BSアンテナのDIYを考えている人に先に結論をお伝えすると、パラボラ部分(皿)そのものを自作するのは現実的ではありません。DIYでできるのは、市販のBSアンテナとスタンド・ケーブルを用意して自分で設置・角度調整することです。
自分で設置するときに押さえたいポイントは次の3つです。
- ①アンテナ本体は市販品を使う:家庭用は45型が主流で、4K8K衛星放送に対応したBS・110度CSアンテナを選ぶ
- ②室内に置けるのは条件がそろう部屋だけ:南西の窓・外に障害物がない・窓が電波を通しやすい・窓際にスペースがある
- ③屋根や2階以上の外壁など高い場所は業者に任せる:はしごや脚立からの転落事故は大けがにつながりやすい
ベランダに置ける人は、BSアンテナをベランダに床置きする方法も参考にしてください。この記事では、室内にBSアンテナを置く条件と、スタンドへの組み立て・角度調整の手順を順に解説します。
※本記事の情報は2026年10月時点のものです。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
BSアンテナの室内への設置は、条件がかなり限られる上、繊細な作業が必要になるので事前によく確認してから作業に取り掛かることが必要です。工事費がかからない、屋外の景観を損ねない、風雨に影響を受けたり劣化しない、などのメリットから屋内にBSアンテナを設置したいと考える人もいるでしょう。
BSアンテナのDIYでできること・できないこと
「BSアンテナを自作したい」と考えたとき、作業ごとに自分でできるかどうかを整理すると次のとおりです。
| 作業 | DIYでできるか | ポイント |
|---|---|---|
| パラボラ(皿)そのものを作る | 現実的ではない | 衛星からの弱い電波を集めるため形と精度が重要。市販の45型を使う |
| 室内にスタンドで置く | 自分でできる | 南西の窓など3つの条件がそろう部屋に限られる |
| ベランダの床や手すりに置く | 自分でできることが多い | 落下防止と、南西方向に障害物がないかを確認 |
| 屋根・2階以上の外壁に付ける | 業者に任せる | はしご・脚立からの転落の危険がある |
国民生活センターは、脚立やはしごからの転落事故が医療機関から433件寄せられ、約半数が入院を要するけがだったとして、はしごを使わない方法の検討、一人きりで作業しないこと、無理のない計画などを呼びかけています。屋根の上での作業は、DIYの範囲から外して考えるのが安全です。
参照:国民生活センター「思わぬ大けがに!高齢者の脚立・はしごからの転落」(2019年3月28日公表)
引っ越しなどで今あるアンテナを外したい場合も、考え方は同じです。ベランダのアンテナは自分で外せることが多い一方、屋根の上は業者に任せるのが安全です。具体的な手順と業者に頼む判断基準は、テレビアンテナ・BSアンテナの取り外し方で解説しています。
BSアンテナとは?

BSアンテナは、BS放送を視聴するために必要なアンテナで、地上デジタル放送向けとは別のアンテナになります。形状は、パラボラアンテナと呼ばれる、やや縦長のお皿のようなディッシュ(皿)からコンバーターアーム(支柱)が伸びています。
大きさの目安は、一般的には直径45cm(ディッシュ部分)です。衛星放送の電波は微弱なため、ある程度大きなアンテナでないと安定的に受信できません。BS放送を視聴するためには、ディッシュを人工衛星がある南西方向に向けて設置します。BS放送を受信するためには、「東経110度」に正確に向けて設置することが必要です。
BSアンテナは、さまざまなメーカーから発売されていて、性能に大きな違いはなく、相場は5,000円前後です。2018年から、4K、8K(高画質)の衛星放送がスタートしたことにより、「4K8K対応」製品が一般的になっています。
また、BS放送とCS放送の両方を受信できる「BS/CSアンテナ」が多くなっています。BSアンテナの設置場所は、基本的には、マンションであればベランダ部分、一軒家の場合は壁面や屋根上です。電波を受信しにくい室内に置くのは本来おすすめできません。
ただ、外壁にスペースが取れない・強風が気になるなどの環境で、どうしても室内に置きたいという場合には南西に窓があれば受信できる可能性があります。屋外へのBSアンテナの設置は、落下の危険などで危険も大きいので、専門業者に依頼するのが確実です。ただ、自力で室内に設置してみたい人には、後述の方法があります。
いずれにしても、仰角(空に向ける角度)と方位角を合わせないと、受信画像が乱れる原因となってしまい、ある程度手間のかかる作業なのは変わりません。ただBSアンテナの取り付けに資格などは不要ですので、素人でも設置が可能ですし、材料はネットショップや家電量販店で購入可能です。
◆以下の記事では、ベランダに置くメリットや設置方法について解説しています。BSアンテナをベランダに置ける人は以下の記事を参考にしてくださいね。
BSデジタル放送の基礎知識
BS放送とは、放送衛星を利用したテレビ放送で、「Broadcasting Satellites:ブロードキャストサテライト」の略です。人工衛星から日本全国へ向けた信号が送られているので、全域で同じ番組が視聴できるよう調整されています。
BSデジタル放送では、デジタル技術によって、高画質・高音質・マルチ編成・双方向サービス・番組表や字幕放送などが可能になっています。BSデジタル放送には、NHK BSやBS日テレなどの無料放送と、WOWOWやスターチャンネルなどの有料放送があります。
BSデジタル放送を視聴するために必要な設備は基本的には以下です。
- BSデジタル放送のチューナーが内蔵されたテレビまたはチューナー、録画機、パソコン
- BSデジタル放送用の受信アンテナ
BSアンテナは現在では、BSとCS両方の放送を受信できるタイプが多くなっています。 BS放送(Broadcasting Satellites): 一般家庭でのテレビ放送のための放送衛星
CS放送(Communications Satellite): もともとは専門業者のための通信衛星
BSもCSも衛星が110度で同方角にあるため、対応したアンテナであれば、BS/CSともに受信が可能です。ただしCS放送の場合は、110度以外に124度と128度にもあるため、すべて受信したい場合には、別途アンテナを用意するか、最初から網羅するアンテナを用意しておく必要があります。
BSデジタル放送は、BSアンテナを正確な方位に向けて設置することで視聴できます。
室内アンテナの種類と特徴
アンテナには、大きく分けて、地上デジタル放送向けと、BS/CS放送向けがあります。地上デジタル放送向けのアンテナには、さまざまな種類があり、室内向けでも、家具やテレビ台に設置して手軽に使えるスタンド型や、薄型のペーパー型などがあります。
一方で、BS/CSデジタル放送向けのアンテナは基本的にパラボラアンテナ一種類のみで、形状も直径45cmほどと大きくなります。BS/CSデジタル放送向けのアンテナは、基本的に屋外向けの製品のみで、室内に設置する場合も同じものを利用する形になります。
家庭用では45型が主流です。BS放送は、衛星放送の微弱な電波を受け取るためにある程度のサイズのアンテナが必要になっていて、場所を取ります。パラボラアンテナは、屋外に設置する場合はベランダの手すりや外壁に専用金具を取り付けて設置しますが、室内の場合は、自立スタンドを利用して設置します。
BS放送に対応している室内アンテナを選ぶときは、製品情報でBS対応の有無を確認して選びましょう。地上デジタル放送向けの室内アンテナでは、BS放送は受信できないので選べません。
BSアンテナの必要性
BSデジタル放送を視聴するためには、BSアンテナが必要で、地上デジタル放送のアンテナでは視聴できません。地上デジタル放送は、電波塔から発信されている電波を地デジ対応アンテナが受信しています。BS/CSと地デジでは、方向と電波が異なるので、それぞれ対応したアンテナでないと受信できません。
市販されているアンテナは、製品ごとに受信範囲や指向性が異なるので、受信したい放送をカバーできるBSアンテナを選びましょう。BSアンテナ無しでBS放送を視聴するためには、ケーブルテレビや光テレビに加入する方法があります。ただ費用がかかるので、よりお得な視聴方法はBSアンテナを設置する方法となります。アンテナなしで見る方法はチューナー内蔵テレビをアンテナなしで見る方法で詳しく解説しています。
BSアンテナの自作方法

BSアンテナを自作する方法はないのでしょうか?BSアンテナは45cmほどの大きな皿状の形をしているため、かつてのバラエティ番組などでは中華鍋を利用する方法が実験されていることがありました。しかし、BSアンテナ本体は5,000円ほどで安価に販売されていますので、メーカー製品を利用するのが現実的です。
必要な材料と工具一覧
BSアンテナを室内に設置する上で必要なモノを確認していきましょう。
用意するモノ
- BSアンテナ本体
- アンテナケーブル
- BSアンテナスタンド
- (チューナー、分波器)
工具
方位磁石(スマホアプリで可)、スパナ・ドライバー、結束バンド、ペンチ
BSアンテナ本体
BSアンテナはさまざまなメーカーから出ています。
家庭用の大きさは、一般的に、45形(直径45cm)か50形(直径50cm)です。
大きいほど電波を拾いやすくはなるものの、家庭では45cmが主流です。
価格目安は5,000円~1万円ほどです。
BS/CS対応のアンテナケーブル
アンテナケーブルとは、BSアンテナとテレビを繋ぐケーブルです。現在の市販品では、地上波・BS・CS・4K・8Kなどマルチに対応しているケーブルが主流です。ただし、リサイクルショップなどで調達する場合には注意して選んでください。
価格目安は数百円ほどです。長さや太さによって価格が変動します。太さはさまざまな製品が出ています。目安は「S-4C-FB」や「S-5C-FB」など、4K8K衛星放送(3224MHz)対応と書かれたケーブルです(参照:マスプロ電工「4K8K衛星放送 よくあるご質問」)。「C」の前の数字はケーブルの太さを表し、数字が大きいほど太くなります。
電波が安定するのは、太くて短いケーブルです。細くて長くなるほど、電波は不安定になる性質があります。とはいえ、太いケーブルは固くて配線処理が難しくなってしまうので、太すぎるものはおすすめできません。
BSスタンド
さまざまな製品が出ているものの、ポールに台座を差し込んで組み立てるシンプルなタイプがあれば室内に設置できます。アンテナを載せると上が重くなるため、台座がしっかりした安定感のある製品を選んでおくとよいです。
- 角度を細かく調整できるか:室内設置は1度のズレで映らなくなることがあるため、ネジで仰角・方位角を固定できるものが扱いやすい
- 対応するアンテナの大きさ:45型など、使うアンテナに対応しているか
- 置き場所の広さ:脚の広がりも含めて窓際に置けるか
スタンドの代わりに家具などで固定する方法も考えられますが、倒れたり角度がズレたりしやすいので、専用の自立スタンドを選ぶのが確実です。アンテナメーカーからも室内で使える自立スタンドが出ているので、使うアンテナと同じメーカーのものを選ぶと取り付け部の相性で迷いません。
チューナー
チューナーとは、受信したテレビ信号から映像や音声を抽出する機器です。リモコンにBSボタンがない、テレビ本体にBS入力端子がない場合は、チューナーが内蔵されていませんので用意が必要です。BSボタンがあれば用意する必要はありません。チューナーの種類はテレビチューナーとはの記事で解説しています。
価格目安は5,000円前後~です。録画や無線機能など付加機能が増えるほど高価になるので、できるだけシンプルなチューナーを選べば安価に済ませられます。◆以下の記事ではテレビチューナーの選び方やおすすめ商品について紹介しています。まだ持っていない人はぜひ参考にしてくださいね。
分波器
分波器とは、電波を種類ごとにわける機器です。
「地上デジタル放送」と「BS放送」のテレビ信号が混ざっている信号を、分けてからテレビへ届けます。分波器の用意が必要な場合は、テレビの接続端子が「地上デジタル放送」と「BS放送」と別であるのに、壁にあるアンテナ端子が1つのみのときです。
価格目安は、1,000円~数千円が主流です。4K8K衛星放送も見る予定があるなら、ケーブルと同じく「4K8K対応」「3224MHz対応」と書かれた分波器を選びましょう。BSアンテナはアンテナ自体を自作するのは現実的ではありませんが、自力で設置する場合に必要なパーツや工具はそれほど多くありません。
自宅環境が室内にBSアンテナを設置できる条件を満たしていることを確認してから、上記の準備に取り掛かりましょう。
自作手順
BSアンテナをアンテナスタンドに設置していく方法をみていきましょう。
- アンテナとコンバーターアームを固定する
BSアンテナ本体は、ディッシュの裏側にコンバーターアーム(支柱)を固定します。ドライバーやスパナを使って固定していきます。 - コンバーターとケーブルを繋げる
BSアンテナのコンバーターにケーブルを差し込みます。ケーブルが垂れ下がって邪魔にならないように、コンバーターに沿わせて結束バンドで留めていきます。 - アンテナをスタンドに設置する
アンテナとスタンドの接続は、ネジで固定が必要な製品もあれば、アンテナを差し込むだけの簡単なものもあります。アンテナを設置する際には、細かい角度調整が必要なため、ネジなどで固定するタイプで、微調整可能な製品がおすすめです。
上記ステップは、特に難しい作業ではありませんが、製品ごとに多少異なりますので、準備した製品の説明書に沿って作業を進めましょう。
自作のメリット・デメリット
BSアンテナを自作して設置するメリットは、必要なパーツ代だけで済むので安価に押さえられる点です。設置にあたって専門業者へ依頼する必要がありません。アンテナケーブルなどの付属品が付いたセットでも15,000円前後で購入できます。
デメリットは、初心者の場合、パーツの選定が難しかったり、組み立てがうまくいかなかったりする場合が考えられます。誤って購入してしまい、返品できなかったり、返品できたとしても手間がかかってしまうと余計に煩雑に感じるものです。
不安に感じる場合は、自宅テレビの型番をメモして、家電量販店の店員さんに相談するのも手です。ネットショップの問い合わせでも対応してもらえる可能性もあります。BSアンテナを自力で設置する場合、室内であれば大きな危険を伴わないといえます。ただし、室内への設置を断念し、屋外に設置することにした場合は、無理をせず専門業者へ依頼する方が賢明です。
屋外では、慣れていないと、アンテナや工具を落下させてしまう危険性や、作業中に転落してしまう可能性もあります。国民生活センターも、脚立やはしごからの転落で入院を要するけがが多いとして、一人きりで作業しないことや、より安定した用具を選ぶことを呼びかけています(参照:国民生活センター「思わぬ大けがに!高齢者の脚立・はしごからの転落」(2019年3月28日公表))。
室内でも屋外でも、BSアンテナは設置にあたり微調整が必要で、それなりに手間と時間がかかります。かえって購入品を無駄にしたり危険な目に遭わないように、無理はしすぎないようにしましょう。
室内でのBSアンテナの設置手順

BSアンテナを、室内に設置する方法を紹介します。設置にあたっては、条件が非常に限られる上、繊細な作業が必要になるので事前によく確認してから作業に取り掛かってください。
適切な設置場所の選び方
BSアンテナがうまくBS放送を受信するためには、室内の場合は特に、設置可能な場所がごく限られています。条件が限られる上、仮にうまく設置できたとしても、わずかにズレるだけで視聴できなくなってしまいますので注意してください。
また、環境が整っていたとしても、設定してみたらうまく受信できないといった場合もありえることを念頭に置いておきましょう。
条件1:南南西の方向に窓があり、外に障害物がない
BSアンテナを室内に設置してBS放送を受信するためには、室内で充分なレベルのBS電波を受信できる環境が必要です。まず最初に、衛星が位置する方向(南西)に充分な大きさの窓が必要です。
さらに、外に大きな建造物や樹木がないことが条件となります。
南西の方向の目安は、晴れた日の午後2時から3時にかけて直射日光が差し込む方向です(参照:マスプロ電工「BS・CSアンテナの設置方法」)。ふだん直射日光が差し込んでいれば、電波を遮断してしまう障害物がないと判断できます。ただし、室内で受信可能な場合であっても、屋外で受信するよりは感度が低下するため、常時安定して視聴するには不具合が生じる可能性もあるので注意が必要です。
条件2:窓に電波を遮断されない
窓の大きさや形状、窓ガラスの素材によっても、電波は影響を受けます。
電波を受信しやすいのは、一枚板の窓ガラスや薄手のレースカーテンです。遮熱・断熱タイプの複層ガラスに使われるLow-Eガラスは、表面に金属膜がコーティングされていて高い周波数の電波を通しにくいとされています(参照:NTTドコモ・AGC 報道発表(2026年4月15日))。金属の網が入った網入りガラスも電波が弱まる可能性があります。ブラインドや遮光カーテンなど厚手のカーテンも、電波への影響が大きいので電波が届かなくなる可能性が高くなります。
ただ、窓の形状や大きさが充分であれば、BS放送を視聴するときだけ、窓ガラスやカーテンを開けるようにすることで受信できるようになる可能性もあります。BS放送の受信は、カーテンや窓を閉めたり、人が前に立つことによっても受信レベルが大きく低下してしまうのが特徴なので、注意しましょう。
条件3:窓の近くにBSアンテナのスペースを確保できる
BSアンテナは、できるだけ窓の近くに設置する方が放送を受信できる可能性が高くなります。設置に必要なスペースの目安は、最小でも直径45cmのディッシュとコンバーターアーム(支柱)やスタンドが置ける広さです。直径45cmのパラボラアンテナを設置するなら、最低でも縦60×横50×奥行50cmのスペースは確保しましょう。
条件が整っていることを確認したら、設置していきましょう。
設定方法1:スマホアプリや方位磁石で角度を調べる
スタンドに固定した状態のBSアンテナを窓際に配置します。スマホアプリなどの方位磁石を利用して、人工衛星の方角にアンテナの仰角(空に向ける角度)と方位角(左右角)を向けて、仮置きします。
設定方法2:アンテナとテレビの配線をする
BSアンテナに接続しているアンテナケーブルをテレビ側のBS/CSチューナーの端子に差し込みます。テレビの電源を入れ、設定画面から衛星放送の項目を選択します。アンテナ電源をONに設定すると、アンテナへ電源が供給されます。詳細方法は、製品ごとに異なるため、自宅テレビの取扱説明書で確認してから作業してください。
設定方法3:テレビのアンテナレベル画面に従って角度調整する
BSアンテナからテレビが受け取っている電波の強さが、テレビの「アンテナレベル画面」に表示されます。
BSアンテナを1度ずつ動かし、アンテナの方位角と仰角を調整します。受信レベルの表示が変わるまで少し時間がかかるので、1度動かしたら2〜3秒止めることがポイントです(参照:マスプロ電工「BS・CSアンテナの設置方法」)。1度ズレているだけで映像が乱れてしまうのがBSアンテナです。最終的に、受信レベルが最も高くなる角度を特定します。
最適な角度が見つかったら、BSアンテナをボルトなどで固定して、作業完了です。BSアンテナにズレは禁物ですので、シッカリ固定しましょう。BSアンテナを設置する際は、専有し続ける前提で場所を決定してください。人やペットが通ってわずかに角度がズレただけでも受信できなくなるのがBS放送の性質です。充分にスペース確保できるところに設置してください。
受信料や契約に関する注意点
BSアンテナを設置して衛星放送を受信できるようになると、NHKの「衛星契約」の対象になります。BSアンテナを設置しなかったとき(「地上契約」に該当)よりも受信料が高くなりますので注意しましょう。NHK月額受信料(2023年10月~、口座振替・クレジットカード等の継続払。沖縄県を除く)
| 地上契約 | 1,100円 |
| 衛星契約 | 1,950円 |
地上契約は、BS放送が受信できずに地上波テレビ放送のみ視聴する場合です。衛星放送を受信できる環境になった場合は衛星契約への変更が必要です。NHKの受信料は、視聴するかしないかに関わらず、受信できる環境にある場合は契約義務が生じますので注意しましょう(受信料額の参照:NHK受信料の窓口「受信料の額」)。
未払いの場合、割増金が請求される可能性もありますので、忘れず契約や変更をして納付するようにしましょう。さらに、WOWOWやスターチャンネルなどの有料放送を視聴したい場合は、別途、料金が必要となります。また、集合住宅では、BSアンテナの設置にあたって室内であっても管理規約を確認しておきましょう。
オーナーや管理会社によっては、アンテナ設置を制限している場合もあります。
契約や規約を守らないと、後でトラブルになったり余計な割増金を請求される可能性もあるので、充分注意しましょう。
室内アンテナの方向調整とコツ
BSアンテナの室内への設置は、条件が限られる上、仮にうまく設置できたとしても、わずかにズレるだけで視聴できなくなってしまいます。うまく方向調整するコツは、1度動かすごとに2〜3秒止めてアンテナレベルをしっかり確認しながら、少しずつ角度を決定していくことです。
室内に設置する場合は、設置した後も誤って触れてしまうなどにより、アンテナの角度がズレてしまう可能性が高くなります。再度調整するときのためにも「レベルチェッカー」があると便利です。アンテナとテレビの間につなぎ、電波が強くなる向きを音や表示で教えてくれる道具で、価格も1,000円~2,000円ほどと手ごろです。テレビの画面を見られない窓際で一人で調整するときにも役立ちます。
最後に、残念ながら、環境が整っていたとしても、設定してみたらうまく受信できないといった場合もありえるので、その場合は無理せず、屋外への設置に切り替えるなどの判断をするようにしてください。
室内アンテナのトラブルと対策

室内アンテナは、屋外に設置するよりも受信しにくく、設置したのに映らなかった、というトラブルも発生しやすくなっています。対処方法を押さえておきましょう。
受信が悪いときのチェックポイント
うまく受信できないときには、周辺に電波を遮ってしまうモノがないか確認しましょう。
- 窓ガラス(Low-E複層ガラスや網入りガラスは電波が弱まりやすい)
- カーテン
- 洗濯物
- 観葉植物
- 人
BS放送の電波は、微弱なので、窓ガラスやカーテンでも弱まったり遮断されてしまうことがあります。
また、電波の受信には水分も影響するので、洗濯物にも影響されます。
窓との間に立ったり、観葉植物を置かないように気をつけましょう。
BS放送を視聴する間は窓やカーテンを開けておく、洗濯物や観葉植物などを撤去しておく、などの対策が有効です。
おすすめの室内アンテナ製品
室内用のBSアンテナを購入する場合は、自立スタンドとセットになっている製品がおすすめです。屋外取付用の金具がセットになっている商品は、室内の場合、金具を使わないので無駄になってしまいます。アンテナ・自立スタンド・ケーブルがそろったセットなら、買い忘れや規格違いを防げるので、初めてBSアンテナを自分で設置する人に向いています。セット商品を選ぶ場合は、自立スタンドがセットになっているものを選んでください。
選ぶときは、パッケージに「4K8K衛星放送対応」「室内でも使える」と書かれているか、ケーブルの長さが窓際からテレビまで届くかを確認しましょう。設置にあたっては衛星アンテナのレベルチェッカーがあると便利です。
おすすめポイント
- 付属スタンドとケーブルがセットになっているので、迷わず済む。
- 4K、8K対応で安心。
レベルチェッカーは、アンテナの向きを1人で合わせたいときに使う道具です。テレビの画面が見えない窓際でも、電波が強くなった向きを音で知らせてくれるため、細かな角度調整がしやすくなります。アンテナとテレビの間につなぐタイプなら、配線を大きく変えずに使えます。
おすすめポイント
- 電波を最も強く受信できるポジションを電子音で教えてくれる。
- アンテナとテレビの間につなぐだけで簡単計測。
- 電池不要。
まとめ:自宅環境にあったBSアンテナで快適な視聴環境を!
BSアンテナを室内に自作して設置するのは本来はあまりおすすめできません。室内の場合、屋外よりも電波状況が悪くなるためです。室内に設置する場合は、「設置条件が限られる」「角度のズレが生じやすい」「調整に手間がかかる」点に特に注意が必要です。
ただ、アンテナ取り付け工事のコストがかからない、風雨にさらされないためにアンテナの経年劣化が進みにくいなどのメリットもあります。以下の条件を満たす自宅環境の人は、BSアンテナを室内に設置しても、BS放送を受信できる可能性があります。
室内にBSアンテナを設置する条件
- 南南西の方向に窓があり、外に障害物がない。
- 窓に電波を遮断されない。
- 窓の近くにBSアンテナのスペースを確保できる。
もし、BSアンテナが室内にも屋外にも設置できなかった場合にも、光テレビやケーブルテレビに加入すればBS放送を視聴することが可能です。自宅環境に合わせてBSアンテナを設置し、BS番組視聴を楽しんでください。

















