「ウォシュレットが壊れて水が止まらない!」など突然のトラブルに頭を抱えて焦った方もいるのではないでしょうか。
自分で修理をしたいけど、機械に詳しくないから怖いし、業者に頼みたいけど費用がどのくらいか分からず不安ですよね。
そこで今回は、水漏れした時の応急処置や故障の原因と対処法をわかりやすく解説していきます。
また、「水はいったん止まったけど、すぐ壊れたらどうしよう」「やっぱりきちんと専門家に見てもらいたい」など水漏れしたあとのトラブルの再発は心配のタネですよね。
そこで今回は、ウォシュレットの水漏れが起きないように専門業者に依頼した時の費用もあわせて紹介していきます。
ウォシュレットで水漏れするとどうなる?
ウォシュレットは電気で動く機械のため漏れた水に通電して人が触れてしまうと感電する恐れがあります。
例えば、故障した箇所によっては電気がながれる箇所がむき出しになり、手入れをしていて気づかずに接触してしまい感電する可能性も十分に考えられます。その他にも、ウォシュレットの水漏れが原因で床やクロスが水に濡れてしまいカビや雑菌が繁殖して、とても不衛生な状態になります。
また、深刻なケースでは漏電から感電火災につながってしまう恐れも考えられるので水漏れには速やかに対応しましょう。
火災にならないようにウォシュレットの水漏れは気にかけよう!
カビやイヤな匂いになる前にも早めに対処したいわね!
水道料金の高騰
ウォシュレットの水漏れは見た目では気づかない場合があり、水道料金が気づかないうちに高くなっていることがあります。
普段、トイレを使っていなくてもチョロチョロと水の音が聞こえるのはウォシュレットが故障の可能性が高いです。
ウォシュレットの水漏れにより家計への負担が大きくなる前に、日頃からの手入れや掃除でウォシュレットの不具合を早期に発見するのが大切です。
感電や漏電・電気系統の故障のおそれがある
ウォシュレットは電気で動く機械のため漏れた水に通電して人が触れてしまうと感電する恐れがあります。
例えば、トイレを掃除する際、故障した箇所がむき出しになり漏電しているのに気づかずに接触してしまい感電する可能性も考えられます。
漏電は電気系統の故障や不具合が考えられるので、むやみに自分で対処せず専門の業者に必ず連絡して修理をお願いしましょう。
また、深刻なケースでは漏電から感電火災につながってしまう恐れも考えられるので水漏れには速やかに対応しましょう。
床やクロスの腐食・カビの発生
ウォシュレットの故障箇所によっては床やクロスが水で濡れてしまい腐る原因になります。
腐るとカビや雑菌が繁殖してしまい張り替えが必要になるケースがほとんどです。
また、トイレの匂いが気になる方はカビが原因で悪臭となり匂いも壁や天井に付着してしまい大がかりな工事が必要となり莫大な費用が発生してしまいます。
ウォシュレットの水漏れを軽視せず違和感や不快を感じた場合はひとりで悩まずに専門の業者にスムーズな対応を求めましょう。
ウォシュレットから水漏れしてしまう原因は?
ウォシュレットからの水漏れを発見した時、「もっと早くきづいていれば...」「水漏れはどこから?」と悩むことでしょう。水回りの修理をした経験がある人はほとんどいません。特にウォシュレットの水漏れはわからないことが多く不安ですよね。しかし、水漏れにはよくある傾向があります。ここでは、ウォシュレットの水漏れによくある原因を詳しく解説しながら、急なトラブルに対応できる知識を紹介していきます。
ノズルの破損、目詰まり
ウォシュレットの水漏れのトラブルでもっとも多いのが洗浄ノズル本体です。
水漏れの原因がバルブユニットであれば専門業者に対応してもらいましょう。また、洗浄ノズルは水が穴から噴射する仕組みなので汚れや水垢が付着しやすく目詰まりの原因になります。洗浄ノズル本体は自動で洗浄していますが月日が経つと汚れがどうしても目立ってきます。汚れが目立たない時から、市販されている専用シートや歯ブラシを使って優しく掃除するように心がけましょう。
接続部分の緩み
ウォシュレットの接続部分のナットとボルトの緩みをしっかりと確認します。ウォシュレットは止水栓と給水ホースでつながっているため接続部分に緩みができると水漏れの原因になります。ナットやボルトをレンチやスパナなどの工具で緩んだ箇所を締め直します。この際に気を付けてほしいのは締めすぎに注意してください。過度に力をくわえると接続部分に圧力がかかり水漏れが進行してしまいます。そのため、少しでも不安な方や工具に不慣れな方は速やかに業者に連絡をしましょう。
ゴムパッキン(Oリング)の劣化
ウォシュレットの接続部分をしっかりと締めなおしても水漏れが治まらないのはゴムパッキンの劣化が原因です。接続部分にはボルトやナットでは埋まらないわずかな隙間があります。そこで、水の流入を密閉する材料がゴムパッキンです。丸い形をしているゴムパッキンはOリングとも言われます。ただし、ゴムパッキンは消耗品ですので水漏れの際は忘れずに新しい物と必ず交換しましょう。「まだ使えるから」と劣化を放置しておくとゴム素材のパッキンは弱くなって破けます。そして給水ホースの中に詰まり、水漏れの原因になります。業者に高い費用を払わないためにも、しっかりと把握しておきましょう。
給水フィルターの詰まり
ウォシュレットの給水フィルターの詰まりもよくある水漏れの原因です。
ウォシュレット本体に内臓されている網目状のフィルターを外して流水でこまめに洗いましょう。給水フィルターは水道水から出るごみや砂を取りのぞきウォシュレットからキレイな水を出してくれます。
しかし、給水フィルターをこまめに掃除をせずに放置するとごみが溜まり詰まってしまいます。
そして、ウォシュレットの水漏れの原因となり、床やクロスが水に濡れてしまいます。そのため、ウォシュレットの水が弱いと感じたら、まずは給水フィルターの詰まりをキレイにすると水の流れが改善されます。
ポイント
掃除をする前にトイレの止水栓を必ず閉めて、水が出ないか確認しておきましょう。
ホースの歪み、破損
ウォシュレットに水を送る給水ホースのつなぎ目には金具があります。水圧の強さから金具が緩んでしまったり破損したりすることで、ウォシュレットの水漏れの原因となります。
また、ホースが狭い空間に無理に収納され歪んでいると劣化が早まり、こちらも水漏れの原因となります。
ホースの劣化がなく、金具を締め直しても水漏れが治まらない場合は、分岐金具という部品の交換が必要になります。
交換には特殊な工具や修理までの工程が多いため安全を考慮して業者に対応してもらいましょう。
内部の弁やバルブユニットの故障
洗浄ノズルから出る水の量を調節する部品がバルブユニットです。バルブユニットや内部の弁に不具合がおきるとウォシュレットの水漏れの原因となります。
また、普段では気づきにくい便座の裏から水が漏れることも。
そのため、水漏れに気づいた時には床が水浸しになっている可能性があります。
また、バルブユニットが原因の水漏れの場合は、専門知識と相応の技能が必要です。
修理は決して自分で行わず業者にスピーディーに対応を求めましょう。
水抜栓の破損
水抜栓は凍結を防ぐ役割があり、トイレタンクの下か操作パネルの横、または下に設置されている部品です。
パッキンの劣化や水抜栓が破損している場合、水漏れの原因となります。
水抜栓は自分で交換も出来ますが、ルールはしっかりと厳守しておかないと感電する危険性があります。
最初に必ずウォシュレットのプラグは確実に抜きましょう。また、コンセントの近くでは絶対に作業はしないでください。
水抜栓だけでなく、これまでに紹介してきたトイレ周りの部品の交換は必ず感電や漏電の危険性が潜んでいることを意識しましょう。
ウォシュレットでよく水漏れが起こる箇所
ウォシュレットの水漏れでよくある箇所は以下の7つです。
- 洗浄ノズル本体
- ウォシュレットの接続部分のナットとボルトの緩み
- ゴムパッキン(Oリング)の劣化給水フィルターの詰まり
- ホースの歪み、破損
- 内部の弁やバルブユニットの故障
- 水抜栓の破損
- ノズルの破損、目詰まり
このように、水漏れの原因は部品の劣化や寿命がほとんどです。そして、いつかは必ず交換しなくてはいけません。ですので、はやめの交換や適切なお手入れを日頃から行いましょう。水漏れの確認箇所が分かっていれば突然のトラブルにも落ち着いた対応ができるようになります。
ウォシュレットが水漏れした時の応急処置
1.ウォシュレットの電源プラグをコンセントから抜く。(コンセントから抜いた電源プラグは必ず水に濡れないようにしてください)
2.止水栓を閉める。(トイレの水を止める栓で、タンクの横もしくは下に取り付けられています)
漏電や感電の危険性があるので、必ず順序を守り落ち着いて対応しましょう。自分では不安な方は速やかに業者に連絡しましょう。
修理は専門の業者に依頼した方が良い?
ウォシュレットの水漏れは基本的には業者に対応してもらいましょう。
もちろん、自分で交換できる箇所や部品はあります。
ただし、誤った判断が事故や火災につながる可能性も考えられます。ウォシュレットも普段の生活で使う電化製品や自動車と同じ機械です。
日頃から自身でできる範囲のお手入れや点検はしっかりと行いましょう。
◆ウォシュレットの取り付け時の注意点・失敗例は下記の記事を参考にしてみてください。
ウォシュレットの修理費用の相場
修理の相場はおよそ10,000~30,000円となっています。簡単な作業で軽度の箇所なら5,000円以下の場合もあります。ただし、対応する業者や作業内容によって相場は変わってきます。ウォシュレットの水漏れの箇所でも特殊な部品は費用が高くなります。修理にかかる時間も簡単な作業は短くて費用は安く済みます。そのため、あくまでも目安の金額として考えておきましょう。
ウォシュレットの相場費用は、下記の表が目安です。
パッキンの交換や掃除など軽度な作業 | 10,000円以下 |
温水タンクの修理 | 16,000~25,000円 |
サーモスタットの修理 | 6,000~20,000円 |
ウォシュレット交換の検討タイミングは?
ウォシュレットの寿命はおよそ7~10年です。ただ、ウォシュレットの使い方や環境で寿命は大きく変わります。そのため、はっきりとしたウォシュレットの交換時期はトイレの状況や状態で異なります。そこで、交換の時期の目安になるサインがあります。
- 洗浄ノズルがでてこない
- ウォシュレットの水量が少ない
- 水漏れが起こる
このような症状が出ると交換の時期となります。「まだ使えるから」「費用がかかるし」といって放置をすると症状はますます悪化します。機械には必ず寿命や交換の時期は来ます。ウォシュレットのサインを見逃さず交換をなるべく早めに行いましょう。
ウォシュレットで水漏れしない対策方法
ウォシュレットを日頃からキレイに掃除をするのが大切です。
ウォシュレットの故障の原因には目詰まりや汚れが深く関係しています。そのため、給水フィルターやノズルには汚れがつきやすくゴミが溜まりやすい箇所なのです。
また、汚れが溜まると水が詰まって流れが悪くなり水漏れや不具合が起きます。そして、交換や修理が必要となってきます。
ただし、ウォシュレットの部品が交換時期になるのはやむを得ません。
しかし、掃除をせずに汚れを放置したのが原因で水漏れを起こすのは避けましょう。
ウォシュレットのノズルや便器の汚れはこまめに掃除をしましょう。
まとめ
ウォシュレットの水漏れの原因と対処法や修理費用について詳しく紹介してきました。
水漏れの原因と対処法を知っていれば、急なトラブルに焦らずに対応できます。
ウォシュレットからの水漏れの箇所を確認して必要であれば速やかに業者に連絡をしましょう。
ウォシュレットの水漏れを起こさせないために、日頃から、こまめな掃除やお手入れはキチンと行いましょう。
この記事で、ウォシュレットの水漏れが改善し快適なライフスタイルになれば幸いです。