食洗機は手洗いより得か|乾燥の使い方で変わるランニングコスト

本記事の情報は2026年8月時点のものです。電気料金の単価やプラン内容は改定される場合があります。最新情報は各電力会社・小売電気事業者の公式サイトでご確認ください。

家事の時短に人気の食洗機(食器洗い乾燥機)。
「電気代はいくら?」「手洗いと比べて本当にお得?」——気になるポイントを、電力会社や公的機関の公式情報をもとに、実額の目安つきで整理します。

この記事では、食洗機の電気代の目安、手洗いとの比較、そして節約のコツを解説します。

📋 この記事でわかること
  • 食洗機の電気代の目安(卓上・ビルトイン)
  • 手洗いと比べてお得かどうか(1回・年間)
  • 今すぐできる節約のコツ
  • 使い方の次に効く、契約・プランの見直し

食洗機の電気代の目安

電気代は「消費電力(kW)×使用時間(h)×単価(円/kWh)」で計算でき、家電の目安単価には1kWhあたり31円がよく使われます(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価。出典:関西電力、中部電力ミライズ「カテエネ」)。
関西電力の公式メディアの目安(単価31円/kWh)では、食洗機の1回あたりの電気代は次のとおりです(出典:関西電力「かんでんWITH YOU」)。

タイプ・コース1回の電気使用量1回の電気代
卓上タイプ約770Wh約23.9円
ビルトイン(標準コース)約480Wh約9〜15円
ビルトイン(節電コース)約290Wh約9〜15円
関西電力「かんでんWITH YOU」より(目安単価31円/kWh)。乾燥コース・機種により変わります。

1回あたりおよそ10〜24円が目安で、乾燥時間を短くするコースほど電気使用量を抑えられます。

手洗いと比べてお得?

「電気を使う食洗機は割高では?」と思われがちですが、水道・ガス代まで含めると食洗機の方がお得になることが多いです。
関西電力の試算(家族5人分相当)では、1回あたりの光熱費は手洗い約62.3円に対し、食洗機は約30.8円で、およそ半分になります(出典:関西電力「かんでんWITH YOU」)。
手洗いはお湯を使うガス代・水道代がかさむのに対し、食洗機は少ない水で洗えるためです。

資源エネルギー庁の年間試算(1日2回)でも、手洗い約25,560円に対し食洗機は約19,090円で、年間約6,470円の節約になります(出典:資源エネルギー庁)。
食洗機は電気は使うものの、水道の使用量が大きく減るため、トータルで安くなるのです。

食洗機の電気代は「乾燥」で大きく変わる

食洗機は、洗浄だけでなく乾燥にも電気を使います。
先ほどの表でも、乾燥時間を短くする節電コースほど電気使用量が少なくなっていました。

洗浄が終わったら扉を開けて余熱で乾かす「余熱乾燥」も、資源エネルギー庁が挙げる有効な方法です。
「しっかり乾かしたい食器だけ乾燥機能を使い、あとは自然乾燥にする」といった使い分けでも、無理なく電気代を抑えられます。

つまり、食洗機の電気代を抑えるコツは乾燥のかけ方を見直すことと、まとめ洗いで運転回数を減らすことの2つです。
どちらも毎日の使い方で実践できます。

残菜を捨てるなどの前処理をしておくと汚れ落ちがよくなり、洗い直しの手間や運転の無駄も減らせます。
食器の並べ方を工夫して一度にしっかり洗えるようにすると、運転回数を抑えられて節約につながります。

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この試算が当てはまらないケース

前の章の「手洗いより安い」という結果には、前提があります。
関西電力の試算は家族5人分相当、資源エネルギー庁の年間試算は1日2回という条件でした。

いずれも、まとまった量の食器を1回で洗う前提だということです。
ここが変わると、結論も変わってきます。

一人暮らしや二人暮らしで食器の量が少ない場合、庫内が埋まらないまま運転することになりがちです。
食洗機は入っている食器が少なくても、1回の運転にかかる電気と水は大きくは変わりません。
半分しか入っていない状態で回せば、1枚あたりのコストは当然高くなります。

対策は、ある程度たまってから運転することです。
朝食と昼食の食器を夕食のあとにまとめれば、1日1回にできるご家庭も多いでしょう。

ただし、ためすぎると汚れが乾いて固まり、洗い直しが必要になります。
それでは運転が増えて逆効果です。
前の章で触れた残菜を捨てる前処理は、この固着を防ぐ意味でも効いてきます。

「庫内がある程度埋まってから回す」「ただし汚れが固まる前に」——この2つのバランスが取れる回数が、その家庭にとっての適正な運転回数です。

食洗機の節約のコツ

使い方を工夫すると、食洗機の電気代をさらに抑えられます。
資源エネルギー庁は、次の方法を挙げています(出典:資源エネルギー庁)。

  • 余熱で乾燥させる:洗浄終了後に扉を開けて余熱で乾かすと省エネになる。
  • 少量コースを使う:食器が少ないときは「少量コース」等を選ぶ。
  • 前処理をする:残菜を捨てるなど前処理で汚れ落ちをよくする。
  • まとめ洗いをする:こまめに回すより、まとめて洗う。

関西電力も、乾燥時間を短く設定することや、時間帯別プランなら割安な夜間時間帯(夜10時〜朝8時)に使うことを挙げています(出典:関西電力「かんでんWITH YOU」)。

ここまでは食洗機の使い方の工夫ですが、電気代そのものは契約する電力会社・プランでも変わります。
電力量料金には燃料費調整額と再エネ賦課金が別途加算されるため、使い方を見直しても高いと感じるなら契約の見直しが効くことがあります。
電気代全体の節約は電気代の節約術、切り替えの手順は電力会社の切り替え手続きガイドで解説しています。

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よくある質問

食洗機の電気代は1回いくらですか?

関西電力の目安(31円/kWh)では、卓上タイプで1回約23.9円(約770Wh)、ビルトインの標準・節電コースで約9〜15円です。乾燥時間を短くするコースほど電気使用量を抑えられます。

食洗機と手洗い、どちらがお得ですか?

水道・ガス代まで含めると食洗機の方がお得なことが多いです。関西電力の試算では1回あたり手洗い約62.3円に対し食洗機約30.8円とおよそ半分。資源エネルギー庁の年間試算でも手洗い約25,560円に対し食洗機約19,090円で、年間約6,470円の節約になります。

食洗機の電気代を減らすには?

資源エネルギー庁は、洗浄後に扉を開けて余熱で乾かす・少量コースを使う・前処理をする・まとめ洗いをする方法を挙げています。関西電力は乾燥時間を短く設定することや、時間帯別プランなら割安な夜間に使うことも勧めています。

食洗機にすると水道代も安くなりますか?

はい。食洗機は手洗いより少ない水で洗えるため、水道の使用量が大きく減ります。関西電力の試算では1回あたりの光熱費が手洗い約62.3円に対し食洗機約30.8円、資源エネルギー庁の年間試算でも年約6,470円の節約となり、電気代を含めてもトータルでお得になります。

一人暮らしや少人数でも食洗機はお得ですか?

食器が少ないときは「少量コース」を使い、ある程度たまってからまとめて洗うと、運転回数を抑えられてお得になりやすいです。こまめに回すより、まとめ洗いにするのが節約のポイントです。

まとめ

食洗機の電気代は1回およそ10〜24円が目安で、乾燥時間の短いコースほど安くなります。
電気は使うものの、水道・ガス代まで含めると手洗いよりお得で、資源エネルギー庁の試算では年間約6,470円の節約になります。
余熱乾燥・少量コース・まとめ洗いでさらに節約でき、夜間割安プランとの相性もよい家電です。

電気代だけでなく水道・ガス代まで含めて考えると、家事の時短と節約を両立できるのが食洗機の強みです。
使い方に加えて、契約プランや電力会社の見直しもあわせて検討しましょう。

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