マンションでも光回線を使用したいと考える人が増えています。
自宅で高速の光回線が使用できると、とでも便利ですよね。
ただ、戸建てと違って、マンションには共用部分があったり、さまざまな決まり事もあります。
実際にマンションで光回線を使用するにはどうすれば良いのでしょうか?
実はマンションで光回線を使用するには、気をつけなければならないことがいくつかあります。
そこでこの記事では、マンションで光回線を使う方法を徹底解説!
契約前に確認しておかなければならないことや速度が速いおすすめの回線をご紹介しますので、最後まで記事をチェックしてください!
マンションで光回線を使うためには?
まずはマンションで光回線を使うためにどうすれば良いのかについて解説しましょう。戸建てとは違って、マンションで光回線を使うためには、確認しておかなければならないことがいくつかあります。マンションで光回線を使用する場合、どんなことを確認すれば良いのでしょうか?
光回線が導入済みか確認する
まず確認しなければならないのは、住んでいるマンションが光回線導入済みかどうかということです。マンションで光回線導入済みの場合、以下の2種類のパターンがあります。
マンション内の共用部までの光回線の工事が完了している
まず1つ目のパターンとしては、マンションの共用部までの光回線工事が完了している場合です。この場合、共用部から自分の部屋までの光回線の工事を行う必要があります。
共用部から自分の部屋までの工事費の負担の有無は、マンションやプロバイダによって異なります。光回線を提供する会社によっては、工事費を新規契約の特典として無料で行ってくれることもあるので確認してみましょう。
ただ、すでに共用部まで光回線の工事が完了している場合は、プロバイダを選べないことも多いです。事前にマンションに確認し、指定のプロバイダがあるのかどうかについても問い合わせておきましょう。
また、部屋までの光回線の工事を行う際、マンションが指定する業者を利用しなければならないこともあります。工事の業者の指定の有無についても、事前にマンションの管理会社やオーナーに確認しておきましょう。
部屋の中まで光回線の工事が完了している
もう1つのパターンとしては、入居時にすでに部屋までの光回線の工事が完了している場合があります。この場合、パソコンなどを用意するだけで、すぐに光回線を使用することが可能です。
また、光回線の使用料金についても、無料となっている場合もあります。ただ、プロバイダは選べないことが多いですし、マンションの家賃に光回線の利用料が上乗せされている可能性もあり、光回線が無料だからといってお得とは限りません。
すでに部屋までの光回線の工事が終了している場合は、どこのプロバイダなのかや料金の有無について、事前にマンションの管理会社やオーナーに確認しておきましょう。
プロバイダを自由に選べる場合は、マンションの住所が提供エリアになっている光回線から、自分のスタイルにあったプロバイダを選ぶことができます。
配線の工事か可能か確認する
先に紹介したような光回線導入済みのマンションでなかった場合、マンションで光回線を使用するためには、まず配線の工事が可能かどうかを確認する必要があります。さらに、光回線の提供エリア内かどうかも確認しておきましょう。
配線工事が可能かどうかを確認するのは、マンションの管理会社やオーナーです。問い合わせてみて配線の工事が不可能な場合は、残念ながらそのマンションで光回線を使用することはできません。
また光回線の提供エリアは、各プロバイダやフレッツ光の公式サイトなどで確認できます。サイトを確認して光回線の提供エリアではない場合も、そのマンションで光回線を使用するのは無理ということになります。
マンションの配線方式の種類
マンションで光回線を使用するには、マンションの配線方式の種類も確認しておくことが必要です。マンションの配線方式にはいくつかの種類があります。マンションで使用されてる配線方式について調べてみました!
光配線方式
まずは光配線方式です。最近建てられたマンションでは、光配線方式を採用しているところが多いです。光配線方式というのは、電柱から共用部分まで、さらに共用部分から部屋までも光ファイバーでつなぐ配線のこと。もっとも速度が速く出る配線方式と言われています。
ただ、古いマンションでは光配線方式を採用していないところが多いです。もしも他の配線方式を採用している場合、後から配線方式を変更するというのは難しいです。
マンションのオーナーと話し合ったり、他の住民とも協力して光配線方式への変更を訴えるという手もあるでしょう。また、マンションオーナーや管理会社の許可があれば、戸建て用の光回線を自分の部屋まで通してもらうという方法もあります。
光回線を提供している会社によっては、戸建て用の光回線をマンションに配線してくれることも。まずはマンションのオーナーや管理会社と話をし、許可がもらえれば、戸建ての光配線を設置してくれるプロバイダを探してみましょう。
LAN配線方式
続いての配線方式は、共用部分まで配線されている光配線から、LANケーブルで部屋まで配線するというもの。LAN配線方式の場合、光配線方式ほどの速度は出ませんが、それに近い速度は出ます。
ただ、光ファイバーケーブルが共用部分まで繋がっている1本のみのため、LANケーブルで配線している部屋の数が多いほど、速度が低下してしまうというデメリットも。
部屋までの配線がLAN配線方式の場合、マンションのオーナーや管理会社に話をしてみることで、各部屋に光ファイバーケーブルで配線してもらえる可能性もあるでしょう。
また、マンションのオーナーや管理会社の許可があれば、プロバイダの戸建て用の光回線を部屋まで通してもらうという方法もあります。
VDSL方式
もっとも速度が出ない配線方式として、VDSL方式があります。VDSL方式は、電柱から共用部分までは光ファイバーが繋がっており、共用部分から部屋までは電話回線を利用するという方式。VDSL方式が採用されているのは、古いマンションに多いです。
VDSL方式は電話回線を使用するため、工事費用を安く抑えることができます。そのため、お手軽な光回線の配線方式として導入したマンションも多いです。
ただ、部屋までの配線に電話回線を使用しているため、光回線でも速度はそれほど出ません。また、1本の光ファイバーケーブルで複数の人が光回線を利用することになるため、LAN配線方式と同じで、利用する人が多いほど速度が落ちてしまいます。
共用部分から部屋までの回線がVDSL方式だった場合は、マンションのオーナーや管理会社の許可をもらい、戸建て用の光回線を配線してもらうという方法もあります。
光回線を選ぶときのポイント
マンションに光回線が導入できる場合、次に必要なのは光回線選びです。光回線の会社はどのように選べば良いのでしょうか?光回線の会社を選ぶ時のポイントについてまとめました。
実測値の速さで選ぶ
光回線を選ぶ時のポイントとしては、実測値の速さで選ぶのがおすすめです。実測値というのは、実際に測定された数値のこと。光回線の会社やプロバイダでは理論上の最大速度を公表しているところもありますが、実際に出ている速度と異なっている場合もあります。
ただ、光回線の会社やプロバイダが公表している数値はあくまでも理論上の最大値なので、実際にはそこまでの数値が出ないことがほとんどです。
ネット上には、ユーザーからの実測値の報告を集めたサイトもあります。実際に使用しているユーザーが報告している実測値なので、かなり現実的なデータです。速さをうたっていても、実はあまり速くないという光回線がどこなのかということも分かります。
光回線の速さは、マンションの配線方式にも左右されますが、プロバイダの回線の強さなどによっても異なります。いずれにしても、実測値の速いプロバイダを選んでおくのが無難です。
実測値のデータを集めて紹介しているサイトに「みんなのネット回線速度」があります。「みんなのネット回線速度」では、各光回線の平均Ping値、平均ダウンロード速度、平均アップロード速度が紹介されています。
【Ping値とは】
Ping値は、ネット上でデータをやり取りするときのタイムラグを表す数値で、数値が少ないほどラグが少なく快適ということになります。標準的なPing値は36ms~50msとされていますので、この数値より少なければ通信品質が良いことの目安になるでしょう。
【ダウンロード速度とは】
ダウンロード速度は、下り速度とも言われます。ダウンロード速度は、ネットから端末への受信の速度のことです。ダウンロード速度が速いほど、ネットの閲覧やメールの受信などが快適に行えます。ダウンロード速度の目安についてまとめました。
テキストメールやチャットなどの受信 | 128Kbps以上 |
ウエブサイトやSNSの閲覧 | 1Mbps以上 |
動画視聴 | 低画質の動画なら3Mbps以上・高画質動画なら25Mbps以上 |
光回線のダウンロード速度は各会社によって異なりますが、たとえ他社より少し低めの数値であっても、普通に使用する分には問題ないことが多いです。モバイルWi-Fiのみの通信などに比べると、どこの光回線も速くて安定しています。
【アップロード速度とは】
アップロード速度は、上り速度とも言われます。パソコンやスマホからネット上にデータを送信するときの速度のことです。アップロード速度が速ければ、メールの送信やSNSへの投稿などがスムーズに行えます。アップロード速度の目安についてもまとめてみました。
テキストメールやチャットなどの受信 | 1Mbps以上 |
SNSへのテキストによる投稿 | 1Mbps以上 |
SNSへの写真の投稿 | 3Mbps以上 |
SNSへの動画の投稿 | 10Mbps以上 |
アップロード速度についても、光回線の会社によって数値は異なりますが、ほとんどの光回線では快適に通信できる数値を満たしています。「みんなのネット回線速度」で紹介されている主要な光回線の実測値を調べて表にまとめました。
光回線名 | 平均Ping値 | 平均ダウンロード速度 | 平均アップロード速度 |
ソフトバンク光 | 16.37ms | 314.74Mbps | 233.65Mbps |
ocn光 | 18.95ms | 283.44Mbps | 213.69Mbps |
auひかり | 15.62ms | 493.23Mbps | 454.48Mbps |
NURO光 | 14.88ms | 495.24Mbps | 461.85Mbps |
ドコモ光 | 19.35ms | 271.52Mbps | 227.38Mbps |
Biglobe光 | 19.12ms | 268.77Mbps | 226.39Mbps |
GMOとくとくBB光アクセス | 20.2ms | 294.66Mbps | 264.39Mbps |
So-net光 | 15.66ms | 269.62Mbps | 251.6Mbps |
参考元(みんなのネット回線速度)
下りの速度だけを見ると、もっとも速いのはNURO光となっています。続いて、auひかりが速いです。「みんなのネット回線速度」では、地域限定の光回線の速度も調べることができます。プロバイダ選びに迷ったら、回線速度を調べてみるのがおすすめです。
工事完了までにかかる日数で選ぶ
光回線を導入するためには、工事が必要なことが多いです。マンションでは、すでに部屋まで光回線が導入されている場合を除いて工事が必要です。
工事完了までにかかる日数は、プロバイダによっても異なります。早い場合では、2週間ほどで工事が完了するところもあります。ただ、一般的には、申し込んでから1ヶ月程度はかかると思っておいたほうが良いでしょう。
光回線を早く使用したいと考えている場合は、工事完了までの日数が早いプロバイダを選ぶか、早めに申し込むのがおすすめ。人気の回線の場合、1ヶ月以上かかることもあるので、光回線を決める際には必ず工事にかかる日数を確認しておきましょう。
また、工事に伴って工事費用が発生します。光回線の工事費用は20,000円以上かかることが多いので、工事費用を負担してくれる光回線を選ぶのがおすすめ。工事費用を分割払いにし、毎月の支払料金を無料にすることで実質無料になっているところも多いです。
毎月の料金の安さで選ぶ
光回線を選ぶ際には、料金もしっかり確認しましょう。光回線のプロバイダは数多く存在しますが、料金はプロバイダによってまったく異なります。また、料金が安くても他のサービスが充実していないプロバイダもありますので、総合的に判断するのがおすすめ。
光回線を契約することで、スマホの月額料金が割引になるプロバイダもあります。自分のスマホがどこの光回線を利用すると安くなるのかも調べておきましょう。スマホとのセット割を導入している光回線を調べてみました。
光回線 | スマホの契約先 | 割引内容 |
ドコモ光 | ドコモ | ギガプラン利用で、家族全員最大1,100円割引 ※離れて住んでいる家族も対象 |
BIGLOBE光 | au UQ mobile BIGLOBEモバイル | auの場合、スマートバリュー利用で最大1,100円割引 UQ mobileの場合、自宅セット割適用で最大858円割引 BIGLOBEモバイルの場合、毎月220円割引 |
ソフトバンク光 | ソフトバンク Y!mobile | ソフトバンクの場合、10回線まで最大1,100円割引 Y!mobileの場合、おうち割利用で最大1,188円割引 |
楽天ひかり | 楽天モバイル | 月額基本料が1年間無料 |
So-net光 | au UQ mobile | auの場合、スマホ代が永年割引 UQ mobileの場合、自宅セット割適用で最大858円割引 |
他にも光回線とスマホのセットで安くなるプロバイダはあります。地域限定のプロバイダでも、スマホとのセット割を用意しているところがありますので、光回線を選ぶ際には調べてみるのがおすすめです。
違約金の有無で選ぶ
光回線を選ぶ際には、違約金があるかどうかで選ぶのも良いでしょう。光回線の中には、契約更新期間以外の時期に他社への乗り換えを行うと、違約金が必要なプロバイダが多いです。
ただ、違約金の発生しない光回線や条件によって違約金が免除される光回線もあります。違約金の金額は光回線によって異なります。多くは数千円程度となっていますが、決して少ない金額ではありません。
違約金の金額はマンションのほうが少なく設定されていますが、戸建ての光回線をマンションで使用している場合は、違約金も戸建てのものが適用されます。主な光回線の違約金を表にまとめました。
プロバイダ名 | 違約金 |
ドコモ光 | マンションタイプで2年以内の解約なら4,180円の違約金が必要 戸建てタイプで2年以内の解約なら5,500円の違約金が必要 |
auひかり | マンションタイプのお得プランA(2年自動更新)の解約なら2,290円の違約金が必要 マンション、戸建て共に標準プランなら違約金なし |
ソフトバンク光 | 自動更新なしプランなら、戸建て、マンション共に違約金なし 自動更新ありプラン(5年)、自動更新ありプラン(2年)ともに、基本料金の1ヶ月分の違約金が必要 |
BIGLOBE光 | 違約金不用期間以外の解約は、ファミリータイプが4,230円、マンションタイプが3,360円の違約金が必要 |
NURO光 | 更新月以外の解約で、3年契約なら3,850円、2年契約なら3,740円の違約金が必要 |
So-net光プラス | 契約更新期間以外の月に解約する場合、戸建ては4,580円、マンションは3,480円の違約金が必要 |
@nifty光 | 契約更新期間以外の解約の場合、ホームタイプは4,840円、マンションタイプは3,630円の違約金が必要 |
2022年7月1日からは、法改正の内容に従い、光回線の会社によっては違約金が大幅に安くなっています。以前は違約金が数万円というプロバイダもあったので、解約のハードルもかなり下がりました。
ただ、2022年6月30日までに契約をした人は、解約時に契約時に設定された違約金を支払う必要がありますので気をつけてください。
提供エリアで選ぶ
光回線を選ぶ際には、提供エリアで選ぶ方法もあります。大都市なら、主要な光回線がサービス提供エリア外ということは少ないです。ただ、地方に行くと、大手の光回線がサービス提供エリア外だということもあり得ます。
また、都道府県としては提供エリアに含まれていても、住んでいるマンションの地域がサービス提供エリア外ということも少なくありません。
大手の光回線がサービス提供エリア外の場合、地域限定の光回線が提供されている場合があります。また地方では、光回線の工事費用として補助金が出ることもあります。光回線を契約する前に、マンションのある自治体に問い合わせてみるのもおすすめです。
もしも近い将来の引っ越しが想定される場合には、最初から全国に提供している大手の光回線を選んでおくのも1つの手です。光回線の違約金は安くなったとはいえ、更新月以外に違約金が発生するプロバイダも多くあります。
全国に提供エリアのある光回線は、NTTが提供する「フレッツ光」、「光コラボレーション」です。「光コラボレーション」は「フレッツ光」の回線を利用したプロバイダの総称で、以下が当てはまります。
- ドコモ光
- ソフトバンク光
- @nifty光
- BIGLOBE光
- So-net光プラス
幅広い地域をカバーする光回線を選びたいなら、「フレッツ光」、「光コラボレーション」の中から選ぶのがおすすめです。
サポートサービスで選ぶ
光回線には、回線が使用できるだけではなく、さまざまなサポートサービスが付随していることがあります。光回線選びに迷ったなら、サポートサービスを比べて選ぶのもおすすめです。光回線が提供するサポートサービスには、以下のようなものがあります。
【セットアップサービス】
パソコンやルーター、メールなどの設定などを実際に家まで来て行ってくれるサービスです。光回線の開通工事の際に行ってもらえることが多いので、設定に自信のない人は申し込んでおくと良いでしょう。
【リモートサポートサービス】
リモートサポートサービスは、ネットやパソコン、タブレットなどを利用の際、分からないことや困ったことをリモートでサポートしてくれるサービス。対面ではなく電話やチャットなどを利用したサービスになります。
【Wi-Fiの設定】
Wi-Fiの設定をサポートしてくれるサービスもあります。Wi-Fiの初期設定に関しては、ネットの開通工事の際に一緒に行ってくれることも多いです。開通後のWi-Fiのサポートを行っている光回線もあります。
パソコンやタブレットなど、合計10台の端末までのWi-Fi設定を行ってくれる至れり尽くせりの光回線もありますので、各光回線のサイトを確認しましょう。
【メールの設定】
プロバイダから配布されたメールアドレスを使用するためには、メールの設定が必要です。ただ、メールの設定は少しややこしいので、難しく感じる人もいるかもしれません。光回線によっては、対面やリモートでメールの設定をサポートしてくれるところもあります。
【生活トラブル解決サポート】
ネット回線やパソコンのトラブルだけではなく、生活トラブルのサポートを行ってくれる光回線もあります。具体的には、鍵のトラブルや水回りのトラブル、窓ガラスのトラブルなどです。
【暮らしの悩み解決サポート】
暮らしの悩み解決サポートは、日々の暮らしの中で起こる悩みを解決してくれるサポートです。サポート内容は実に多岐にわたっています。たとえば、お金に関する相談や法律に関する相談、出産や子育て、介護といったことまで、幅広い内容の悩みの解決をサポートしてくれます。
【無線LANの設定】
無線LANの設定も、パソコンに慣れていない人にとっては少し難しい操作が必要です。光回線によっては、パソコン1台の親機、子機1台ずつの無線LANの設定を無料で行ってくれるところもあります。
光回線によって提供されているサポート内容は異なり、有料か無料かも異なります。自分が必要とするサポートサービスが提供されている光回線を選べば、開通時、開通後のトラブルにも備えることができます。
ネット回線を導入するときの注意点
マンションにネット回線を導入する際の注意点について見ていきましょう。マンションにネット回線を導入する際には、どのような点に気をつければ良いのでしょうか?
管理会社に必ず連絡をおこなう
マンションにネット回線を導入する場合は、管理会社に必ず連絡をするようにしましょう。特に回線が引かれていない場合や、共用部分までしか引かれていない場合、光回線ではないのに光回線にしたい場合は、管理会社やオーナーへの事前相談が必要です。
また、部屋までネット回線が引いてある場合も、プロバイダの指定などがある場合があります。勝手にプロバイダと契約しても回線が使用できない可能性もありますので、必ず事前にマンションの管理会社やオーナーに確認するようにしましょう。
退去時はモデムの撤去をおこなう
マンションにネット回線を導入した場合は、退去時にモデムの撤去を行うようにしましょう。マンションがモデムも提供している場合は返却となりますが、自分で用意したモデムの場合、残留物と判断されてしまい、敷金から処分費用を引かれてしまうことも。
モデムが自分で用意したものの場合は、必ず撤去するようにしましょう。また、プロバイダからレンタルしているモデムの場合は、プロバイダが指定する手続きに従って返却します。
引っ越し先でも同じプロバイダを利用する場合は、そのまま使用できる可能性もありますが、念のためにプロバイダに確認するようにしましょう。
引越し時は移転の届出をおこなう
マンションにネット回線を導入し、引っ越しをすることになった場合は、マンションの管理会社だけではなく光回線の会社にも移転の届け出を行いましょう。移転の手続きを行わなかった場合、使用していないのに光回線の利用料金が引き落とされることもあります。
もしも引っ越し先で同じ光回線の使用ができない場合は、解約の手続きが必要です。たとえ引っ越し時期が更新月でなくても、解約が必要となった場合は速やかに手続きするようにしましょう。
さらに、マンションの管理会社やオーナーの意向によっては、光回線の撤去工事が必要になることもあります。撤去工事費用は自腹となることが多く、数万円単位の出費になることもあります。
自分で光回線を導入する際には、マンションの管理会社やオーナーに、退去時の撤去工事の必要の有無も確認しておくようにしましょう。
全国提供かつ速度が速いおすすめの光回線一覧
やはり光回線を選ぶなら、全国で提供されている回線が良いですよね。さらに速度が速ければ申し分ありません。全国提供でなおかつ速度が速いおすすめの光回線を一覧で紹介します。光回線を選ぶ際の参考にしてください!
NURO光
まずご紹介するのは「NURO光」です。「NURO光」は、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が提供する光回線。下り最大2Gbpsがうたい文句となっており、数ある光回線の中でも高速通信に定評があります。
実測値を見ても、他の光回線よりも速いという数値が出ています。光回線は、接続数が多くなるほど遅くなってしまいますが、下り最大2Gbpsの「NURO光」なら、家族全員が同時にネットを利用しても安心です。
また「NURO光」は、工事費用44,000円(税込)が実質0円となるのも嬉しいポイント。「NURO光」の提供エリアは以下のようになっています。
- 北海道
- 【関東】東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木
- 【東海】愛知、静岡、岐阜、三重
- 【関西】大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良
- 【中国】広島、岡山
- 【九州】福岡、佐賀
「NURO光」は全国の主要都市のほとんどをカバーしていますので、引っ越しをしてもそのまま同じ契約で済むことが多いです。「NURO光」が提供するプランは以下の通りです。
【NURO 光 2ギガ(3年契約) プラン】
月額基本料金 | 5,200円(税込) ※1年間は980円(税込) |
Wi-Fiルーター(ONU) | 無料 |
契約事務手数料 | 3,300円(税込) |
セキュリティサービス | 550円(税込)/月 |
解約手数料 | 3,850円 ※契約期間満了月から3カ月間は解約手数料無料 |
【NURO 光 2ギガ(2年契約) プラン 】
月額基本料金 | 5,700円(税込) ※2年間は3,590円(税込) |
Wi-Fiルーター(ONU) | 無料 |
契約事務手数料 | 3,300円(税込) |
セキュリティサービス | 無料 |
解約手数料 | 3,740円 ※契約期間満了月から3カ月間は解約手数料無料 |
【NURO 光 2ギガ(契約期間なし)プラン】
月額基本料金 | 6,100円(税込) |
Wi-Fiルーター(ONU) | 無料 |
契約事務手数料 | 3,300円(税込) |
セキュリティサービス | 無料 |
解約手数料 | 無料 |
NURO 光 2ギガ(契約期間なし)プランは解約手数料が無料のプランですが、光回線の工事費は有料です。44,000円(税込)の工事費は、24ヶ月払いで支払うこともできます。
ただ、NURO 光 2ギガ(契約期間なし)プランは、他のプランに比べるとかなり割高感があります。他のプランは縛りがありますが、総合的に判断してどちらがお得かを見極めるようにしましょう。
また「NURO光」では、他社からの乗り換えサポートも行っています。サポート内容は、他社から乗り換えた際に発生する違約金を最大2万円まで還元してくれるというもの。
2022年6月30日までに光回線を契約していた人は違約金の額も大きいので、乗り換えサポートは嬉しいサービスかもしれません。
さらに「NURO光」では、「NURO光」と「NUROモバイル」を同時に申し込むことで、セット割を利用できます。セット割りを利用すると、1年間、「NUROモバイル」の月額基本料金が無料になります。
とにかく速い光回線が良い人、スマホを「NUROモバイル」にしても良い人には、「NURO光」がおすすめです。
Biglobe光
「Biglobe光」は、ビッグローブ株式会社が提供する光回線です。フレッツ光の回線を利用した光コラボレーションのブランドの1つでもあります。
ビッグローブ株式会社は通信事業を35年以上も展開する老舗でもあるので、ユーザーからの信頼もあつい光回線ともいえます。
「Biglobe光」はフレッツ光の回線を利用しているということもあり、東西のフレッツ光の提供エリアでサービスを受けることが可能です。「Biglobe光」の提供エリアは以下の通りです。
【NTT東日本エリア】
北海道、青森県、秋田県、岩手県、山形県、宮城県、福島県、栃木県、群馬県、茨城県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県(静岡県の一部含む)、山梨県、新潟県、長野県
【NTT西日本エリア】
富山県、石川県、福井県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
「BIGLOBE光」は、全国のすべての都道府県で利用することが可能な光回線サービスです。転居などの予定がある人も安心して選べるブランドといえます。「BIGLOBE光」の料金プランは以下の通りです。
【マンション(集合住宅タイプ)】
月額料金 | 4,378円(税込) |
工事費 | 新規契約なら実質無料 |
申込手数料 | 3,300円(税込) |
違約金 | 3,360円 ※違約金不要期間以外の解約は違約金が必要 |
無線LANルーター月額レンタル料金 | 550円(税込) ※光回線の申し込みと同時なら1年間0円 |
「BIGLOBE光」では、スマホとのセット割も用意されていますので、au、UQ mobile、BIGLOBEモバイルのスマホを利用している人は月額料金がお得になります。
「BIGLOBE光」のスマホ割は、「NURO光」とは異なり、現在契約中のスマホでも割引が適用されるのがポイント。わざわざ乗り換えなくても毎月のスマホ代が安くなるので、多くのユーザーに支持されています。
「BIGLOBE光」は全国で使える上にスマホ割でもかなりお得になるので、au、UQ mobile、BIGLOBEモバイルのスマホを使用している人におすすめの光回線です。
So-net光プラス
「So-net光プラス」も「BIGLOBE光」と同じく、NTTのフレッツ回線を利用した「フレッツ 光ネクスト」のサービスの1つです。そのため、全国各地が提供エリアになっています。
「So-net光プラス」は、光回線の申込時にメールアドレスが発行され、無料で使用することが可能です。また「So-net光プラス」では、auやUQ mobileのスマホを利用していると割引が受けられるのも嬉しいポイント。
さらに東京ガスが提供するガス+でんきの利用でも、「So-net光プラス」の光回線の月額料金が割引されます。また、通信速度は最大1Gbpsとなっており、高画質の動画を視聴するにも十分なスピードです。「So-net光プラス」の提供エリアについて以下にまとめました。
【東日本エリア】
北海道、青森県、秋田県、岩手県、山形県、宮城県、福島県、栃木県、群馬県、茨城県、千葉県、埼玉県、東京県、神奈川県(静岡県の一部含む)、山梨県、新潟県、長野県
【西日本エリア】
富山県、石川県、福井県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
「So-net光プラス」も「BIGLOBE光」と同じで、全国の47都道府県がサービス提供エリアになっています。ただ、提供エリア内の都道府県でも、地域によってはサービスが提供されていない場合があります。
引っ越し先のマンションの住所が分かったら、公式サイトなどでサービスが提供されているかどうかを事前に確認してください。「So-net光プラス」の利用料金を下記にまとめました。
【So-net 光プラスマンション】
月額基本料金 | 4,928円(税込) |
初期費用 | 3,500円(税込) |
ルーター利用料 | NTT東日本エリア 330円(税込) NTT西日本エリア 275円(税込) |
違約金 | 契約更新期間以外に解約した場合、3,480円が違約金として必要 |
「So-net 光プラス」には、セキュリティサービス「S-SAFE」が無料でついてくるのも魅力。「S-SAFE」は各種のウイルスからパソコンを守ってくれるほか、オンラインバンキングの保護もしてくれます。
「So-net 光プラス」は、auのスマートバリュー加入やUQ mobileの利用で月額料金がお得になります。auやUQ mobileのスマホを利用していて光回線を探している場合は、「So-net 光プラス」がおすすめです。
GMOとくとくBB光アクセス
「GMOとくとくBB光アクセス」は、GMOインターネット社が提供する光回線です。NTTのフレッツ光の回線を利用した光回線サービスなので、全国どこでも利用できるのが特徴。また通信品質も、NTTのフレッツ光と同等となっています。
「GMOとくとくBB光アクセス」は料金プランがシンプルで、縛りがないのもポイント。さらに、36ヶ月の利用を前提とした契約なら、新規の回線工事費が実質無料になります。「GMOとくとくBB光アクセス」の提供エリアをまとめました。
【東日本エリア】
北海道、青森県、秋田県、岩手県、山形県、宮城県、福島県、栃木県、群馬県、茨城県、千葉県、埼玉県、東京県、神奈川県(静岡県の一部含む)、山梨県、新潟県、長野県
【西日本エリア】
富山県、石川県、福井県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
「GMOとくとくBB光アクセス」は全国のすべての都道府県で利用可能です。ただ、上記に記載のある都道府県でも、場所によっては使用できないこともあります。「GMOとくとくBB光アクセス」の申し込みページで提供エリア検索をすることができるので、確認してみてください。
「GMOとくとくBB光アクセス」は、プランが複雑ではないというのもユーザーから人気を集める理由です。「GMOとくとくBB光アクセス」のプランを紹介します。
【GMOとくとくBB光アクセス マンション】
月額料金 | 3,883円(税込) |
Wi-Fiルーターレンタル料 | 無料 |
契約事務手数料 | 3,300円(税込) |
違約金 | なし |
「GMOとくとくBB光アクセス」の月額料金は、これまで紹介してきた光回線サービスの中でもっとも安い設定になっています。3,883円(税込)は、縛りなしでの料金設定なので、かなりお得だといえます。違約金の設定もないので、いつでも好きな時に解約できるのが魅力。
ただ、新規の回線工事費は36ヶ月の分割払い扱いになっており、毎月の支払い分が割引されている形になっています。ユーザーの回線工事費の支払いは実質無料ですが、36ヶ月以内に解約する場合は、工事費の残り分が請求されますので気をつけてください。
他の光回線では解約をするのに契約更新期間を気にしなければなりませんが、「GMOとくとくBB光アクセス」の場合は気にしなくて済むのがうれしいポイント。
また、「GMOとくとくBB光アクセス」では、乗り換えの際に他社に支払う違約金のキャッシュバックもあります。さらに、開通待ちの期間にお得な料金でWi-Fiのレンタルができるので、必要な人はぜひ利用しましょう。
マンションタイプの回線についてまとめ
マンションで光回線を使うための方法について紹介してきました。
マンションで光回線を使うためには、事前に光回線が導入されているのか、どの配線方式なのかを確認しておく必要があります。
マンションによっては利用するプロバイダや工事会社が指定されていることもあるので、その点も確認してから光回線を契約しましょう。
また、もし光回線が導入されていない場合は、自分で手配して導入しても問題ないかということを、マンションの管理会社やオーナーに確認する必要があります。
共用部分の工事なども必要になるため、勝手に契約をせず、必ずマンションの管理会社やオーナーに確認してから光回線を申し込むようにしてください。
光回線を提供する会社は、各社それぞれに料金もサービスも異なります。
料金の安さだけを見るのではなく、通信品質や違約金の有無など、総合的にサービスを判断して光回線の会社を選ぶのがおすすめです!