電気の開通・使用開始の手続き|即日開通・当日開通はできる?電話とネットの申し込み方

新居に引っ越したら、まず必要になるのが「電気の開通(使用開始)」の手続きです。
「申し込んだその日に使えるの?」「入居したのに電気がつかない…」「新築のときは?」といった不安に、当日に確実に電気を使い、もしつかなくても自分で確認できるポイントを中心に、各電力会社の公式情報をもとにまとめました。
- 電気の開通(使用開始)はWebと電話のどちらで申し込めるか
- 電気の即日開通・当日開通ができるかどうかの分かれ目
- 申し込んだのに入居日に電気がつかないときの確認手順
- 開通の申し込みに必要なもの(供給地点特定番号とは)
- 入居日にブレーカーを「入」にして通電を確認する手順
- 新築・未通電の物件で気をつけること、立ち会いの要否
電気の開通(使用開始)の申し込みは「Web」と「電話」
電気の開通とは、新居で電気を使えるようにする「使用開始」の手続きのことです。
申し込み方法は大きく2つで、インターネットは24時間受け付けている会社が多く(東北電力・北陸電力・九州電力・北海道電力・沖縄電力など)、日中に時間が取りにくい方でも申し込めます(出典:東北電力・北陸電力・九州電力・北海道電力・沖縄電力各公式サイト)。
Webで申し込める期間の外の日程を希望するときは、電話(カスタマーセンター)での申し込みを案内している会社もあります(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。

電気の即日開通・当日開通はできる?
結論から言うと、当日・翌日にすぐ使えるとは限りません。東京電力エナジーパートナーは「原則、当日〜31日間まで」申し込めるとしつつ、「申込内容、設備の供給状況等により、当日や翌日など一部申し込めない場合がある」と案内しています(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。
さらに、中国電力はWebで申し込める期間を「電気を使用される日または止める日の60日前から2営業日前まで」としています(出典:中国電力公式サイト)。
九州電力も、引っ越しの手続きは引っ越し日の2営業日前までに申し込むよう案内しています(出典:九州電力公式サイト)。
当日に開通できるかどうかは、主に次の3つで分かれます。
- ① 申し込み先の会社で「今日」の開始日を選べるか:Webで当日を受け付けるか、締切が何営業日前かは会社ごとに違います
- ② 部屋の設備がすぐ送電できる状態か:電気の使用開始は原則立ち会い不要ですが、設備の状況によって立ち会いや事前の通電作業が必要になることがあります
- ③ 新築や、部屋の状況によって事前の通電作業が必要な物件ではないか:新設の申し込みや工事、事前の通電作業が必要になる場合があり、申し込みがない・遅れると入居当日に使えないことがあります
②と③の詳しい根拠は、この記事の後半の「新築・未通電の物件は早めに申し込む」と「立ち会いは必要?」で公式の案内を紹介しています。
①の会社ごとの差は小さくありません。
Webで当日開始ができるのか、できない場合の最短日はいつか、直前に頼れる電話窓口はどこか——大手10社を一覧で比較した表は 引っ越しが直前に決まった にまとめています。
入居日が迫っている方は先にそちらをご覧ください。
気づきポイント
「即日開通」をうたう情報を見かけても、実際は会社や設備の状況しだいで当日・翌日は申し込めないことがあります。確実に入居日から使うために、引っ越し日が決まったら早めに申し込むのが安心です。
たとえば東北電力は、引っ越しの日が決まり次第「5日前まで」の手続きを案内しています(出典:東北電力公式サイト)。
会社ごとの申し込み期限は 電気の開通は何日前までに申し込めばいい? で整理しています。

お住まいの地域の会社ごとの詳しい受付時間・申し込みページは、電力会社・エリア一覧 から各社のページでご確認ください。
「入居日に電気が間に合うか不安」「どこに申し込めばいいかわからない」「新築で何から手配すればいいか分からない」という方は、電気手続き受付センターにご相談ください。
新居の電気の開通手続きを、まとめてサポートします。
送信後は担当者からお電話でご案内します
開通の申し込みに必要なもの
申し込みのときに用意しておくとスムーズなものは、次のとおりです。電話でもWebでも、聞かれる内容はおおむね共通しています(出典:中国電力公式サイト、九州電力公式サイト)。
このうち供給地点特定番号は、22桁の番号です。
番号の意味と調べ方、必要になる場面は 供給地点特定番号とは? で解説しています。
- 新居の住所・使用を開始したい日
入居日に合わせて開始日を指定します。 - 契約者の氏名・連絡先
電話の申し込みでは、名前と電話番号を伝えます。 - 支払い方法
銀行口座やクレジットカードなどの支払い情報を用意します。 - 供給地点特定番号(わかれば)
電気の供給場所を特定するために、供給地点ごとに割り当てられている22桁の番号です(出典:九州電力公式サイト)。
供給地点特定番号がわからないときは
九州電力は、引っ越し手続きで準備するものとして、契約者の氏名・使用開始する住所・支払情報などを挙げ、供給地点特定番号は「任意」としています(出典:九州電力公式サイト)。
番号が手元になくても、まずは申し込み画面や窓口で必要な項目を確認しましょう。
新居の番号の調べ方は、上の「供給地点特定番号とは?」の記事で整理しています。
入居日はブレーカーを「入」にして通電を確認
使用開始を申し込んだら、入居日に分電盤のブレーカーを操作して電気がつくか確認します。
東京電力エナジーパートナーは、ブレーカーのスイッチが切れていると電気は使用できないとして、次の順番での操作を案内しています(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。
分電盤にあるアンペアブレーカーのつまみを「入」にします。
続いて漏電ブレーカー(漏電遮断器)のつまみを「入」にします。
最後に配線用ブレーカーのつまみを「入」にし、電気が使えるか確認します。
操作しても電気が使えないときは、カスタマーセンターへ電話するよう案内されています。
なお、スマートメーターで契約アンペアを設定している住戸では、アンペアブレーカーが設置されていません。その場合は漏電ブレーカーから操作します(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。また、ブレーカーを上げれば物理的に電気がつく住戸でも、使用開始を申し込まずに使うと「未契約」の状態になるため、必ず先に申し込みましょう(出典:東北電力公式サイト)。
なお北海道エリアでは、2026年5月から、遠隔操作ができる物件は契約の廃止時にスマートメーターを通電しない設定にしています。
このため引っ越しなどで使い始めるときは、ブレーカー操作ではなく、ほくでんネットワークによる通電作業(遠隔操作)が必要です。
同社は、電力会社(小売電気事業者)からの申し込みを受けて使用開始日までに通電作業をするとし、申し込みを確認できない場合は通電作業をしないとしています(出典:ほくでんネットワーク公式サイト)。
それでも電気がつかないときの確認手順
申し込んだはずなのに入居日に電気がつかない——そんなときは、あわてず次の順番で確認しましょう。
使用開始の申し込みが確認できないと、通電されないことがあります。
たとえばほくでんネットワークは、電力会社からの申し込みを受けて使用開始日までに通電作業をし、申し込みを確認できない場合は通電作業をしないとしています(出典:ほくでんネットワーク公式サイト)。
受付完了のメールや申込内容で、申し込みが済んでいるか、開始日を入居日で指定しているかを確認します。
アンペア→漏電→配線用の順に「入」になっているか確認します。スマートメーターで契約アンペアを設定している住戸はアンペアブレーカーがなく、漏電ブレーカーから操作します。
東北電力は、5営業日前までに申し込んでいれば使用開始日までに通電するとしつつ、申し込みが混み合う期間(11月〜12月、3月〜4月)や作業の状況によっては、使用開始日当日の通電になる場合もあるとしています(出典:東北電力公式サイト)。
直前に申し込んだときは、申込内容と合わせて確認しましょう。
申し込んだ住所や供給地点特定番号が新居と合っているかを確認します。
問い合わせ先の案内は会社によって違います。
東北電力は、分電盤のブレーカーを全て「ON」にしても電気が点かない場合は東北電力ネットワークへの問い合わせを、東京電力エナジーパートナーは、ブレーカーを操作しても電気が使えない場合はカスタマーセンターへの電話を案内しています(出典:東北電力・東京電力エナジーパートナー各公式サイト)。
契約や申し込み内容の確認は、契約した電力会社の窓口へ問い合わせましょう。
新築・未通電の物件は早めに申し込む
新築や、部屋の状況によって事前の通電作業が必要な物件では、通常の引っ越しより早めの手配が必要です。
東北電力は「新築の場合、入居の手続きだけでなく電気の新設の申し込みも必要」とし、ハウスメーカーや担当の電気工事会社に状況を確認するよう案内しています(出典:東北電力公式サイト)。北海道電力も「部屋の状況によっては事前の通電作業が必要なため、申し込みがないと入居当日に電気が使えないことがある」と注意を呼びかけています(出典:北海道電力公式サイト)。
新築では、引込線やメーターの取り付け工事が入ることがあります。
東北電力は、引込線や計量器などの供給設備を新設するときは、電気工事会社を通した申し込みが必要で、申し込みから使用開始まで最短でも10営業日かかるとしています(出典:東北電力公式サイト)。
入居日に間に合うよう、早めに手続きを始めるのがポイントです。
新築の家で、引き渡しまでに誰が何を申し込むのかは 新築の電気の申込の流れ でくわしく整理しています。
長く使っていなかった空き家で電気を再開するときに、契約やメーター・引込線が残っているかをどう確かめるかは 空き家の電気を再開するには で解説しています。
立ち会いは必要?
電気の使用開始は、原則立ち会い不要です。
ただし、設備の状況などにより立ち会いが必要になる場合があり、その場合は送配電会社などから連絡があるとされています(出典:東京電力エナジーパートナー、東北電力各公式サイト)。
東京電力エナジーパートナーは、引っ越し先にエコキュートや電気温水器がある場合は、通電作業が必要な場合があるため、カスタマーセンターへ連絡するよう案内しています。
通電作業の際には、立ち会いをお願いする場合があるとしています(出典:東京電力エナジーパートナー公式サイト)。
申し込み時に立ち会いの要否を確認しておくと安心です。
一方、東京ガスなど、ガスの使用開始(開栓)には立ち会いが必要な会社があります。
東京ガスは、使用開始には当日の立会いが必要(代理人の立会いでも可)としています(出典:東京ガス公式サイト)。
電気・ガス・水道をまとめて手配するときの順番と当日の段取りは 引っ越しの電気・ガス・水道の手続き で整理しています。
よくある質問
今のお住まいと引越し先のエリア、世帯人数を選ぶだけで、引越し後の毎月の電気代の目安と今との差が分かります。全国10エリアに対応しています。規制料金(従量電灯)の目安で、燃料費調整額と再エネ賦課金を含みます。
▶ 引越し先の電気代を調べる
まとめ
電気の開通(使用開始)は、インターネットと電話のどちらでも申し込めて、Webは24時間受け付けている会社が多くなっています。注意したいのは、「即日開通」は会社や設備の状況しだいで、当日・翌日に使えるとは限らないこと。Webの申し込みを2営業日前までとする会社(中国電力)や、引っ越しの手続きを2営業日前までとする会社(九州電力)もあるため、引っ越し日が決まったら早めに申し込むのが安心です。
申し込みには新居の住所・使用開始日・名義・支払い方法を用意し、わかれば供給地点特定番号(22桁)も手元に置いておきましょう。入居日は分電盤のブレーカーを順に「入」にして通電を確認します。新築は工事が、部屋の状況によっては事前の通電作業が必要なこともあるため、特に早めの手配を心がけてください。
ガスの開栓に立ち会いが必要な会社もあるため、電気とは別に日程を確認しておきましょう。
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