生活に欠かせない家電の一つである掃除機ですが、気づいたら吸引力が落ちていたりと寿命を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
家電に劣化は付き物とは言っても、少しでも良い状態で長く使いたいものです。
今回は掃除機の寿命をUPさせるメンテナンス方法や、保管テクニックについて掃除機の種類別にまとめたので参考にしてみてください。
掃除機のメンテナンス方法
近年性能の高い掃除機が続々と販売されていますが、お手入れを放っておくと吸引力の低下や期待通りのパフォーマンスができない原因に繋がってしまいます。
つい使った後にそのまま片付けてしまいがちですが、普段から簡単に実践できる基本的なメンテナンス方法について紹介します。
日常のお手入れ方法
毎回使用後にメンテナンスするのは難しいかもしれませんが、こまめにお手入れをすることで掃除機の寿命を伸ばすことが可能です。
掃除機によってはNGなお手入れ方法の場合もあるため、実践の前に付属の取扱説明書をよく読んでから行うようにしょう。
基本的なお手入れの方法や目安にしたい頻度についてご紹介します。
電源を切ってプラグを抜く
コード付きの掃除機を使っている場合は、必ず電源プラグを抜いてからお手入れをするようにしてください。
特に、水洗いをする際は故障や感電の原因になってしまうことがあります。
紙パックやダストケースがいっぱいになる前にゴミを捨てる
ゴミが溜まってくるとサイクロン式ではゴミに遠心力が働きにくくなり、フィルターにゴミが付着しやすくなってしまいます。紙パック式の場合だと吸引が阻害されてしまいます。
このような状態で使用を続けていると吸引力の低下はもちろんモーターの故障にも繋がるため、満杯になる前にゴミを捨てるようにしましょう。
ダストケース(ダストカップ)の水洗い
ダストケース(ダストカップ)のお手入れはサイクロン式・カプセル式の掃除機の場合に必要になります。ゴミを捨てた後に水洗いをして渇いた布でふき取り、日陰に干すようにしてください。
1か月に1回程度行うことが理想的です。
外装部分の水ぶき
掃除機の外装部分には埃はもちろん手垢などの汚れが付着しているため、固く絞ったタオルで水ぶきをしましょう。
特に汚れが気になる箇所については、中性洗剤を水で薄め、同じように固く絞ったタオルで拭くことをおすすめします。
お手入れのペースは汚れが気になる時で大丈夫ですが、こちらも月に1回程度を目安にしてください。
フィルターとブラシの清掃
フィルターの清掃
フィルターはダストケースのゴミが掃除機の本体へ入らないようにするために設置されています。
フィルターのお手入れは付属のブラシなどで付着しているゴミなどを落としたあと、中性洗剤と水を付けて優しく撫でるように洗いましょう。
その後はよく流水ですすぎ、水気を切ったあと日に当たらない場所で十分に乾燥させます。
それぞれの掃除機によって推奨の目安は変わりますが、大体1~2か月に1回が目安です。
ブラシの清掃
掃除機のブラシは「パワーブラシ」「タービンブラシ」「床ブラシ」の3種類のタイプがあります。
ブラシ部分は目に見えて汚れが分かる部分ですので、汚れが気になると感じた際はお手入れするようにしましょう。
それぞれのタイプ別に清掃方法を紹介します。
- パワーブラシ
パワーブラシはモーターの力によってブラシが回転するのが特徴です。
ブラシのロックを解除してヘッドからブラシを外したら付属のお掃除ブラシや手で絡まっているゴミを取り除きます。
ゴミが取れない場合はハサミなどでカットして丁寧に取り除きましょう。
- タービンブラシ
タービンブラシは吸い込む空気の力によって回転するのが特徴です。
ブラシが着脱可能な場合は取り外して、掃除機でブラシ部分に溜まったゴミを吸い取ります。
絡まった髪の毛についてはパワーブラシと同様にハサミなどでカットして丁寧に取り除きましょう。
パワーブラシとタービンブラシは水洗いが可能な場合、ぬるま湯を入れたバケツの中でゴミを振り落とし水洗いをしてください。
- 床ブラシ
床ブラシは他の2つとは違い、回転ブラシは無く、風で吸い込むのが特徴です。
他のブラシタイプのように髪の毛や糸くずが巻きつくことは少ないですが、多少のゴミは絡まるためお手入れは必要です。
本体からヘッドを外し分解したあと、ブラシの部分を専用のブラシでゴミを取り除きます。
バッテリーの適切な管理
コードレス掃除機は名前のとおりコードがないため、バッテリーを充電することで稼働することができます。
バッテリーを長持ちさせるために、使用後は必ず充電するようにしましょう。
電池の残量がない状態で放置することを過放電といい、急激に電池の劣化を進行させてしまう原因になります。
その他にも日常から気を付けたいことについて3点紹介します。
- 適温の場所で充電する
過度に気温が高かったりや低かったりすると正常に充電されない場合があります。
目安として、室温が5℃~35℃の場所で充電するようにしましょう。
- 充電が切れた後に運転スイッチを押さない
充電が切れた後も、スイッチを押すと少し運転することがあると思います。このような行為は無理に放電させていることから、電池寿命が短くなる原因に繋がります。
- 使わないときはフル充電にして保管する
掃除機を1か月以上使わないと分かっている際は、フル充電の状態にして保管するようにしましょう。もし1年以上使わない状態が続いている場合は、1年に1回を目安に充電するようにしましょう。
掃除機の種類別保管テクニック
掃除機は日々の掃除アイテムとして欠かせない物である一方で、その収納場所や収納方法に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
掃除機の種類ごとにおすすめの収納テクニックについて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
キャニスター式掃除機の保管方法
キャニスター式掃除機は本体とパイプがジャバラで繋がっている従来の掃除機ですが、その見た目や大きさから収納方法に悩みがちです。
今回は隠すことに特化したおすすめの収納方法を紹介します。
押し入れやクローゼットに収納
【Pmsanzay】掃除機ホースホルダー
押し入れやクローゼットの狭い隙間を活用して収納したいという方におすすめなのはパイプ部分と本体を別々で収納する方法です。
こちらの商品は押し入れなどの壁にパイプを掛けることができるので、本体のみを空いた隙間に収納することが可能です。
メーカー | Pmsanzay |
梱包サイズ | 15.6 x 8.9 x 6.5 cm |
商品の重量 | 180 g |
収納庫に入れる
【タカシン家具工業株式会社】掃除道具収納庫
他のものと一緒に置きたくないけど隠して収納したいという方におすすめなのが収納庫を活用した収納術です。
掃除機専用の収納庫になっているためお好きな場所に設置できますし、お部屋のインテリアに合わせて選ぶことが可能です。
また、こちらの商品は段差が無いためスムーズに出し入れできるうえ、上部が棚になっているため他のお掃除グッズを収納できます。
メーカー | タカシン家具工業株式会社 |
型番 | 掃除道具収納庫nc-1840t |
サイズ | 39×41×180 cm |
商品の重量 | 固定棚板:10kg / 移動棚板:5kg |
素材 | エンジニアリングウッド, 木製 |
スティック式掃除機の保管コツ
【Vinteky】クリーナースタンド
スティック式の掃除機はコンパクトである反面、アタッチメント類の収納場所に悩みがちです。
こちらの商品はシンプルな形ではありますが、アタッチメントや付属品を同時に収納できるためスッキリと保管することが可能です。
メーカー | Vinteky |
型番 | LYTXCQZJ001LHE17 |
梱包サイズ | 39.5 x 24 x 11.5 cm |
梱包重量 | 1.98 kg |
コードレス掃除機の保管とバッテリー寿命
コードレス掃除機の特徴といえば場所を気にせず保管することができることです。
スタイリッシュな形からお部屋の雰囲気と合わせた物を選ぶことによって、インテリアの一部として収納することが可能です。
コードレス掃除機にはバッテリーが内臓されています。
長期間使用しない場合、取り外し可能なタイプであれば外した状態で保管するようにしましょう。
バッテリーの寿命は一般的には6年程度と言われています。
「使用中に止まる」「充電が切れるのが早くなった」場合は、バッテリーに寿命が来ている可能性が高いです。
お使いの掃除機のバッテリーが廃盤でない場合は、交換することを検討しましょう。
掃除機の寿命を延ばすためのポイント
一般的に掃除機の寿命は6年~8年と言われています。
正しい使い方をすることによって寿命をUPさせることはもちろん、掃除機自体の性能を活かす事にも繋がります。
少しでも良い状態で長く使うためのポイントについて紹介します。
適切な使用方法と注意点
- ヘッドを床に水平にする
掃除機のヘッドと床を平行にし、吸い込み口を床に密着させることによって吸引力があがります。逆にヘッドを浮かせてしまうと吸引力が下がってしまい、掃除機のパフォーマンスを低下させてしまいます。
- ゆっくり前後に動かす
掃除機は押す時よりも引く時の方が吸引力が強くなります。
掃除機の仕組みとして押す時にブラシの回転でゴミをかきあげ、引く時にゴミを吸い取る性質があるからです。また、早く動かすとゴミを吸い取り切れないため、ゆっくり前後に動かすことが重要です。
- 水がこぼれている場合は拭きとる
一般的な掃除機では水を吸い取ることができません。
床に水がこぼれている状態で掃除機をかけてしまうと掃除機自体の故障に繋がるため、水がこぼれている場合は必ず拭きとるようにしましょう。
定期的なメンテナンスの重要性
日々のお手入れと定期的なメンテナンスを行うことで偶発的な故障を最小限に抑えることができ、安定した状態での稼働が期待できます。
フィルターのホコリや汚れを取り除くことで生じるメリットは、異臭やウイルスを抑えるだけではありません。過度なエネルギー消費を低減することでランニングコストを抑えることにも繋がります。
早期の故障サインと対処法
掃除機の不具合が生じた時の原因は主に故障から来るものと、別の原因から来るものの2つに分けられます。
それぞれの事象ごとに原因と対処法について紹介します。
- 電源がはいらない
電源が入らない原因として考えられることは「チャイルドロックが掛かっている」「電源プラグの差し込みが甘い」などです。
これらを確認した上で電源が入らない際は、スイッチの接触不良による故障の可能性があります。メーカーや販売店・修理店への相談や買い替えを検討しましょう。
- 使用中に頻繁に止まる
使用中に掃除機が頻繁に止まってしまう場合、「吸い込んだゴミの詰まり」が原因として考えられます。ノズルやパイプ、吸込口にゴミの詰まりはないかを確認してください。
これらを確認しても使用時に止まってしまう場合はバッテリーの寿命の可能性があるため、使っている掃除機がバッテリー交換の対象の場合は交換しましょう。
- 吸引力が低下している
吸引力が弱くなったと感じたときは、「フィルターや紙パックにゴミが溜まりすぎている」ことが考えられます。
ゴミの溜まり過ぎ・詰まりを防いでも吸引力が回復しない場合は、掃除機自体が故障している可能性が高いですのでメーカーや修理店への問い合わせを検討しましょう。
- 本体が熱い・焦げた臭いがする
掃除機本体が熱く、焦げた臭いがする場合「フィルターの目詰まり」が考えられます。フィルターのお手入れをしても本体が発熱したり、焦げくさい臭いを感じた場合はモーターに原因がある可能性があります。
モーターや内部の部品などは専門的な知識がないとメンテナンスをするのは困難ですので、早急にメーカーや販売店・修理店へ相談することをおすすめします。
まとめ
掃除機の寿命は一般的に6~8年といわれており、発売から6年を超えるとメーカーから修理用の部品が無くなっていくため修理が難しくなります。
掃除機の寿命を延ばすためには定期的なメンテナンスが必要です。定期的な掃除機のフィルターなどの清掃やバッテリーの取り扱いを気を付けることが良い状態を維持することに繋がります。
また、故障サインを早めに発見することで故障程度を最低限に抑えることが可能です。使用中やメンテナンス中に少しでも違和感を感じた際は早期に対処するようにしましょう。