普段はWi-Fi環境の整った屋内でスマホを使う方や、通話SNSやSNS、メールをメインに利用している方、小さなお子さんに持たせたい方におすすめなのが1GBのデータ容量プランです。乗り換えを検討しているならば、安い月額料金だけでなくサービス内容にも目を向けて選びましょう。
しかし、格安SIMの多くが取り扱っているので、どこにしたらいいのか迷ってしまいます。そこで今回は、おすすめの格安SIMやその選び方をご紹介します。1GBでも快適に利用できる格安SIMを厳選しました。
1GBプランでおすすめの格安SIM5選
1GBでできる情報のやり取りの目安はメールが2,000通、3,000ページをこえるウェブの閲覧、4.5時間前後の動画に約250曲の音楽のダウンロードです。予想よりも多くの目的が果たせます。
HISモバイル
HISモバイルはドコモ回線を使用し、データ使用量が100MB以下の月は基本料金が290円となるのが最大の魅力です。料金プランには音声通話つきでデータ容量が選べる「自由自在290プラン」とデータプラン専用の「データ定額440プラン」があります。
通話料は30秒につき9円と格安です。「自由自在290プラン」の1GBの利用料金は550円で、プラス500円で5分かけ放題になるオプションや1,480円をプラスして完全かけ放題になるオプションをつけられます。
データ容量を使い切った場合はそれ以降の速度が最大200Kbpsの低速になりますが、別途料金はかかりません。速度を回復したいときには1GBあたり200円でデータ容量を追加できます。データ使用料も通話も最低のレベルで使用でき、通信料をかけたくない方におすすめです。
日本通信SIM
合理的な格安SIMの料金プランを展開している日本通信SIMは、最低限のスマホの利用でも電話機能や連絡手段は確保したい方におすすめです。データ容量1GBの「シンプル290プラン」の基本料金月額は290円で、専用アプリを使わなくても通話料は30秒あたり11円とリーズナブルです。
通話が多い方は700円で70分の通話が無料になるオプションや1,600円でかけ放題になるオプションを合わせられます。220円で1GBのデータ量を追加できますが、データ使用の上限を設定できるサービスがあるので安心です。
リンクスメイト
リンクスメイトの料金プランは全部で144プランもあり、100MB~1TBの範囲で37種類のデータ容量から選べます。1GB以下のプランだけでも6段階も展開しデータを少量しか消費しない方でも無駄になりにくいプランです。データ通信のみの1GBなら385円、SMSもつくと517円、さらに音声通話もするなら737円で利用できます。
通常の通話料は30秒につき22円ですが、Mate Phoneの利用時には半額になり、月額935円で10分かけ放題のオプションをつけられます。月額550円で指定のゲームやコンテンツ、SNSの通信量が90%以上カウントされないカウントフリーオプションがあり、ゲーム好きにはうれしいサービスです。
ドコモ回線を使っているのでつながりやすいのも魅力。ネットトラブルからお子さんを見守るフィルタリングアプリがあり、お子さんとの連絡用に利用しやすい格安SIMです。
b-mobile
b-mobileは日本通信と兄弟の関係性を持つ格安SIMです。音声通話とデータ通信が使える「990 JUST FIT SIM」プランは、1GB単位で料金が変わる仕組みです。1GBの基本料金月額は1,089円で、使用データ量が1GBずつ増える度に220円ずつ金額が加算されます。使ったデータ量の分だけ請求されるので、月々のデータ使用量が一定ではない方でも無駄が生まれません。
通話料は通常は330秒ごとに22円ですが、専用アプリを使うと半額になり、月額550円をプラスすると5分かけ放題になるオプションもあります。
また、データ専用のSIMプラン「190 Pad SIM」もあります。こちらも使ったデータ容量に応じて料金が変動する仕組みで、100MBまでなら月額料金が209円、1GBまでが528円です。安い費用で使えるため、休眠状態の端末を復活させて親世帯に渡して孫の写真を送ったり、子ども専用のiPadとしたりと活用の幅が広がります。
J:COMモバイル
スマホの契約と共にネットや電気のサービスに申し込むと通信データ容量が増加する「データ盛」が展開されているJ:COMモバイル。1GBの基本料金月額は1,078円ですが、「データ盛」が適用されると料金はそのままでデータ容量は1GBから5GBへ無期限で増加します。消費できなかったデータ量は翌月に繰り越して使え、通信速度も速いです。
通話料は30秒につき22円ですが、月額550円で5分かけ放題のオプションと月額1,650円で60分かけ放題のオプションがあります。「あんしんフィルター for J:COM」を設定でき、お子さんにも安心して持たせられます。60歳以上を対象に、5分かけ放題が12カ月分無料になり、おまかせサポートがつく1GBプランの「シニア60割」がキャンペーン中です。
1GBプランの格安SIMのおすすめの選び方
1GBと限られたデータ容量しかないプランだからこそあると便利なサービスに、パケットデータの消費を抑える低速モードへの切り替えやカウントフリー、残ったデータ容量の繰り越しがあります。そのほかにも確認したいのが以下の3つのポイントです。
段階制と定額制
料金システムについてもチェックしましょう。基本料金には、1GBをこえて使用した場合に料金ランクが上がる段階制と通信速度が遅くなる定額制があります。段階制よりも定額制の方が安く使える傾向です。
段階制は、利用したデータ量に応じて料金が自動的に決まります。1GBをこえて使用した場合に、料金は1GBから次のステップへと上がります。使った分だけ請求されるので、月々のデータ使用量が増減する方でも無駄にならないのがメリットです。しかし、いつの間にか利用しすぎるデメリットがあります。
定額制は使用するデータ容量で契約すると、それに応じた料金が請求されます。1GBで契約すれば料金はいつでも一定でわかりやすいのが特徴です。その反面で、使いすぎると通信速度が落ちて快適に使えず、自分のデータ使用量と合っていない場合は無駄が発生します。
段階制は出張や旅行へ行く機会が多く、データの消費量が予測できない方に向いています。定額制では低速モードになっても、情報の読み込みのときだけ速度が上がるバースト転送機能のある格安SIMがおすすめです。
データの追加購入
普段は1GBで足りていても突発的にデータ量を要するケースがあります。データ容量を使い切ると月末までは低速モードになるため、利用したいのがデータ容量の追加です。格安SIMでは自分でチャージするので請求額が把握しやすくなっています。
全体の印象として容量追加の費用は高めです。しかし、追加されるギガ数に比例して料金が設定されている場合や、追加量が多いため割安感のある会社、追加したデータ容量の有効期限が3カ月の格安SIMもあります。平常時に使用できるデータ容量が少ない分、契約の際には容量の追加がお得にできるかどうかも確認しましょう。
通信品質がいい格安SIM
通信速度はドコモ・au・ソフトバンクから借りている回線量と利用数によって変わります。1GBのプランでも通信品質を事前に把握しておきましょう。
利用頻度が少なくても通信速度の遅さが気になる方は、通信速度が速い格安SIMを選びます。おすすめとしてピックアップした格安SIMの中で安定しているのは、J:COMモバイルやHISモバイルです。
情報の読み込みやアプリのダウンロードをする場合には下りの速度を、メールの送信やSNSへの投稿、動画のアップロードをするなら上りの速度に注目します。契約後に使いにくいと感じないように通信速度も忘れずにチェックしましょう。
楽しむ内容 | 上りの速度の目安 | 下りの速度の目安 |
メール・チャット送受信 | 1Mbps | 1Mbps |
SNSへの画像の投稿 | 3Mbps | ー |
SMSへの動画の投稿 | 10Mbps | ー |
サイトの閲覧 | ー | 1~10Mbps |
動画の閲覧 | ー | 3~25Mbps |
1GBプランの格安SIMのおすすめ
ご紹介した格安SIMは安く持てるのはもちろん、オリジナルの特徴がある会社ばかりでした。1GBの料金プランは各社で用意している場合が多く、容量が少ないのでお子さんや普段はあまり使わないシニアにもおすすめです。
- 毎月のデータの消費量は安定しているか、それとも増減があるのか
- データ容量の追加はお得にできるか
- 滞りなく快適に通信ができるか
などを確認して無駄が生まれないようにします。1GB はメールやサイトの閲覧などならば十分に楽しめるデータ容量です。しかし、月々に支払う料金の安さだけで選ぶと使い勝手が悪く感じる場合もあります。低価格で持てるメリットを生かしながら快適に使える格安SIMを選びましょう。