在宅ワークで電気代はいくら増える?パソコン・エアコンの実額と節約のコツ

本記事の情報は2026年8月時点のものです。電気料金の単価やプラン内容は改定される場合があります。最新情報は各電力会社・小売電気事業者の公式サイトでご確認ください。

在宅ワーク(テレワーク)になって、電気代が上がった気がする——そう感じる方は多いはずです。
「パソコンってどれくらいかかるの?」「日中のエアコンが効いてる?」——迷いやすいポイントを、電力会社や公的機関の公式情報をもとに、実額の目安つきで整理します。

この記事では、在宅で電気代が増える理由、パソコン・エアコン・待機電力の実額、そして在宅ワークならではの節約のコツを解説します。

📋 この記事でわかること
  • 在宅ワークで電気代が増える理由
  • パソコン(デスクトップ/ノート)の電気代の目安
  • 日中に効いてくるエアコンの電気代
  • 見落としがちな待機電力
  • 在宅ワークで効く節約のコツと契約の見直し

在宅ワークで電気代が増える理由

在宅ワークで電気代が上がるのは、自宅にいる時間が長くなり、電気を使う時間が増えるからです。
これまで会社で使っていた電気(パソコン・照明・冷暖房)を、日中も自宅で使うようになるためです。

ただし「テレワークで月◯円増える」という公式の目安の数字はなく、増える分は使う機器と時間の合算で考えるのが正確です。
まずは電気代の計算式を押さえておきましょう。
電気代(円)=消費電力(kW)×使用時間(h)×目安単価(円/kWh)(出典:中部電力ミライズ「カテエネ」)。

目安単価は1kWhあたり31円がよく使われます(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)。
実際の請求には、これに基本料金・燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金が加わります。

パソコンの電気代(デスクトップとノート)

在宅ワークで一日中動かすパソコン。
実はデスクトップとノートで電気代は大きく違います。

東北電力の節電の基準値では、消費電力の目安はデスクトップ約86.5W・ノート約15Wです(出典:東北電力)。
これを目安単価31円/kWhで電気代に直すと、次のようになります。

種類消費電力の目安1時間あたり1日8時間・月20日
デスクトップPC約86.5W約2.7円約429円
ノートPC約15W約0.5円約74円
消費電力は東北電力の節電基準値(2012年度版)。電気代は目安単価31円/kWhで当センター試算。機種・使い方により変わります。

パソコン本体の電気代は、思ったほど高くないことがわかります。
デスクトップでも1日8時間・月20日で約429円、ノートなら約74円が目安です。

デスクトップはノートの約6倍の電気を使う計算なので、日中の短時間だけならノートPCの方が有利です。
在宅ワークの電気代を大きく左右するのは、実は次のエアコンです。

日中に効いてくるエアコンの電気代

在宅ワークで電気代がふくらむ最大の要因は、日中もエアコンを使うようになることです。
中部電力ミライズの目安(10畳用・単価31円/kWh)では、エアコンの電気代はおおよそ次のとおりです(出典:中部電力ミライズ「カテエネ」)。

運転消費電力の目安1時間あたり1か月の目安
冷房約0.652kW約20.2円約5,457円(1日9時間)
暖房約0.796kW約24.7円約5,181円(1日7時間)
中部電力ミライズ「カテエネ」より(10畳用・目安単価31円/kWh)。機種・部屋・外気温により変わります。

パソコン本体が月数百円なのに対し、エアコンは月5,000円前後と桁が違います。
在宅ワークの電気代対策は、エアコンの使い方がカギになるということです。
エアコンのつけっぱなしの損得や節約の詳しいコツは、エアコンの電気代の記事で解説しています。

「在宅ワークで電気代が上がった」「今の契約プランが自分に合っているか見直したい」という方は、電気手続き受付センターにご相談ください。
電気の契約・切り替え・プランの見直しの手続きを、まとめてサポートします。
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見落としがちな待機電力

在宅時間が長くなると、機器を使わない時間も自宅で過ごすことになります。
ここで効いてくるのが待機電力です。
東京電力エナジーパートナーによると、家庭で使う電気のうち待機電力は約5%を占め、1世帯あたり年間約7,000円にのぼります(出典:東京電力エナジーパートナー「くらひろ」)。

中部電力ミライズは、使わない家電の主電源をオフにするとおよそ20%、プラグを抜くか節電タップを使うと最大およそ50%の待機電力を削減できるとしています(出典:カテエネ)。
ただしデスクトップパソコンはプラグを抜かないようにしましょう(内蔵電池の消耗や時計のずれの原因になります)。

在宅ワークの電気代を抑えるコツ

やみくもに我慢するより、効果の大きいところから手をつけるのが近道です。

  • エアコンの設定を見直す:資源エネルギー庁は、夏に室温を26℃から2℃上げると1.6〜5.4%、フィルター清掃で0.6〜1.9%の節電になるとしています(出典:資源エネルギー庁「エネこれ」)。
  • 「28℃」を誤解しない:環境省は「クールビズの28℃は室温の目安であって、冷房の設定温度ではない」としています(出典:環境省)。暑いのに設定28℃で我慢する必要はありません。
  • 待機電力を減らす:使わない家電は主電源オフや節電タップで。
  • ノートPCを活用する:日中の短時間ならノートPCの方が消費電力が小さく有利です。

ここまでは使い方の使い方の工夫ですが、電気代そのものは契約する電力会社・プランでも変わります。
電力量料金には燃料費調整額と再エネ賦課金が別途加算されるため、使い方を見直しても高いと感じるなら契約の見直しが効くことがあります。
電気代全体の節約は電気代の節約術、切り替えの手順は電力会社の切り替え手続きガイドで解説しています。

在宅ワークの電気代とあわせて読みたい記事

よくある質問

在宅ワークで電気代はどれくらい増えますか?

「テレワークで月◯円増える」という公式の目安の数字はありません。増える分は、使う機器と時間の合算で考えます。パソコン本体はデスクトップでも1日8時間・月20日で約429円、ノートで約74円が目安。最も影響が大きいのは日中のエアコンで、月5,000円前後(10畳・目安単価31円/kWh)が目安です。

デスクトップとノート、パソコンの電気代はどれくらい違いますか?

消費電力の目安はデスクトップ約86.5W・ノート約15W(東北電力の節電基準値)。目安単価31円/kWhだと1時間あたりデスクトップ約2.7円・ノート約0.5円です。日中の短時間ならノートPCの方が有利です。

パソコンはこまめに電源を切った方がいいですか?

使わない時間が長いなら電源オフが有効です。ただし待機電力を減らそうとしても、デスクトップパソコンはプラグを抜かないようにしましょう(内蔵電池の消耗や時計のずれの原因になります)。使わない家電の主電源オフや節電タップは有効です。

冷房は28℃に設定すればいいですか?

環境省のクールビズが目安とする「28℃」は室温であって、冷房の設定温度そのものではありません。暑いのに設定28℃で我慢する必要はなく、室温が28℃くらいになるよう設定温度を調整してかまいません。熱中症に注意しましょう。

まとめ

在宅ワークで電気代が増えるのは、自宅で電気を使う時間が長くなるからです。
パソコン本体はデスクトップでも月数百円と意外に小さく、電気代を大きく左右するのは日中のエアコン(月5,000円前後)です。
待機電力は家庭の約5%・年約7,000円を占めるので、主電源オフや節電タップも効きます。

設定温度の見直し・フィルター清掃・ノートPCの活用で、快適さを保ちながら電気代を抑えられます。
使い方を見直しても高いと感じたら、日中に強いプランや電力会社の切り替えもあわせて検討しましょう。

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