Wi-Fiルーターの選び方|規格・IPoE対応・メッシュの必要性

Wi-Fiルーターを選ぶときに見るのは、Wi-Fiの規格・接続方式への対応・部屋の広さの3つです。とくに見落とされやすいのが接続方式で、回線がIPoEに対応していてもルーターが対応していなければ効果が出ません。数字の大きさより、自分の回線と住まいに合っているかで決まります。

Wi-Fiルーターの選び方(要点)
  • Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)は第6世代の規格で、最大通信速度は9.6Gbps。2.4GHz帯と5GHz帯の両方を使えます。
  • 回線がIPoEでも、ルーターが対応していなければ効果は出ません。契約と機器の両方がそろって初めて有効になります。
  • メッシュWi-Fiは親機と子機で網の目のような通信経路を作るしくみです。中継機より親機への負荷が偏りにくくなります。
  • 光回線の速度を活かすには、ルーター・LANケーブル・使う端末の3つがそろっている必要があります。
  • レンタル機器で足りることもあります。買う前に、今使っている機器が何に対応しているかを確認してください。

本記事の情報は2026年8月時点のものです。対応状況は機器やプロバイダにより異なります。最新情報は各回線事業者・メーカーの公式情報でご確認ください。

高いルーターに買い替えたのに、速度がほとんど変わりませんでした。無駄な買い物でしたか…?

相談員

相談員

よくあるのが接続方式が変わっていないケースです。ルーターの性能が上がっても、従来のPPPoEのままだと混雑する時間帯の遅さは残ります。買い替えの前後で、IPoEで接続できているかを確認してみてください。

① Wi-Fiの規格を見る

Wi-Fi 6は第6世代の規格で、正式名称はIEEE802.11axです。最大通信速度は9.6Gbpsで、2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応しています。従来の規格に比べて速度と安定性が上がり、同時接続に強く、省電力性能にも優れているとされています(出典:NTT西日本「Wi-Fi 6で通信速度をUP!」)。

ただし規格だけで速くなるわけではありません。光回線の速度を活かすには、Wi-Fi 6に対応したルーター、カテゴリ6A以上のLANケーブル、対応する端末の3つが必要になります。スマートフォンやパソコンが古い規格のままなら、ルーターだけ新しくしても頭打ちになります。

② 接続方式(IPoE)に対応しているか

ここがいちばん見落とされます。IPoE接続は、従来のPPPoE接続と比べて通信速度・安定性の面で有利とされていますが、ルーター側が対応していなければ使えません。

  • 契約しているプロバイダがIPoEに対応しているか
  • ルーターがIPoE(IPv4 over IPv6)に対応しているか
  • 設定が有効になっているか

この3つがそろって初めて効果が出ます。プロバイダによって対応する方式が異なるため、契約先が推奨している機器から選ぶのが確実です。しくみは IPv6(IPoE)とは? にまとめています。

③ 部屋の広さと間取りで考える

電波が届かない場所がある場合、ルーターの性能を上げるより、置き方や台数で解決するほうが効くことがあります。

住まい 考え方
ワンルーム・1LDK 1台で足りることがほとんどです。置き場所を部屋の中央寄りにするだけで変わります
2階建て・3LDK以上 階をまたぐと弱くなります。中継機かメッシュWi-Fiを検討します
鉄筋・水回りをはさむ間取り 壁の材質で届きにくくなります。中継よりメッシュのほうが安定しやすくなります

メッシュWi-Fiは、親機とサテライト(子機)で網の目のような通信経路を作るしくみです。中継機は親機への負荷が偏りやすいのに対し、メッシュはカバー範囲の面で有利とされています。

先に試したいのは置き場所です。床に直置きしている、テレビの裏にある、金属ラックの中にある——このいずれかなら、置き場所を変えるだけで改善することがあります。買い替えはそのあとでも遅くありません。

レンタル機器で足りる場合もある

光回線を契約すると、ホームゲートウェイ(ONUとルーターが一体になった機器)がレンタルされることがあります。この機器がWi-Fiに対応していれば、別途ルーターを買わなくても使えます。

  • まず今の機器を確認する:型番から対応する規格が分かります。機器の役割は ONUとは? で整理しています。
  • レンタル料がかかっているか見る:使っていない機能に月額を払っている場合があります。
  • 買うと返却が不要になる代わりに、サポートは自分持ちになる:不具合時の切り分けを自分で行うことになります。
相談員

相談員

買い替えを考える前に、順番として「置き場所 → 接続方式 → 有線で試す」の3つを確認してみてください。ここで改善するなら、出費なしで済みます。それでも足りないときに、規格や台数の話になります。

よくある質問

高いルーターにすれば速くなりますか?
回線側の接続方式や建物の設備がボトルネックなら、ルーターを替えても変わりません。まず原因を切り分けてください。
Wi-Fi 6は必要ですか?
同時に多くの端末をつなぐ場合や、高速な回線を活かしたい場合に効きます。端末側も対応している必要があります。
中継機とメッシュはどちらがよいですか?
メッシュは親機への負荷が偏りにくく、カバー範囲の面で有利とされています。階をまたぐ間取りでは検討する価値があります。
レンタルと購入はどちらが得ですか?
レンタル料と使う年数の比較になります。ただし対応する接続方式が合っているかのほうが、体感には影響します。
どのルーターを買えばよいか分かりません。
契約しているプロバイダが推奨する機器から選ぶのが確実です。対応する方式が異なるため、汎用の人気ランキングでは判断できません。

まとめ

ルーター選びで見るのは、Wi-Fiの規格・接続方式への対応・住まいの広さの3つです。Wi-Fi 6は最大9.6Gbpsの規格ですが、ルーター・LANケーブル・端末がそろって初めて活きます。見落とされやすいのは接続方式で、回線がIPoEに対応していてもルーターが未対応なら効果は出ません。電波が届かない場合は、まず置き場所、次に中継機かメッシュという順番です。買い替える前に、今のレンタル機器で足りていないかを確認してください。

▶ まずは30秒の回線診断ではじめる

▶ 今の回線速度をはかってみる

関連記事

監修者 小林 充

このページの監修者

小林 充(ネット回線アドバイザー)

株式会社ClassLab. 監修者について

出典・参考(公式情報)