必ず目を通しておきましょう。
カセットガスストーブ・コンロストーブは屋外での使用に特におすすめ!
カセットガスストーブやコンロストーブは、その汎用性と使い勝手の良さから、特に屋外での使用におすすめです。コンパクトで持ち運びが便利なため、キャンプやピクニック、野外イベントなど、屋外での活動に活躍します。
- カセットコンロ単体ではストーブとして使えないが、専用のアタッチメントがあれば簡易的な暖房器具として役立つ
- カセットガスストーブはスポット的な暖房器具に適している
- カセットボンベだけで使用できて、電源は不要
- 非常時の備えとして準備しておくのもおすすめ
- 屋内やテント内での使用時にはくれぐれも換気に注意する
カセットガスストーブやコンロストーブは、さまざまな環境で活躍し、瞬時に暖かさをもたらしてくれます。移動性が高いので持ち運びやすく、扱いやすい設計も魅力です。
屋外向けでは安全性を考慮した設計が施され、風の影響を受けにくい構造も特長です。秋から春先の寒いテント内でも快適に過ごせるストーブを取り入れて、アウトドアライフを楽しみましょう。
◆使い終わったカセットボンベの正しい処分方法は、以下の記事をご参考ください。