茨城県で水道料金が値上がりした市はどこ?主要11市町を比較【2026年最新】

本記事の情報は2026年5月時点のものです。料金は改定される場合があります。最新情報は各水道事業者の公式サイトでご確認ください。

この記事でわかること
  • 茨城県内の主要11市町の水道料金ランキング(口径13mm・月20m3・税込・安い順)
  • 2025年につくば市、2026年に日立市で実施された値上げの内容
  • 「県内で一番安かった日立市」が値上げで最安の座を明け渡した経緯
  • 同じ茨城県内でも料金が最大約1.85倍・年間で約3万円も違う理由
  • 引越しのときに必要な水道の開始・廃止手続きの流れ
目次

茨城県の水道は市町・企業団ごとに別運営。県で一律ではない

水道料金は、住む市町村の水道事業者ごとに決まります。茨城県内には、水戸市・つくば市・日立市のように各市が独自に運営する水道事業と、複数の市町が共同で設立した企業団が運営する水道事業が混在しています。この運営主体の違いが、料金差の根本的な要因です。

市町が独自に運営

水戸市・つくば市・日立市・ひたちなか市・土浦市・古河市・神栖市・筑西市・鉾田市・行方市などは、各市が独自に水道を供給しています。水源の確保から浄水処理、料金設定まで各市が独立して運営しているため、地理的条件や人口規模の違いが料金に直接反映されます。

企業団がまとめて運営

龍ケ崎市・取手市(小堀地区を除く)・牛久市・利根町は、複数の自治体が共同で設立した「茨城県南水道企業団」が一括して水道を供給しています。この場合、料金体系は企業団が独自に設定します。なお、同じ県南でも守谷市・つくばみらい市は企業団には加わらず、各市が独自に運営しています(守谷市は茨城県企業局から浄水を受水)。

本記事の比較条件

口径13mm・月間使用量20m3・水道料金のみ(下水道使用料は別途各市で設定)・税込。各市町の公式料金表をもとに計算しています。実際の支払額には下水道使用料が加わるため、さらに高くなります。

茨城県 主要11市町 水道料金ランキング【2026年5月時点・安い順】

以下は各市町の公式料金表をもとに計算した、茨城県内主要11市町の水道料金比較です。市町によって毎月請求・2か月ごと請求と検針サイクルが異なりますが、いずれも「月20m3使用したときの月額」に統一して比較しています。一人暮らしの目安として、月8m3使用時の月額も並記しました。

出典:各市町・茨城県南水道企業団の公式料金表、および茨城県「令和6年度 茨城県の水道」(2026年5月時点・口径13mm・税込・水道料金のみ)
順位 市町 月20m3(税込) 月8m3(一人暮らし目安) 水道事業者
1位 水戸市 2,915円 996円 水戸市上下水道局
2位 日立市 ※1 2,970円 1,272円 日立市企業局
3位 古河市 3,135円 1,221円 古河市水道課
4位 ひたちなか市 3,162円 1,182円 ひたちなか市上下水道局
5位 つくば市 ※2 3,520円 1,562円 つくば市上下水道局
6位 神栖市 3,960円 1,738円 神栖市水道課
7位 土浦市 4,103円 1,540円 土浦市上下水道部
8位 筑西市 4,290円 2,442円 筑西市上水道
9位 龍ケ崎市・取手市ほか県南地域 4,411円 1,936円 茨城県南水道企業団
10位 鉾田市 4,455円 2,145円 鉾田市水道課
11位 行方市 5,390円 2,750円 行方市水道課

※1 日立市は2026年4月1日に値上げを実施しました(上記は改定後の料金)。
※2 つくば市は2025年4月1日に基本水量制を廃止し、従量制に移行しました(上記は改定後の料金)。
※ 全国平均は月20m3で約3,334円(2022年4月時点・日本水道協会の水道統計)。水戸市・日立市・古河市・ひたちなか市は全国平均より安く、つくば市以下が全国平均より高い水準です。

もっとも安い水戸市(2,915円)ともっとも高い行方市(5,390円)を比べると、その差は月2,475円、年間にすると約3万円になります。同じ茨城県内でも、住む市町によって水道代はこれだけ変わります。

注目ポイント:「県内最安」は日立市から水戸市に入れ替わった

茨城県の水道料金で2026年に起きた大きな変化が、最安の座の交代です。日立市はもともと県内でもっとも安い水道料金(月20m3で2,508円)でしたが、2026年4月1日の料金改定で2,970円に上がりました。(出典:日立市企業局 水道料金の改定について

この値上げによって、現在の県内最安は水戸市の月2,915円に入れ替わりました。「茨城で水道が一番安いのは日立」という以前の情報のままでは、引越し先の判断を誤る可能性があります。

日立が一番安いと思って引越し先に考えていたのに、もう値上がりしているの?
はい。2026年4月1日にすでに改定済みです。値上げは「予定」ではなく、もう実施されています。今は水戸市が県内最安の水準です。

水戸市の料金が低い背景には、基本料金に6m3分の使用量が含まれている料金体系があります。少なめの使用量でも割安感が出やすく、月8m3の一人暮らしでも996円と、県内でもっとも安い水準です。

つくば市は2025年に値上げ。基本水量制の廃止で負担増

研究学園都市として人口が伸び続けるつくば市も、2025年4月1日に料金を改定しました。改定の柱は「基本水量制」の廃止です。それまでは基本料金に10m3までの使用量が含まれていましたが、改定後は使った分だけ加算される従量制に移行しました。(出典:つくば市上下水道局 水道料金の改定について

つくば市の発表によると、改定によって一人世帯(口径13mm・月7m3)でおよそ15%、4人世帯(口径20mm・月20m3)でおよそ22%の負担増となります。月20m3で計算した本記事のランキングでも、つくば市は3,520円と全国平均をやや上回る位置になっています。

行方市はなぜ県内でもっとも高いのか

県内でもっとも高いのは行方市で、月20m3あたり5,390円です。最安の水戸市と比べると、ほぼ2倍に近い水準になります。(出典:行方市水道事業給水条例 別表

行方市の料金が高い理由は、農村部に給水区域が広く点在し、少ない利用者で長い水道管を維持しなければならないことにあります。利用者が多い都市部ほど設備費用を多くの人で分担できるため、1人あたりの負担は下がります。一方、行方市のように利用者が分散している地域では、1世帯あたりの負担が大きくなりがちです。料金体系も、10m3までの使用量を含む基本料金が2,640円と高く、これを超えた分は1m3あたり264円(別途メーター使用料110円)と、従量料金も高めに設定されています。

同じく県南地域をまとめて供給する茨城県南水道企業団(龍ケ崎市・取手市ほか)も月4,411円と高めです。広い区域を一括で支える広域事業ならではのコスト構造が背景にあります。

なぜ同じ茨城県内で料金に差が生まれるのか?

水道料金は水道法のもとで各事業者が独自に設定するため、事業者の置かれた条件によって大きく変わります。主な要因は次の3点です。

要因 1
人口密度と利用者数

利用者が多いほど、水道設備のコストを多くの人で分担できるため1人あたりの負担が下がります。水戸市や日立市のような人口の多い市は比較的料金を抑えやすく、行方市・鉾田市のように給水区域が農村部に広がる地域は割高になりやすい傾向があります。

要因 2
水源と給水区域の地形

水源から各家庭まで水を届ける距離が長いほど、ポンプ設備や水道管の維持費がかかります。平地に人口が集まる市は効率的に給水できますが、区域が広く起伏のある地域ではコストがかさみ、料金に反映されます。

要因 3
施設の老朽化と更新費用

高度成長期に整備された水道管の老朽化が全国的に進んでいます。更新費用を確保するための料金改定が各地で相次いでおり、茨城県内でも日立市・つくば市の値上げの主な理由になっています。今後ほかの市町でも改定が検討される可能性があります。

茨城県内の直近の値上げ情報まとめ

直近2年以内に実施された茨城県内の主な料金改定をまとめます。

出典:つくば市上下水道局・日立市企業局の各公式サイト(2026年5月時点)
改定時期 改定内容 出典
つくば市 2025年4月1日 実施済 基本水量制を廃止し従量制へ。一人世帯でおよそ+15%、4人世帯でおよそ+22% つくば市上下水道局
日立市 2026年4月1日 実施済 月20m3で2,508円→2,970円に上昇。基本料金・従量単価とも引き上げ 日立市企業局

なお、ひたちなか市・古河市では物価高騰対策として、一定期間だけ水道の基本料金を減免・免除する措置がとられる場合があります。本記事のランキングは減免を適用しない「通常料金」で比較しています。実際の請求額は時期によって安くなることがあるため、最新の状況は各市の公式サイトでご確認ください。

引越しが決まったら:茨城県内の水道手続きの注意点

ここまで見てきたとおり、茨城県は市町や企業団ごとに水道事業者が分かれています。そのため引越しの連絡先も、旧住所・新住所それぞれの市町(または茨城県南水道企業団)に対して別々におこなう必要があります。引越しが決まったら、おおむね2週間前までに現住所の「使用廃止」と新住所の「使用開始」の両方を申し込むのが基本です。申込時には引越し予定日とお客様番号(検針票に記載)を手元に用意しておくとスムーズです。

よくある質問

茨城県内でもっとも水道料金が安い市はどこですか?

2026年5月時点では水戸市が月2,915円(口径13mm・月20m3・税込・水道料金のみ)ともっとも安い水準です。以前は日立市が県内最安(2,508円)でしたが、2026年4月の値上げで2,970円となり、最安の座が水戸市に入れ替わりました。

茨城県内でもっとも水道料金が高い市はどこですか?

行方市が月5,390円でもっとも高い水準です。最安の水戸市(2,915円)とは月2,475円、年間で約3万円の差があります。給水区域が農村部に広く点在し、少ない利用者で水道設備を維持する必要があることが主な理由です。

水道料金の請求は毎月来ますか?

市町によって異なります。水戸市・つくば市・日立市・ひたちなか市・行方市などは2か月に1回の検針で、土浦市・古河市・神栖市・筑西市・鉾田市などは毎月の検針・計算が基本です(検針は2か月に1回でも、口座振替は毎月という市もあります)。引越し先の水道事業者に事前に確認しておくと家計管理がしやすくなります。

水道料金には下水道使用料は含まれていますか?

このランキングに掲載している料金は水道料金(上水道)のみです。実際の請求には下水道使用料も加わります。下水道使用料は市町によって異なりますが、一般的に水道料金と同程度かそれ以上になることが多いため、引越し前に各市町の下水道使用料も合わせて確認することをおすすめします。

最新料金の確認はこちら

料金は改定される場合があります。引越し前に各水道事業者の公式サイトで最新の金額をご確認ください。

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まとめ

茨城県の水道料金は、最安の水戸市(月2,915円)から最高の行方市(月5,390円)まで、同じ県内でも約1.85倍・年間で約3万円もの差があります。2025年につくば市、2026年に日立市で値上げが実施され、長く県内最安だった日立市の座は水戸市に入れ替わりました。値上げは「予定」ではなくすでに起きており、古い情報のままでは判断を誤りかねません。引越し先を検討する際は、本記事のランキングと各市町の公式サイトで最新の料金を確認し、下水道使用料も含めた合計でくらべることをおすすめします。

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