- 静岡市の水道料金がいつ・どれだけ値上げされるのか(口径13mm・月20m3・税込)
- SNSなどで広まる「最大50%値上げ」という情報の真相
- 一人暮らし・標準世帯それぞれの月額・年額の負担増
- 値上げの本当の理由(耐震化の前倒し)
- 今回だけで終わらない、2040年まで続く段階的な値上げ計画
静岡市の水道料金は2026年6月使用分から値上げ
静岡市上下水道局は、2026年(令和8年)6月の使用分から水道料金を値上げします。実際の請求に反映されるのは、検針地区によって2026年8月または9月の支払い分からです。(出典:静岡市 2026年6月使用分から水道料金・下水道使用料を値上げします)
一般家庭でよく使われる口径13mm・月20m3(標準的な3〜4人世帯の目安)の場合、改定後の水道料金は月2,825円(税込)になります。改定前の2,607円から月218円・率にして約8.4%の値上げです。
口径13mm・水道料金のみ(下水道使用料は別途)・税込。静岡市は2か月ごとに検針・請求するため、公式の早見表は「2か月分」で記載されています。本記事では分かりやすいよう、2か月分を2で割った「月額」に直して表記しています。
改定前後の料金比較(口径13mm・税込)
使用量ごとの改定前・改定後の水道料金は次のとおりです。静岡市の料金は使うほど1m3あたりの単価が上がる累進制のため、特に使用量の多い世帯(月30m3)で値上げの影響(増加率)が大きくなります。
| 使用量(月) | 改定前 | 改定後 | 増加額 | 増加率 |
|---|---|---|---|---|
| 8m3(一人暮らし目安) | 1,298円 | 1,417円 | +119円 | +9.2% |
| 20m3(標準世帯目安) | 2,607円 | 2,825円 | +218円 | +8.4% |
| 30m3(使用量が多い世帯) | 4,169円 | 4,761円 | +592円 | +14.2% |
「最大50%値上げ」はほんとう?──広まっている情報の真相
静岡市の水道料金値上げについて、「最大50%上がる」「水道代が1.5倍になる」といった情報を目にした方もいるかもしれません。引越しや家計を考えるうえで気になる数字ですが、ここは正確に押さえておきたいポイントです。
静岡市が公式に示している水道料金の改定率は、一般家庭(口径13/20mm・月20m3)で約+8.4%。最も改定率が大きい大量使用者(工場などの大口径)でも約+26%で、「最大50%」という数字は公式資料では確認できません。(出典:静岡市 値上げのお知らせ)
なお、水道料金とは別に下水道使用料も同時に値上げされます。静岡市の試算では、一般家庭で水道・下水道を合わせた負担増は2か月で約880円(合計約+8.2%)とされています。毎月の請求書では水道と下水道が合算されるため、「思ったより上がった」と感じる場合は下水道分も含まれていることを知っておきましょう。
家計への影響は年間でいくら?
月額の増加を1年分に換算すると、世帯の使用量に応じて次のようになります。水道料金のみ(下水道は別)の試算です。
| 世帯のタイプ | 想定使用量(月) | 月額の増加 | 年額の増加 |
|---|---|---|---|
| 一人暮らし | 8m3 | +119円 | +1,428円 |
| 標準世帯(3〜4人) | 20m3 | +218円 | +2,616円 |
| 使用量が多い世帯 | 30m3 | +592円 | +7,104円 |
一人暮らしであれば年間で約1,400円の負担増にとどまり、月々で見れば大きな額ではありません。一方、使用量の多い世帯では年間7,000円を超える増加になるため、家族が多い世帯ほど節水の意識が家計に効いてきます。
値上げの理由は「耐震化の前倒し」
今回の値上げの背景には、全国共通の課題である水道施設の老朽化に加え、地震への備え(耐震化)の加速があります。静岡市は、2024年の能登半島地震で水道が長期間断水した教訓や、南海トラフ地震の発生確率が引き上げられたことを受け、水道管や浄水場の耐震化を前倒しで進める方針を示しています。(出典:静岡市 値上げのお知らせ)
静岡市の試算では、上下水道を合わせて約1,031億円の財源不足が見込まれており、これを利用者の料金で計画的にまかなう必要があるとされています。値上げは負担ではありますが、「災害が起きても水が使えるための投資」という性格が強いといえます。
注意:値上げは今回だけで終わらない
引越しや家計を考えるうえで、いちばん知っておきたいのがこの点です。今回の2026年6月の値上げは、一度きりの改定ではありません。
静岡市は2025〜2040年の15年間を施設の集中投資期間とし、3年ごとに段階的な料金改定(計5回予定)を行う方針です。2026年6月の値上げは、その第1段階にあたります。(出典:静岡市 値上げのお知らせ)
一般家庭(月20m3)で水道料金が月2,607円→2,825円(+8.4%)に。15年間の集中投資の最初のステップです。
2回目以降の改定率や金額は今後の議会・公式発表で決まります。現時点では未確定ですが、「これから継続的に上がっていく」という前提で家計を考えておくと安心です。次回以降の金額は静岡市上下水道局の公式発表でご確認ください。
つまり今回の値上げ額(月+218円)だけを見て判断するのではなく、今後15年で段階的に水道料金が上がっていくという流れを知っておくことが、静岡市で暮らす・引越す際の大切なポイントです。
よくある質問
まとめ
静岡市の水道料金は2026年6月使用分から値上げされ、一般家庭(口径13mm・月20m3)では月2,607円から2,825円へと月+218円・約8.4%上がります。一人暮らしの目安である月8m3でも月+119円、年間にすると約1,400円の負担増にとどまるため、一般家庭の水準としては過度に恐れる必要のない金額です。SNSなどで広まる「最大50%値上げ」という数字は公式資料では確認できず、一般家庭の水道料金はあくまで約8.4%の改定である点を押さえておきましょう。
今回の値上げの背景には、施設の老朽化対策に加え、能登半島地震や南海トラフ地震に備えた耐震化の前倒しがあります。そして見落とせないのが、これが一度きりの改定ではなく、2025〜2040年に3年ごと計5回予定された段階改定の第1段階だという点です。引越しや家計の見直しの際は、煽るような数字に惑わされず、ご自身の使用量に対応した公式の金額を確認したうえで、「今後15年かけて少しずつ上がっていく」という前提で備えておくのが賢明です。
最新料金の確認はこちら
料金は改定される場合があります。引越しや契約の前に、静岡市上下水道局の公式サイトで最新の金額をご確認ください。
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