電力会社の切り替えで実際にお金が動くのはどこか|4項目の可否と例外ケース

「電力会社を切り替えると、工事費や解約金でお金がかかるのでは」と不安になりますよね。
じつは切り替えそのものに費用はかからず、実際にお金が動きうるのは解約金だけです。
この記事では、切り替えで心配されがちな費用4項目の「かかる/かからない」と、例外的に費用が生じるケース、契約前に書面で確認したい項目を、資源エネルギー庁や送配電会社の公式情報をもとに整理します。
解約金があると分かったときの考え方もあわせて解説します。
- 切り替えの費用4項目の「かかる/かからない」早見表
- スマートメーター交換で費用が生じる例外条件
- 今の会社への解約手続きは原則不要なこと
- 唯一お金が動きうる解約金と、書面で見る項目
まず整理:費用4項目のかかる・かからない
切り替えで「お金がかかるのでは」と心配されるのは、だいたい次の4項目です。
公式情報をもとに、それぞれ「かかる/かからない」を先に整理します。
| 費用の項目 | 原則 | 例外はあるか |
|---|---|---|
| 送配電線の工事費 | かからない | なし。設備をそのまま使うため |
| スマートメーターの取替 | かからない | あり。移設を伴う場合は個別負担 |
| 旧会社への解約手続き | 自分では不要 | なし。切替先が代行 |
| 解約金(契約解除料) | 契約による | ここだけは実際にかかりうる |
結論から言うと、実際にお金が動きうるのは4つめの解約金だけです。
1つめの工事費がかからないのは、切り替えても電気を届ける送配電網は今あるものをそのまま使うからです。
資源エネルギー庁も「今ある送配電網を使うので新たに電線を引くことにはなりません」と説明しています(出典:資源エネルギー庁「よくある質問」)。
北陸電力送配電も「切り替え後も、現在の設備を使用して送電を行ないますので、新しく電線・電柱が設置されることはありません」としています(出典:北陸電力送配電FAQ)。
残る2つめと4つめには条件があるので、順に見ていきましょう。
スマートメーターの交換は原則無料
切り替えのタイミングでスマートメーターが未設置の場合は、メーターの取替が必要になります。
この取替は地域の一般送配電事業者が行い、原則として費用負担は発生しません(出典:北陸電力送配電FAQ)。
ただし、公式には例外も示されています。
「外壁改修等で計器の取付位置を変更する場合の移設費用等、場合によってはメーター取替に伴う工事などにおいて個別の費用負担が生じる可能性があります」とされているため、特殊なケースでは費用が生じることもあります。
気になる場合は、契約する会社や管轄の送配電会社に確認しておくと安心です。
今の会社への解約手続きは原則不要
「今の電力会社に自分で解約を伝える必要があるのでは」と思いがちですが、その必要は原則ありません。
資源エネルギー庁は「現在契約している地域の電力会社への解約手続きは、消費者の同意に基づき、切り替え先の電力会社が手続きを行うことが可能です」と説明しています(出典:資源エネルギー庁「電力会社の切り替え方法」)。
つまり、切り替え先に申し込めば、旧会社への解約も含めて手続きが進みます。
注意:解約金は会社・プランで異なる
切り替え自体に費用はかからない一方で、今契約しているプランによっては、解約金(契約解除料)が発生することがあります。
資源エネルギー庁も「料金プランによっては、解約金が発生することがありますので、契約締結前によく御確認いただください」としています(出典:資源エネルギー庁「よくある質問」)。
解約金の有無や金額は会社・プランで異なるため、契約前に次のような項目を供給条件の書面で確認しましょう。
| 確認する費用の項目 | ポイント |
|---|---|
| 追加の工事費 | 通常の手続きに加えて工事がある場合の負担費用 |
| 契約解除料・解約金 | 契約期間内に解約する場合の制約・手数料の有無 |
| 契約期間の定め | 最低利用期間や自動更新の有無 |
いま契約中のプランの解約金の有無は、契約内容や契約先の小売電気事業者に確認できます。
解約金や最終保障供給など、乗り換え時の注意点の全体像は電力会社の乗り換えのデメリットと注意点、会社選びの比較の軸は新電力の選び方|失敗しない比較5軸で解説しています。
解約金があるときどう考えるか
書面を見て解約金があると分かった場合、そこで諦める必要はありません。
判断の材料は2つです。
1つめは、解約金の額と、切り替えで見込める節約額のどちらが大きいかです。
解約金を一度払っても、その後の節約が上回るなら、待たずに切り替えたほうが早く得になります。
節約額の見積もり方は切り替えでどれくらい安くなるかの試算で解説しています。
2つめは、契約更新月がいつ来るかです。
更新月まで待てば解約金がかからない契約であれば、その時期に合わせるという選択もあります。
どちらを選ぶかは、更新月までの残り月数によって変わります。
この時期の見極めは切り替えのベストなタイミングでくわしく扱っています。
なお、切り替えにかかる期間や具体的な手順は電力会社の切り替え方法にまとめてあります。
切り替えの費用とあわせて読みたい記事
よくある質問
まとめ
電力会社の切り替えで発生しうる費用は、4つの項目に分けて考えると整理できます。
送配電線の工事費はかからず、スマートメーターの取替も原則無料、旧会社への解約手続きも自分で行う必要はありません。
実際にお金が動きうるのは、解約金の1項目だけです。
例外として費用が生じるのは、スマートメーターの移設を伴うような特殊なケースに限られます。
確認しておきたいのは、いま契約しているプランに契約期間の定めと解約金があるかどうかで、供給条件の書面で見ておきましょう。
解約金があった場合も、節約額と比べるか更新月を待つかを判断すれば、余計な出費は避けられます。
まずは今の契約プランの契約期間と解約金の有無を確かめるところから始めてみてください。
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