契約アンペアの変更手続きガイド|下げる・上げる・工事・賃貸の注意点

「基本料金を下げたいから契約アンペアを下げたい」「ブレーカーがよく落ちるから上げたい」——契約アンペアの見直しを考えたとき、どう手続きするの?工事は?賃貸でもできる?と迷いますよね。
この記事では、契約アンペアの変更手続きの進め方、工事や費用、賃貸での注意点、そして下げる・上げるの正しい判断を、東京電力エナジーパートナーの公式情報をもとに整理します。
(節約額の目安や、自分に合うアンペアの選び方は、後半で専門記事にご案内します。)
- 契約アンペアの変更手続きの進め方(Web・電話)
- 変更は原則1年に一度(季節ごとの上げ下げは不可)
- 工事・費用・停電・立会い(スマートメーターの有無で変わる)
- 賃貸・集合住宅で変更するときの注意点
- 下げる・上げるの正しい判断(ブレーカーの種類で違う)
アンペア変更の手続き方法
契約アンペアの変更は、今契約している電力会社(小売電気事業者)に申し込みます。
東京電力エナジーパートナーの場合、「ご契約アンペアの変更は、契約内容変更手続きのページより、24時間お手続きができます」とされ、Webから申し込めます(出典:東京電力エナジーパートナー)。
設備の状況などでWeb手続きができない場合は、「カスタマーセンターへお電話でご連絡をお願いします」と案内されています。
申し込みの際は、画面の案内に沿って進められるよう、検針票(電気ご使用量のお知らせ)などを手元に用意しておくとスムーズです。
変更は原則1年に一度(季節だけの変更は不可)
意外と知られていないのが、アンペアは何度でも自由に変えられるわけではないという点です。
東京電力エナジーパートナーは「電気のご契約は年間契約を基本としているため、契約開始後、1年間は変更できません。1年間で最もたくさん電気を使うときにあわせたアンペア数でご契約をお願いします」としています(出典:東京電力エナジーパートナー)。
つまり「夏と冬だけ大きくする」といった季節ごとの上げ下げはできません。
変更するときは、1年を通じて最も電気を使うときを想定してアンペアを決めるのがポイントです。
工事は必要?費用・停電・立会い(スマメの有無で違う)
アンペア変更で工事や立会いが必要かは、スマートメーターが設置済みかどうかで変わります。
| メーターの状況 | 変更のしかた | 立会い・停電 |
|---|---|---|
| スマートメーター設置済み | 遠隔で変更できることが多い | 原則立会い不要(設備状況で要る場合あり) |
| 旧アンペアブレーカー | 取り外し工事を行う | 工事の際に10〜15分程度停電 |
東京電力エナジーパートナーは「原則、スマートメーターを設置している場合は、お客さまの立ち合いは不要です。ただし、お客さまの設備状況によっては立会いが必要となる場合があります」としています(出典:東京電力エナジーパートナー)。
費用については「通常、契約アンペアの変更に費用はかかりませんが、アンペアブレーカーが取り付けられていないなど電気工事が必要な場合は、お客さまに工事費用をご負担いただきます」とされ、変更前後が10〜60アンペアの範囲なら原則無料です(出典:東京電力エナジーパートナー)。
旧来のアンペアブレーカーが付いている場合は取り外し工事があり、その際に10〜15分程度の停電が生じます。
なお基本料金は「アンペア変更となった日から日割りで精算します」とされています。
希望日までに変更できない場合もあるため、余裕をもって申し込みましょう。
賃貸・集合住宅で変えるときの注意
賃貸アパートやマンションにお住まいの場合は、注意が必要です。
東京電力エナジーパートナーは「アパートやマンションなどの集合住宅では、所有者や管理人の承諾が必要な場合があります。前もってご確認ください」としています(出典:東京電力エナジーパートナー)。
アンペアを変更する前に、大家さんや管理会社に確認しておくと安心です。
また、一般的な家庭向けの従量電灯Bの契約は10〜60アンペアの範囲です。
それより大きい契約を希望する場合は、電力会社への相談が必要になります。
下げる・上げるの正しい判断
アンペアを変更する前に、そもそも下げるべきか・上げるべきかを整理しましょう。
下げる場合の注意
契約アンペアを下げると基本料金は下がりますが、東京電力エナジーパートナーは「『電力量料金』は…変わらない場合や増えてしまう場合もあるため、ご契約アンペアを下げることで『電気料金の合計額』が必ずしも下がるとは限りません」と注意を促しています(出典:東京電力エナジーパートナー)。
また下げすぎると、複数の家電を同時に使ったときにブレーカーが落ちやすくなります。
ブレーカーが落ちない範囲で、無理のないアンペアを選ぶことが大切です。
上げる場合は「どのブレーカー」かを見る
「ブレーカーがよく落ちるから上げたい」というとき、落ちるブレーカーの種類によって対処が変わります。
ここを間違えると、アンペアを上げても解決しないことがあります。
| 落ちるブレーカー | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 家全体のアンペアブレーカー | 同時に使う電気が契約アンペアを超過 | アンペアアップが有効 |
| 各部屋の小さなブレーカー(安全器) | その回路(部屋)の使い過ぎ | アップでは解決しない(機器を減らす等) |
東京電力エナジーパートナーは、各部屋の「黒い小さなブレーカー(配線用遮断器もしくは安全器)が落ちる原因は、そのブレーカーがつながっている部屋等の電気の使い過ぎ…契約アンペアを大きくしても改善されません」としています(出典:東京電力エナジーパートナー)。
この場合は、同時に使う電気機器を減らすか、屋内配線を分割する工事が必要になります。
一方、家全体のアンペアブレーカーが落ちる場合は、同時使用が契約アンペアを超えているサインのため、アンペアアップが有効です。
契約アンペアは「同時に多くの電気機器を使う夕食時、冷房機器を使う夏、複数の暖房機器を使う冬など」を想定して選びましょう(出典:東京電力エナジーパートナー)。
どれくらい下がる?自分に合うアンペアは?
「アンペアダウンで実際いくら下がるのか」「自分の家に合う契約アンペアは何Aか」は、それぞれ専門の記事でくわしく解説しています。
- アンペアダウンの節約額の目安(東京電力の例で年約3,741円)や、アンペアで基本料金が下がらない地域(関西・中国・四国・沖縄などの最低料金制)については、電気代の節約術の記事へ
- 同時に使う家電から必要な契約アンペアの目安を知りたい方は、一人暮らしの電気代・契約アンペアの目安の記事へ
アンペアを見直しても効果が小さい・地域的に下げられないという場合は、電力会社の切り替えで基本料金や単価そのものを見直す方法もあります。
アンペア変更前のチェックリスト
- 今の契約が変更できる時期か(契約開始から1年が目安)
- 1年で最も電気を使うときを想定した無理のないアンペアか
- 賃貸・集合住宅なら大家・管理会社の承諾を確認したか
- スマートメーターの有無(工事・停電の要否が変わる)
よくある質問
まとめ
契約アンペアの変更は、今の電力会社にWebや電話で申し込みます。
電気は年間契約が基本のため、契約開始後は原則1年間変更できず、季節ごとの上げ下げはできません。
スマートメーターが設置済みなら遠隔で変更でき原則立会い不要ですが、旧アンペアブレーカーの場合は取り外し工事で10〜15分程度停電します(変更前後が10〜60Aなら原則無料)。
賃貸・集合住宅では大家・管理会社の承諾が必要な場合があるので事前確認が重要です。
下げるときは合計額が必ず下がるとは限らずブレーカーが落ちない範囲で、上げるときは「どのブレーカーが落ちるか」を見極めて判断しましょう。
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