静岡県の水道料金、主要12市を比較|浜松・静岡など4市で値上げ【2026年最新】

本記事の情報は2026年6月時点のものです。料金は改定される場合があります。最新情報は各水道事業者の公式サイトでご確認ください。

この記事でわかること
  • 静岡県主要12市の水道料金ランキング(口径13mm・月20m3・税込)安い順一覧
  • 今回比較した12市の中で最も安いのは焼津市(月1,782円)、最も高いのは掛川市(月3,299円)で約1.85倍の差があること
  • 現在最安の焼津市が2026年9月に約3割の値上げを予定しており、実質的な県内最安は富士宮市になること
  • 浜松市・静岡市・沼津市・焼津市など直近2年で値上げが相次いでいる背景と、料金差の背景に「水源の自前度(自前の地下水か、購入する水か)」があること

静岡県で引越し先を選ぶとき、水道料金は意外と見落とされがちな生活コストです。静岡県の水道は、静岡市・浜松市のような政令指定都市が独自に運営するものから、富士山や箱根の地下水を使う東部の市、大井川の水を購入して使う中西部の市まで、市ごとに事情が大きく異なります。そのため、同じ県内でも水道料金には無視できない差が生まれています。

今回、静岡県内の主要12市の公式料金表を1市ずつ調査したところ、今回比較した12市の中で最も安いのは焼津市(月1,782円)、最も高いのは掛川市(月3,299円)で、その差は約1.85倍にのぼることがわかりました。さらに、直近2年で4つの市が値上げに踏み切っており、現在最安の焼津市も2026年9月に値上げを控えているという「動きの大きい県」であることも見えてきました。

目次

静岡県主要12市の水道料金ランキング(口径13mm・月20m3・税込)

以下の表は、静岡県主要12市の水道料金を安い順に並べたものです。調査条件は口径13mm・月20m3使用・税込・水道料金(上水道)のみ。2か月ごとに請求される市は、2か月40m3の合計を÷2して月額に換算しています。引越し先を選ぶ際の参考にしてください。

出典:各市水道局・上下水道部の公式料金表(2026年6月時点)。口径13mm・月20m3使用・税込・水道料金(上水道)のみ。2か月請求の市は2か月40m3の合計を÷2して月額を算出。
順位 自治体 月額(税込) 水道事業者 備考
1位 焼津市 1,782円 焼津市上下水道部 2026年9月に+29.6%値上げ予定
2位 富士宮市 1,815円 富士宮市水道部 富士山由来の地下水・湧水と芝川の水
3位 三島市 2,190円 三島市水道課 富士山・箱根の地下水と湧水
4位 富士市 2,222円 富士市上下水道部 富士山麓の地下水
5位 御殿場市 2,245円 御殿場市上水道課 上水道料金を5%割引中(令和9年1月検針分まで)
6位 沼津市 2,280円 沼津市水道部 2024〜2025年に2段階で値上げ
7位 藤枝市 2,464円 藤枝市上水道課 自己水源(地下水)中心+一部受水
8位 浜松市 2,504円 浜松市上下水道部 2025年10月に+17.9%値上げ後
9位 磐田市 2,582円 磐田市環境水道部 天竜川・太田川から受水+地下水
10位 島田市 2,695円 島田市水道課 大井川の水+地下水
11位 静岡市 2,825円 静岡市上下水道局 2026年6月に+8.4%値上げ後
12位 掛川市 3,299円 掛川市水道課 給水量の約9割を大井川広域水道から購入

焼津市(月1,782円)と掛川市(月3,299円)では、同じ静岡県内でも月1,517円、年間で約1万8,000円の差が生まれます。なお、今回比較した12市のうち掛川市を除く11市は、全国平均(日本水道協会の水道統計による月20m3・上水道のみの目安で3,274円)を下回っており、静岡県は全国的に見ると水道料金が比較的安い県といえます。

注目:現在最安の焼津市は2026年9月に値上げ、実質の最安は富士宮市へ

今回の調査でわかった大きなポイントは、現在最安の焼津市が2026年9月分の請求から平均29.6%の値上げを予定していることです。焼津市上下水道部によると、口径13mmの基本料金は748円から1,012円へ引き上げられます。この改定が反映されると焼津市の月額は中位の水準まで上がるため、引越し先として「安いから」という理由で焼津市を選ぶ場合は、改定後の料金で家計を見積もっておくと安心です。

焼津市の値上げ後は、富士宮市(月1,815円)が実質的に今回の12市で最も安い水準になります。富士宮市は富士山由来の地下水や湧水に芝川の水を加えた自前の水源を使っており、よそから水を購入する割合が小さいことも、料金が低めに収まっている一因と考えられます。

なぜ市によって差がつく?カギのひとつは「水源の自前度」

静岡県の水道料金の差を読み解くカギのひとつが、「自前の水源(地下水)をどれだけ持っているか」です。

同じ静岡県なのに、市によって水道料金が1.8倍も違うのはなぜですか?
大きな理由のひとつが「水をどこから得ているか」です。富士山や箱根の地下水を自前でくみ上げられる東部の市はコストを抑えやすく、自前の水源が乏しく県の広域水道から水を購入している市は、その購入費(受水費)がかかるぶん高くなる傾向があります。

安い市:富士山・箱根の地下水に恵まれた東部

ランキング上位の富士宮市・三島市・富士市・御殿場市・沼津市は、いずれも富士山や箱根に降った雨や雪解け水が育んだ豊富な地下水・湧水を自前の水源としています。たとえば富士市は富士山麓の地下水を、御殿場市は富士山と箱根山の地下水を、それぞれ深井戸でくみ上げています。自前の水源を持つ市は、よそから水を買う必要が少ないぶん、料金を低めに保ちやすいのです。

高い市:大井川の水を「購入」している中西部

一方、料金が高めの掛川市・島田市は、自前の水源だけでは足りず、大井川を水源とする静岡県大井川広域水道企業団から水を購入(受水)しています。とくに掛川市は公式サイトで、給水量の約9割を大井川の水でまかない、その受水費が水道事業費用の大きな割合を占めると説明しており、これが今回の12市で最も高い料金につながっています。今回比較した12市のうち掛川市・島田市・藤枝市・焼津市の4市が大井川広域水道企業団から受水していますが、藤枝市と焼津市は自前の地下水(井戸)が中心で受水は補助的なため、料金は中位以下に収まっています。

静岡県で相次ぐ値上げ:直近2年で4市が改定

静岡県では全国と同様、水道施設の老朽化対策や耐震化、人口減少による使用量の減少を背景に、複数の市で値上げが進んでいます。直近2年で値上げが実施・予定されている主な市は次のとおりです。

出典:各市上下水道部・水道局の公式発表(2026年6月時点)。直近2年の主な改定のみ掲載。
自治体 改定時期 改定率(水道) 主な内容・理由
沼津市 2024年7月・2025年1月(2段階) 平均+39.5%(2段階通算) 人口減少・施設老朽化・電気料金高騰
浜松市 2025年10月 平均+17.9% 約30年ぶりの改定・耐震化と老朽管の更新
静岡市 2026年6月使用分から 一般家庭で+8.4% 2025〜2040年に3年ごと計5回の段階改定の初回
焼津市 2026年9月分請求から(予定) 平均+29.6% 施設更新・経営改善のため(議会で議決済み)

とくに静岡市は、2025年から2040年までの15年間に3年ごとに段階的な改定を行う計画の初回として、2026年6月使用分から一般家庭で+8.4%の値上げを実施しました。南海トラフ地震を見据えた耐震化の加速が理由です。浜松市も約30年ぶりの改定として2025年10月に平均17.9%引き上げており、物価高対策として一部負担を軽減する措置を2026年6月末まで実施しています。静岡市の値上げの詳しい内容は、関連記事の静岡市の値上げ解説でも紹介しています。

静岡県内で引越しをするときの水道手続き

静岡県内で引越しをする際、水道の手続きは引越し前と引越し後の2段階があります。

  • 現在の住所での「使用中止」申し込み:引越しの数日前までに、現在住んでいる市の水道事業者へ連絡する(受付期限は事業者ごとに異なるため、公式サイトで必ず確認してください)
  • 引越し先での「使用開始」申し込み:引越し先の市の水道事業者に連絡し、利用開始日を指定する。引越し前に申し込んでおくと当日から水が使える
  • 申し込み方法:各事業者の公式サイト(Web申し込み)または電話。市をまたぐ引越しでは、旧住所と新住所で事業者が異なるため、それぞれに手続きが必要

静岡市は静岡市上下水道局、浜松市は浜松市上下水道部というように、市ごとに窓口が分かれています。引越し日が決まったら、なるべく早めに新旧それぞれの市の水道事業者へ問い合わせておきましょう。

まとめ:静岡県の水道料金ランキングと選ぶときのポイント

静岡県主要12市の水道料金を比較した結果、以下のことがわかりました。

  • 今回比較した12市の中で最も安いのは焼津市(月1,782円)、最も高いのは掛川市(月3,299円)で約1.85倍の差
  • 現在最安の焼津市は2026年9月に約3割の値上げを予定しており、実質的な最安は富士宮市(月1,815円)になる見込み
  • 料金差は「水源の自前度」で説明でき、富士山・箱根の地下水が豊富な東部の市は安く、大井川の水を購入する中西部の市は高い傾向
  • 直近2年で沼津市・浜松市・静岡市が値上げを実施し、焼津市も2026年9月に控えるなど改定の動きが大きい

水道料金は地域の地形・水源・事業規模によって決まるため、引越し前に確認しておくことで、年間の生活費の見通しを立てやすくなります。とくに静岡県は値上げの動きが大きいので、具体的な手続きや最新の料金は、引越し先の市の水道事業者の公式サイトで必ず確認してください。

よくある質問

静岡県で水道料金が最も安い市はどこですか?

今回調査した主要12市の中では、焼津市が月1,782円(口径13mm・月20m3・税込)で最も安いです。ただし焼津市は2026年9月分の請求から平均29.6%の値上げを予定しているため、改定後は富士宮市(月1,815円)が実質的に最も安い水準になる見込みです。富士宮市は富士山由来の地下水・湧水を主な水源としています。今回の調査は主要12市が対象です。最新料金は必ず各市の公式サイトでご確認ください。

なぜ掛川市の水道料金が高いのですか?

掛川市(月3,299円)は、自前の水源が乏しく、給水量の約9割を大井川を水源とする静岡県大井川広域水道企業団から購入(受水)しているためです。よそから水を買う費用(受水費)が料金に反映されるため、富士山・箱根の地下水を自前でくみ上げられる東部の市に比べて高くなる傾向があります。島田市も大井川広域水道から受水しており料金は高めです(藤枝市も受水していますが、自己水源である地下水が中心です)。

静岡県内で最近値上げした市はありますか?

はい、直近2年で複数の市が値上げしています。沼津市は2024年7月と2025年1月の2段階で引き上げ、浜松市は2025年10月に約30年ぶりの平均17.9%の改定、静岡市は2026年6月使用分から一般家庭で+8.4%の改定を実施しました。さらに焼津市が2026年9月分の請求から平均29.6%の値上げを予定しています。いずれも施設の老朽化対策や耐震化が主な理由です。各市の公式サイトで最新情報をご確認ください。

静岡県で引越しをするとき、水道の手続きはどうすればいいですか?

旧住所の「使用中止」と、新住所の「使用開始」の2つを手続きする必要があります。それぞれ引越しの数日前までに事前申し込みをしておくとスムーズです(受付期限は事業者ごとに異なります)。申し込みは各事業者の公式サイトからオンラインで手続きできる場合が多いほか、電話でも受け付けています。市をまたぐ引越しでは、旧住所と新住所で水道事業者が異なるため、それぞれに連絡が必要です。詳しい手続き先は、引越し先の市の水道事業者の公式サイトをご確認ください。

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