愛知県の水道料金、2025〜2026年は値上げラッシュ!主要12市ランキング

本記事の情報は2026年5月時点のものです。料金は改定される場合があります。最新情報は各水道事業者の公式サイトでご確認ください。

この記事でわかること
  • 愛知県内の主要12市の水道料金を安い順にランキング比較(口径13mm・月20m3・税込)
  • 最安の小牧市と最高の豊田市で約1.5倍の差がある理由
  • 2025年10月に名古屋・岡崎・西尾・小牧で同時に料金改定がおこなわれた背景
  • 豊橋市が2026年4月に実施した約16%の大幅値上げの影響
  • 引越し時に必要な水道の開栓・廃止手続きの流れ
目次

愛知県の水道事業:いま「値上げラッシュ」が進行中

水道料金は住む市の水道事業者によって決まります。愛知県内の水道事業は各市が独自に運営しており、水源確保・浄水処理・配水管の維持にかかるコストがそれぞれ異なります。さらに、豊田・豊橋・岡崎などの三河エリアは愛知県企業庁の用水供給を受けており、企業庁の用水料金改定が末端の市町村水道料金にも影響を与えます。

2026年5月時点で見ると、愛知県では2024年10月以降のわずか1年半で名古屋・岡崎・西尾・小牧・一宮・豊田の6市が水道料金または下水道料金を改定し、さらに2026年4月には豊橋市が約16%の大幅値上げ、安城市も基本料金などの値上げを実施しました。引越しを検討している人は最新料金の確認が欠かせません。

本記事の比較条件

口径13mm・月間使用量20m3・水道料金のみ(下水道使用料は別途)・税込。各市の公式料金表または早見表をもとに計算しています。実際の毎月の支払いには下水道使用料が加わります。

愛知県 主要12市 水道料金ランキング【2026年5月時点・安い順】

以下は各市の公式料金表をもとにした愛知県内主要12市の水道料金比較です。市によって毎月請求・2か月ごと請求と検針サイクルが異なりますが、「月20m3使用したときの月額」に統一して比較しています。2025年10月および2026年4月に改定した市は、いずれも改定後の数値です。

順位 月20m3使用時の目安(税込・水道料金のみ) 水道事業者
1位 小牧市 約1,898円 小牧市上下水道部
2位 半田市 約1,936円 半田市水道部
3位 豊橋市 ※1 約2,090円 豊橋市上下水道局
4位 春日井市 約2,167円 春日井市上下水道部
5位 豊川市 約2,200円 豊川市上下水道部
6位 一宮市 ※2 約2,296円 一宮市上下水道部
7位 稲沢市 約2,530円 稲沢市上下水道部
8位 名古屋市 ※3 約2,552円 名古屋市上下水道局
9位 安城市 ※7 約2,629円 安城市上下水道部
10位 西尾市 ※4 約2,673円 西尾市上下水道部
11位 岡崎市 ※5 約2,916円 岡崎市上下水道局
12位 豊田市 ※6 約2,920円 豊田市上下水道局
出典:愛知県内主要12市の公式料金表・早見表(記事末尾の「最新料金の確認はこちら」を参照)

※1 豊橋市は2026年4月1日に約16%の大幅値上げを実施しました。上記は改定後の料金です。改定前(令和8年3月まで)は月20m3換算で約1,507円と県内最安でしたが、改定により最安は小牧市・半田市へ移りました。(出典:豊橋市 料金改定について
※2 一宮市は2024年10月に料金改定済み。上記は改定後の現行料金です。
※3 名古屋市は2025年10月に29年ぶりの本格改定(水道料金平均10%値上げ)を実施済み。上記は改定後の料金です。
※4 西尾市は2025年10月に料金改定済み。
※5 岡崎市は2025年10月に20年ぶりの料金改定(平均9.7%値上げ)を実施済み。
※6 豊田市は2024年6月〜2026年度にかけて段階的に料金を引き上げ中です。
※7 安城市は2026年4月に水道料金を改定済み(基本料金15%・水量料金の値上げ)。上記は改定後の現行料金です。

注目ポイント:豊田市は最安の小牧市の約1.5倍

今回比較した12市のなかでもっとも高いのが豊田市の月額約2,920円、もっとも安いのが小牧市の約1,898円です。その差は約1.5倍、月額にして約1,022円、年間で約12,264円もの違いになります。同じ愛知県内・同じ使用量でも、住む市によって生涯水道費がここまで変わるのは意外と知られていません。

愛知県内でも豊田市と小牧市でこんなに差があるの。トヨタの城下町なのに高いのは意外。
豊田市は市域が広く、山間部まで配水するためのインフラ維持コストが高くつきます。さらに2024年から3年計画で段階的な値上げが進行中です。一方の小牧市は2025年10月の改定でも水道料金は据え置かれ、県内でもっとも安い水準を保っています。

名古屋市の料金は「使う量」で印象が変わる多段階構造

人口約230万人を抱える名古屋市の水道料金は月20m3換算で約2,552円。県内12市のなかでは8位と中位の水準です。(出典:名古屋市上下水道局 水道料金早見表

名古屋市の水道は2か月ごとの検針で、水量料金は使うほど1m3あたりの単価が段階的に上がる多段階構造です。2か月の使用量で見ると、1〜20m3(1か月あたり約10m3まで)は1m3あたり税抜10円という全国でも極めて安い水準ですが、21〜40m3は税抜145円/m3、41〜60m3は税抜205円/m3(いずれも口径13mm)と、使うほど単価が大きく跳ね上がります。一人暮らしなど少量使用の世帯では「想像より安い」と感じる一方、4人家族など使用量の多い世帯では割高に感じやすい設計です。

名古屋市の使用量別目安(口径13mm・月額・税込・水道料金のみ)
  • 月10m3(一人暮らし目安):約957円
  • 月20m3(二人暮らし目安):約2,552円
  • 月30m3(4人家族目安):約4,807円

名古屋市は2025年10月に水道料金平均10%・下水道使用料11.5%を改定済みです。上記は改定後の値となります。

豊橋市の42年ぶり値上げで起きた「最安交代」

豊橋市は長らく県内最安の水道料金で知られ、改定前(令和8年3月まで)は月20m3換算で約1,507円、基本料金も530円(税抜)と県内最低水準でした。(出典:豊橋市上下水道局 水道料金

しかし豊橋市は2026年4月1日に約16%の大幅値上げを実施しました。42年ぶりの改定で、口径13mmの基本料金は530円から480円へ引き下げられた一方、水量料金は全区分で1m3あたり29円値上げされ、月20m3換算では約2,090円になりました。これにより県内最安の座は小牧市(約1,898円)へと移り、豊橋市は3位へ後退しています。

豊橋市の改定は「基本料金は引き下げ、水量料金は全区分29円統一値上げ」という構造調整型でした。基本料金が下がったぶん、ごく少量しか水を使わない世帯では負担増はわずかにとどまる一方、20m3を超えて使う世帯ほど実質的な負担増が大きくなります。

2024〜2026年の値上げカレンダー:愛知県は改定ラッシュ

改定時期 改定内容
一宮市 2024年10月1日実施済 基本料金606円→648円・従量料金体系見直し
豊田市 2024年6月〜2026年度に段階改定 3年間で段階的に水道料金を引き上げ
名古屋市 2025年10月1日実施済 水道料金平均10%値上げ(29年ぶり)・下水道使用料11.5%値上げ(25年ぶり)の本格改定
岡崎市 2025年10月1日実施済 水道料金平均9.7%値上げ(20年ぶりの料金改定)
西尾市 2025年10月1日実施済 準備料金・水量料金の改定
小牧市 2025年10月1日実施済 下水道使用料の改定(水道料金は据え置きだが世帯の総支払額は増加)
豊橋市 2026年4月1日実施済 42年ぶりに全体で約16%値上げ(基本料金引き下げ・水量料金全区分29円統一値上げ)
安城市 2026年4月1日実施済 基本料金15%・水量料金1m3あたり15円の値上げ(約23年ぶりの改定。県営水道の用水料金値上げが主因)
出典:一宮市・豊田市・名古屋市・岡崎市・西尾市・小牧市・豊橋市・安城市の各公式サイト(記事末尾の「最新料金の確認はこちら」を参照)

なぜ愛知県内で料金にこれほどの差が生まれるのか

要因 1
市域の広さと配水コスト

豊田市のように合併で市域が広がり山間部までカバーする市は、配水管を長距離維持しなければなりません。利用者1人あたりが負担するインフラコストは、コンパクトな市街地を持つ豊橋市・小牧市と比べてどうしても高くなります。

要因 2
愛知県企業庁からの用水受水コスト

三河エリアの多くの市は、愛知県企業庁の用水供給事業から水を購入しています。愛知県は県営水道(用水供給)の料金を2002年以来22年ぶりに見直し、2024年10月と2026年4月の2段階で引き上げています。用水を購入する市にとっては仕入れコストの上昇となり、末端の水道料金を押し上げる要因のひとつになります。

要因 3
老朽水道管の更新費用

高度成長期に整備された水道管の更新が全国共通の課題です。名古屋市の29年ぶり・岡崎市の20年ぶりの本格改定は、この更新費用を確保するための値上げです。市の財政状況によって改定タイミングと幅に差が出ます。

要因 4
基本料金と従量料金の段階設計

各市が独自に設定する基本料金(固定費)と従量料金(使った分)の比重が大きく異なります。豊橋市は基本料金を低く・従量料金もマイルドに設計、名古屋市は2か月20m3までは超低単価・超過時に急騰、岡崎市は従量料金単価が高めと、それぞれ思想が違います。

引越し時の水道手続き:開栓・廃止の流れ

STEP
引越し2週間前:現住所の「使用廃止」を申し込む

現在の市区町村の水道局に廃止を申し込みます。検針票に記載の「お客様番号」と引越し予定日を準備してください。多くの市で電話またはウェブから手続きできます。

STEP
引越し2週間前:新住所の「使用開始」を申し込む

引越し先の市の水道局に開栓を申し込みます。新住所・入居予定日・連絡先を準備しましょう。引越し当日から水が使えるよう、事前手続きがおすすめです。

STEP
引越し当日:水道メーターのバルブを確認する

玄関付近やメーターボックス内のバルブが開いているか確認します。賃貸の場合は管理会社が対応するケースもあるため、事前に確認しておきましょう。

よくある質問

愛知県内でもっとも水道料金が安い市はどこですか?

2026年5月時点では小牧市が月約1,898円(口径13mm・月20m3・税込・水道料金のみ)ともっとも安い水準です。長く県内最安だった豊橋市は2026年4月1日の改定で約1,507円から約2,090円へ上がり、現在は3位となっています。

名古屋市の水道料金は他都市と比べて高いですか?安いですか?

使用量によって印象が変わります。名古屋市は2か月ごとの検針で、2か月の使用量が20m3(1か月あたり約10m3)までは1m3あたり税抜10円と全国でも最安水準のため、一人暮らしや少量使用の世帯では「安い」と感じやすく、それを超えると単価が段階的に大きく上がるため、4人家族など多人数世帯では「高い」と感じる構造になっています。県内12市のなかでは8位とちょうど中位の水準です。

水道料金と下水道使用料は別ですか?

はい、別々です。このランキングは水道料金(上水道)のみの金額です。実際の請求には下水道使用料が加わります。下水道使用料は市によって異なりますが、水道料金と同程度になることが多く、水道料金とあわせると毎月の支払いは決して小さくありません。名古屋市など水道料金と下水道使用料を同時に改定する市もあるため、引越し前は両方の最新料金を確認することをおすすめします。

2025年10月の名古屋市・岡崎市の値上げはどのくらい家計に影響しますか?

名古屋市は水道料金が平均10%・下水道使用料が平均11.5%値上がりしました。名古屋市の試算では、水道を1か月あたり約23m3使う家庭で、上下水道あわせて月約260円(年間で約3,100円)の負担増が目安とされています。岡崎市は水道料金が平均9.7%値上がりし、口径13mm・月20m3使用の家庭では水道料金が月230円ほど高くなります。

愛知県内で引越しする場合も水道手続きは必要ですか?

はい、同じ愛知県内でも市が異なれば事業者が変わるため、現住所の「使用廃止」と新住所の「使用開始」の両方の手続きが必要です。名古屋市内など同一市内の転居でも手続きは必須です。多くの市でウェブ申込が可能になっています。

最新料金の確認はこちら

料金は改定される場合があります。引越し前に各水道事業者の公式サイトで最新の金額をご確認ください。

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