引っ越しが直前に決まった|電気を当日〜数日で使う段取り

急な転勤や入居日の前倒しで、引っ越しが直前に決まった——。
そんなとき一番困るのが「新居の電気を間に合わせられるか」「電気の開通は何日前までに申し込めばいいのか」です。
結論から言うと、当日から使える会社と、最短でも翌日〜数営業日かかる会社がはっきり分かれます。
この記事では、引っ越しまでの残り日数から逆算した段取りと、全国10社の「最短でいつ使えるか」を、各電力会社の公式情報をもとにまとめました。
- 直前の引っ越しでも電気を当日〜数日で使えるか(会社ごとの違い)
- 電気の開通(使用開始)は何日前までに申し込めばいいか
- 入居までの残り日数別に「今すぐ何をすべきか」の逆算段取り
- 全国10社の当日対応の可否と、直前・急ぎのときの電話窓口
- Webで申し込めなかったときの打ち手と、やってはいけないこと
直前でも間に合う?まず結論
全国の旧一般電気事業者10社のうち、当日開始分のWeb申し込みを公式に明記しているのは東北電力と沖縄電力の2社です。ただしどちらも営業日の受付締切時刻があるため、申し込み前に公式の申込ページで確認が必要です。
東京電力エナジーパートナーは原則、当日〜31日間まで申し込めますが、申込内容や設備の供給状況により当日・翌日は選べない場合があります(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。関西電力は、Webでは翌日以降の開始日を選ぶ仕組みで、当日希望は電話での申し込みになります(出典:関西電力公式サイト)。
それ以外の会社は、Webでは翌日〜数営業日先からの開始が最短です。たとえば北陸電力は、Webの申し込みは「最短で翌営業日」から指定できるとし、中国電力はWebの利用可能期間を「電気を使用される日または止める日の60日前から2営業日前まで」と案内しています(出典:北陸電力・中国電力各公式サイト)。
気づきポイント
「当日OK」の会社でも、当日分の受付には締切時刻が設定されています。締切を過ぎると、Webでは当日分を申し込めなくなるため、直前に気づいたら「まず今、申込画面を開く」が正解です。締切の時刻は各社の申込ページでご確認ください。

電気の開通は何日前までに申し込めばいい?
新居で電気を使えるようにする「開通」は、電力会社の手続きでいう「使用開始」の申し込みのことです。
申し込みの期限は会社ごとに違い、たとえば東北電力は引っ越しの日が決まり次第「5日前まで」の手続きを案内しています(出典:東北電力公式サイト)。
東北電力は、5営業日前までに申し込んでいれば使用開始日までに通電するとしています。
ただし、申し込みが混み合う期間(11月〜12月、3月〜4月)や作業の状況によっては、使用開始日当日の通電になる場合もあるとしています(出典:東北電力公式サイト)。
そのほかの会社が案内している申し込みの期限は、次のとおりです。
- 九州電力:引っ越し日の2営業日前まで(営業日は祝日を除く月〜金曜日)
- 中国電力:Webは使用する日の60日前から2営業日前まで(営業日は祝日・年末年始を除く月〜金曜日)
- 北陸電力:Webは最短で翌営業日から指定でき、平日午後や土日祝(年末年始含む)の申し込みは翌々営業日から送電
- 関西電力:利用開始日の30日前から前日まで(当日の申し込みは電話で、希望の時間に使えない場合あり)
- 東京電力エナジーパートナー:Webは原則、当日〜31日間(当日や翌日など申し込めない場合あり)
出典:九州電力/中国電力/北陸電力/関西電力/東京電力エナジーパートナー(いずれも公式サイト)。
「営業日」で数える会社は、土日祝を挟むと開始日が先に延びます。
たとえば北陸電力のWebでは、金曜の午後から日曜までに申し込むと、月曜・火曜が祝日でなければ最短は翌週の火曜です(出典:北陸電力公式サイトの申込可能日カレンダー)。
こうした延びを見込んで、入居日が決まったら遅くとも1週間前までに申し込んでおくと、Webで選べる日程に余裕を持って間に合わせやすくなります。
電気温水器・エコキュートのある住まいはさらに前倒しが必要です(くわしくは後半の③で解説します)。
旧居の電気を止める手続きは 電気の解約・使用停止の手続き、ガス・水道もあわせた段取りは 引っ越しの電気・ガス・水道の手続き で解説しています。
残り日数別「今すぐやること」逆算表
直前の引っ越しは、入居日までの残り日数で打ち手が変わります。
迷ったら、この表の上から自分の状況に当てはまる行だけ実行してください。
| 入居までの残り日数 | 今すぐやること |
|---|---|
| 今日(当日入居) | 当日対応の会社(東北・沖縄など)は、受付締切前ならすぐWebで申し込む。Webで今日が選べなければ、営業時間内に電話で相談する |
| 明日(前日) | Webの申込画面で「明日」が選べるか今すぐ確認。選べない会社(2営業日前締切など)は、今日の営業時間内に電話へ切り替える |
| 2〜3日 | まだWebで間に合う可能性が高い。ただし土日祝を挟むと「営業日」が足りなくなるため、今日中にWeb申し込みを済ませる |
| 1週間以上 | 通常の段取りで間に合う。旧居の停止とあわせてWebで申し込む。全体の流れは 引っ越しの電気手続き完全ガイド を参照 |
10社比較|最短でいつから使える?
各社のWeb申し込みで「当日開始」ができるか、できない場合の最短目安と、直前・急ぎのときに頼れる電話窓口をまとめました。
Webで選べる日付は申込画面で日々変わるため、正確な最短日は必ず各社の申込画面で確認してください。
| 電力会社 | Webで当日開始 | Webで選べる開始日の目安 | 直前・急ぎの電話受付 |
|---|---|---|---|
| 北海道電力 | — 画面で確認 | Web申込は24時間受付。選べる開始日は申込画面で確認 | 平日9〜17時(土日祝・12/29〜1/3・5/1を除く) |
| 東北電力 | ◯ 可(営業日のみ・締切時刻あり) | 当日分は営業日の14時まで(選べる範囲は申込画面で確認) | 平日9〜17時 |
| 東京電力エナジーパートナー | △ 条件付き(設備状況による) | 原則、当日〜31日間。当日・翌日は選べない場合あり | 期間外はカスタマーセンターへ |
| 中部電力ミライズ | — 画面で確認 | シミュレーションで最短日を都度算出。直前の申込は電話案内 | 平日9〜19時・土日祝9〜17時(年末年始を除く) |
| 北陸電力 | ✕ 不可 | 最短で翌営業日(平日午前中の申込の場合。平日午後・土日祝(年末年始含む)の申込は翌々営業日) | 平日9〜17時(祝日・年末年始を除く) |
| 関西電力 | ✕(Webは翌日から) | 翌日〜30日先。当日希望は電話(希望時刻の保証なし) | 9〜18時(土日祝・年末年始12/29〜1/3を除く) |
| 中国電力 | ✕ 不可 | 60日前〜2営業日前まで(訂正・取消も同じ) | 9〜20時(土日祝・年末年始を除く) |
| 四国電力 | — 画面で確認 | 直前の日程はWeb対象外の場合あり(その場合は電話案内) | 電話(窓口は公式サイトで確認) |
| 九州電力 | ✕ 不可 | 引っ越し日の2営業日前までに申込 | 電話(窓口は公式サイトで確認) |
| 沖縄電力 | ◯ 可(平日のみ・締切時刻あり) | 当日分は月〜金の15時まで(祝日・年末年始などを除く。選べる範囲は申込画面で確認) | 月〜土8時30分〜17時(日曜・祝日・年末年始を除く)※土曜は用件により受け付けられない場合あり |
使用開始日は何時から電気を使える?
当日に新居へ着く時間が読めないと、「着いたらすぐ電気がつくのか」も気になりますよね。
じつは、使用開始日の何時から使えるかを公式に書いている会社は限られていて、書き方も会社ごとに違います。
九州電力は、申し込み時に入居時刻を指定すればその時刻から使え、入居時間が未定なら「時間指定なし」で申し込むと0時から使えるとしています(出典:九州電力公式サイト)。
中部電力ミライズと関西電力は、事前に開始の手続きが完了していれば当日の朝から使えるとしています(出典:中部電力ミライズ・関西電力各公式サイト)。
ただし関西電力は、使用開始の当日に申し込んだ場合は、希望の時間に電気が使えない場合があるとしています(同)。
| 電力会社 | 使用開始日の何時から使えるか | 補足 |
|---|---|---|
| 九州電力 | 申込時に入居時刻を指定すればその時刻から。 | 入居時間が未定なら「時間指定なし」で0時から |
| 中部電力ミライズ | 事前に開始の手続きが完了していれば当日の朝から | 使えないときは担当窓口へ連絡 |
| 関西電力 | 事前に開始の手続きが完了していれば当日の朝から | 当日に申し込んだ場合は希望の時間に使えない場合あり |
| 四国電力 | 事前に開始の手続きが完了していれば希望の時間帯以降 | 時間帯は申込時に選ぶ |
| 沖縄電力 | 申し込んだ使用開始日時以降 | 午前11時までや日曜・祝日の開始は前営業日に送電手配または臨時検針される場合あり |
| 東京電力エナジーパートナー | 「使用開始日」以降(時刻の記載なし) | 使用開始日まではブレーカーを「切」に |
| 北海道電力 | 時刻の記載なし | 申し込みがないと入居当日に使えないことがある |
| 東北電力 | 5営業日前までに申し込めば使用開始日までに通電 | 11〜12月・3〜4月の混み合う期間や作業の状況で、使用開始日当日の通電になる場合あり |
| 北陸電力・中国電力 | 時刻の記載なし | 契約先に確認 |
東京電力エナジーパートナーは、送電作業による火災を防ぐため、使用開始日まではブレーカーを「切」にし、使用開始日以降に「入」にして使うよう案内しています(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。
同社は、前の使用者の解約日と使用開始日が近いと、行き違いで電気が止まってしまう場合があるとしています(同)。
時刻の記載がない会社では、入居日の朝から使えるかを申し込みのときに確かめておくと安心です。
ブレーカーを「入」にしても電気がつかないときは、契約先の窓口に連絡しましょう。

直前の引っ越しに合わせた電気の契約手続きを、まとめてサポートします。
送信後は担当者からお電話でご案内します
最短で申し込む3ステップ
残り日数がわかったら、あとは最短コースで申し込むだけです。
インターネットの申し込みは24時間受け付けている会社が多いため(東北電力・北陸電力・九州電力・北海道電力・沖縄電力など)、夜中に気づいてもその場で申し込めます(出典:東北電力・北陸電力・九州電力・北海道電力・沖縄電力各公式サイト)。
新居の住所・使用開始日・契約者の氏名と連絡先・支払い方法を用意します。供給地点特定番号(電気の使用場所ごとに設定された22桁の番号)は、たとえば九州電力の「準備するもの」では「任意」とされています(出典:中国電力・九州電力・東京電力エナジーパートナー各公式サイト)。
申込画面のカレンダーに出てくる最短の日付が、その会社の現実的な最短開始日です。入居日が選べればそのまま申し込み、選べなければ迷わず電話(上の比較表の窓口)に切り替えます。
東北電力・東京電力エナジーパートナー・中部電力ミライズ・関西電力は、使用開始の立ち会いは原則不要としています(東北電力・東京電力エナジーパートナー・関西電力は、設備状況や契約メニューにより必要な場合があるとしています)。
ブレーカーの操作手順や、つかないときの確認は 電気の開通・使用開始の手続き をご覧ください。
間に合わないときの打ち手とやってはいけないこと
① Webで日付が選べないときは、営業時間内に電話へ
直前の日程がWebで選べないとき、電話への切り替えを公式に案内している会社があります。中部電力ミライズは「ご利用直前のお申し込みは電話へ」、関西電力は「Webの手続き期間外の開始予定日は電話へ」、北陸電力は「お急ぎの場合はお客さまサービスセンターへ電話で」と案内しています(出典:中部電力ミライズ・関西電力・北陸電力各公式サイト)。
ただし、電話なら必ず当日に間に合うわけではありません。関西電力は当日申し込みについて「希望の時間に電気を使えない場合がある」としています。電話窓口は平日日中が中心のため、夕方や土日祝に気づいた場合は翌営業日の対応になることがあります。
② 申し込みなしでブレーカーを上げて使うのはNG
物件によってはブレーカーを上げると物理的に電気がつくことがありますが、申し込みをしないまま使い始めると「未契約状態」のまま電気を使うことになります(出典:東北電力公式サイト)。急いでいるときほど、先に申し込みを済ませてから通電するのが鉄則です。
③ 新築・未通電の物件や電気給湯機のある住まいは早めに動く
北海道電力は、部屋の状況によっては事前の通電作業が必要なため、申し込みがないと入居当日に電気が使えないことがあるとしています(出典:北海道電力公式サイト)。
東北電力は、新築の場合は入居の手続きだけでなく、電気の新設の申し込みも必要としています(出典:東北電力公式サイト)。
また中国電力は、電気給湯機(エコキュートなど)のある住まいでは入居日に給湯機を使うために前日からの通電が必要として、入居日の前日までの申し込みを案内しています(出典:中国電力公式サイト)。
沖縄電力も、電気温水器・エコキュートを引っ越し当日から使うには前日から通電しておく必要があるとして、入居日の前々日までの申し込みを案内しています(出典:沖縄電力公式サイト)。
お湯を使う予定があるなら、電気がつくかどうかに加えて「前日から通電しているか」も確認しましょう。
よくある質問
今のお住まいと引越し先のエリア、世帯人数を選ぶだけで、引越し後の毎月の電気代の目安と今との差が分かります。全国10エリアに対応しています。規制料金(従量電灯)の目安で、燃料費調整額と再エネ賦課金を含みます。
▶ 引越し先の電気代を調べる
まとめ
引っ越しが直前に決まっても、電気はあきらめる必要はありません。
当日分のWeb申し込みを明記しているのは東北電力と沖縄電力で、東京電力エナジーパートナーは設備状況しだいで当日も申し込めます。
関西電力のように当日の開始は電話で申し込む会社や、Webでは最短でも翌営業日以降の会社、2営業日前が締切の会社もあるため、まずは申込画面で選べる最短日を確認するのが出発点です。
まだ日数に余裕があるなら、営業日の数え方で開始日が延びることも見込んで、遅くとも1週間前までに申し込んでおきましょう。
動き方はシンプルで、残り日数を数える→Webで最短日を指定して申し込む→選べなければ営業時間内に電話、の順番です。
申し込みなしでブレーカーを上げて使うのは未契約状態になるためNG。
北海道電力のように、申し込みがないと入居当日に電気が使えないことがあるとする会社や、中国電力のように、電気給湯機のある住まいは前日までの申し込みを案内している会社もあるため、1日でも早く申し込みましょう。
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