電力会社を切り替えるベストなタイミング|引越し・更新月・値上げ前

「電力会社を切り替えたいけれど、いつ申し込むのが得なんだろう」と迷っていませんか。
家庭も含む全ての消費者が、電力会社や料金メニューを自由に選択できるようになっています(出典:資源エネルギー庁)。
切り替えは切り替え先の電力会社に申し込んで行い、具体的な切り替え日は個別の契約によります(出典:資源エネルギー庁)。
申し込む時期の制限は資源エネルギー庁の切り替え方法の案内には書かれていませんが、料金プランによっては解約金が発生することがあり(出典:資源エネルギー庁)、タイミング次第で手間や損得は変わります。
この記事では、切り替えを検討しやすい3つのタイミング(引越し・契約の更新月・値上げ前)と、損をしないための判断のポイントを、公式情報にもとづいて整理します。
- 切り替えの申し込み先と切り替え日の決まり方
- 引っ越しのときの解約・切り替えのタイミング
- 見直しやすい3つのタイミング
- 解約金がかかるかどうかの見分け方
- 切替にかかる期間の目安
- 申し込み前に確認すること
申し込む時期の決まりと切り替え日
まず前提として、電力会社の切り替えは、今ある送配電網をそのまま使うため新たに電線を引く必要はなく、電気の品質や信頼性はどの会社から買っても変わりません(出典:資源エネルギー庁)。
スマートメーターが付いていない家庭は交換が必要になりますが、交換には原則費用はかかりません(交換に伴う工事に費用がかかる場合はあります)。
交換時に停電を伴う場合も、目安は1軒あたり約15分です(出典:資源エネルギー庁)。
手続きは、切り替え先の電力会社に、窓口・電話・ホームページなどから申し込みます。
今契約している地域の電力会社への解約手続きは、消費者の同意にもとづき、切り替え先の電力会社が行えます(出典:資源エネルギー庁)。
申し込みに必要な情報や手順は電力会社の切り替え方法にまとめています。
申し込む時期の制限は資源エネルギー庁の切り替え方法の案内には書かれておらず、具体的な切り替え日は個別の契約によります(出典:資源エネルギー庁)。
そのうえで、解約金や料金改定を踏まえて「より得なタイミング」を選ぶことになります。
引っ越しのときはいつ解約・切り替える?
引っ越しで電気の解約や切り替えをいつ申し込めばよいか、迷う方も多いでしょう。
引っ越しの場合は、今の住まいの電気の「使用停止」と、新居の電気の「使用開始」をそれぞれ申し込む形になります(出典:東京電力エナジーパートナー、関西電力)。
電気は家庭を含め、契約先を自分で選べるようになっているため(出典:資源エネルギー庁)、停止と開始を申し込む引っ越しは、契約先を見直すきっかけにもなります。
たとえば東京電力エナジーパートナーでは、期中解約金がかかるプレミアムプランなどでも、引っ越しで解約するときは期中解約金はかかりません(出典:東京電力エナジーパートナー)。
停止と開始をいつまでに申し込むか、退去日の当日は何時まで電気を使えるかといった具体的な手順は、電気の解約・使用停止の手続きと引っ越しの電気・ガス・水道の手続きの記事にまとめています。
見直しやすい3つのタイミング
切り替えを考えるなら、次の3つは特に見直しやすい機会です。
自分がどれに近いかで、動き方を決めましょう。
| タイミング | ここがポイント |
|---|---|
| 引越しのとき | 停止・開始の申し込みに合わせて契約先を見直せる |
| 契約の更新月 | 解約金のかからないタイミングを狙える |
| 値上げ前・値上げ時 | 料金改定の告知を機に他社と比べやすい |
まず引越しは、特に切り替えを考えやすい機会です。
前の章のとおり、引っ越しではもともと停止と開始の申し込みが必要になるので、契約先の見直しもあわせて考えやすい時期です。
次に契約の更新月は、解約金を避けたい人にとって重要なタイミングです(後述)。
そして値上げの告知は、いま一度他社と比べる良いきっかけになります。
大手電力の規制料金(従量電灯A/B/Cなど)は、有識者による審査を経て経済産業大臣の認可を受けた約款で決まっていて、2023年6月の大手電力7社の値上げも、認可申請を有識者会議で審査したうえで認可されました。
一方、自由料金は原則として事業者の裁量で設定され、認可などの規制はありません(出典:資源エネルギー庁)。
なお、2026年11月1日の見直しは、託送料金(電気を家庭まで運ぶ送配電の費用)の変動分を反映するもので、北陸電力を除く大手電力9社が、規制料金について特定小売供給約款の変更を経済産業大臣に届け出て行うものです(出典:東北電力、四国電力ほか)。
2023年のような認可申請と審査を経た値上げとは手続きが違いますが、規制料金の単価が変わる点は同じです。
値上げの案内が届いたら、それを合図に他社の料金を確認しておくと、割高なまま使い続けずに済みます。
解約金がかかるかどうかの見分け方
切り替えで損をしないために、まず確認したいのが解約金です。
小売電気事業者の料金プランには、契約期間の定めや、期間内解約で解約金が発生するものがあります(出典:資源エネルギー庁)。
電気の小売業者には、契約を結ぶ際に原則として料金をはじめ重要な事項を書面で渡して説明すること、契約後も原則として契約内容を書面で渡すことが、法律で義務づけられています。
契約期間や解約金の条件は、この書面で確認できます。
たとえば東京電力エナジーパートナーでは、期中解約金がかかるのはプレミアムS/L・プレミアムプランなど一部のプランだけで、従量電灯Bはこのプランに挙がっていません(出典:東京電力エナジーパートナー)。
契約期間の縛りがあるプランでも、解約金のかからない時期が決まっていることがあり、その時期に合わせて切り替えれば解約金を避けられます。
会社ごとの解約金の例は電気の解約・使用停止の手続きの記事にまとめています。
狙った日から使うにはいつ申し込むか
タイミングを狙うということは、切り替えが完了する日から逆算するということです。
申し込んだその日から新しい会社になるわけではありません。
目安は、スマートメーターの交換工事が不要ならおよそ4日程度、必要ならおよそ2週間程度です(出典:資源エネルギー庁)。
ここから、前の章で挙げた3つのタイミングに当てはめて考えます。
値上げの実施前に間に合わせたいなら、実施日の2週間以上前には申し込んでおきたいところです。
引越しに合わせるなら、入居日から逆算して手続きします。
更新月を狙う場合も、更新月に入ってから動くのでは間に合わないことがあります。
自宅にスマートメーターが設置済みかどうかで必要な日数が変わるため、迷うときは長いほうの2週間で見ておくと安全です。
なお、切り替えの具体的な手順や当日の流れは電力会社の切り替え方法にまとめています。
また、電気料金は一般的に、基本料金と電力量料金、再エネ賦課金の合計で計算され、電力量料金の単価は燃料費調整によって毎月変わります(出典:資源エネルギー庁)。
他社と比べるときは、料金表の単価だけでなく、燃料費調整のしくみもあわせて確認しましょう。
待つべきか今動くべきか
タイミングを気にする方がいちばん迷うのは、「もう少し待つか、今すぐ動くか」という一点でしょう。
判断の軸は、待つことで得られるものと、待っているあいだに失うものの比較です。
待つ理由になりうるのは、更新月が近く、それを過ぎれば解約金がかからなくなる場合です。
残りが1〜2か月なら、待ってから動くほうが素直でしょう。
一方で、待っているあいだも今の料金は発生し続けます。
更新月まで半年あるなら、その半年ぶんの差額と解約金を比べることになります。
差額のほうが大きいなら、解約金を払ってでも早く切り替えたほうが結果的に得です。
もうひとつ、待つことで状況が悪くなる場合もあります。
値上げが予定されているなら、待つほど不利になります。
逆に、引越しの予定が数か月先にあるなら、そこで手続きが発生するのでタイミングを合わせたほうが手間は少なくて済みます。
「解約金の額」「更新月までの残り月数」「見込める月々の差額」の3つを並べれば、待つべきかどうかはおのずと決まります。
数字が出せない段階で悩み続けるより、まず今の契約内容を確認するほうが早く前に進めます。
切り替えの前にあわせて読みたい記事
- 電力会社の切り替え方法(申し込みの手順)
- 電力会社の切り替えの注意点(更新月・解約金)
- 電力会社の選び方(プラン比較のコツ)
よくある質問
まとめ
電力会社の切り替えは切り替え先の電力会社に申し込んで行い、新たに電線を引く工事は不要で、地域の電力会社への解約手続きは切り替え先が行えます。
具体的な切り替え日は個別の契約によります。
特に見直しやすいのは、引越し・契約の更新月・値上げの告知という3つのタイミングです。
引っ越しのときは、今の住まいの使用停止と新居の使用開始を申し込むので、契約先を見直すきっかけにもなります。
損をしないコツは、今のプランに契約期間の縛りや解約金があるかを書面で確認することです。
切替にはおよそ4日〜2週間程度かかるため、値上げや引越しに合わせたいときは早めに申し込みましょう。
タイミングを味方につければ、余計な解約金を払わずに電気代を見直せます。
まずは自分の契約プランと更新月を確認するところから始めてみてください。
切り替えの相談なら
「自分にとってベストなタイミングで切り替えたい」という方は、電気手続き受付センターにお気軽にご相談ください。
切り替えのタイミングの確認から手続きまで、まとめてサポートします。