三重県の水道料金を14市で比較【2026年最新】安い順ランキングと値上げ情報

本記事の情報は2026年6月時点のものです。料金は改定される場合があります。最新情報は各水道事業者の公式サイトでご確認ください。

この記事でわかること
  • 三重県14市すべての水道料金ランキング(口径13mm・月20m3・税込)安い順一覧
  • 最も安いのは亀山市(月2,356円)、最も高いのは志摩市(月4,389円)で、その差は約1.86倍・年間で約2万4,000円になること
  • 料金差は「自前の水源(とくに地下水)の豊富さ」と「給水人口の規模」の2つで説明でき、北勢の工業都市が安く、南部の半島・山間部が高い傾向にあること
  • 直近2年で値上げした市(尾鷲市・熊野市)と、上水道ではなく下水道だけが値上げした市(亀山市・いなべ市)の見分け方

三重県で引越し先を選ぶとき、水道料金は意外と見落とされがちな生活コストです。三重県の水道は、四日市市や津市のような人口の多い都市から、伊勢志摩の半島部、東紀州の山あいの市まで、地形も水源も大きく異なります。そのため、同じ県内でも水道料金には無視できない差が生まれています。

今回、三重県内の14市すべての公式料金表を1市ずつ調査したところ、最も安いのは亀山市(月2,356円)、最も高いのは志摩市(月4,389円)で、その差は約1.86倍にのぼることがわかりました。さらに、その料金差の背景には「自前の水源をどれだけ持っているか」と「水道を支える人口の規模」という、はっきりした理由があることも見えてきました。

目次

三重県14市の水道料金ランキング(口径13mm・月20m3・税込)

以下の表は、三重県14市の水道料金を安い順に並べたものです。調査条件は口径13mm・月20m3使用・税込・水道料金(上水道)のみ。2か月ごとに請求される市は、2か月40m3の合計を÷2して月額に換算しています。引越し先を選ぶ際の参考にしてください。

出典:各市水道局・上下水道部の公式料金表(2026年6月時点)。口径13mm・月20m3使用・税込・水道料金(上水道)のみ。2か月請求の市は2か月40m3の合計を÷2して月額を算出。
順位 自治体 月額(税込) 水道事業者 備考
1位 亀山市 2,356円 亀山市上下水道部 地下水を中心とする自前の水源
2位 四日市市 2,409円 四日市市上下水道局 地下水(井戸)が約6割の自前水源
3位 名張市 2,420円 名張市上下水道部 ダムにためた水を使う自前水源
4位 いなべ市 2,640円 いなべ市水道部 員弁川の伏流水・地下水(自前水源)
5位 鈴鹿市 2,667円 鈴鹿市上下水道局 地下水(井戸)+県営水道からの受水
6位 伊勢市 2,672円 伊勢市上下水道部 地下水・表流水+県営水道からの受水
7位 桑名市 2,750円 桑名市上下水道部 員弁川の伏流水・地下水が主体(値上げを検討中)
8位 熊野市 3,000円 熊野市水道課 2025年4月に約26年ぶりの値上げ
9位 松阪市 3,014円 松阪市上下水道部 県営水道からの受水+自前水源
10位 鳥羽市 3,025円 鳥羽市水道課 地下水+県営水道からの受水(二元給水)
11位 津市 3,047円 津市上下水道事業局 県営水道からの受水(約6割)+自己水源(約4割)
12位 伊賀市 3,520円 伊賀市上下水道部 木津川の水を浄水場で処理
13位 尾鷲市 4,048円 尾鷲市水道部 2024年4月に平均約34.6%値上げ後
14位 志摩市 4,389円 志摩市上下水道部 半島部で水源施設が分散(メーター使用料込み)

最も安い亀山市(月2,356円)と最も高い志摩市(月4,389円)では、同じ三重県内でも月2,033円、年間で約2万4,000円の差が生まれます。なお、今回比較した14市のうち、伊賀市・尾鷲市・志摩市を除く11市は、全国平均(日本水道協会の水道統計による月20m3・上水道のみの目安で3,274円)を下回っており、三重県は全国的に見ると水道料金が比較的安い県といえます。

なぜ市によって差がつく?カギは「自前の水源」と「人口の規模」

三重県の水道料金の差を読み解くカギは、大きく2つあります。ひとつは「自前の水源(とくに地下水)をどれだけ持っているか」、もうひとつは「水道を支える人口がどれだけ多いか」です。

同じ三重県なのに、市によって水道料金が1.8倍以上も違うのはなぜですか?
大きな理由は「水をどこから得ているか」と「利用者の数」です。自前の地下水をくみ上げられる人口の多い市はコストを分担しやすく安くなり、よその水を買ったり、人口が少なく施設が分散していたりする市は、そのぶん高くなる傾向があります。

安い市:地下水が豊富で人口も多い北勢の工業都市

ランキング上位の亀山市・四日市市・いなべ市・桑名市は、いずれも三重県北部(北勢地域)の市で、豊富な地下水や伏流水を自前の水源としています。たとえば四日市市は給水量の約6割を地下水(井戸)でまかない、いなべ市や桑名市は員弁川の伏流水と地下水を主な水源としています。よそから水を買う割合が小さいうえ、人口が多くて利用者が多いため、水道にかかる費用を大勢で分担でき、料金を低めに保ちやすいのです。

内陸の名張市が4位以内に入っているのも同じ理由です。名張市はダムにためた水を自前の水源として安定的に確保できており、よそからの受水に頼らずに済んでいます。

高い市:水を「購入」する市と、人口が少なく施設が分散する南部

一方、料金が高めの市には2つのタイプがあります。ひとつは自前の水源だけでは足りず、三重県企業庁(県営水道)から水を購入(受水)している市です。津市や松阪市、鳥羽市は県営水道からの受水が大きな割合を占めており、その購入費(受水費)が料金に反映されます。伊賀市は木津川の水を浄水場で処理して使っていますが、表流水(川の水)の浄水には地下水より手間とコストがかかります。

もうひとつのタイプが、人口が少なく、集落が広く分散している南部の市です。志摩市や尾鷲市、熊野市は自前の水源を持っていますが、半島や山あいに集落が点在しているため小規模な施設を数多く維持する必要があり、少ない利用者でその費用を負担することになります。とくに志摩市は今回の14市で最も高い月4,389円で、この金額には基本料金・従量料金に加えてメーター使用料も含まれています。自前の水源があっても、規模が小さいと料金は高くなりやすいのです。

三重県で値上げした市:尾鷲市・熊野市

三重県では全国と同様、水道施設の老朽化対策や耐震化を背景に、一部の市で値上げが進んでいます。直近2年で上水道の料金を改定したのは、次の2市です。

出典:各市水道部の公式発表(2026年6月時点)。上水道(水道料金本体)の直近2年の改定のみ掲載。
自治体 改定時期 改定内容 主な理由
尾鷲市 2024年4月(検針分)から 平均約34.6%の引き上げ 施設の老朽化更新・耐震化
熊野市 2025年4月(使用分)から 約26年ぶりの引き上げ 施設の老朽化更新・耐震化

尾鷲市は2024年4月から平均で約34.6%の値上げを実施しました。熊野市も2025年4月から、平成9年以来およそ26年ぶりに料金を改定しています。どちらも給水人口が少ない南部の市で、老朽化した施設の更新や耐震化の費用を確保することが主な理由です。なお、隣接する自治体でも値上げの検討は進んでおり、桑名市は2026年度からの料金改定(案)を審議会で議論している段階です(2026年6月時点で確定していません)。

引越しで気をつけたいのが、「水道」と「下水道」の違いです。亀山市やいなべ市の値上げは、上水道ではなく下水道の使用料の改定であり、本記事で比較している水道料金(上水道)は対象外です(亀山市は2026年4月、いなべ市は2024〜2025年に下水道使用料を改定)。ニュースで「○○市が値上げ」と聞いても、それが水道なのか下水道なのかは分けて確認すると安心です。

三重県内で引越しをするときの水道手続き

三重県内で引越しをする際、水道の手続きは引越し前と引越し後の2段階があります。

  • 現在の住所での「使用中止」申し込み:引越しの数日前までに、現在住んでいる市の水道事業者へ連絡する(受付期限は事業者ごとに異なるため、公式サイトで必ず確認してください)
  • 引越し先での「使用開始」申し込み:引越し先の市の水道事業者に連絡し、利用開始日を指定する。引越し前に申し込んでおくと当日から水が使える
  • 申し込み方法:各事業者の公式サイト(Web申し込み)または電話。市をまたぐ引越しでは、旧住所と新住所で事業者が異なるため、それぞれに手続きが必要

三重県は市ごとに窓口が分かれており、四日市市は四日市市上下水道局、津市は津市上下水道事業局というように担当が異なります。引越し日が決まったら、なるべく早めに新旧それぞれの市の水道事業者へ問い合わせておきましょう。

まとめ:三重県の水道料金ランキングと選ぶときのポイント

三重県14市の水道料金を比較した結果、以下のことがわかりました。

  • 最も安いのは亀山市(月2,356円)、最も高いのは志摩市(月4,389円)で約1.86倍の差(年間で約2万4,000円の差)
  • 料金差は「自前の水源(とくに地下水)の豊富さ」と「給水人口の規模」で説明でき、地下水が豊富で人口も多い北勢の工業都市は安く、水を購入する市や人口が少なく施設が分散する南部の市は高い傾向
  • 直近2年で値上げしたのは尾鷲市(2024年4月・平均約34.6%)と熊野市(2025年4月・約26年ぶり)の2市で、いずれも南部の小規模な市
  • 亀山市(2026年4月)・いなべ市(2024〜2025年)の値上げは下水道の使用料であり、水道料金(上水道)は対象外

水道料金は地域の地形・水源・事業規模によって決まるため、引越し前に確認しておくことで、年間の生活費の見通しを立てやすくなります。具体的な手続きや最新の料金は、引越し先の市の水道事業者の公式サイトで必ず確認してください。

よくある質問

三重県で水道料金が最も安い市はどこですか?

今回調査した14市の中では、亀山市が月2,356円(口径13mm・月20m3・税込)で最も安いです。次いで四日市市(月2,409円)、名張市(月2,420円)と続きます。いずれも地下水を中心とした自前の水源を持つ市で、よそから水を購入する割合が小さいことが料金の安さにつながっています。最新料金は必ず各市の公式サイトでご確認ください。

なぜ志摩市の水道料金が高いのですか?

志摩市(月4,389円)は、半島部に集落が広く分散しているため小規模な水道施設を数多く維持する必要があり、少ない利用者でその費用を負担することになるためです。なお、この月4,389円には基本料金や従量料金に加えてメーター使用料も含まれています。自前の水源を持っていても、給水人口が少なく施設が分散している市は、1人あたりの維持コストが高くなり料金が上がりやすい傾向があります。

三重県内で最近値上げした市はありますか?

はい、直近2年で尾鷲市と熊野市が上水道の料金を値上げしました。尾鷲市は2024年4月から平均約34.6%の引き上げ、熊野市は2025年4月から約26年ぶりの改定です。どちらも施設の老朽化対策や耐震化が主な理由です。なお、亀山市(2026年4月)やいなべ市(2024〜2025年)の改定は下水道の使用料であり、水道料金(上水道)ではない点に注意してください。各市の公式サイトで最新情報をご確認ください。

三重県で引越しをするとき、水道の手続きはどうすればいいですか?

旧住所の「使用中止」と、新住所の「使用開始」の2つを手続きする必要があります。それぞれ引越しの数日前までに事前申し込みをしておくとスムーズです(受付期限は事業者ごとに異なります)。申し込みは各事業者の公式サイトからオンラインで手続きできる場合が多いほか、電話でも受け付けています。市をまたぐ引越しでは、旧住所と新住所で水道事業者が異なるため、それぞれに連絡が必要です。詳しい手続き先は、引越し先の市の水道事業者の公式サイトをご確認ください。

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