ブレーカーが上がらないのは漏電かも|漏電している回路の探し方と見つけたあとの連絡先

「ブレーカーを上げても、すぐにまた落ちてしまう」
じつは、落ちているのが漏電ブレーカーなら、中国電力ネットワークなどが案内するように、漏電した回路だけを「切」にして、ほかの回路を「入」に戻す方法があります。
まずは、どのブレーカーが落ちているかを確かめるところから始めましょう。
この記事では、漏電している回路の探し方と、家電か配線かの切り分け、見つけたあとの連絡先と費用を、各地の送配電会社と電気保安協会の公式情報をもとに整理します。
- 落ちたのが漏電ブレーカーかどうかの見分け方
- 漏電している回路を探す手順
- 家電が原因か、配線が原因かの切り分け方
- 見つけたあとの連絡先と、費用を誰が負担するか
- テストボタンで日ごろ確かめる方法
まず分電盤でどのブレーカーが落ちたかを見る
ブレーカーが上がらないときは、最初に分電盤のどのブレーカーが落ちているかを確かめます。
漏電ブレーカー(漏電遮断器・漏電しゃ断器)は、家の中の配線や電気製品が漏電したときに異常を感知して自動的に電気を切り、火災や感電事故を防ぐ装置です(出典:東京電力パワーグリッド)。
中部電力は、漏電ブレーカーは通常15〜30mA程度の漏電で作動すると説明しています(出典:中部電力)。
見分ける手がかりになるのが、漏電表示ボタンです。
関西電気保安協会は、漏電表示ボタンは漏電が発生して電気を止めた場合に飛び出すと説明しています(出典:関西電気保安協会)。
九州電気保安協会も、漏電遮断器が切れて横の漏電表示ボタンが飛び出すのが特徴だと案内しています(出典:九州電気保安協会)。
| 落ちたもの | 主な原因 | この記事での扱い |
|---|---|---|
| 漏電ブレーカー(漏電遮断器) | 配線や家電の漏電 | この記事で手順を解説 |
| アンペアブレーカー(リミッターなど) | 電気の使いすぎ(九州電力送配電はリミッターの主な原因とする) | 機器を減らして入れ直す |
| 安全ブレーカー(配線用遮断器)だけ | その回路での使いすぎや電気機器・コードの故障(九州電力送配電が挙げる主な原因) | 同じ回路だけ落ちる場合の記事へ |
注意したいのは、つまみの位置です。
東京電力パワーグリッドは、漏電ブレーカーが「入」に見えても、つまみが中間の位置で止まって「切」になっている場合があるとして、一度下まで押し下げてから上げる操作を案内しています(出典:東京電力パワーグリッド)。
関西電力送配電は、回路ブレーカーを入れたときにメインブレーカーが中間の位置で止まったら、その回路は漏電していると案内しています(出典:関西電力送配電)。
家全体が使いすぎで落ちた場合や、同じ部屋だけ落ちる場合は、ブレーカーが同じ場所だけ落ちるときの見直し方で解説しています。
ブレーカーに触る前に確かめること
漏電ブレーカーは、火災や感電を防ぐために電気を切っています。
沖縄電力は、漏電遮断器が切れた状態のまま電気を使うと感電や火災の恐れがあるとしています(出典:沖縄電力)。
次のような状態のときは、すぐにブレーカーを操作しないでください。
- ブレーカーから焦げくさい臭いや変な音がする、一部が溶けている
東京電力パワーグリッドは、操作せずに同社へ連絡するよう案内しています。 - コンセントや配線が水に濡れている
中国電力ネットワークは、屋内配線が水に濡れても動作することがあり、十分に乾いてから操作するよう案内しています。
出典:東京電力パワーグリッド/中国電力ネットワーク(いずれも公式サイト・2026年10月確認)。
不安を感じたときは、無理に上げようとしないことが大切です。

漏電している回路を探す手順
漏電している回路の探し方は、北陸電力送配電や九州電力送配電が、次の流れで案内しています。
東京電力パワーグリッドや中国電力ネットワークも、手順の一部を同じように案内しています。
考え方は、いったん全部の回路を切り離し、1つずつ戻して、漏電ブレーカーが落ちた回路を見つけるというものです。
分電盤に並んだ小さなブレーカー(安全ブレーカー・配線用遮断器)を、すべて「切」にします。
北陸電力送配電は、こうすると漏電箇所が回路から切り離され、漏電遮断器を上げられると説明しています。
漏電表示ボタンが飛び出ていれば、押し込んでからつまみを上げます。
九州電力送配電は、復帰ボタン(黄色または白色)があれば押し、つまみを一度完全に下げてから上げる手順を示しています。
1つ入れるたびに、漏電ブレーカーが切れないかを確かめます。
東京電力パワーグリッドは、入れたときに漏電ブレーカーが切れたら、その回路で漏電が発生している可能性があるとしています。
中国電力ネットワークは、切れる直前に入れた回路の安全ブレーカーを「切」にし、それ以外の回路を「入」にするよう案内しています。
こうすると、漏電した回路以外の電気は使えます。
出典:北陸電力送配電/九州電力送配電/東京電力パワーグリッド/中国電力ネットワーク(いずれも公式サイト・2026年10月確認)。
漏電している回路は、1つとはかぎりません。
北陸電力送配電は、再び漏電遮断器が切れたら、そのときの配線用遮断器も「切」のままにするよう案内しています(出典:北陸電力送配電)。
また、ほくでんネットワークは、スマートメーターで契約アンペアを設定している家には契約用安全ブレーカーを取り付けないとして、漏電ブレーカーの操作から始めるよう案内しています(出典:ほくでんネットワーク)。
関西電力送配電は、回路ブレーカーを入れたときにメインブレーカーが中間の位置で止まったら、その回路は漏電しているとして、切ったままにして電気工事店へ連絡するよう案内しています(出典:関西電力送配電)。
全部入れても落ちなかったとき
1つずつ入れ直したのに、どの回路でも漏電ブレーカーが落ちないこともあります。
北陸電力送配電は、この場合は雷による誤動作や電気の使い過ぎ、すでに漏電が解消したなどの可能性があるとして、そのまま使ってよく、しばらく様子を見るよう案内しています(出典:北陸電力送配電)。
東京電力パワーグリッドは、原因として漏電ブレーカーの故障か一時的な漏電の可能性を挙げ、不安なら同社へ連絡するよう案内しています(出典:東京電力パワーグリッド)。
家電が原因か配線が原因かを切り分ける
漏電した回路が分かったら、次はその回路の家電と配線のどちらが原因かを見ます。
北陸電力送配電は、次の順番で切り分ける方法を示しています(出典:北陸電力送配電)。
- 漏電した回路の家電のプラグをすべて抜き、その回路の配線用遮断器を入れる
- 漏電遮断器が「入」のまま
抜いた家電のどれかが漏電しています。
1つずつ差してスイッチを入れ、漏電遮断器が切れた家電を見つけて、メーカーや販売店に交換や修理を依頼します。 - 漏電遮断器が「切」になる
配線そのものか、コンセント機器以外の電気機器の漏電が考えられます。
配線用遮断器は「切」のまま、電気工事店などに点検・修理を依頼します。
家電の中でも気をつけたいのが、水を使う家電です。
九州電力送配電は、洗濯機が故障して本体などに電気が流れることを漏電の例に挙げています(出典:九州電力送配電)。
漏電ブレーカーが時々しか落ちない場合もあります。
四国電気保安協会は、これは漏電が間欠的に起きている状態が考えられ、特定の機器を動かしたときに切れればその機器が原因で、遮断器の故障や配線の絶縁物の損傷も考えられると説明しています(出典:四国電気保安協会)。
漏電が起きる主な原因
関西電気保安協会は、電線などの絶縁物が古くなったり傷ついたりして絶縁性能が悪くなり、電気が電気機器の金属ケースなどに漏れてしまう状態を漏電と説明しています(出典:関西電気保安協会)。
公式の案内に出てくる原因は、次のとおりです。
| 原因 | 公式の説明 |
|---|---|
| 電気器具の漏電・雨漏り・水漏れなど | 四国電気保安協会は、これらで漏電遮断器が切れることがよくあるとしています |
| 洗濯機 | 総務省消防庁は、水を使うため、ちょっとした故障でも漏電や感電が起きる場合があるとしています |
| 長い間差し込んだままのプラグのほこりと湿気 | 総務省消防庁は、チリやほこりがたまり湿気が加わると漏電や火災の原因になることがあるとしています |
四国電気保安協会は、漏電遮断器そのものが不具合になっている場合もあるので、電気工事店に一度相談するよう案内しています(出典:四国電気保安協会)。
なお、漏電がなくても漏電遮断器が切れることがあります。
九州電力送配電は、漏電遮断器は雷などのショックで切れることもあり、そのときはつまみを「入」にすると通電すると説明しています(出典:九州電力送配電)。
見つけたあとの連絡先と費用を負担する人
漏電している回路が分かったら、修理は電気工事店に頼むのが基本です。
東京電力パワーグリッドは、すぐに電気工事店に点検を依頼し、連絡先が分からないときや不安なときは同社に相談するよう案内しています(出典:東京電力パワーグリッド)。
ここで知っておきたいのが、費用です。
北陸電力送配電は、漏電ブレーカーはお客さまが設置するお客さま所有の設備だと説明していて(出典:北陸電力送配電)、家の中の設備が原因の場合は、点検や修理に費用がかかることがあります。
扱いは会社によって違います。
| 会社・団体 | 公式の案内 |
|---|---|
| 東京電力パワーグリッド | 同社設備(電力量計・アンペアブレーカーなど)が原因の場合を除き、点検費用は有料。安全点検サービスは平日日中13,000円、夜間・土日祝日17,000円(税込・島しょ地域を除く) |
| 北陸電力送配電 | お客さま設備が原因の点検・調査は有償となることがある。同社設備が原因なら無償で調査・改修 |
| 中国電力ネットワーク | 原因が分からないときは連絡を。不良箇所を特定する有料の調査サービスもある |
| 関西電力送配電 | お客さま設備に不具合があった場合は修理できない可能性があり、その場合は電気工事店への依頼費用はお客さま負担 |
| 沖縄電力 | 配線の漏電は電気工事店か電気設備保守センター、家電の漏電は家電販売店へ |
| 四国電気保安協会 | 不良個所の修理は行っていない。電気工事店に依頼を。要望による点検は有料(受託調査) |
関東電気保安協会も、漏電している回路は直ちに電気工事店に点検・修理を依頼し、自分での復旧が不安な場合や再び切れた場合は電力会社へ連絡するよう案内しています(出典:関東電気保安協会)。
配線の工事には、資格が必要です。
総務省消防庁は、分電盤への漏電遮断器の取り付けや配線の増設などは電気工事士の資格がないとできないとして、電気工事店に依頼するよう呼びかけています(出典:総務省消防庁)。
賃貸なら管理会社に先に連絡する
賃貸住宅では、自分で電気工事店を呼ぶ前に、まず管理会社へ連絡しましょう。
大東建託は、電気器具を使わなくても漏電ブレーカーが落ちるなど配線の漏電が疑われる場合は、管理会社へ問い合わせるよう案内しています(出典:大東建託 入居者向けFAQ)。
レオパレス21は、特定の電化製品を使うと漏電ブレーカーが落ちる場合は、状況と電化製品の名称を設備修理依頼フォームから知らせるよう案内しています(出典:レオパレス21 入居者向けヘルプ)。
いずれも、その会社が管理する物件での案内です。
ほかの物件では、契約書や入居のしおりで連絡先を確かめてください。
使いすぎで落ちた場合との違い
落ちているのが漏電ブレーカーではなくアンペアブレーカー(リミッターなど)の場合について、九州電力送配電は、リミッターが切れる主な原因を電気の使いすぎとし、使用中の電気機器の数を減らしてから「入」にするよう案内しています(出典:九州電力送配電)。
使いすぎで繰り返し落ちるなら、契約アンペアの見直しが選択肢になります。
手続きの流れは契約アンペアの変更手続きガイドで、スマートメーターの家で自動で復帰するまでの時間はブレーカーが同じ場所だけ落ちるときの見直し方で解説しています。
テストボタンで日ごろから確かめる
漏電ブレーカーには、正しく働くかを確かめるテストボタンがあります。
関西電気保安協会は、テストボタンを押すとレバーが真ん中に下りて電気を止め、屋内のすべての電気が止まると説明しています(出典:関西電気保安協会)。
パソコンなど、急に電気が止まると困る機器を止めてから押しましょう。
押す頻度は、案内によって書き方が違います。
東京電力パワーグリッドのサービスサイトのコラムは、年1〜2回テストボタンを押して確かめるようすすめています。
テスト後につまみが「入」にならないときは一度いちばん下まで下げてから「入」にし、それでも「入」にならなければ故障のおそれがあるので、電気工事店などに点検を依頼するよう案内しています(出典:東京電力パワーグリッド)。
四国電気保安協会は、「月1回必要か」という質問に対し、頻度は示さずに、定期的に動作を確かめておくことが望ましいと答えています(出典:四国電気保安協会)。
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- スマートメーターとは(アンペアブレーカーが無い家)
よくある質問
まとめ
ブレーカーを上げてもすぐ落ちるときは、まず落ちているのが漏電ブレーカーかを、漏電表示ボタンやつまみの位置で確かめます。
漏電なら、安全ブレーカーを全部切ってから漏電ブレーカーを入れ、1つずつ戻して落ちた回路だけを切ったままにするのが、北陸電力送配電が案内する手順です(九州電力送配電も、全部切ってから1つずつ入れる手順を示しています)。
回路が分かったら、家電のプラグを抜いて家電か配線かを切り分けます。
配線が原因なら電気工事店、家電ならメーカーや販売店が、北陸電力送配電の案内する連絡先です。
賃貸の場合は、大東建託やレオパレス21が自社の管理物件の入居者向けに連絡先を案内しているように、契約書や入居のしおりで連絡先を確かめましょう。
家の中の設備が原因の点検は、東京電力パワーグリッドのように同社設備が原因の場合を除いて有料とする会社や、北陸電力送配電のように有償となることがあるとする会社があります。
焦げくさい臭いや変な音があるときは操作せずに連絡し(東京電力パワーグリッド)、配線が濡れているときは十分に乾いてから操作しましょう(中国電力ネットワーク)。
電気の契約・手続きの相談なら
「使いすぎで家全体が落ちるので契約を見直したい」「引っ越し先の電気の手続きもまとめて済ませたい」という方は、電気手続き受付センターにお気軽にご相談ください。
お住まいのエリアやご希望に合わせた電気の契約・切り替えの手続きを、まとめてサポートします。
選んだエリアのページでは、ページを移動せずにそのままご相談いただけます。静岡県は富士川の西が中部電力、東が東京電力のエリアです(色の左右で選べます)。