ジメジメした空気をカラっと過ごしやすく変えてくれる除湿機。日本国内は湿度が高い地域が多く、除湿機は広く使われている家電です。機能はなんとなく知っていても、除湿機を置くことで得られる効果や使い方をよく知らない人は多いのではないでしょうか。
いろいろな種類があるし、どう使えば良いのかあまりわからないなあ。
この記事では除湿機の効果や、その効果を最大限、発揮する使い方と置き場所を解説します。今、すでに除湿機を持っている人は、使い方や置き場所を工夫することでより効果的に使えるでしょう。これから除湿機を買う予定の人は、この記事を参考に、目的に合った効果の高い除湿機を選んでください。
除湿機の効果
除湿機は、空気中の水分を取り除く機能を持つ家電です。空気中の水分が多い、つまり湿気の多い空間では、ジメジメした空気に不快感を感じた経験がある人は多いでしょう。湿気が気になる場所に除湿機を置くと、湿気を取り除き快適な空間を作り出します。更に、部屋を過ごしやすくするだけでなく、部屋を綺麗に保つためにも除湿機はおすすめです。
このように除湿機を使うと、湿気を取り除く他にもさまざまな効果が得られます。ここでは、除湿機を使うことによるいくつかの効果を解説します。
部屋全体の湿度調整
除湿機の効果としてまず挙げられるのが、部屋全体の湿度調整です。部屋の湿度が高いと、空気がジメジメしていて、身体がベタつくような不快感があります。特に、夏の暑さは温度よりも、実は湿度が原因で不快に感じる部分が大きいのです。湿度が高いと、健康面にも影響があります。人間は汗を蒸発させることで体温を下げていますが、湿度が高い状況では汗が上手く蒸発せず、身体に熱がこもってしまいます。
エアコンにも一定の除湿機能はありますが、設定温度を下げてもいまいち湿度が下がらなかったり、必要以上に設定温度を下げて部屋を冷やしすぎたりすることも。電気代もその分かかってしまい、エコではありません。効果的に、湿度調整をして不快感を取り除くには、除湿機が最適です。
除湿機は、空気中の湿気を吸い込み、送風することで部屋全体の湿度を調整します。人が快適に過ごせる湿度は、40%〜60%と言われているので、除湿機で湿度調整をすると年中、部屋の中で気持ちよく過ごせるでしょう。
結露やカビの抑制
結露やカビの抑制も、湿度を下げる除湿機の効果の一つ。湿度が高くなると、窓ガラスに結露が発生したり、カビが生えたりする可能性があります。目安として湿度が60%を超えると、カビやダニが発生しやすい環境です。結露は、水分が溜まって拭かなくてはならないのが手間な上、壁や天井のシミに繋がり、部屋を傷めてしまう原因になります。
カビやダニはアレルギー症状の原因となり、アレルギー性鼻炎や気管支喘息などの病気を発症するリスクも。またカビは食中毒の原因になる可能性があります。部屋の中で増殖したカビが食品に付着し、それを食べることで食中毒を引き起こすことがあるからです。除湿機を効果的に使うことで、これらのリスクを避けることができます。部屋を綺麗な状態に保つ他、健康面でも、湿度調整はとても重要になるでしょう。
部屋干しのサポート
雨が続く梅雨の時期や、部屋の環境によっては洗濯物を部屋干しする人もいるでしょう。洗濯機で脱水をしても、洗濯物には30%程の水分が残っています。洗濯物が乾く過程で、水分が蒸発し、それらが空気中に放出されると、湿度が急激に上がってしまうのです。湿度が上がると洗濯物が乾きにくいだけでなく、なんだかジメっとした質感になってすっきりしないことも。
部屋干しする場所に除湿機を置くと、湿度を下げて送風することで、洗濯物をカラッと乾かす効果があります。部屋干し特有のニオイも、より気にならなくなるでしょう。せっかく綺麗に洗った衣類ですから、部屋干しでも気持ちよく乾かしたいものです。除湿機を使って、効果的に部屋干しをしましょう。
除湿機を使う目的
除湿機は、湿度を調整することで、部屋を気持ちの良い空間にするだけでなく、部屋自体のお手入れにもなる優れものです。日本には四季がありますが、基本的には湿度が高い環境なので、季節に応じて除湿機の役割は異なります。つまり除湿機は、年間を通して活躍させることができる家電なのです。
除湿機と言えば、梅雨の時期に使うイメージだったけれど、使い道は多岐に渡るんだね。
ここでは、除湿機を使う主な目的を紹介します。効果的に使えば、さまざまな場面で生活を快適にしてくれるでしょう。
夏・梅雨の湿気対策
日本の夏は気温が高いだけでなく、湿度も高いために身体がベタつくような不快感があります。日本よりも気温が高い国でも、カラッとしていて過ごしやすいのは、湿度が関係していると言われています。更には、梅雨の時期は雨が続き、空気中の湿度が上がるので、より不快感が増すでしょう。除湿機を使って湿度を調整することで、部屋の空気がさらさらと気持ちの良いものになります。
除湿機には部屋の室温を下げる機能はありません。しかし、湿度を下げることで室温を下げすぎずに、部屋を快適な空間にできるので、エアコンと比べて電気代がかからないことがメリットです。部屋の中が暑すぎる時は、エアコンと併用して除湿機を使うことで、効果的に湿気対策ができるでしょう。
冬の結露防止
除湿機による湿度の調整は、冬の結露を防止する効果もあります。そもそも結露の発生には、温度と湿度が大きく関係しています。空気は温度が高いほど、多くの水分を含み、温度が低いほど水分の量は少なくなります。その結果、空気が冷えると、暖かい空気に含まれていた水分が、空気中に含みきれなくなってしまい、結露になるのです。
冬は、温度差が大きい場所や、湿気が多く空気が溜まりやすい場所で特に結露が発生しやすくなります。このような場所で除湿機を使うと、結露を防止する効果が得られるでしょう。結露は、そのまま放置すると、壁や天井、家具を傷めたりカビの原因になることも。除湿機を使って、湿度を下げて送風することで、空気の流れを良くすることが重要です。
部屋干し時の湿気対策
部屋干しをすると、水分を含んだままの洗濯物から水分が蒸発する過程で、湿度が上がってしまいます。綺麗に洗った洗濯物も、湿度の高いジメジメした環境ではニオイが残ったり、カラッと乾きにくいことも。部屋干しでも気持ちよく洗濯物を乾かすには、湿度管理がポイントです。除湿機を置いておけば、洗濯物から出る湿気を吸い取って更に送風することで、より早く洗濯物が乾きます。
同じく送風機能のあるサーキュレーターも、部屋干しをサポートするアイテムですが、湿度の調整はできないので乾くのに時間がかかります。ニオイを残さずカラッと乾かすには、短時間で乾かすのが大事。サーキュレーターも使用したい場合は、除湿機と併用するか、サブとしてサーキュレーターを使用するのがおすすめです。
除湿機の種類
湿気を取り除き、送風する除湿機ですが実はいろいろな種類があります。仕組みがそれぞれ異なるので、メリット・デメリットや、使用するのに向いている季節が異なることを覚えておきましょう。
除湿機は、使いたいシーンに合わせて選ぶ必要があるのか!
置き場所に応じて、種類を変えるのも一つの手です。効果的に使用するために、除湿機の種類を知っておきましょう。
コンプレッサー方式
コンプレッサー方式の除湿機は、内部に搭載したコンプレッサーを利用して、取り込んだ湿った空気を冷やすことで、空気に含まれる湿気を水に変えて除湿します。ヒーターを使わずに除湿するので、室内の温度があまり上がらないことがメリット。夏など気温が高い時でも快適に使用できます。
一方で空気を冷やして除湿する方式のため、気温の低い冬では除湿能力が低くなる傾向があります。コンプレッサーの動作音がやや大きく、振動が気になることも。寝室の近くには置かないなど、置く場所は工夫しましょう。消費電力は少なく、電気代が安いので、長時間使いたい部屋に置くのがおすすめです。
デシカント方式
デシカント方式では、内部にコンプレッサーではなく、ヒーターと乾燥剤のフィルターを搭載していることが特徴です。除湿機に取り込んだ湿った空気の水分を、フィルターに吸着させて取り除きます。このフィルターで吸い取った水分は、ヒーターで温めて気化させた後、熱交換器で水滴に変えられます。
動作音や振動のあるコンプレッサーとは異なり、静音タイプなのがメリット。一方で、ヒーターを使用することから、消費電力が多くなりやすく、電気代は高い傾向にあります。また部屋の温度が上昇するので、夏の暑い時期よりも、室温がそれほど高くない時期や部屋の環境で使うことがおすすめ。冬の結露対策にも良いでしょう。
ハイブリッド方式
コンプレッサー方式とデシカント方式が組み合わさったタイプが、ハイブリッド方式。コンプレッサー方式とデシカント方式には、それぞれ使用に向いた季節と向いていない季節があり、どちらも一年を通して快適に使い続けることはできません。
ハイブリッド方式ならば、気温が高い夏はコンプレッサー方式、気温が低い冬はデシカント方式というように使い分けができるので、一年中、高い除湿能力を発揮できます。
ハイブリッド方式の除湿機が一台あれば、季節ごとに使用する除湿機を変えなくて良く、メンテナンスも楽です。どちらの方式の機能も兼ね備えている分、本体の大きさは大きくなる傾向にあり、値段も他の方式に比べると高いです。
ただし、一年中、使用することを考えると、電気代はハイブリッド方式が最もお得なので長期的に見ると、コスパが良いと言えるでしょう。
ペルチェ方式
ペルチェ方式は、除湿機に取り込んだ湿った空気を、ペルチェ素子を使った冷却装置で冷やして除湿します。ペルチェ素子とは、電気を流すと片面は冷たくなり、反対側の面は熱くなる性質を持つ半導体素子のこと。ペルチェ素子はコンパクトな電子部品なので、冷却装置を小型にできる分、本体の大きさも小さくなる傾向にあります。
コンパクトなサイズ感で、靴箱やクローゼットなどの狭い空間に置くのがおすすめ。静音性が高いので、作動中も音が気にならずに使用可能です。一方、除湿能力は他の方式に比べると劣るので、リビングなどの広い空間に置くには不向きと言えます。
除湿機と衣類乾燥機の違いは?
除湿機と機能が似ているものとして、「衣類乾燥機」があります。これらには少し違いがあります。
除湿機は、「空気中の湿気を取り除くための電化製品」で空気中の湿度を下げることに特化しています。一方で、衣類乾燥機はその名前の通り「温風または冷風を使って、洗濯物の水分を取り除くための電化製品」で、衣類を乾かすことに特化しているという違いがあります。
除湿機も除湿の過程で送風はしますが、衣類乾燥機のように、強い風で洗濯物を乾かすことはできません。一方、衣類乾燥機では、除湿機のように空気中の湿度は下げられません。
一般的には、衣類乾燥機は除湿機能もついた「衣類乾燥除湿機」として売られていることが多いのが実態です。ただし、商品によるので、購入前に商品の機能をよく確認するようにしましょう。
除湿機の効果的な置き場所
除湿機を使えば、部屋の湿度を調整できますが、置き方や置き場所によってその効果の出方が異なります。置き場所をよく検討しないまま置いてしまうと、湿度を下げるのに時間がかかったり、思ったような効果が出なかったりする可能性も。
部屋の広さや、除湿したい場所に応じて、効果的な置き方や置き場所が変わってきます。除湿機の能力を最大限に活用するために、シチュエーションに合った置き場所を検討しましょう。ここではいくつかのシチュエーションと効果的な置き場所を紹介します。
部屋全体を除湿したいとき
寝室やリビングなど、部屋全体を除湿したい時は、部屋の中央に除湿機を設置します。除湿機には、通気口と排気口があり、これらを塞いでしまうと除湿機の効果を十分に発揮できないことがあるためです。部屋の中央に置くと、移動スペースなどの邪魔になってしまう場合は、壁や窓からある程度の距離を空けて、通気口と排気口の空間を取るようにしてください。サーキュレーターや扇風機で空気を循環させると、効率良く除湿できます。
複数の部屋を除湿したい時は、気密性の高い家では、部屋のドアを開けておくと、ワンフロアまるごと除湿が可能です。その際、除湿機を置くのは、南側の部屋よりも、より室温が低くジメジメした北側の部屋がおすすめです。湿気は下の方に溜まりやすいので、除湿機を置く時は、台の上ではなく直接床に置くと効果的でしょう。
局所的に除湿したいとき
クローゼットや靴箱は、普段閉め切った空間なので湿度が上がりやすいです。大切な衣類や靴を湿気のある場所に放置してしまうと、知らない間にカビが生えたり、傷んでしまったりという事態になりかねません。このように局所的に除湿したい時は、扉を開けて、近くに除湿機を置き、風が中に入るようにしてください。中の空気をよく循環させることが大事です。
使用したい場所の近くにコンセントがない場合は、充電式のコードレスタイプを選ぶと良いでしょう。注意すべきポイントは、必ず扉を開けながら使用すること。除湿機をクローゼットや靴箱に入れたまま扉を閉めて使用すると、中で熱がこもり、除湿機の破損や発火の原因になる可能性があります。
お風呂場・脱衣所を除湿したいとき
お風呂場や脱衣所などのお湯を使う場所の近くは、湿気が溜まりやすいです。長時間、湿気のある状態が毎日続くと、いつの間にかカビが生えてしまい、掃除してもなかなか取れず困ってしまうことも。お風呂場や脱衣所の除湿も、除湿機を使うと効果的です。
脱衣所に除湿機を置き、お風呂場の扉を開けて、空間全体に風が行き渡るようにしましょう。お風呂場に窓があれば、閉めておいた方が効率良く除湿が可能。コンセントの位置にもよりますが、お風呂場と脱衣所のスペースの中央に置くと、より早くどちらの空間の除湿もできます。
もし、お風呂場を中心に除湿がしたくても、除湿機をお風呂場の中に入れるのは大変危険です。除湿機本体や、コンセントが水に濡れると、漏電し火災に繋がったり、感電したりするおそれがあるため注意しましょう。
部屋干しを早く促したいとき
部屋干しは、干し方によっては長時間、衣類が濡れた状態が続くことからニオイが気になったり、ジメっとした仕上がりになることがあります。除湿機で部屋干しした洗濯物をスピーディに乾かすことにより、これらは防げます。除湿機を使って部屋干しをする時は、なるべく狭いスペースで洗濯物を干すと良いでしょう。
除湿機は商品によって除湿できる範囲が決まっており、最大限、効果を引き出すには、より狭いスペースでの使用がおすすめです。除湿機は、洗濯物に直接、風を送るようにします。洗濯物が少ない時は、真下に置いて、除湿機の送風を上向きに設定すると効果的。
洗濯物の中に、厚手で乾きにくい衣類があれば、除湿機の正面に干します。これは除湿機の送風が、上下・左右と動くため、正面が一番、送風される時間が長いためです。
効果の高い除湿機の選び方
除湿機を選ぶ際はどのような点を検討すれば良いのでしょうか。せっかく購入するならば、置き場所に最適な除湿機を選びたいもの。除湿機は上手く使用すると、部屋のメンテナンスにも、私たちの健康面にも良い効果があります。
除湿機を購入する前に、考えておきたいポイントを解説します。
■除湿機の選び方やおすすめ製品については、以下の記事でも詳しく解説しています。
使用目的に合わせて方式を選ぶ
除湿機には、コンプレッサー方式、デシカント方式、ハイブリッド方式、ペルチェ方式があり、それぞれ除湿の仕組みや、向いている使い方が異なります。例えば、ペルチェ方式はコンパクトなサイズのものが多く使いやすい一方、除湿能力は他の方式と比べると劣ります。そのため、クローゼットや靴箱などの、狭いスペースでの使用に向いています。
ハイブリッド方式は、コンプレッサー方式とデシカント方式のどちらの機能も持つもので、季節に応じて、方式を切り替えることができるので一年を通して使用可能。リビングなどの広い空間の除湿をしたい時にぴったりです。このように、使用したい場所や時期といった使用目的に合わせて、除湿機の方式を選ぶことで、効果的に除湿機を活用できるでしょう。
部屋の広さに合った除湿能力を選ぶ
除湿能力は商品によってさまざまです。使用したい部屋の広さにあった除湿能力を選ぶことが大事です。どれくらいの広さの部屋を除湿できるか、の目安は「適用畳数」で表されます。除湿能力に対して、使用する部屋が広すぎると、除湿するまでに時間がかかってしまいます。適用畳数は、具体的に何畳と記載されているので、使用予定の部屋の広さと照らし合わせながら除湿機を選びましょう。
また、除湿能力は「定格除湿能力」と「最大除湿能力」でわかります。定格除湿能力は、1日あたりに除湿できる水の量、最大除湿能力は発揮できる最大の除湿能力を表します。除湿方式や運転モードなどによって、除湿能力は異なるので単純に比較することは難しいですが、適用畳数が同じ商品を見比べる際は、この2つの除湿能力を意識すると良いでしょう。
付加機能の内容を吟味する
除湿機のメインの機能は湿度調整ですが、商品によっては付加機能がついているものがあります。例えば、部屋干しする機会が多い人は、衣類乾燥にも力を入れている商品がおすすめ。ただ送風するだけでなく、洗濯物の位置をセンサーで検知して、全自動で風量や風向きを調節できるものや、イオンを使って部屋干しのニオイを軽減できる消臭機能を備えたものもあります。
加湿空気清浄機の機能を兼ね備えた除湿機ならば、加湿はもちろん、花粉やハウスダストを除去できる空気清浄機と、除湿機が一台でまかなえるので、家電の数を増やす必要がなく省スペースにもなるでしょう。自分の生活に合った付加機能がついているかを吟味すれば、より満足度の高い除湿機を選ぶことができます。
除湿機を選ぶ際の注意点
購入したい除湿機の大きさやモデルを大体絞ったら、いくつかの注意すべき点を確認しましょう。これらを確認せずに購入してしまうと、実際に使ってみたらあまり効果を感じられなかったり、使いづらくて結局しまいこんでしまったりという状況になりかねません。
除湿機を快適に使用して、効果を最大限に引き出すために、注意すべき点を解説します。
除湿方式によって向いている季節がある
除湿機の方式によっては、使用することで逆に部屋の空間が不快になってしまうことがあります。コンプレッサー方式は、空気を冷やして除湿する仕組みなので、気温が低い冬ではなかなか除湿能力を発揮できない可能性があるでしょう。夏の温度が高い空気の中で使う方が向いています。
反対に、デシカント方式では、除湿する過程でヒーターを使用することから、夏の暑い時期では部屋の温度が上がってしまい、不快感を感じることも。元々、部屋の温度が低くなる冬に使う方が向いています。このように、除湿機の方式によって、向いている季節、つまり空気環境があるので、合った方式を選ぶとより高い効果を得られるでしょう。
稼働音がうるさく感じられるものもある
除湿機を使用している時に気になるのが稼働音。特に寝室や、寝室に近い部屋で除湿機を使用する場合、稼働音がうるさいと気になって寝られないことも。一般的に、除湿機のサイズが大きくなる程、ハイパワーになり、その分、稼働音が大きくなる傾向にあります。リビングなどの広いスペースでは、それなりにハイパワーのものが使いやすいですが、ゆっくりくつろぎたい空間では、少し小型の商品を選ぶと稼働音を抑えられるでしょう。
大型の商品でも、静音を意識したものもあるので、購入前にどれくらいの稼働音なのか、よく調べてから購入することをおすすめします。静音モードやナイトモードといった、稼働音を抑えるモードを搭載しているものも。寝室に除湿機を置く場合、目安としては、35dB以下の商品ならば安心して使えるでしょう。
除湿機を効果的に使用して快適に過ごそう
この記事では、除湿機の効果や種類、効果を最大限に引き出す除湿機の置き方と選び方について解説しました。除湿機の効果としては下記があります。
- 部屋全体の湿度調整
- 結露やカビの抑制
- 部屋干しのサポート
湿度を調整することで、部屋を快適な空間にする他、結露やカビにより壁や家具が傷んでしまうことを防ぎます。夏や梅雨の時期は湿気対策に、冬は結露防止にと年間を通して活躍しますし、部屋干し時のサポートにも重宝するでしょう。
除湿機にはさまざまな大きさや方式があるので、使用用途や置き場所に応じて、最適なものを選ぶことをおすすめします。除湿機を効果的に取り入れて、過ごしやすい快適な部屋作りをしてみてください。