こたつはエアコン暖房よりどれだけ安いか|種類別の目安とつけっぱなしの損得

寒い季節に欠かせないこたつ。
「つけっぱなしにしがちだけど、電気代は大丈夫かな」と気になる方も多いはずです。
結論から言うと、こたつは暖房器具の中では電気代が安い部類で、使い方しだいでさらに節約できます。
この記事では、こたつの電気代の目安と、つけっぱなしの損得、そして今日からできる節約のコツを、公式情報の数値にもとづいて解説します。
- こたつの電気代の計算方法
- ヒーターの種類・強弱による目安
- エアコン暖房との比較
- つけっぱなしの損得
- すぐできる節約のコツ
こたつの電気代の計算方法
電気代は、消費電力(kW)×使用時間(h)×電気料金の目安単価(円/kWh)で計算できます(出典:東京電力エナジーパートナー)。
消費電力はワット(W)を1000で割ってキロワット(kW)に直します(例:300W=0.3kW)。
この記事の試算に使う目安単価は31円/kWh(税込)で、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価が源泉です(出典:東京電力エナジーパートナー)。
実際の単価は契約している料金プランや燃料費調整額によって変わるため、あくまで目安として見てください。
こたつはサーモスタットで自動的にオン・オフを繰り返すため、平均の消費電力は定格(表示された最大値)より小さくなります。
ヒーターの種類・強弱による目安
こたつの消費電力は、ヒーターの種類や強弱の設定で大きく異なります(出典:東京電力エナジーパートナー、中部電力ミライズ(カテエネ))。
フラットカーボンや石英管ヒーターは比較的小さめですが、ハロゲンヒーターなど出力の大きいタイプもあります。
目安単価31円/kWhで計算した、フラットカーボンと石英管の1時間あたりの電気代の目安は、次のとおりです。
| ヒーターの種類 | 弱の目安 | 強の目安 |
|---|---|---|
| フラットカーボン | 約1.6円 | 約3.4円 |
| 石英管 | 約2.5円 | 約5.0円 |
いずれも1時間あたり数円程度で、強で使い続けても大きな金額にはなりにくいことが分かります。
ただし、長時間つけっぱなしにすればその分は積み重なります。
弱で使えば強の半分ほどに抑えられるので、こまめな強弱の調整が効きます。
エアコン暖房との比較で分かる安さ
こたつがどれくらい安いかは、ほかの暖房器具と比べると分かりやすくなります。
エアコン暖房(8畳用・標準出力)は1時間あたり約19.7円が目安で、こたつの数円/時とは大きな差があります(出典:東京電力エナジーパートナー)。
こたつはホットカーペットと比べても電気代が安い部類とされています(出典:中部電力ミライズ(カテエネ))。
これは、こたつが布団で熱を閉じ込め、狭い空間だけを効率よく温める仕組みだからです。
部屋全体を温めるエアコンと比べて、少ない電力で暖かさを感じられるのが強みです。
寒い日に足元だけ温めたいなら、こたつはとても経済的な選択肢と言えます。
こたつだけで足りるかを見極める
1時間あたり数円と約19.7円という差は魅力的ですが、注意したいことがあります。
こたつとエアコンは、同じ働きをする暖房ではありません。
前の章のとおり、こたつが安いのは布団の中という狭い空間だけを温めているからです。
裏を返せば、部屋の空気そのものは暖まりません。
座っているあいだは快適でも、立ち上がれば寒いままです。
ここでエアコンも点ければ、当然ながら合計の電気代は増えます。
こたつの安さは、こたつで済む使い方をしている場合に限った話だということです。
判断の目安はこうなります。
一人で座って過ごす時間が長いなら、こたつだけで足りることが多いでしょう。
読書やテレビ、デスクワークのように、座ったまま動かない過ごし方と相性がよい暖房です。
反対に、家族が部屋を動き回る場合や小さなお子さんがいるご家庭では、こたつだけでは寒く感じます。
その場合は、エアコンで部屋の温度を確保しつつ、こたつは弱で足元を補う、という組み合わせが現実的です。
「こたつは安い」を鵜呑みにせず、自分の過ごし方に当てはまるかを先に確かめてください。
つけっぱなしは損?得?
「こたつはつけたり消したりより、つけっぱなしのほうが得」という話を聞くことがあります。
こたつは立ち上がりに多くの電力を使うわけではなく、サーモスタットで温度を保つため、短時間の外出程度なら消すか弱にするのが基本です。
一方で、一日中つけっぱなしにすれば、1時間数円でも積み重なって無視できない金額になります。
長時間その場を離れるときや就寝時は、こまめに消すのが確実な節約です。
「弱でつけっぱなし」より「必要なときだけ強め」に使うほうが、トータルでは安く済むことも多いです。
自分の生活リズムに合わせて、つける・消すのメリハリをつけましょう。
また、こたつに入る前にあらかじめ強で温めておき、暖まったら弱に切り替えるという使い方も効果的です。
最初だけしっかり温めて、あとは布団で保った暖かさを活かせば、強のまま使い続けるより電気代を抑えられます。
すぐできる節約のコツ
こたつの暖かさを保ちながら電気代を抑えるコツは、熱を逃がさないことです。
資源エネルギー庁によると、こたつ布団に上掛けと敷布団を併用すると、1日5時間の使用で年間約1,010円の節約になります(出典:資源エネルギー庁)。
さらに、設定温度を強から中に下げると、1日5時間の使用で年間約1,520円の節約になります(出典:資源エネルギー庁)。
上掛けと敷布団でこたつ内の熱を閉じ込め、設定は無理のない範囲で低めにするのが効果的です。
床からの冷えが気になるときは、断熱マットやラグを敷くのもおすすめです。
床にじかに置くよりも、下に一枚敷くだけで熱が床へ逃げにくくなり、同じ設定でも暖かく感じられます。
厚手の靴下やひざ掛けをあわせて使えば、こたつの設定を上げなくても十分に暖まれます。
小さな工夫の積み重ねが、冬のあいだの電気代の差になって表れます。
こたつの電気代とあわせて読みたい記事
- 冬の暖房器具の電気代比較(暖房全体の目安)
- 電気代の節約のコツ(家全体の節約)
- 電力会社の切り替え方法(単価の見直し)
よくある質問
まとめ
こたつの電気代は1時間あたり数円程度で、暖房器具の中では安い部類です。
ヒーターの種類や強弱で目安は変わりますが、エアコン暖房の約19.7円/時と比べても経済的です。
ただし一日中つけっぱなしにすれば積み重なるので、離れるときはこまめに消しましょう。
上掛けと敷布団の併用や、設定温度を強から中に下げることで、年間で千円単位の節約も可能です。
こたつは正しく使えば、暖かさと節約を両立できる頼もしい暖房です。
暖房全体の電気代が気になるときは、料金プランそのものの見直しもあわせて検討してみてください。
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